- つみたてNISAを始めたい方
- 少額の月3000円で投資をしたら、将来いくらになるのか知りたい方
- つみたてNISAのおすすめ金額が知りたい方
内容をまとめると
- 月3000円積み立てると20年後、年利1%の場合運用益は7万7000円、2%の場合は運用益は26万5000円である
- 毎月3000円の少額積み立てでも継続することに意味はある
- ネット証券会社では最低100円から積み立て可能
- 年齢ステージによって適した投資金額は異なる、無理なく継続できる金額設定が大切
- 投資金額は給与の15%程度がおすすめ
- 少額投資をすることのメリット・デメリットを理解してから始めよう
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つみたてNISAでは毎月3000円の少額投資からでも資産運用を始めることができます。毎月3000円の投資では意味ないのか、20年後どれくらいの資産になるのか気になりますよね。この記事では、積立NISA月3000円投資のシミュレーションやおすすめ投資金額等を紹介します。
監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
毎月3000円の積立NISA投資は将来いくらになる?シミュレーション
将来の資金を貯めるために投資をしてみたいけど、まとまった金額は難しい。つみたてNISAであれば少額から始められるのではないかと検討している方が多くいらっしゃいます。
月3000円であれば、毎日の食費や固定費を見直すことで捻出しやすい金額ではないでしょうか。
それでは、毎月3000円を積み立てると将来いくらになるのかシミュレーションしてみましょう。
この記事では
- 積立NISAで月3000円投資すると将来いくらになるのか
- 毎月3000円投資するメリット・デメリット
- 積立NISAでの投資は何円から始められるのか
- 積立NISAおすすめ金額
- 資産運用前に気を付けておくべきこと
- 初心者おすすめ銘柄3選
将来のための資産運用の第一歩にするきっかけにしてくださいね。
例①10年間積み立てを続けた場合
毎月3000円ずつ、10年間積み立てた場合をシミュレーションしてみます。
金融庁の資産運用シミュレーションによると以下のようになります。
年利1%で運用して元本が36万円である場合、運用収益が1万8000円になります。
最終的な評価額は37万8000円です。
年利3%で運用すると元本が36万円であり、運用収益が5万9000円となると最終的な運用額は41万9000円になります。 年利1%と比べると年利3%の場合は、4万1000円多くなります。
投資で得た運用益は約20%の課税をされますが、つみたてNISAであれば非課税です。
2024年からは非課税保有期間が無期限化や非課税限度額も上がるので、運用益をより手元に多く残すことができますね。
例②20年間積み立てを続けた場合
毎月3000円ずつ、20年間積み立てた場合をシミュレーションしてみましょう。
金融庁の資産運用シミュレーションによると以下のようになります。
年利1%で運用した場合は元本が72万円です。運用収益が7万7000円、最終的な運用額は79万7000円になります。
さらに年利3%で運用した場合、元本が72万円で運用収益が26万5000円、最終的な運用額は98万5000円です。
運用期間が10年よりも長くなった分、運用益が約2倍に増えましたね。
例③30年間積み立てを続けた場合
毎月3000円ずつ、30年間積み立てた場合をシミュレーションしていきましょう。
金融庁の資産運用シミュレーションによると以下のようになります。
年利1%で運用した場合をみると元本が108万円、運用収益が17万9000円、最終的な運用額は125万9000円です。
年利3%で運用した場合は、元本が108万円、運用収益が66万8000円になります。最終的な運用額は174万8000円です。10年間運用と、30年運用と比べると年利1%の場合は差が16万1000円、年利3%の場合は差が60万9000円もあります。
3000円という少額投資であっても、運用期間が長ければ大きな運用益を得られることがわかります。
毎月3000円投資のメリットとは
毎月3000円投資する積立NISAのメリットはどのようなものがあるでしょうか。
月3000円の投資についてのメリットを2つ紹介します。
- 無理なく長期間継続できる
- リスクが比較的小さくなる
メリット①無理なく長期間継続できる
3000円は日々の生活の中で比較的捻出しやすい金額です。
1日100円ずつ毎日の食費を節約し、1回外食をしに行く回数を減らす。固定費を見直してみることで無理なく費用を捻出できます。
それを意識することで「お金に対する意識」も変わってきますね。
また、月々の貯金と並行してできる金額ですので貯金と投資両方できて安心です。
積立NISAは長期的に投資する商品なので、無理なく長期間継続できることが大切であるでしょう。
メリット②リスクが比較的低い
投資という言葉から連想するのは「株式投資」が多いのではないでしょうか。
株価の下落があれば大きな損をするので怖いというイメージを抱きやすいかもしれません。
しかし、積立NISAは比較的価格変動のリスクが少ないものとなっております。
投資金額を月3000円にすることはリスクを抑えるための投資方法です。そのため、リスクが低い分リターンも低い傾向でありますが、資産を減らすことや元本割れの心配を軽減することができるでしょう。
毎月3000円の投資は意味ない?少額投資のデメリットとは
上の項目でメリット2点お伝えいたしました。
少額投資にはデメリットはあるのでしょうか。
- リターンが少ない
- 大きな金額をかけていないので身が入らない
メリットが多く感じられる少額投資ですがデメリットも考慮した上で考えましょう。
デメリット①リターンが少ない
2024年から始まる新NISA制度は非課税保有期間が無期限となります。
例えば3万3000円を年利3%で30年運用した場合、運用益は735万円となり総額1923万円です。大変魅力的ですね。
一方、3000円を年利3%で30年運用した場合、運用益は66万8000円で総額174万8000円になります。
運用益を比較すると668万2000円です。
少額の投資はリスクが少ないですが、その分リターンも少なくなります。
デメリット②大きな金額をかけていないので身が入らない
つみたてNISAでの投資はいくらから始めることができるの?
つみたてNISAを始めて資産運用をしてみようと思っても、「いくらから始めたらよいのかわからない」と思われる方はリスクを最小限にするのなら少額投資がよいでしょう。
では、つみたてNISAでの投資は何円から何円単位で始めることができるのでしょうか。
銀行で積立投資する場合とネット証券会社で積立投資する場合でみていきましょう。
自分に合う方で積立投資ができたらよいですね。
銀行で積み立てる場合
1000円以上1000円単位で始められます。非課税投資枠で考えると、月3万3000円まで積み立てられます。銀行は1000円単位であるので、証券会社よりも積立金額の自由度が少ないと言えるでしょう。
※一部ネット銀行では100円以上
ネット操作が不安である方は銀行で積み立てることで対面での対応を受けながら投資を行うこともできます。
ネット証券会社で積み立てる場合
ネット証券の積み立て金額はネット証券会社により若干異なりますが、基本的に100円から始められます。
また、たとえばSBI証券の場合は1円単位で積み立て設定ができるので、月3万3,333円まで非課税枠で積み立てることができます。
年間総額は3万3333円×12=39万9996円という計算となり、非課税枠を4円残した状態となります。
年間総額で比較すると証券会社の方が非課税枠をより使いきることができますね。
ネット証券会社の場合は、金融機関に足を運ばずにいつでもどこでもスマートフォンがあれば簡単に口座開設ができます。
積立金額の自由度もあるので、銀行よりも初心者にはおすすめです。
つみたてNISAおすすめ投資金額は?
つみたてNISAををしたいけど、何円からするのがいいのか迷われる方がいらっしゃるのではないでしょうか。みなさんそれぞれ異なる経済状況かと思われますので、以下3つの対象者ごとに考えてみましょう。
- 大学生や新社会人など貯金が少なめの方
- 貯金に余裕が出てきた方
- 安定して稼ぎがある方
つみたてNISAは1人1口座開設することができます。また非課税枠が年間120万円で、非課税投資枠自体は新成長投資枠を含めると一生涯で1800万円です。
2023年までは年間40万円の投資枠内に収まるように積立投資されていた方が多かったのではないでしょうか。
それが2024年から非課税保有期間が無期限化し、積立投資枠と成長投資枠の併用が可能になり年間240万円となりました。
2024年からの新しいNISA制度によって投資金額の幅が大きく変わりましたので、
これをきっかけに投資金額を考えなおしてみるのもいいですね。
大学生や新社会人など貯金が少なめの方は3000円から
積立NISAをしたいけど貯金が少ししかない。
そんなときは、3000円から気軽に始めてみませんか。毎月3000円ずつ、20年間積み立てた場合をシミュレーションしてみましょう。
金融庁の資産運用シミュレーションで年利3%でシミュレーションを行うと以下のようになります。
年利3%で20年間運用した場合、元本が72万円、運用収益が26万5000円、最終的な運用額は98万5000円になります。
月々3,000円という無理のない投資でも、20年続けることで利益を得ることができる点は大変魅力的です。
また、積立金額は途中で変更することも可能であり、運用資金が少なく始めることを迷っている方はまずは3000円から始めてみることをおすすめします。
貯金に余裕が出てきたら10,000円に挑戦
貯金に余裕がでてきたら、毎月の積立額を10,000円に挑戦してみてはいかがでしょうか。3000円積み立てるときよりも運用益は大きくなります。
毎月10,000円ずつ、20年間積み立てたシミュレーションをしてみましょう。
金融庁の資産運用シミュレーションで年利3%でシミュレーションを行うと以下のようになります。
年利1%で運用した場合は元本は120万円です。運用収益が25万6000円がであると最終的な運用額は265万6000円になります。
次に年利3%で運用した場合は元本が120万円であり、運用収益が88万3000円に最終的な運用額は328万円3000円です。
毎月の支出を少し抑え、資産運用することで将来の備えや楽しみになっていくでしょう。
安定して稼ぎがある人は限度額(新NISAは10万円)まで投資してみよう
つみたてNISAを旧制度の名残で月々33,333円とされている方が多いと思います。
しかし2024年1月より新しいNISAが導入されました。
つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能となり、年間の投資枠も拡大されます。年間の積立投資枠が120万円、成長投資枠は240万円に拡大され、保有限度額が全体で1800万円と拡大します。
毎月10万円ずつ、20年間積み立てたシミュレーションをしてみましょう。
金融庁の資産運用シミュレーションで年利3%でシミュレーションを行うと以下のようになります。
年利1%で運用した場合、元本は2400万円です。運用収益をみると255万6000円、最終的な運用額は2655万6000円になります。
そして年利3%で運用した場合は元本が2400万円です。運用収益が883万円で最終的な運用額は3,283万円となり、将来の備えにつながりますね。
つみたてNISAで資産運用始める前に気をつけるべきこととは?
資産運用は当面使う予定のない余剰資金でおこなうことが原則であります。生活資金までも資産運用に回してしまうと生活が成り立たなくなってしまいます。
- 投資金額は給料の15%に収める
- 投資を始める前に資金を貯めておく
投資金額は給料の15%に収める
安定した資産運用をしたい場合には毎月の給料の15%を投資金額にするのがよいでしょう。その理由は、無理をして生活が回らなくなっては意味がないからです。
1か月の収入を100と考えます。
- 生活のために必要な「消費」は70%
- 贅沢や無駄遣いする「浪費」は5%
- 将来や自分への「投資」は25%
投資を始める前に資金を貯めておく
投資を始めるにあたって、最低でも月収の7.5ヶ月分の資産を作っておく必要があります。
いわゆる「生活防衛資金」です。
給料6ヶ月分は「使わない貯金」で、給料1.5ヶ月分は「使うための貯金」ですね。あわせて7.5ヶ月分の資金は貯めておくと安心でしょう。
人生は何がおこるか分かりません。7.5ヶ月分の備えがあれば、ある程度余裕を持って過ごすことができます。
迷ったらお金のプロに相談してみることもおすすめです!
専門家からの情報も参考にして無理のない投資を行いましょう!
少額投資から始めたい初心者向けおすすめ銘柄3選
投資を始めたいけど、どの銘柄を買えばいいかわからない。初心者の方におすすめの銘柄を3つご紹介します。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
おすすめ②楽天・全米株式インデックス・ファンドは米国に100%投資を行う銘柄です。中小型株を含む米国株式市場に幅広く分散投資できます。また、投資対象がバンガード・トータル・ストック・マーケットETFです。
おすすめ③ SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは米国の 代表的な株価指数のS&P500指数との連動を目指している投資信託です。信託報酬が低く、購入時手数料と信託財産留保額が無料になっております。
まとめ:毎月3000円の少額でも積立NISAで資産運用を始めよう!
- 月3000円積み立てると20年後、年利1%の場合運用益は7万7000円、2%の場合は運用益は26万5000円である
- 毎月3000円の少額積み立てでも継続することに意味はある
- ネット証券会社では最低100円から積み立てることができる
- 年齢ステージによって適した投資金額は異なる、無理なく継続できる金額設定が大切
- 投資金額は給与の15%程度がおすすめ
- 少額投資をすることのメリット・デメリットを理解してから始めよう