光熱費は、家計において多くの支出を占める部分の一つです。光熱費を節約することで、家計の負担を軽減することができます。また、地球環境にも貢献することができます。この記事では、家庭における光熱費の節約について、具体的な方法を紹介していきます。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
光熱費の節約について改めて考えましょう
光熱費は、家庭において多くの割合を占める支出の一つです。
国の調査によると、今までの平均的な家庭の光熱費は月額約2万円程度とされていましたが、2022年より大幅な値上げが続いています。
特に、夏場や冬場などの季節には、エアコンや暖房器具を多く使用するため、光熱費が増える傾向にあります。
しかし、光熱費を節約することで、家計の負担を軽減することができます。
また、地球環境にも貢献することができます。
そこで、この記事では、家庭における光熱費の節約について、具体的な方法を紹介していきます。
これらの方法を日常生活に取り入れることで、光熱費を節約することができます。また、節約によって得られるメリットについても説明します。
電気代の節約について
家庭における光熱費の節約方法には、様々な方法があります。
ここでは、電気代の改善方法について説明します。
- エアコン使用のコツ
エアコンは、夏場や冬場の電気代を大きく占める電化製品の一つです。
エアコンの設定温度を1度抑えるだけでも、約3%の節約効果があると言われています。
また、過ごしやすい気温の日には、窓を開けて自然な風を取り入れるなどの工夫を行うことでエアコンの使用時間を減らすことができます。
エアコンだけに頼らず、夏は 扇風機を併用したり、冬は1枚厚着をするなどすると、我慢することなくエアコンの温度を抑えることができます。
- 照明の使い方のコツ
照明は、夜間の電気代を大きく占める電化製品の一つです。
まずは、照明器具をLEDに変更することで、省エネ効果があります。
また、部屋全体を照らす必要がない場合は、必要な場所だけを照らすようにするなど、必要最小限の照明で生活することができます。
- テレビやパソコンなどの使用のコツ
常に電源を入れておく必要のない電化製品は、スタンバイモードの時間が多いですが、スタンバイモードでも電気を消費しています。
電源を完全に切るようにすることで、無駄な電気を使わないようにすることができます。
- 電化製品の掃除やメンテナンスをこまめ行う
電化製品のフィルターにほこりがたまっているなどあれば、それだけで電力消費量が大きくなってしまいます。家電製品の掃除やメンテナンスなども、効果的な節電対策となります。
ひとつひとつは微々たる節約ですが、ちりも積もれば山となります。
今一度、電化製品の使い方を見直してみましょう。
ガス代、水道代の節約について
続いて、ガス代、水道代の改善方法について説明します。
- ガスコンロの火の大きさは、鍋底からはみ出さないようにする
ガスコンロを使う際には、火力を調整して、余分な熱を出さないようにすることが大切です。
また、ガスで調理する前にレンジで加熱することも、ガス代より電気代の方がお得なのでガス代節約には効果的と言われています。
- 湯船にたまったお湯を使い回す
こちらは節水に効果的な方法です。
しかし、残り湯を何に使い回すかについては、意見が分かれるところかと思います。
花壇の水やり、衣類の洗濯、追い炊きしてもう一度入浴に使うなど、自身が許容できる範囲でかまいませんので、節水を心がけることができると良いですね。
その他にも、シャワーを浴びる時間を短くする、水を止めながら歯を磨く、洗濯機や食器洗いの水量は控えめにするなど、様々な方法があります。
一度に全てを改善することは難しいかと思いますので、少しずつでも取り組んでいくことが大切です。
最後に、定期的な検針やメンテナンスを実施することも大切です。
水道やガスなどのメーターを定期的に確認し、異常があれば早めに修理することで、無駄な使用を防ぐことができます。
可能であれば、設備投資も効果的
- 新しい電化製品を購入する
購入の際に大きな費用が必要となりますが、今後のランニングコストと比較すると、購入費用の方が安く済むといったケースも考えられます。
食後の洗い物がたくさん出るといったご家庭では、食洗器を導入した方が、ガス代・水道代ともに節約になることもよくあります。
- 遮熱・断熱材は良いものを選ぶ
これから住宅を建てるご家庭に限った方法かと思いますが、家の遮熱・断熱材はグレードの高いものを検討しても良いかもしれません。
これらを使用することで、外気温から室内の温度を保ち、エアコンや暖房器具の使用量を減らすことができます。
- 太陽光発電を導入する
太陽光パネルを屋根や壁に設置することで、自家発電が可能となり、電気代の削減につながります。
また、余った電力は売電することもでき、副収入にもなります。
その他、給湯システムの改善も、光熱費の削減につながります。給湯器の種類や使い方によって、使用するガスや電気の量が大きく異なります。
効率の良い給湯器の導入や、温度調整の工夫などをすることで、無駄な光熱費の削減が可能となります。
以上、住宅における光熱費の削減策として、家電製品、遮熱・断熱材、太陽光発電、給湯システム、の導入について説明しました。
家庭の光熱費削減には、これらの方法を組み合わせることでより効果的な節約が可能となります。
まとめ
この記事では、光熱費の節約について、生活における改善策や、設備投資について紹介しました。
物価や光熱費の大幅な値上げが続いていますが、光熱費は家計の大きな支出の一つであるため、節約することが重要です。
エアコンや照明などの電化製品、ガスの使用方法の改善や生活習慣の見直しによっても様々な節約効果が得られます。
さらに、専門家のアドバイスを参考にすることで、家計全般の節約も期待できますので、この機会にぜひファイナンシャルプランナーとのご相談をご検討されてはいかがでしょうか?