
「バセドウ病だと生命保険に入れない?」
「バセドウ病でも生命保険に入りたい…」
とお悩みではないでしょうか。
結論、バセドウ病でも生命保険に入れる可能性はあります。
ただし、保険の種類によって加入条件が異なるため注意しましょう。
この記事では、バセドウ病でも入れる生命保険について解説します。
生命保険の選び方やバセドウ病でも活用できる生命保険以外の公的支援制度についても解説するのでぜひ参考にしてください。
内容をまとめると

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)でも生命保険に加入できる可能性がある
- バセドウ病の生命保険の審査基準(加入条件)を解説
- 医療保険・死亡保険
- がん保険
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険の選び方
- 通院保障があるものを選ぶ
- 保障期間が長いものを選ぶ
- 保険の専門家(FP)に相談する
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)で利用できる公的支援制度
- 高額療養費制度
- 傷病手当金
- 障害年金
- 生活保護制度
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険に関するアンケート結果
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険に関するよくある質問
- 保険は適応される?
- 給付金はおりる?
- 治療費はいくらかかる?
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険の加入でお悩みならマネーキャリアに無料相談【まとめ】
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)でも生命保険に加入できる可能性がある

結論、バセドウ病でも保険に入れる可能性があります。
ただし、医療保険や死亡保険など生命保険の種類ごとに加入条件が異なるため、注意が必要です。
上記の保険への加入が難しい場合は、引受基準緩和型保険への加入を検討しましょう。
次の項目で、生命保険の種類ごとの加入条件を解説していくので参考にしてください。
バセドウ病の生命保険の審査基準(加入条件)を解説

ここからは、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険の審査基準(加入条件)を以下の保険の種類別に解説します。
- 医療保険・死亡保険
- がん保険
各保険の種類によって加入条件が異なるので、これから解説する条件を参考にしてください。
医療保険・死亡保険
バセドウ病でも医療保険や死亡保険に加入できる可能性があります。
医療保険・死亡保険の加入条件は以下の通りです。
通常の生命保険に 入れる可能性がある | 部位不担保に なる可能性がある | |
---|---|---|
現症の場合 | 指摘後6ヶ月以上 | 指摘後6ヶ月未満 |
完治後の場合 | 完治後1年以上 | 完治後1年未満(医療保険) |
部位不担保になると、甲状腺に関わる部位が保障されないという条件がつきます。
「通常の生命保険には入れないが部位不担保は避けたい」という方は加入条件が緩和された「引受基準緩和型保険」への加入を検討しましょう。
ただし、「引受基準緩和型保険」は通常の生命保険より保険料が高くなるので注意が必要です。
がん保険
がん保険は、バセドウ病でも無条件で入れる可能性が高いです。
なぜなら、告知項目の中にバセドウ病が含まれていることはほとんどないためです。
がん保険の主な告知項目以下のとおりです。
- 今までにがんにかかったことはあるか
- 最近3ヶ月以内に所定の病気で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか
- 過去2年以内に受けた健康診断・人間ドックで、所定の項目について要再検査・要精密検査・要治療などの指摘を受けたことがあるか
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険の選び方

ここでは、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険の選び方を紹介します。
生命保険の選び方のポイントは、主に以下の3点です。
- 通院保障があるものを選ぶ
- 保障期間が長いものを選ぶ
- 保険の専門家(FP)に相談する
通院保障があるものを選ぶ
生命保険は通院保障があるものを選びましょう。
バセドウ病の治療では、定期的な通院が必要になるため、通院保障がある生命保険を選ぶことが重要です。
通院保障があれば、治療のための通院費用を補填することができます。
ただし、保険会社によって通院保障の条件が異なるため、日数制限や支払い限度額に注意しましょう。
保障期間が長いものを選ぶ
生命保険を選ぶ際は、保障期間が長いものを選ぶようにしましょう。
バセドウ病は長期的な治療が必要な疾患のため、保障期間が長い生命保険を選ぶことが重要です。
終身保険や長期の定期保険を検討するのがよいでしょう。
長期の保障があれば、将来的な症状の変化や合併症のリスクなど、万が一の際にも対応できます。
保険の専門家(FP)に相談する
バセドウ病は加入できる保険が多いため、豊富な保険の中から適切な保険を選ぶなら保険の専門家(FP)に相談することをおすすめします。
FPは様々な保険商品の特徴や保障内容を熟知しており、個々の状況に合わせた適切なアドバイスを提供できます。
また、複数の保険会社や商品を比較検討し、バセドウ病の症状や治療状況に応じた最適な保険プランを提案してくれます。
さらに、告知の仕方や必要書類の準備など、加入手続きのサポートも受けられます。
専門家のアドバイスを受けることで、自身の健康状態や将来のリスクを考慮した、より適切な保険選びができるでしょう。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)は甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)は、甲状腺が刺激され続けることで、全身にさまざまな症状が出る病気のことです。
喉にある甲状腺の表面にある「甲状腺刺激ホルモン」の受容体(TSH受容体)に自己抗体が結合して必要以上に甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうのが原因とされます。
バセドウ病の主な症状をまとめると以下のとおりです。
- 疲れやすい
- 動悸がする
- イライラする
- 不眠になる
- 手足、指が震える
- 下痢になる
- 体重がガクッと減る
- ほてり、発汗
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)で利用できる公的支援制度

保険で備えるのはもちろん、バセドウ病になったら公的支援制度を利用できます。
公的支援制度といってもいくつかあり、収入が保障される、医療費が安くなる、生活費がもらえるなどさまざまです。
本記事では、以下の4つを紹介します。
- 高額療養費制度
- 傷病手当金
- 障害年金
- 生活保護制度
保険と合わせて利用すれば、経済的負担を大きく軽減でき、家族の負担も減らせます。
それぞれの特徴や仕組みを理解し、積極的に活用してください。
高額療養費制度

入院や手術、度々の通院で毎月の医療費負担が大きい人のため、高額療養費制度があります。
健康保険に加入していれば誰でも利用できるので、治療費が多い人はぜひ活用しましょう。
高額療養費制度とは、病院や薬局で支払った金額がひと月あたりの上限を超えると、超えた分が払い戻される仕組みです。
ひと月の上限額は、対象者の年齢や年収によって異なります。
適用区分(~69歳) | ひと月の上限額 |
---|---|
年収約1160万円以上 | 252600円+(医療費-842000)×1% |
年収約770万円以上、約1160万円以下 | 67400円+(医療費-558000)×1% |
年収約370万円以上、約770万円以下 | 80100円+(医療費-267000)×1% |
年収約370万円以下 | 57600円 |
簡単にシミュレーションできるサイトもあるので、気になる人は自分の上限額を調べてみてはいかがでしょうか。
傷病手当金

傷病手当金は、病気で休職したときに、被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度です。
病気やけがで会社を休み、十分な報酬が受けられない場合に手当金が支給されます。
病気やけがのために会社を休んだ日が連続して3日間あり、4日目以降の休んだ日に対して支給され、職場復帰するまで最長1年6ヵ月まで受け取れます。
ただし、以下の場合には支給されません。
- 有給休暇で給与が支払われる日
- 個人事業主
- 支給開始から1年6ヵ月以降
また、1日あたりの支給金額は以下の計算式で求められます。
【支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】(※)÷30日×(2/3)
障害年金

現役世代も含め、病気やけがによって生活や仕事が制限されると障害年金が受け取れます。
障害年金には「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があり、国民年金に加入していた人は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた人は「障害年金」となります。
年金と聞くと65歳以下はもらえないというイメージがありますが、障害年金は20歳以上で条件に当てはまっていれば請求できます。
また、障害厚生年金に該当するよりも軽い障害が残ったときは、障害手当金(一時金)が受け取れる制度もあります。
受け取れる金額は、障害の程度を障害等級表により、1~3級に分類して決められます。
また、初診日の前日に要件を満たす必要もあるので、自分が該当するか調べておくのがおすすめです。
生活保護制度
生活保護制度は、働けない人や収入が少ない人を対象に、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立を助ける制度です。
困窮しないよう、生活費として保護費を受け取れます。バセドウ病により仕事ができない人も対象です。
また、障害年金制度と併用もできます。支給される保護費は、地域や世帯状況によって異なるので福祉事務所に問い合わせましょう。
福祉事務所は、市町村にそれぞれ設置されています。
生活保護は世帯単位であり、あらゆる資産を活用したあとの最終手段として利用しましょう。
保護費は、食費・光熱費といった日常生活に必要な費用や、家賃のために支給されます。
生活保護下では医療費も無料になるので、バセドウ病の治療も続けられるはずです。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険に関するアンケート結果






バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険に関するよくある質問

ここからは、バセドウ病の人の生命保険に関するQ&Aをご紹介します。
紹介する質問は以下の3点です。
- 保険は適応される?
- 給付金はおりる?
- 治療費はいくらかかる?
保険は適応される?
バセドウ病の治療のほとんどは、健康保険が適応可能です。
70歳未満の会社員の場合、窓口負担は3割となります。
高額になりがちな甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬物療法や、アイソトープ治療、甲状腺を切除する手術では、健康保険と高額療養費制度を併用して医療費負担を抑えることができるでしょう。
ただし、通院にかかる交通費や、入院時の食事代、差額ベッド代は保険対象外となります。
通院保障を付けた生命保険に加入するなど、費用負担軽減のために対策をしておくと安心です。
給付金はおりる?
甲状腺の病気が対象となっている生命保険の場合は、バセドウ病でも保険はおります。
生命保険から給付金を受け取ることで、公的保障制度の適用外である、入院時の差額ベッド代や食事代を補うことができます。
ただし、保険の種類や契約内容によって保障範囲が異なるため、自身の加入している保険の約款を確認することが重要です。
例えば、入院と手術にのみ適用される保険もあれば、通院治療も保障対象となる保険もあるため、保障範囲がどこまでか治療前に把握しておきましょう。
治療費はいくらかかる?
保険の自己負担割合によりますが、1回で5000円以上かかることも多いです。
バセドウ病の診察では、血液検査・尿検査・超音波検査など多くの検査がおこなわれます。
診断がついたあとも症状によっては頻繁に通院しなければなりません。
血液検査を毎回おこなうなら3000~4000円程度かかり、薬代も別途必要です。
また、薬物療法の場合は治療効果は患者ごとに大きく異なります。
1年以内で寛解する人もいれば、30年以上治療を継続する人もいるので、治療費の総額は未知数です。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の生命保険の加入でお悩みならマネーキャリアに無料相談【まとめ】

ここまでバセドウ病でも入れる生命保険の種類や、保険の選び方などを解説しました。
この記事のポイントを以下にまとめましたのでご確認ください。
- バセドウ病は通常の生命保険に無条件で入れる可能性が高いが、条件付きになる場合もある
- バセドウ病の方の保険の選び方は「通院保障があり、保障期間が長い」保険を選ぶことが大切
- 不安な場合は保険の専門家(FP)に相談するのがおすすめ
- 生命保険に加えて公的支援制度を利用することで金銭的な負担を軽減できる
- ご自身に合う保険が見つからない、分からないときは保険の専門家(FP)に相談する
- 保険に詳しい専門家(FP)に無料で相談できる
- 自分の病状でも入れる生命保険を探してもらえる
- 時間や場所を選ばずオンラインで相談可能
1.通院保障があるものを選ぶ
2.保障期間が長いものを選ぶ
3.保険の専門家(FP)に相談する