個人年金保険は一括払いをしないと損!一時払いと全期前納の違いも解説のサムネイル画像
▼この記事を読んでほしい人
  • 老後資金を貯められるかが不安な方
  • 預金と個人年金保険で迷っている方

内容をまとめると

  • 個人年金保険を契約するなら一括払いがお得!
  • 一括払いにも種類があるので特徴をよく比較する
  • デメリットを踏まえた上で契約することがおすすめ
  • 個人年金保険加入で迷っているなら保険のプロが在籍するマネーキャリアに相談を!
  • マネーキャリアはオンライン相談だから自宅で気軽に相談できる

個人年金に加入するのなら、分割払いではなく一括払いをした方がお得です。ここでは、一括払いをすることで得られる5つのメリットを解説します。個人年金を一括払いする際の注意点もお教えしますので、ここを参考に支払い方法を決めてみてください。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

個人年金保険は一括払いがおすすめ!理由5つを解説




個人年金保険は老後資金として活用できるものなので、加入しておいて損はありません。老後までにしっかり貯金できるかが不安な方は、遅くとも40代から50代までに加入しておきましょう。


個人年金保険は月払い・半年払い・年払い・一括払いの4つから支払い方法を選べます。ただし、一括払いは保険会社によっては対応していないため、事前の確認が必要です。


まとまったお金を用意できない人は分割払いを選択するかと思います。しかし、分割払いは支払い総額を増やしてしまうため、支払い額を抑えたい方には不向きです。


一括払いは分割払いに比べて支払い総額が安くなるので、結果的にお得になります。加入前にある程度の資金を用意しておくといいでしょう。


支払い額が安くなるだけでなく、個人年金保険の一括払いには以下のようなメリットがあります。

  • 支払総額が少なくなる
  • 返戻率が高い
  • 基本的に引き出せないので、老後資金を確実に確保できる
  • 相続制の非課税枠を利用できる
  • 支払い忘れによる解約リスクがない

それぞれ確認していきましょう!

個人年金保険を一括払いするメリット①:支払総額が減る

個人年金保険を一括払いにすると、分割払いに比べて支払い総額が安くなるためお得です。まとまった資金を用意する必要があるものの、長い目で見れば負担を抑えられるでしょう。


一括払いが安い理由は、保険会社の支払い負担が減るためです。分割払いだと支払いの都度、事務作業や銀行への手数料が発生します。


特に1か月毎に支払う月払いだと毎月の手間があるため、年金保険料も相応に高くなってしまうのです。


一括払いは一度に必要な保険料を全額納めるので、事務作業も銀行への手数料も一度で済みます。


保険加入を検討するのなら、まずは一括払いできる程度の資金を用意しましょう。


加入時の負担は大きいものの、分割払いのように定期的に支払う必要はないため、経済的なメリットを得られます。

個人年金保険を一括払いするメリット②:返戻率が高くなる

一括払いを選択すれば返戻率が上がるため、将来受け取れる年金額がアップします。


個人年金保険は年金受給が始まる年齢から加入するものではなく、現役のころに加入するものです。


支払われた保険金は契約者のために貯蓄しておくわけではありません。保険金をもとに保険会社を運用し、利益を向上させます。


運用益はちょっとした金額よりも、まとまった金額で行った方がより向上させられます。


そのため、まとまった資金を支払ってくれる一括払い契約者に多く還元してくれるのです。


個人年金保険は支払った総額すべてを将来受け取れるわけではないと思っておいてください。


支払い方法によって返戻率が異なり、支払い頻度が少なければ少ないほど返戻率が上がるため、一括払いがおすすめです。

個人年金保険を一括払いするメリット③:老後資金を確保できる

個人年金保険を活用すれば、資金を老後まで守ることが可能です。


個人年金保険などに頼らず、自身の預金口座に老後資金を貯蓄しようと考える方も多いでしょう。貯蓄した分はすべて自分のお金となりますので、損をしません。


ただし、自身の預金口座は預け入れと引き出しが簡単にできる怖さも持っています。


老後資金を貯めている最中にお金が必要になった時、簡単に引き出せるまとまった資金があればそちらを活用するでしょう。


人生は何が起こるかわからないため、細々と引き出していると老後資金があっという間に底をついてしまうのです。


個人年金保険に保険料を一括払いしてしまえば、引き出すことはできません。老後資金を必要な時期まで守れますので、定年後にお金に困ることもないでしょう。

個人年金保険を一括払いするメリット④:税金面で有利

個人年金保険の一括払いを選択すると、相続税の非課税枠を利用できます。


個人年金保険加入後、事故や病気によって契約者が亡くなってしまうケースもあります。契約時に死亡時の年金受給権を設定できるため、配偶者や子供にしておくといいでしょう。


死亡時に支払われる死亡給付金は相続税、または贈与税の対象となります。


死亡した人が保険の契約者だった場合や、契約者である夫が死亡して妻が年金受給権を相続する場合は相続税の対象です。


相続税には非課税枠があるため、年金額によっては税金支払いを免除されるかもしれません。


年金の受取人が妻で保険料の支払いは夫、年金受給権のの相続が子供だった場合は贈与税の対象となります。


ケースによって税金の種類が異なり、場合によっては非課税枠が使えなくなるので注意が必要です。

個人年金保険を一括払いするメリット⑤:払い忘れを防ぐことができる

個人年金保険を一括払いにしておけば、何度も支払う必要がないため払い忘れが起こることもありません。


分割払いは種類によって、毎月、半年に1回に支払わなければなりません。毎月支払日があったとしても、時には忘れてしまうこともあるでしょう。


支払いを忘れたままでいると、個人年金保険の契約を破棄される恐れがあります。強制解約となる可能性もありますので、再度個人年金保険に申し込まなければならなくなります。


普段から忘れっぽい人は、分割払いではなく一括払いを選択しましょう。一括払いなら支払日を覚えておく必要もありませんので、精神的な負担を軽減できます。


一度全額支払えば、後は老後の支給を待つのみです。個人年金保険の支払いをしたこと、いつ頃振り込まれるかはきちんと覚えておきましょう。

個人年金保険の一括払いには2種類ある



個人年金保険の一括払いには、分割払いにはないメリットがいくつもあります。得られるメリットが大きいと感じるのであれば、ぜひ一括払いを検討してみてください。


一括払いを決めた方は、払い方の種類についても知っておきましょう。


一括払いには

  • 一時払い
  • 全期前納

の2つがあり、それぞれで意味が異なります。


ここで2つの特徴とメリット・デメリットについて解説していきますので、2つをしっかりと比較した上で払い方を決めましょう。

先に全額を支払う「一時払い」

一時払いとは、提示された個人年金保険料全額を一度で払い込むものです。一括払いと聞いて、こちらをイメージされた方も多いでしょう。


一時払いは最も保険料が安く済むため、支払い負担を減らしたい方にぴったりの方法です。


また、返戻率も高いため、老後には多くの金額を受け取れるでしょう。


ただし、保険料控除は加入した年のみです。一度に全額を払い込むため、翌年からは控除を使えません。


払込免除特約のメリットを受けられないことも、一時払いのデメリットだといえます。払込免除とは契約者が何らかの病気や死亡した場合、以後の支払いが免除されるものです。


こちらの特約が付いていると支払い額が高くなってしまうため、一時払いを選ぶ際は特約が付いていないかを必ずチェックしましょう。

先に全額を預ける「全期前納」

全期前納とは、提示された保険金全額を保険会社に預けるものです。一時払いは払い込み、全期前納はお金を預けておくという違いがあります。


預けておいたお金は期日を迎えるたびに保険会社に払い込まれるため、一度支払えば何度も支払う必要はありません。


保険金の払い込みが終わるまで、毎年控除を受けられます。また、契約者が死亡した場合や保険を解約する際は解約返戻金とは別に、支払っていない分のお金が戻ります。


一見メリットが大きい支払い方法に見えるものの、一時払いに比べて保険料が高いデメリットを持つため注意が必要です。


返戻率も低くなりますので、老後にお金を受け取る際、さほど受け取れないかもしれません。メリットが多い分デメリットも大きいため、慎重に検討しましょう。

個人年金保険を一括払いする際の注意点3つ



個人年金保険の一括払いには2つの種類があるため、良い点と悪い点を見比べた上で決められます。


どちらにしても分割払いにはない利点を得られますので、まとまった資金を用意できるのであれば一括払いを選択しましょう。


良いところがある一方で、一括払いには悪い点もあります。デメリットを知らずに契約すると後々後悔するかもしれませんので、そちらも抑えておきましょう。


ここでは、一括払いをする際に気を付けるべき3つの注意点を解説します。

一括払いの注意点①:大きな金額が必要

一括払いは契約当初にまとまった資金が必要になるため、資金不足だと利用できません。


個人年金保険の保険料は、本来長い月日をかけて少しずつ支払っていくものです。分割払いは大きな金額を一度に用意する必要がありませんので、当初の負担は少ないでしょう。


個人の状況にもよりますが、一括払いだと高額のお金をまとめて支払わなければなりません。人によって額が異なるため、契約前に見積もりをもらうことがおすすめです。


40代から50代の中には、これから子供の学費にお金がかかったり、住宅ローンを組んだりする人もいるでしょう。


お得な一括払いを選択したことで資金計画が崩れてしまう恐れもあります。これから必要なお金の邪魔にならないよう、よく考えた上で支払い方法を決めてください。

一括払いの注意点②:一時払いだと控除の面で損

一括払いをする際、一時払いを選ぶと控除の面で損をしてしまいます。一時払いは一度で保険金全額を払い込む方法で、払った年度のみ保険控除を受けることが可能です。


高額の支払いとなりますので、控除額はとても大きくなります。初年度は大きな節税効果を期待できるでしょう。


ただし、控除を受けられるのは初年度のみです。全期前納のように期日毎に預けていたお金が払い込まれるわけではないため、その後は節税効果を得られません。


全期前納は払い込みが完了するまで、毎年控除を受けられます。ただし、保険金が高い、返戻率が低いといったデメリットがありますので、一概に良いとは言えません。


双方の良いところと悪いところをしっかり見比べた上で、どちらにするかを決めましょう。

一括払いの注意点③:解約の時期が難しい

個人年金保険に加入したいけれど、もしかしたらすぐに解約してしまうかも……と考えている方は慎重に加入を決めてください。


個人年金保険のような貯蓄型保険は、短期で解約しても支払った金額すべてを取り戻せません。結果的に損をしてしまうので、加入後は解約をしないことがおすすめです。


また、解約時に戻ってきたお金は課税対象となります。


貯蓄型保険を5年以内に解約した場合は、通常の課税算出方法とは異なる方法で計算されるため、場合によっては高額の税金を請求されるかもしれません。


支払ったお金が全額戻ってこないばかりか、高額の税金支払いを求められる恐れがあるため、短期解約はデメリットが非常に大きいといえます。


契約の際は5年は解約できないものと考えておきましょう。

個人年金保険は貯金よりいくら得?金額をシミュレーション

個人年金保険に加入するか、自分自身で老後貯金をしていくかで悩んでいる方も多いでしょう。


個人年金保険は独自での貯金に比べて、老後資金を守れるといった大きなメリットがあります。簡単に手を付けられなくなるので、老後も安定した金額を受け取れるのです。


しかし、意思の固い人であれば、独自の貯金であっても手を付けられずにいられるでしょう。その場合はメリットがないのかが気になるかと思います。


ここでは、貯金よりもどれくらいお得なのか、個人年金保険のシミュレーションをご紹介します。シミュレーションで使う条件は以下です。


  • 30歳
  • 男性
  • 据置期間5年
  • 月掛け保険料20,000円
  • 保険料払込完了年齢60歳
  • 受け取り年齢65歳
2つの保険会社のシミュレーションに同じ条件を当てはめた結果をお教えします。

ここでどのくらいお得かを確認すれば、どちらを選んだ方が得かを検討しやすくなるでしょう。

加入を決める際は、契約前に保険会社のシミュレーションで自身の情報を入手しておくことがおすすめです。

①M生命なら31万円お得

まずはM生命のシミュレーション結果から見ていきましょう。条件は前述したとおりで、契約時の30歳から60歳までを保険料の払込期間としています。


毎月の保険料は20,000円、30年間の払込期間で累計額は720万円です。年金の支払い期間は65歳から74歳までの10年間となっています。


以下がシミュレーション結果です。

  • 年間に受け取れる年金額:約76.2万円
  • 受け取れる年金の累計額:約762万円
  • 一括で受け取れる額:約751万円
  • 年金の受け取り率:105.9%
年金の受け取り率を見てわかるように、支払った総額以上の額を将来的に受け取れます。

30年間で払う金額は720万円となっていますが、一括で受け取る場合は約751万円となり、31万円もお得になるのです。

65歳から10年間受け取る場合はさらに金額がアップしますので、どちらにしても多くお金をもらえます。

万が一契約者が死亡してしまった場合の給付金も、支払い年数が増えていくにつれて高くなっていきます。

据え置き期間中に亡くなった場合は払い込み満了時よりも多い金額を受け取れるため、遺族にたくさんのお金を残せるでしょう。

②F生命なら21.6万円お得

次にF生命のシミュレーション結果です。条件は前述したとおり、保険料払い込み期間は25年と30年があり、それぞれで年金受取額が異なります。


まずは払い込み期間が25年のケースについて見てみましょう。

  • 年間に受け取れる年金額:約62.72万円
  • 支払った保険料の累計額:600.00万円
  • 受け取れる年金の累計額:約627.20万円
  • 年金の受け取り率:104.5%
払い込み期間は25年、据え置き期間は10年なので、55歳まで支払った後に10年の期間を置いて65歳から受給となります。

支払った金額よりも約27万円多くもらえますので、お得です。

次に払い込み期間が30年のケースについて見てみましょう。
  • 年間に受け取れる年金額:約74.16万円
  • 支払った保険料の累計額:720.00万円
  • 受け取れる年金の累計額:約741.60万円
  • 年金の受け取り率:103.0%
払い込み期間は30年、据え置き期間は5年なので、60歳まで支払った後に5年の期間を置いて65歳からの受給となります。

こちらも約21万円多くもらえますので、自身で貯金をするよりも得です。

備考:途中解約すると元本割れする可能性が高い

個人年金保険を途中解約すると、元本割れのリスクがあります。元本割れとは、総支払い額よりも少ない金額しか手元に戻ってこないことです。


もちろん途中解約をすれば老後に資金を受給することはできません。そのため、結果的に損をしてしまうのです。


個人年金保険から自分で貯金をする方法に切り替えることを検討している方は、利率について考えてみてください。


個人年金保険は長期間保険料を支払うことで預金よりも高い利率を実現しています。将来的に受け取れる金額がアップするため、お得さを実感したいなら契約を継続しましょう。


ただ、保険料の支払いが難しくなったという場合は、継続することが難しいといえます。


その場合は払い済み保険に変更して、支払いをストップしましょう。


将来的に受け取れる金額は下がるものの、その後の支払いがなくなるため経済的な不安を抱えている方におすすめです。

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まとめ:年金保険で損をしたくない人はマネーキャリアへ!

個人年金保険の支払い方法には分割と一括があり、一括払いの方がメリットが多くなっています。


保険金の返戻率が高い、一度支払えば後は支給されることを待つだけなどの利点を持っていますので、まとまった資金を用意できる方はぜひ一括を選択してください。


一括には一時と全期前納がありますので、こちらの特徴をしっかりと踏まえた上で、メリットが大きい方を選びましょう。


老後資金を貯金で貯める予定の方も多いかと思います。しかし、個人年金は預金よりも高い利率を実現しているため、将来的にお得になります。


個人年金保険に加入したい、またはどこの個人年金保険にすればいいか悩んでいるという方は、一度マネーキャリアにご相談ください。


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