つみたてNISAに複利効果はない?複利の仕組みや複利計算について解説のサムネイル画像
▼この記事を読んでほしい方
  • つみたてNISAを始めたいと思っている方
  • 複利の計算方法や効果を知りたい方
  • つみたてNISAでの複利効果を知りたい方

内容をまとめると

  • 複利と単利の違いは資産運用
  • つみたてNISAでは複利が大きい
  • 運用した時のリターンはシミュレーションで知れる?
  • 複利の計算は72の法則で分かる!
  • 資産形成の不安や疑問の相談は、マネーキャリアがおすすめ! 
  • 何度相談しても無料!約半数の方が3回以上ご相談されています 
  • マネーキャリアは相談満足度98.6%!

つみたてNISAで長期運用を行うメリットの1つに複利効果があります。なかには「複利効果はない」との意見もありますが適切な商品や銘柄を選ぶことで複利の恩恵を存分に受けながら長期運用が可能です。本記事では、つみたてNISAで複利効果を最大限に引き出す方法について解説します。

この記事の目次

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複利と単利の違い


そもそも、複利単利はどういった違いがあるのでしょうか。


投資の基礎知識にあたります。


本記事ではそれぞれの用語について比較しながら整理していきます。


複利

  • 1年間で得た利益を投資家に還元することなく、翌年の元本に組み入れて運用される
  • 長期で運用すればするほど元金が大きくなる可能性があり、運用成果もそれに伴い大きくなる


単利

  • 1年間で得た利益は投資家に分配される
  • 元金は運用当初と変わらない


したがって、同様の利率で運用した場合元金に伴って運用益も増えていく複利に対し、単利での利益は毎年一定です。


運用期間が長ければ長いほど差が大きくなっていくことはイメージができますよね。

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「つみたてNISAで複利の効果はない」と言われてしまう理由は評価額が常に右肩上がりではないから


つみたてNISAを始める際「利回り〇%で運用した場合」のシミュレーションなどで将来の想定金額を確認する方も多くいらっしゃいます。

しかしながら、毎年狂いなく一定の成長を遂げることはまずあり得ません。


例えばですが、毎月の積立金額が5万円の想定利回りが5%、積立期間が20年間の場合は元本が1,200万円に対して運用収益は800万円以上になります。


これを見ると、1年目から毎月1万程度、年間で運用収益が10万程度は生まれることを期待します。


実感できない原因は、複利効果が期待リターンによって説明されることが多く、実際は利益だけでなく、損失も拡大させることがあるため実際の運用成果との間にギャップが生まれます。


そもそも、実際の運用期間中に「複利運用」の効果を実感することは非常に難しいのです。

複利の効果が実感できるのは10年後以降

シミュレーションで扱う想定利回りはあくまで過去のデータの平均をもとに設定されています。


投資を始めた直後は積立回数も少なく、保有口数も少ないため価格の変動が大きくなる傾向があります。


また長期積立投資は資産が時間とともに一定割合づつ増えていくものではなく、紆余曲折しながら増えていくものです。 そのため、開始直後は一般的に利益が出にくいのです。


複利の効果は長期で継続することで力を発揮します。


よって、元金の膨れ上がりを実感するまでには10年程度の運用期間が必要です。

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つみたてNISAが「複利」と相性がいいと言われる理由3選


つみたてNISAは「複利」の効果が大きく表れやすい制度だと言われています。


これからその3つの理由について解説していきます。


  • 理由1:分配金がなく長期運用と相性の良い商品が多いから
  • 理由2:増やした資産は非課税で受け取れるから
  • 理由3:2024年からの新制度で非課税期間が無期限・投資枠が拡大!
「つみたてNISAと複利」の関係の深い理解が運用の長期継続につながっていくことでしょう。

下記で説明を進めていきます。

理由1|分配金がなく長期運用と相性の良い商品が多いから

つみたてNISAは金融庁が選別した「つみたてNISA専用ファンド」の中から銘柄を選択することになっていますが、その多くは「分配金がないファンド」です。


分配金があるということは一定期間で生まれた利益を投資家に還元するということです。

分配後はそのファンドの純資産が大きく減り、結果運用効率が悪くなってしまいます。


一方分配金を一切出さないファンドは運用成果がそのまま資産の積み上げにつながります。


金融庁では「長期運用において定期的な分配は運用成果を著しく低下させる」との見解であるがゆえに、専用ファンドの大半は分配なしのファンドが選ばれているのです。


分配金がある場合は増えた分の利益を受け取るため、受け取った分だけ複利の効果を得れなくなります。

理由2|つみたてNISAでふやした資産は非課税で受け取れるから

つみたてNISAと複利の相性がいいと言われる理由の2つめは利益が非課税で受け取れるという点です。


そもそも、日本では「有価証券で得た利益」について、20.315%の源泉分離課税が義務付けられています。

(※一般口座での運用は確定申告が必要)


しかし、つみたてNISAは非課税の枠内での投資であれば積立NISAで得た利益には税金がかかりません。


税金で取られない分、得た利益を丸々そのまま受け取ることができるため利益が大きくなることに繋がります。これが非課税のメリットです。

2024年からの新制度で非課税期間が無制限・投資枠が拡大!

3つ目には新NISAにおける制度改正が挙げられます。


非課税期間が20年間から無期限に。投資枠は拡大し年間上限40万円から120万円に変わりました。


これまでは20年という非課税期間が定められおり20年後以降に得た利益には課税されるため、長期間複利で膨れ上がらせた資産がタイミングによっては暴落で利益を大きく減らした状態で解約せざるを得ないという可能性もありました。


しかし、新NISAは無期限なので非課税の期間を気にせずに解約が可能となりました。また、投資枠の拡大により、さらに大きな元金で長期間運用できる余地がでてきました。


自身にあったペースで複利の効果を最大限に生かす運用を早速始めてみましょう!

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つみたてNISAの複利効果をシミュレーション


上記で複利の効果を説明するときに簡単に複利効果をシミュレーションしました。


ここからはより詳しく説明していきます。

初年度に100万円投資をしたとし、そして年率が10%だと想定した場合をシミュレーションします。


1年後に10万円の利益が生まれ、110万円になります。2年後には110万円から11万円の利益が生まれ121万円になります。そして10年後には236万円から24万円の利益が生まれ259万円になります。


単利であれば毎年の利益は10万円なため、10年後には200万円になります。


したがって、10年間で単利と複利では59万円の差、複利の方が5割増しで利益が得られます。


シミュレーションをすると複利の偉大さが分かります。今回は10年後の比較でしたがより長期間の運用であればさらに差が開くことになります。


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複利効果を得るには長期投資と運用益の再投資が大切!


シミュレーション
からも分かるように長期投資と運用益の再投資の掛け合わせが、大きな利益を生み出す必須条件となっていることがわかります。


複利効果とは自分が投資した元本に加え元本が生み出した利益が元本に加わり、元本+利益が新たな元本として利益を生み出すという仕組みのことです。


複利は一定割合づつで増えていくのではなく、変動を繰り返しながら長期的に成長していくため長い期間つみたてると利益が大きくなります。


分配金の再投資により得た利益がまた元本となりその分が利益を生み出す。


これが大切です。


分配型の投資信託をうっかり選択してしまうと、分配金の再投資しなければ一定期間ごと分配金として現金が戻ってくるので複利の効果を得ることができません。

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つみたてNISAの複利効果について知っておきたいポイント


つみたてNISAの複利効果について知っておきたいポイントを以下で紹介していきます。

  • 複利運用は全ての商品でできるわけではない
  • NISA口座とは別の証券口座(一般口座・特定口座)で同じ銘柄を購入しても複利はきく
複利効果を知らずに投資をするのは将来的に大損をする可能性大です。

得られた利益を自らの手で逃す。そんな最悪の事態を防ぐために以下で紹介することを十分に知っておいてください。それでは見ていきましょう。

複利運用は全ての商品でできるわけではない

商品の全てが複利で運用できるというわけではない。


その例としてETF(上場投資信託)が挙げられます。


株式型のETFは投資信託同様、複数の会社の株式で成り立っています。

運用のなかで発生した株式の「配当金」は一定期間ごとに投資家に配当されることになっており再投資はできません。


できるとすれば入金となった配当金を元手に手動で投資信託を購入することです。手間と時間がかかりますね。


また、補足ですがETFの購入方法について、投資信託とは異なり、定期買い付けということができません。そのためドルコスト平均法を使えないというデメリットがあります。

NISA口座とは別の特定口座等で同じ銘柄を購入しても複利の効果はある

NISA口座とは別の特定口座や一般口座でも複利はききます。


NISAはあくまで「有価証券を購入するための口座」いわば「箱」のようなものです。


つみたてNISAの口座開設時に 「特定口座」もしくは「一般口座」との同時開設が必須になっています。

それは、購入したいファンドが「つみたてNISA専用ファンド」に採用されていない場合や、非課税枠を超えて投資したい場合に特定口座等を使用する必要があるからです。


課税の有無や申告方法が異なる複数の口座で運用しても複利の効果には影響しません。


しかし前述したように複利により大きく成長した運用資産は課税されずに全額受けとる方が手許に残る金額が多くなりますので複利の効果は最大限となります。


買いたい商品がつみたてNISA口座で取り扱いがない場合や、積立NISAの非課税枠をオーバーして購入するときにつみたてNISA口座の代わりに特定口座が使われます。

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複利計算:72の法則とは


72の法則
をご存じでしょうか。この法則は金利がどうやってどのような利回りを出せば、いつ頃に設定した目標金額に資産が形成されるかを簡易的に計算できるものです。

計算式は右記のようになります。 「72 ÷ 金利(年利)= 資産が倍になるまでの年数」 

実際にこの72の法則を用いて確認していきましょう。

仮に年利4%で複利運用したとします。資産が倍になるまでには法則から72÷4=18年と算出できます。 

今、年利を固定して資産が倍になるまでの年数を計算しました。計算式を応用し年数を固定すれば、もちろんその年数で倍になるのに必要な投資先の金利も算出できます。

仮に10年間で資産を倍にしたい場合、72 ÷ 10年 = 7.2%と年数も金利もどっちも算出できます。

複利運用を用いる場合は、この72の法則を用いることにより利回りや投資年数のシミュレーションがいつでも可能になり投資時の余裕が生まれます。

ただ今回は利回りを固定して考えているため、もちろん利回りが変動すればシミュレーションとは異なることは理解しておきましょう。

まとめ:つみたてNISAの運用・利益に関する相談はマネーキャリアへ


本記事で以下のことを紹介しました。
  • 複利と単利の違いは?
  • つみたてNISAは「複利」との相性がいい 
  • 複利運用した時のリターンはシミュレーションでわかる? 
  • 複利の計算は72の法則! 
  • 資産形成の不安や疑問の相談は、マネーキャリアがおすすめ! 
  • 何度相談しても無料!約半数の方が3回以上ご相談されています 
  •  マネーキャリアは相談満足度98.6%!
複利効果のことやつみたてNISAがいかに有用性があるのかご理解いただけたでしょうか。

本記事で興味を持たれた方や疑問を持たれた方にはマネーキャリアへ相談してみることをおすすめします。

マネーキャリアでは投資のことはもちろん、つみたてNISAの運用や利益に関する相談も解決できます。

下のボタンから簡単に無料相談予約ができますので、今後の資産運用のためにもぜひ一度ご活用くださいね。
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記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。