今年は節電の夏!話題の「節電ポイント」を徹底解説しますのサムネイル画像

マイナンバーカードで最大2万円付与される「マイナポイント第2弾」がスタートしたばかりではありますが、8月中には「節電ポイント」の付与が始めることが政府より発表されました。今回は節電ポイントと電力の節約方法についてまとめてみました。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

節電ポイントとは?


節電ポイントとは各電力会社のポイント付与サービスであり、政府はその節電ポイントに連携して上乗せでポイントを付与を行っていく予定です。今回、政府は各電力会社の節電プログラムに参加する家庭に2000円相当分のポイントを付与する制度を8月中に開始す意向を発表しました。


現在、節電プログラムを実施している電力会社は「東京電力」「関西電力」など複数ありますが、今後もより多くの電力会社が節電ポイントの導入を行っていくでしょう。

節電ポイントの背景

今回の取り組みの背景には、電力不足が1つの原因と考えられています。

東京電力では電力需給ひっ迫注意報が出されたり、政府は多くの地域で電力供給不足になるかもしれないという見通しを発表しています。


なぜ電力不足に陥っているのでしょうか。

日本の電力の多くは環境負担の大きい火力発電で作られていますが、3月に発生した福島沖地震で複数の火力発電所が長期で停止しており、発電量が減少しているのに加えて、原子力発電は安全対策強化や工事の遅れなどの理由により、運転しているのは西日本の4基のみです。また再生可能エネルギーは年々増加しているものの、緊急的な電力不足には対応しておらず、電気代の値上げにもつながっています。


こういった日本の電力不足にたいして、できる対策が「節電」になります。

そのために政府は企業や家庭に節電の協力を促し、節電ポイントの制度が新設されました。


各電力会社の節電プログラム

節電ポイントの制度やポイントの交換先、参加の方法などは各電力会社によっても異なります。今回は「東京電力」「東京ガス」「関西電力」について調べてみました。

東京電力

東京電力エナジーパートナー株式会社は「夏の節電チャレンジ2022」を実施しております。節電チャレンジの対象時間帯に節電した場合、節電量に応じて、節電ポイント(1kWhの節電で5ポイント)が貰えます。初めての節電に成功するとボーナスで100ポイントをプレゼントされます。


7月開始分については参加申込期間が終了していますが、8月1日開始分は2022年7月20日、9月1日開始分は2022年8月20日までに参加申込が必要になります。


ポイントの交換可能なサービス

  • Tポイント
  • WAONポイント
  • dPOINT など

東京ガス


東京ガス株式会社は「夏の節電キャンペーン」を実施しています。節電チャンスの対象時間帯に節電した場合、節電ポイント(1kWhの節電で5ポイント)が貰えます。さらに継続すると節電ボーナス特典があり、変化量に応じてポイントが付与されます。


参加受付は2022年7月18日までなので、利用する場合は早めに申込みしましょう。


ポイントは1円につき1円分のAmazonギフト券と交換をすることができます。

関西電力

関西電力株式会社では「夏の節電プロジェクト2022」を実施しています。前日にお知らせする対象時間に節電した場合、節電ポイント(1kWhの節電で5ポイント)が貰えます。


申込みは2022年7月1日〜2022年9月15日までに参加申込が必要になります。



ポイントは「はぴeポイント」が貯まり、電力の支払いはもちろんアイテム交換、他社ポイントへの交換などに利用できます。

電気代の節約方法

電気代の高騰が続いていることや「節電ポイント」の制度の新設により、なるべく無駄な電力は削減していきたいものですね。家庭でもできる節電の方法について紹介していきます。

エアコンの使い方

エアコンの設定温度は、環境省によると夏は28℃、冬は20℃の室温が最適とされており、夏の場合には1℃高くすると約10%の節電になります。またエアコンの定期的な掃除が電気代の節約には必須で、フィルターは月に1回〜2回掃除するだけで、冷房時は4%の節電に繋がります。


  • 設定温度を意識する
  • 短時間の外出であれば電源をOFFしない
  • エアコンの自動運転モードを利用する
  • 室外機やフィルターの掃除を定期的に行う
  • 省エネ性能が高いエアコンを選ぶ

冷蔵庫

冷蔵庫は家庭の中でも多くの電力を消費している電化製品で、なるべく食品を詰め込みすぎず、ドアの開閉回数を極力減らすことで、節電できます。


  • 壁から離して設置する
  • 冷蔵庫内に食品を詰め込みすぎない
  • ドアの開閉はなるべく減らす
  • 熱いものは冷ましてから入れるようにする
  • 冷蔵庫の設定温度は強から中に変更する

それ以外の電化製品

洗濯機は電気代と水道代がかかるのですが、実は電気代はあまりかかっておらず、水道代が高くつきます。また照明器具はLEDの照明することで節電につながります。


  • 炊飯器の保温はしない
  • 照明は白熱電球からLED電球に交換する
  • 節電タップを使う
  • トイレの便座暖房の温度を下げる
  • 最新の省エネ家電に買い換える

まとめ

今年は例年より早く梅雨が明け、暑い日が続いています。節電しながらポイントがもらえるのは嬉しい制度ですが、熱中症には気をつけながら、無理せず節電を心がけたいですね。

また今回節電プログラムに参加を検討している方は、契約している電力会社の節電プログラムの実施有無や期間などを確認して、早めに申込みをしましょう。