引っ越しで礼金を抑えるために交渉したいと考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、礼金の値引き交渉をする方法やコツについて解説しています。礼金の値引き交渉をすつために注目するポイントをまとめましたので、ぜひお読みください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 礼金の値引き交渉術!賃貸契約時に初期費用を抑えるコツは?
- 礼金を値引き交渉する4ステップを紹介!
- ①内見するなどして賃貸契約を結びたい意思を不動産会社に伝える
- ②見積もりを提示されるタイミングで礼金を値引きしたい旨を伝える
- ③理由を付けて礼金の値引き交渉をする
- ④不動産会社に家主と交渉してもらう
- 礼金の値引き交渉が成功しやすい賃貸物件の特徴は?
- ①賃貸物件の礼金が相場よりも高めに設定されている
- ②駅から遠い
- ③建物が古い
- ④水回りの条件が悪い
- ⑤以前の入居者がすぐに退去している
- ⑥長期間にわたり空室となっている
- 賃貸物件のデメリットを指摘する以外に値引き交渉する方法は?
- ①値下げ交渉後は必ず契約する意思を見せる
- ②引っ越し閑散期である4~7月に交渉する
- ③礼金を値切る代わりに家賃を値上げしてもらう
- ④礼金を値切る代わりに短期解約違約金を設定してもらう
- ⑤不動産会社の営業の人と仲良くなる
- 礼金の値引き交渉するときの注意点は?
- ①値引き交渉するときの言い方や言葉使いに注意する
- ②礼金をはじめとした初期費用の相場を事前に調べておく
- ③空室になっていた期間など分からないことは不動産会社に聞く
- 礼金なしの物件は礼金なしの理由を不動産会社に聞こう
- 礼金以外に初期費用を抑える方法
- ①敷金なしの物件を選ぶ
- ②仲介手数料が安い物件を選ぶ
- ③フリーレントの物件を選ぶ
- ④敷金礼金以外の附属商品を外せないか交渉する
- 礼金とは最終的に仲介業者にわたるお金でもある
- まとめ:交渉して礼金を値引きしてもらおう
礼金の値引き交渉術!賃貸契約時に初期費用を抑えるコツは?
賃貸物件の契約時に初期費用を低く抑えたいという人は多いと思います。
そのなかでも大きな割合を占める礼金の額を抑えたいという人は多いでしょう。しかし具体的にどうすれば礼金を抑えられるかわからないという人もいると思います。
この記事ではそうした人に向けて、
- 礼金を値引き交渉する4ステップを紹介!
- 礼金の値引き交渉が成功しやすい賃貸物件の特徴は?
- 賃貸物件のデメリットを指摘する以外に値引き交渉する方法は?
- 礼金の値引き交渉するときの注意点は?
- 礼金なしの物件は礼金なしの理由を不動産会社に聞こう
- 礼金以外に初期費用を抑える方法
- 礼金とは最終的に仲介業者にわたるお金でもある
大変役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
礼金を値引き交渉する4ステップを紹介!
ここでは礼金を値引き交渉する4ステップを紹介します。
礼金を値引き交渉するための4ステップは、
- 内見するなどして賃貸契約を結びたい意思を不動産会社に伝える
- 見積もりを提示されるタイミングで礼金を値引きしたい旨を伝える
- 理由を付けて礼金の値引き交渉をする
- 不動産会社に家主と交渉してもらう
以下で詳しく紹介します。
①内見するなどして賃貸契約を結びたい意思を不動産会社に伝える
1つ目のステップは内見するなどして賃貸契約を結びたい意思を不動産会社に伝えることです。
賃貸物件の契約を希望して、不動産会社に訪れたときにいくつかの候補を会社側から提示されます。その物件のなかから気になるものについて部屋を実際に内見するのです。
内見とは、実際に賃貸物件として入居募集されている部屋を見に行くことです。最近では不動産会社の担当者が部屋まで行き、契約者は自宅などからオンラインで部屋を見て回るオンライン内見も増えてきています。
内見時には、ただ部屋を確認するだけでなく気に入った部屋があればその場で賃貸契約を結びたいという意思を伝えましょう。
早めに契約の意思を伝えることで交渉がスムーズに進むようになります。
②見積もりを提示されるタイミングで礼金を値引きしたい旨を伝える
2つ目のステップは見積もりを提示されるタイミングで礼金を値引きしたい旨を伝えることです。
内見が終わり、契約する意思を伝えたあと不動産会社の担当者は賃貸契約の見積もりを提示してくれます。
その時に礼金を値引きしたいという意思表示をするのです。値引きは家賃など、ほかの項目についても交渉可能ですが、礼金を特に値引きしてほしいと考えているのならばはじめに礼金について伝えるほうがよいでしょう。
金額交渉については意思表示をしなければ行うことができませんので、まずは礼金を減額したいということを伝えるようにしてください。
③理由を付けて礼金の値引き交渉をする
3つ目のステップは理由を付けて礼金の値引き交渉をすることです。
ただ値引きしてほしいという意思表示をするだけでは、相手もなかなか納得してくれません。
たとえば個人的に今はお金が必要なので礼金を値引きしてほしいというような理由をつけて交渉をするようにしましょう。
お金がないという理由だと審査に通らないというリスクが出てくると思う人もいるでしょう。しかし空室の期間が比較的長い物件であれば、家主はすぐにでも入居してくれる人を探しています。
④不動産会社に家主と交渉してもらう
4つ目のステップは不動産会社に家主と交渉してもらうことです。
不動産会社に礼金の値引きをしてほしい旨を伝えると、不動産会社は家主へと値引き交渉をしてくれます。
契約者は家主と直接交渉するわけではありません。実際の交渉は不動産会社の担当者が行ってくれます。
交渉の可否は担当者次第ですが、ほかの入居希望者と競合した場合は入居が決まりにくくなる傾向があります。この状況になると値引き交渉はなかなかうまくいきません。
しかし7~8月や10~11月は引っ越しが少なくなる傾向があるので、この時期であれば値引き交渉は成功しやすいです。
入居時期を7~8月、10~11月としたうえで不動産会社に家主と交渉してもらうことで値引き交渉の成功率があがります。
礼金の値引き交渉が成功しやすい賃貸物件の特徴は?
ここからは礼金の値引き交渉が成功しやすい賃貸物件の特徴について紹介します。
礼金の値引き交渉が成功しやすい賃貸物件の特徴は
- 賃貸物件の礼金が相場よりも高めに設定されている
- 駅から遠い
- 建物が古い
- 水回りの条件が悪い
- 以前の入居者がすぐに退去している
- 長期間にわたり空室となっている
以下で詳しく紹介します。
①賃貸物件の礼金が相場よりも高めに設定されている
1つ目の特徴は賃貸物件の礼金が相場よりも高めに設定されていることです。
礼金の相場は家賃1か月から2か月分とされています。具体的な金額は物件の条件によって変わってきますが、相場より高ければ交渉は成功しやすいでしょう。
礼金が発生する物件では、まずは礼金の金額が2か月を超えていないか確認しましょう。超えているならば交渉が成功しやすいです。
②駅から遠い
2つ目の特徴は駅から遠いことです。
賃貸物件を借りる上で、家賃などの金額が変動する条件の1つに駅からの距離があります。
駅から近い物件であれば、それだけ交通が便利になりますので物件の相場は高くなるのです。
逆に言えば、駅から遠い物件は相場が低い傾向にあります。そういった物件は入居希望者も少ない傾向にあるので、交渉が成功しやすいです。
③建物が古い
3つ目の特徴は建物が古いことです。
家賃の相場は新築物件ほど高い傾向にあります。新しく建てられた分、最新の設備が整っていたり内装が綺麗という理由で人気が高くなるからです。
その一方で築年数が重なっていくにつれて入居費用や家賃などが下がっていく傾向にあります。一般的に築15年ほどになると、その物件がもっとも安い金額になると言われています。
このように日本では建物が古くなると人気が下がり、相場も低くなる傾向にあるので礼金の値引き交渉も成功しやすくなるでしょう。
④水回りの条件が悪い
4つ目の特徴は水回りの条件が悪いことです。
水回りの条件が悪いというのはトイレの洗浄の勢いや、シャワーの水圧が弱い、キッチンの水が濁っているなどがあげられます。またシャワールームのタイルにひび割れがないかなど設備の不備も確認するのがおすすめです。
こうした条件は内見したときに不便さはないか確認するようにしましょう。不便な要素を見つけることで、それを値引きの条件にできます。
⑤以前の入居者がすぐに退去している
5つ目の特徴は以前の入居者がすぐに退去していることです。
以前の入居者がすぐに退去したということは家主の収入源がすぐになくなってしまったというになります。
この場合、家主はできるだけ早く次の入居者を決めたいものです。
こういった物件ではほかの入居希望者がいない場合、礼金の値引き交渉が成功しやすくなります。
⑥長期間にわたり空室となっている
6つ目の特徴は長期間にわたり空室となっていることです。
物件が長期間空室になっている場合、家主にはその間の家賃収入が発生しません。また維持費などがかかり、赤字になってしまうのです。
前述したように家主は家賃収入がないという状況を長引かせたくはないので、契約を希望する人の値引き交渉を受け入れる可能性があります。
礼金が値引きされても、家賃収入が継続的に入ることを優先する可能性は高くなるのです。
賃貸物件のデメリットを指摘する以外に値引き交渉する方法は?
ここからは賃貸物件のデメリットを指摘する以外に値引き交渉する方法について紹介します。
デメリットを指摘する以外に値引き交渉する方法は、
- 値下げ交渉後は必ず契約する意思を見せる
- 引っ越し閑散期である4~7月に交渉する
- 礼金を値切る代わりに家賃を値上げしてもらう
- 礼金を値切る代わりに短期解約違約金を設定してもらう
- 不動産会社の営業の人と仲良くなる
以下で詳しく紹介します。
①値下げ交渉後は必ず契約する意思を見せる
1つ目は値下げ交渉後は必ず契約する意思を見せることです。
相手からすれば、契約するかどうかわからない人との値引き交渉は徒労に終わる可能性もあり、負担になります。
値引き交渉時には「〇円引きしてくれれば、必ず契約します」という意思をしっかりと伝えましょう。
契約してくれるならばと値引きしてくれる可能性が上がります。
②引っ越し閑散期である4~7月に交渉する
2つ目は引っ越し閑散期である4~7月に交渉することです。
引っ越しは新生活がはじまる直前の3月がもっとも多くなる傾向にあります。こうした時期には1つの物件に複数の入居希望者が競合するなど、値引き交渉が難しくなってしまうのです。
こうした状況を避けるためにも引っ越し閑散期である4~7月に入居時期を設定するようにしましょう。
この時期に空室になっていれば、しばらく入居者が現れない可能性が高いので値引き交渉の成功率が高くなります。
③礼金を値切る代わりに家賃を値上げしてもらう
3つ目は礼金を値切る代わりに家賃を値上げしてもらうことです。
単に値引きするだけでは家主側にメリットがありません。しかし礼金を値切る代わりに家賃を値上げするのであれば、家主側も収入が増える可能性があるので受け入れられる可能性があります。
注意しなければならないのは値引きされた礼金の額を増額された家賃の支払い額が上回ってしまうことです。もしそうなってしまうと、値引きの意味がなくなってしまいます。
この交渉を行うときは自分の入居期間などから、得となるように計算してからするようにしてください。
④礼金を値切る代わりに短期解約違約金を設定してもらう
4つ目は礼金を値切る代わりに短期解約違約金を設定してもらうことです。
この方法は長い期間の入居を予定している方におすすめとなります。短期解約違約金とは一定期間以内に退去する場合に通常の退去費用に加えて支払うお金になります。
この方法ならば家賃の増額などで結果的に損をする可能性はなくなります。ただし最初から短期解約違約金が設定されている場合は交渉が難しくなるので注意しましょう。
⑤不動産会社の営業の人と仲良くなる
5つ目は不動産会社の営業の人と仲良くなることです。
値引き交渉は多くの場合、不動産会社の営業担当者が行ってくれます。担当者からすれば、多くの顧客がいるなかで1人のために交渉するのは手間です。
しかし個人的に仲良く、いい感情を持っていれば交渉に手間をかけてくれる可能性があります。理想は不動産会社に勤める友人がいれば、その人に交渉をお願いすることです。
値引き交渉を少しでも有利にすすめるために不動産会社の営業の人とは個人的に仲良くなれるようにしましょう。
礼金の値引き交渉するときの注意点は?
ここからは礼金の値引き交渉するときの注意点について紹介します。
礼金の値引き交渉するときの注意点は、
- 値引き交渉するときの言い方や言葉使いに注意する
- 礼金をはじめとした初期費用の相場を事前に調べておく
- 空室になっていた期間など分からないことは不動産会社に聞く
以下で詳しく紹介します。
①値引き交渉するときの言い方や言葉使いに注意する
1つ目の注意点は値引き交渉するときの言い方や言葉使いに注意することです。
当たり前ですが、相手は人間です。交渉時に横柄な態度をとると印象が悪くなってしまいます。
態度が悪いと家賃の支払いなどを言い訳して払ってくれなくなると思われたり、人間性そのものも疑われてしまいます。
値引き交渉をするときは丁寧な言葉遣いでお願いするようにしましょう。
②礼金をはじめとした初期費用の相場を事前に調べておく
2つ目の注意点は礼金をはじめとした初期費用の相場を事前に調べておくことです。
礼金は家賃の1か月から2か月分というように、多くの費用には相場があります。
相場よりすでに安い金額なのに、さらに値引き交渉をしても受け入れられる可能性は低いでしょう。その場合、交渉の結果を待つ時間が無駄になってしまいます。
こうした状況を避けるために、初期費用の相場を調べておいて、それよりも物件の費用が高いか安いか比較できるようにしましょう。
③空室になっていた期間など分からないことは不動産会社に聞く
3つ目の注意点は空室になっていた期間など分からないことは不動産会社に聞くことです。
多くの人は物件の検索サイトなどの情報を参考に物件の内見や契約を希望すると思います。しかし物件に関する情報には不動産会社の人でなければわからない情報もあります。
とくに空室期間は値引き交渉において重要ですが、不動産会社の人に聞かなければわかりません。
わからないことがあれば積極的に不動産会社の人に聞くようにしましょう。
礼金なしの物件は礼金なしの理由を不動産会社に聞こう
礼金なしの物件にはさまざまな理由が考えられます。しかし1つ1つの物件で礼金なしの理由は不動産会社の人に聞かなければわかりません。
理由として多いのは、入居者がなかなか集まらず初期費用を安くすることで入居者を募ろうとしている場合です。こうした物件は増加傾向にあります。
一方で礼金のある物件は、礼金を払っても入居したい人がいると家主や管理会社が考えているのです。つまりそれだけ自信があるということです。
それに対し礼金がないということは、礼金なしにしなければいけなくなった理由があるということなので、不動産会社の人に確認するようにしましょう。
礼金以外に初期費用を抑える方法
ここからは礼金以外に初期費用を抑える方法について紹介します。
礼金以外に初期費用を抑える方法は、
- 敷金なしの物件を選ぶ
- 仲介手数料が安い物件を選ぶ
- フリーレントの物件を選ぶ
- 敷金礼金以外の附属商品を外せないか交渉する
以下で詳しく紹介します。
①敷金なしの物件を選ぶ
1つ目の方法は敷金なしの物件を選ぶことです。
敷金とは入居時に賃貸契約の担保として、入居する人が家主側へ支払うお金のことです。敷金は退去時の原状回復費にあてられたりします。
敷金は礼金と同じく、空室の増加からなしの物件が増えてきています。敷金なしの物件を選ぶことで初期費用は抑えられるでしょう。
②仲介手数料が安い物件を選ぶ
2つ目の方法は仲介手数料が安い物件を選ぶことです。
仲介手数料とは不動産会社が物件を紹介したことに対して発生する手数料です。仲介手数料は物件の家賃などに連動して変わってきます。
また不動産会社によっても設定が変わりますので、複数の不動産会社に見積もりをお願いするのも方法としてあげられます。
仲介手数料の安い物件を選んで初期費用を抑えられるようにしましょう。
③フリーレントの物件を選ぶ
3つ目の方法はフリーレントの物件を選ぶことです。
フリーレントとは、入居から一定期間の家賃を無料にする仕組みのことです。フリーレントの期間は月途中で入居した場合、その月だけのこともあれば長い場合で3か月無料という物件もあります。
フリーレントの物件であれば、前払い家賃が発生しませんので初期費用を抑えることができます。
賃貸物件を紹介しているサイトでフリーレントの物件を検索することができますので、フリーレントの物件を探している人は積極的に活用するのがおすすめです。
④敷金礼金以外の附属商品を外せないか交渉する
4つ目の方法は敷金礼金以外の附属商品を外せないか交渉することです。
賃貸契約時の初期費用には敷金礼金以外の費用も発生します。たとえば部屋のクリーニング代や鍵の交換費用です。
部屋のクリーニングは自分で行うことができます。あとで手間はかかってしまうでしょうが、こういったオプションを外してもらうことで初期費用を抑えることが可能です。
初期費用の見積もりがでたときには敷金礼金以外の費用項目についても交渉できないか確認してみてください。
礼金とは最終的に仲介業者にわたるお金でもある
礼金とはそもそも住宅が不足していた時代に、入居者が部屋を貸してくれた家主に感謝の印として納めていたお金です。
現在ではこのお金はいったんは家主にわたります。しかしそのお金は不動産の仲介業者に仲介手数料や広告宣伝費という名目で支払われています。
礼金は仲介業者にとっても貴重な収入源となるのです。礼金の値引き交渉時には、この点にも気をつけるようにしましょう。
まとめ:交渉して礼金を値引きしてもらおう
ここまで礼金の値引き交渉を成功させる方法などについて紹介してきました。
礼金の値引き交渉時には、
- 礼金とはどんなお金なのか
- 賃貸契約する物件の条件
- 交渉時の注意点
マネーキャリアではこのほかにもお金全般に関する役立つ記事を多数掲載していますのでぜひご覧ください。