- NISAを始めたいけど投資額に不安を感じている人
- 月5000円でどのくらいの運用益を得れるのか気になっている人
- 月5000円程度の少額投資では意味ないのでは?と不安に思う人
- 少額で積立投資した場合の資産運用を知りたい人
内容をまとめると
- 月5000円を20年間年利4%で運用を続けた時の運用益は63.4万!かつ12.7万円分の節税効果も!
- 少額でも長期で運用を継続することで資産を増やすことができる
- 家計状況に応じて投資金額の変更や一時積立停止、売却が可能
- 積立金額は途中で変更可能なので、まずは始めることが大切!
- 新NISAでは非課税期間が恒久化され、少額でも期間を気にせずに投資できる
- 積立NISAの運用額でお悩みの場合はマネーキャリアのFP無料相談がおすすめです!
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積立NISAは少額から運用でき、月5000円など生活に負担をかけない額で資産運用を始めたい学生や社会人も多いと思います。しかし、少額だと意味ないのではと不安に感じる方もいるかもしれません。この記事では月5000円の少額からでも積立NISAを始めるべき理由や利益について解説します。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
つみたてNISAで月5000円の少額投資は意味ない?
積立NISAは、少額から長期・積立・分散投資を支援する非課税制度です。
年間40万円まで投資でき、最長で20年間、投資から得られる売買益が非課税になります。
年間40万円の上限額を最大限に活用した場合、毎月の積立額は3万3333円です。
最大で月3万円以上の積立ができるにもかかわらず、月5000円程度の投資では意味ないのでは? と思うかもしれません。
しかし、月5000円の投資でも、長期で運用すれば十分に資産を増やすことができます。
少額であっても、意味ないなんてことはありません。
無理のない範囲でコツコツと続けていくことが大切です。
積立NISAは月100円からでも利用可能!
積立NISAは少額からでも投資ができる制度になっております。
ネット証券などの証券会社によっては100円から積立が可能で、投資初心者でも気軽にスタートできるのが魅力です。
ただし、大手銀行をはじめとした銀行では、積立金額は1000円からのところが多くなっています。
気軽に始めて投資感覚をつかみたいと思っている人は、ネット証券で口座を開設するなど、金融機関選びは慎重に行いましょう。
月5000円のつみたてを20年続けた時の利益は?シミュレーション
では、月5000円のつみたてを20年続けたときの利益はどのくらいになるのか、シミュレーションしてみましょう。
月5000円を20年、年利4%でつみたてた場合の得られる成果は以下の通りです。
積立金額+運用益 | 運用益 | 節税額 | |
---|---|---|---|
年利4% | 183.4万円 | 63.4万円 | 12.7万円 |
積立投資は複利の効果が期待できるため、月5000円でも年利4%で20年間続ければ、約1.5倍もの資産を増やすことが可能です。
また、投資で得られた運用益に税金はかからないため、10万円以上もの節税につながります。
月5000円でも長くつみたてることで、お得に資産運用できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
積立NISAは、少額からでも意味ないなんてことはなく、資産形成において有効な手段となるのです。
積立NISAを月5000円の少額からでも始めるべき理由
積立NISAが少額からでもお得に資産運用できることをお伝えしました。
ここではさらに、積立NISAを月5000円からでも始めるべき理由を5つ紹介します。
- 少額でも長期運用を継続することで利益に
- 余裕が出たら投資金額を変更可能!
- いつでも売却して現金化することができる
- お金の勉強になる
- 新NISAでは非課税期間が恒久化!非課税期間の無駄遣いにならない
理由①少額でも長期運用を継続することで利益に
月5000円などの少額投資でも、長期的に運用を継続することで大きな利益を得ることが可能です。
積立NISAは、投資で得られた運用益をさらに投資にまわすことで、利益が利益を生む複利の効果が期待できます。
積立期間が長ければ長いほど、複利の効果は大きく、利益は雪だるま式に増えていきます。
つまり、少額であっても意味ないと考えず早めに運用を開始し、長期で続けていくことが大切です。
また、長期で運用したほうが運用利回りも安定するため、元本割れなどのリスクも低くなりやすいでしょう。
理由②余裕が出たら投資金額を変更可能!
積立NISAの投資金額は途中で自由に変更が可能です。
少額からはじめていき、生活資金に余裕が出てきたら徐々に投資金額を増やしていきましょう。
少額でも意味ないなんてことはありませんが、やはり投資金額が大きいほうが運用益や節税額は増えていきます。
積立NISAのメリットをさらに享受したい場合は、投資金額をできる範囲で上限額まで近づけていきましょう。
一方で、家計状況が悪化したときには、投資金額を減らすことも可能です。
ライフイベントなど生活状況にあわせて、つみたてる金額を調整するとよいでしょう。
途中で投資金額を変更できるため、少額でも意味ないと考えずにまずは始めていくことをおすすめします。
理由③いつでも売却して現金化することができる
積立NISAはいつでも売却して現金化することができます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)では途中解約できず、60歳まで資産を引き出せませんが、積立NISAはいつでも運用しているお金を引き出すことが可能です。
家計状況が変化してつみたてが難しくなった、運用利回りが悪く元本割れが不安、といったさまざまな理由で解約したくなったときに、いつでも売却できるのが積立NISAのよさといえるでしょう。
ただし、現行の積立NISAでは売却した分の金額も非課税枠としてカウントされ、再利用できない点には注意が必要です。
理由④お金の勉強になる
少額での投資はお金の勉強に最適です。
投資は貯金とは異なり、資産が変動する体験を得られます。
座学では得られない実践的なスキルを身につけられるので、少額では意味ないと考えるのはもったいありません。
積立NISAを始めて得た体験は、今後ほかの投資を検討する際にも大いに役立つでしょう。
また、投資をすると自分が購入した銘柄の値動きに敏感になります。
世の中の経済情報にアンテナを張れるようになるため、意味ないなどと考えずにお金の勉強だと思って始めるのがおすすめです。
理由⑤新NISAでは非課税期間が恒久化!非課税期間の無駄遣いにならない
現行の積立NISAでは、非課税期間が20年と決まっていました。
なかには「少額で非課税期間を消化してしまうのは意味ないから、もう少しお金が貯まってからにしよう」と運用を後回しにしていた人がいるかもしれません。
しかし、2024年からスタートする新NISAでは、非課税期間が恒久化します。
つまり、非課税期間を気にすることなく、少額からでも投資できるようになるのです。
これまで月5000円で始めるのは意味ないかも? と思いとどまっていた人は、この機会に運用を開始してみてはいかがでしょうか。
積立NISAで少額投資のデメリット!運用利益を実感しにくい
積立NISAで少額投資するデメリットは、運用利益を実感しにくいことです。
利回りがプラスであれば、投資金額が多いほど運用利益は大きくなります。
毎月の投資金額が少なければ得られる利益の幅も小さいため、意味ないのでは? と感じてしまうかもしれません。
しかし、運用利益が実感しにくいからといって、積立NISAをしないのはもったいないです。
資産が増えるまでに時間はかかるかもしれませんが、銀行に預金するよりはるかに利益は増えていきます。
そのため、少しでも資産を増やしたいと考えている人は、意味ないなんて考えずに少額からでも積立投資を始めることをおすすめします。
つみたてNISAで月5000円を積み立てた場合の10年・20年後のシミュレーション
ここでは実際に、積立NISAで月5000円つみたてたらいくら得になるのかをシミュレーションしてみましょう。
積立NISAで月5000円を運用した場合の効果を、年利・年数別に以下の2通りにわけて見ていきます。
- 年利3%、5%、7%で10年運用した場合
- 年利3%、5%、7%で20年運用した場合
年利3%、5%、7%で10年運用した場合
積立NISAで月5000円を、年利3%、5%、7%で10年運用した場合の効果は、以下の通りです。
年利 | 積立金額+運用益 | 運用益 | 節税額 |
---|---|---|---|
3% | 69.9万円 | 9.9万円 | 2.0万円 |
5% | 77.6万円 | 17.6万円 | 3.5万円 |
7% | 86.5万円 | 26.5万円 | 5.3万円 |
月5000円を10年つみたてると、積立金額は60万円です。
年利3%で運用した場合でも、運用益は約10万円、節税額は約2万円と10万円以上もお得になります。
さらに高い利回りを狙い、年利7%を目指して運用すれば、わずか月5000円でも10年で資産を1.5倍近く増やすことも可能です。
年利3%、5%、7%で20年運用した場合
積立NISAで月5000円を、年利3%、5%、7%で20年運用した場合の効果は、以下の通りです。
年利 | 積立金額+運用益 | 運用益 | 節税額 |
---|---|---|---|
3% | 164.2万円 | 44.2万円 | 8.8万円 |
5% | 205.5万円 | 85.5万円 | 17.1万円 |
7% | 260.5万円 | 140.5万円 | 28.1万円 |
月5000円を20年つみたてると、積立金額は120万円です。
20年で運用した場合は、10年ときよりも複利の効果が高まるため、年利3%で運用した場合でも、運用益は約44万円、節税額は約9万円と50万円以上もお得になります。
さらに年利7%で運用できれば、資産はなんと2倍以上に膨れ上がるのです。
月5000円の少額投資でも、長期で運用することによって十分な利益を得られることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
積立NISAで投資をすれば、少額であっても意味ないことはなく、効率的に資産を増やすことが期待できるでしょう。
積立NISAはいくらから始めるのが良い?おすすめ金額設定方法
積立NISAは月5000円でも長期的に運用することで、十分に利益を得られることをお伝えしました。
また、2024年からはじまる新NISAでは、非課税期間が恒久化され、投資枠の上限も「つみたて投資枠」は年間120万円に拡大しました。
新NISAのが開始されることにより、これまで以上に投資運用がしやすくなるでしょう。
とはいうものの、積立金額はいくらから始めるのが良いか悩む人も多いと思います。
ここでは、おすすめの金額設定方法を2つ紹介します。
- 目的や目標金額から考える
- 自身の収入から生活費を除いた金額で考える
①目的や目標金額から考える
1つ目は、目的や目標金額から考える方法です。
積立投資を行う目的は人それぞれ異なります。
結婚や養育費、車やマイホームの購入、老後の資産形成など、目的によって運用手段が変わってくるはずです。
「なんとなく不安だから」と漠然と積み立てていくと、いざ必要なイベントが発生したときに資金が足りなくて困ることになりかねません。
将来的に必要なお金を把握し、そこから逆算して月々に投資する金額を決めていくのが大切です。
例:30歳から老後の資産形成を行いたい場合
ここでは例として、30歳から老後の資産形成を行いたい場合の積立金額を見てみましょう。
65歳までに老後2000万円の資金が必要な場合、35年間で達成するための月々の積立金額は以下の通りです。
年利 | 3% | 4% | 5% |
---|---|---|---|
積立金額 | 2万6971円 | 2万1889円 | 1万7605円 |
(参照:金融庁「資産運用シミュレーション」)
30歳から積立投資をはじめれば、比較的低リスクな年利3%で運用したとしても、月々2万7000円ほどで老後2000万円の資産を築けるという結果になります。
新NISAでは、非課税保有限度額が元本ベースで最大1800万円になるため、新NISAの枠組みのなかだけで、老後2000万円問題は解決できるのです。
②自身の収入から生活費を除いた金額で考える
2つ目は、自身の収入から生活費を除いた金額で考える方法です。
積立投資は、長期で運用することが重要になります。
無理してつみたてをしてしまうと、生活が苦しくなったときに、投資をやめてしまうことになりかねません。
途中で投資をやめてしまうと、複利の効果を得られないばかりか、タイミングによっては元本割れの可能性も出てきます。
そのため、無理のない範囲で投資を継続することが大切です。
自身の収入から毎月の生活費を差し引き、そのうえで残った金額を積立投資に回すようにしましょう。
また、毎月の生活費を計算することは、家計の見直しにもつながるためおすすめです。
お金に余裕がある人は新NISA満額の10万円を目指そう!
新NISAでは年間投資枠の拡大により「つみたて投資枠」で年間120万円まで投資できるようになります。
つまり、月々最大で10万円まで積立投資が可能です。
この満額10万円を年利3%で20年運用を続けた場合、資産は以下のようになります。
年利 | 積立金額+運用益 | 運用益 | 節税額 |
---|---|---|---|
3% | 3283万円 | 883万円 | 179.4万円 |
月10万円をつみたてた場合、年利3%で運用したとしても、運用益と節税額を含め1000万円以上の利益を得ることができます。
老後2000万円どころか、余生を十分に楽しめる金額ですね。
お金に余裕がある人は、ぜひ新NISAの満額10万円を目指して投資していきましょう。
積立NISAがきつい、辞めたいとなった時の対処法
生活状況の変化により急にお金が必要になったとき「積立NISAがきつい、辞めたい」と考える場面があるかもしれません。
積立NISAはいつでも売却して現金化できるのがメリットですが、実は売却しなくても積立を一時的に停止することもできるのです。
一度売却してしまうと、これまでの保有商品はなくなり、また1から積立投資しなければなりません。
以下で、一時積立停止について紹介しますので、辞めたいと感じている人はご検討ください。
積立NISAは一時積立停止もできる
積立NISAを辞めたくなったときは、売却だけではなく、一時積立停止も可能です。
積立停止を行っても、売却しない限り買付残高はそのまま保有されます。
そして、お金に余裕が出てきたら積立を再開することができるのです。
投資し続けた場合に比べて利益が出にくい可能性はありますが、再開し継続することで売却時よりも複利の恩恵を受けられるようになります。
開設した金融機関によりますが、多くの場合はWeb上で停止の手続きができますので、お金が必要になったときは停止も選択肢に入れておきましょう。
満額でなく少額投資でも継続に意味がある
一時積立停止する以外にも、積立金額を減らす選択肢もあります。
証券会社によっては100円から積立投資が可能なため、現在の積立金額がきついと感じたら、金額を減らすことも検討しましょう。
積立NISAは長期運用することで、メリットを最大限活用できます。
少額でも意味ないことはなく、投資を継続することが大切です。
満額で投資できない、まとまった金額で投資できないから意味ないと思わずに、少額でも継続して投資できる方法はないか考えて対処していきましょう。
積立NISAとiDeCo、少額投資ならどちらが良い?
積立NISA以外に非課税で資産運用できる制度として「iDeCo(個人型確定拠出年金)」があります。
積立NISAとiDeCo、利用するならどちらが良いのか悩む人もいるでしょう。
iDeCoは、確定拠出年金法に基づいて設けられた私的年金制度で、以下のようなメリットがあります。
- 掛金全額が所得税控除の対象
- 運用期間中の利益が非課税
- 受取時に退職所得控除や公的年金等控除の対象
ただし、iDeCoは原則60歳まで積み立てた資金を引き出すことができません。
積立NISAのように、急にお金が必要になったときに引き出せないのはデメリットといえます。
そのため、完全に老後の資産形成のために投資できるのであれば、iDeCoの利用を検討しましょう。
それぞれのメリット・デメリットや生活状況を考慮し、自分に合った投資方法を選ぶことが大切です。
積立NISAの運用額に悩んだらマネーキャリアへ相談!
積立NISAの運用額に悩んだときはマネーキャリアに相談しましょう。
老後の資産形成や今後のライフイベントの準備など、お金に関する悩みは尽きないものです。
今回のように、少額投資では意味ないかも? と、積立NISAの運用額に迷うこともあるでしょう。
マネーキャリアでは、そのようなお金に関するさまざまなお悩みに対し、プロのFPが解決をお手伝いします。
オンラインで手軽にできるうえに、納得いくまで何度でも無料で相談が可能です。
LINEから簡単に予約できますので、少しでも興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ:月5000円の少額投資でも意味はある!早めに積立NISAを始めよう
今回は、積立NISAを少額からでも始めるべき理由を解説いたしました。
この記事のポイントは以下のとおりです。
- 月5000円を20年間年利4%で運用を続けた時の運用益は63.4万!かつ12.7万円分の節税効果も!
- 少額でも長期で運用を継続することで資産を増やすことができる
- 家計状況に応じて投資金額の変更や一時積立停止、売却が可能
- 積立金額は途中で変更可能なので、まずは始めることが大切!
- 新NISAでは非課税期間が恒久化され、少額でも期間を気にせずに投資できる