
「NISAに複利効果はないの?」
「NISAの複利効果は嘘って本当?」
とお悩みではないでしょうか。
結論、NISAには複利効果がありますが、「複利効果が実感できない」という声が多く聞かれます。
そこでこの記事では、NISAの複利効果を実感するための活用法について紹介します。
また、利回りの基礎知識や資金計画のコツについても解説するのでぜひ参考にしてください。
▼この記事がおすすめな人
- NISAを始めたいけど不安がある人
- NISAの複利効果が実感できない人
- NISAをお得に活用する方法を知りたい人

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- NISAに複利効果はある!
- NISAに複利効果はない・実感しにくいと言われる理由
- 毎年の投資枠が決まっているから
- 投資期間が短いと複利効果が小さいから
- 再投資のタイミングによっては複利効果が限定的だから
- NISAの複利効果でお悩みなら無料FP相談を活用しよう
- NISAの複利効果シミュレーション
- NISAの複利効果について知っておきたいポイント4選
- 長期投資と運用益の再投資を行う
- 複利計算の要である「法則」を知る
- 複利運用は全ての商品でできるわけではない
- NISA口座とは別の特定口座等で同じ銘柄を購入しても複利の効果はある
- 新NISA(つみたてNISA)の複利効果に関するよくある質問
- 単利・利回りとの違いは?
- 複利効果はいつから実感できる?
- 新NISA(つみたてNISA)に複利効果がないは嘘!【まとめ】
NISAに複利効果はある!
結論から言うと、NISAには複利効果はあります。
そもそもNISAの複利効果とは、運用利益を当初の元本にプラスして再び運用することで、元本の金額が増えていき、それに利回りもプラスされるため、運用益が雪だるま式に増加していく仕組みです。
NISAは原則として非課税のため、分配金や配当金に税金がかからず、再投資に回せる額が増えていきます。
では、なぜNISAには複利効果がないと言われるのでしょうか。
その理由を次で解説していきます。
NISAに複利効果はない・実感しにくいと言われる理由
ここでは、NISAに複利効果はない・実感しにくいと言われる理由を、3つ紹介します。
- 毎年の投資枠が決まっているから
- 投資期間が短いと複利効果が小さいから
- 再投資のタイミングによっては複利効果が限定的だから
毎年の投資枠が決まっているから
NISAに複利効果はない・実感しにくいと言われる理由は、NISAには毎年の投資枠が決まっているからです。
NISAには「年間投資枠」というものが設定されており、以下の2種類があります。
- 成長投資枠:240万円
- つみたて投資枠:120万円
投資期間が短いと複利効果が小さいから
投資期間が短いと複利効果が小さくなるのも、NISAに複利効果はない・実感しにくいと言われる理由の一つです。
なぜなら、NISAは運用年数が長くなるほど、元本や利息が増えて、利益が大きくからです。
運用を始めて10年後を目安とした長期間の運用なら、大きな複利効果が期待できます。
そのため、短期的な価格変動に一喜一憂しない、そして焦って売らないことが、NISAの運用における重要なポイントです。
再投資のタイミングによっては複利効果が限定的だから
NISAに複利効果はない・実感しにくいと言われる理由として、再投資のタイミングによっては複利効果が限定的になることもあげられます。
そもそも複利効果が限定的とは、運用などで得た利息や収益を元本にプラスして再投資するときに、運用益を生む効果が十分に発揮されない状態を指します。
再投資のタイミングや市場環境によっては、NISAを購入できる口数が減ってしまうことがあり、その場合は複利効果が最大限発揮されにくいです。
しかし、NISAを運用する目標や目的を明確にして、コツコツと続けることで、最終的には高い複利効果につながります。
NISAの複利効果でお悩みなら無料FP相談を活用しよう
NISAの複利効果に関してお悩みの場合は、無料FP相談の活用がおすすめです。
NISAは、非課税保有期間が無期限になったため、より長期的な視点が必要となる資産形成制度です。
短期間の相場の変動に左右されず、コツコツと積み立てていくことで、より複利効果を実感できます。
資産形成のプロであるFPに相談すれば、NISAに関する基本知識はもちろん、複利効果を実感するための効果的な運用・商品選びについてアドバイスを受けられます。
FPへの相談なら、無料で相談できるマネーキャリアがおすすめです。
- 運用効果を最大化するための商品の選び方や運用プランを教えてもらえる
- NISAに関する不安や疑問をまるっと解消できる
- 資産形成だけでなく、家計の見直しやライフプランについても相談できる!
NISAの複利効果シミュレーション
ここからは、NISAの複利効果のシミュレーションについて、解説します。
初年度に100万円を投資し、さらに年率が10%だと想定した場合のシミュレーション結果は以下のとおりです。
1年後 | 2年後 | 10年後 | |
---|---|---|---|
複利 | 110万円 | 121万円 | 259万円 |
単利 | 100万円 | 110万円 | 200万円 |
つまり、10年間つみたて投資を行った場合のシミュレーション結果は、単利と複利では59万円の差があります。
短期的な視点ではなく長期的な視点で見ることでより多くの複利効果を得られ、実際に数字として実感することができます。
NISAの複利効果について知っておきたいポイント4選
つみたてNISAの複利効果について知っておきたいポイントは以下の4点です。
- 1.長期投資と運用益の再投資を行う
- 2.複利計算の要である「法則」を知る
- 3.複利運用は全ての商品でできるわけではない
- 4.NISA口座とは別の特定口座等で同じ銘柄を購入しても複利の効果はある
長期投資と運用益の再投資を行う
1つ目は、長期投資と運用益の再投資の掛け合わせが、大きな利益を生み出す必須条件となっていることです。
複利効果とは自分が投資した元本に加え元本が生み出した利益が元本に加わり、元本+利益が新たな元本として利益を生み出すという仕組みです。
複利は一定割合ずつ増えていくのではなく、変動を繰り返しながら長期的に成長していくため、長い期間つみたてると利益が大きくなります。
分配金の再投資により得た利益がまた元本となりその分が利益を生み出すという理解が大切です。
分配型の投資信託を選択してしまうと、分配金の再投資をしなければ一定期間ごと分配金として現金が戻ってくるので複利の効果を得ることができません。
複利計算の要である「法則」を知る
複利計算にとって要となる、「72の法則」「115の法則」「126の法則」の3つを紹介します。
以下の計算式を把握しておくことで、おおまかな資金計画を簡単に立てられます。
- 72の法則:一括投資で運用資産が2倍になる利回り・運用期間が分かる。
- 115の法則:一括投資で運用資産が3倍になる利回り・運用期間が分かる。
- 126の法則:積立投資で運用資産が投資元本の2倍になる年数・利回りが分かる。
複利運用は全ての商品でできるわけではない
全ての商品が複利で運用できるわけではありません。
その例としてETF(上場投資信託)が挙げられます。株式型のETFは投資信託同様、複数の会社の株式で成り立っています。
運用のなかで発生した株式の「配当金」は一定期間ごとに投資家に配当されるので、再投資はできません。そのため、複利運用を適用できないのです。
できるとすれば入金となった配当金を元手に手動で投資信託を購入する場合のみなので、時間と手間がかかります。またETFの購入方法は、投資信託とは異なり、定期買い付けができないため、注意が必要です。
NISA口座とは別の特定口座等で同じ銘柄を購入しても複利の効果はある
NISA口座とは別の特定口座や一般口座で、同じ銘柄を購入しても複利効果はあります。
NISAはあくまで「有価証券を購入するための口座」で、いわば「箱」のようなものです。
NISAは、口座開設時に「特定口座」もしくは「一般口座」との同時開設が必須になっています。購入したいファンドが「つみたてNISA専用ファンド」に採用されていない場合や、非課税枠を超えて投資したい場合に特定口座等を使用する必要があるからです。
つまり、課税の有無や申告方法が異なる複数の口座で運用しても複利の効果には影響しません。
しかし複利により大きく成長した運用資産は、課税されずに全額受けとる方が手許に残る金額は多くなりますので、複利の効果は最大限となります。
買いたい商品がNISA口座で取り扱いがない場合や、NISAの非課税枠をオーバーして購入するときにNISA口座の代わりに特定口座が使われることになります。
新NISA(つみたてNISA)の複利効果に関するよくある質問
NISAの複利効果に関するよくある質問を、2つ紹介します。
- 単利・利回りとの違いは?
- 複利効果はいつから実感できる?
単利・利回りとの違いは?
複利・単利・利回りの違いは以下の通りです。
- 複利効果:運用などで得た利息や収益を当初の元本にプラスして、再び運用すると得られる効果のこと
【元本金100万円、年利3%、15年間複利運用した場合】
100万円×(1+0.03)15=155万7967円(元本+利益)
【元本100万円、年利3%、30年間複利運用した場合】
100万円×(1+0.03)30=242万7262円(元本+利益)
- 単利:運用で得た利息や収益は元本に加えず、元本にのみ利息が付くこと
- 利回り:投資金額に対する収益の割合のこと
利回り(%)=収益(分配金+売却損益)÷運用年数÷投資金額×100
これを基に、具体例を考えます。
【100万円投資、1年後に4万円の分配金を受け取り、101万円で売却する場合】
(年間の分配金4万円 + 売却益1万円)÷ 投資金額100万円 ×100 = 5%
となります。
複利効果はいつから実感できる?
NISAの複利効果は、おおむね10年以上の長期運用を続けた頃から実感できるようになります。
しかし、実はNISAの複利効果は、運用開始からすぐに働き始めています。
そのため、複利効果が感じられないと焦ってNISAを売却してしまわないように気を付けましょう。
新NISA(つみたてNISA)に複利効果がないは嘘!【まとめ】
今回の記事では、「NISAに複利効果がない」は嘘なのかについて解説してきました。
本記事の内容は以下の通りです。
- 長期投資と運用益の再投資を行う
- 複利計算の要である「法則」を知る
- 複利運用は全ての商品でできるわけではないことを理解する
- NISA口座とは別の特定口座等で同じ銘柄を購入しても複利の効果はある