- 外貨建て保険のデメリットを知りたい人
- 外貨建て個人年金保険の為替リスクを軽減する方法を知りたい人
- 保険を円建てにするか外貨建てにするか迷っている人
内容をまとめると
- 外貨建て個人年金保険のデメリットは、元本割れリスクと手数料がかかる
- 外貨建て個人年金保険のメリットは高いリターンが見込める点と保障がある
- 外貨建て個人年金保険のリスクをおさえるには、保険料を積立支払い
- 外貨建て個人年金保険への加入に迷ったら、マネーキャリアの無料FP相談がおすすめ
- マネーキャリアはお金のプロに気軽に何度でも無料で相談できます!
個人年金保険の中には、円でなく米ドルや豪ドルで積み立てる外貨建て個人年金保険というものがあります。外貨建て個人年金保険は金利が良いなどメリットがありますがデメリットも気になりますよね。本記事では外貨建て個人年金保険のデメリットや為替リスク軽減方法を紹介します!
この記事の目次
- そもそも外貨建て個人年金保険とは?概要をかんたん紹介
- 外貨建て個人年金保険のデメリット3選
- デメリット①為替次第で元本割れのリスクがある
- デメリット②円安時に保険料が高くなることがある
- デメリット③契約や解約に為替手数料がかかる
- 外貨建て個人年金保険のメリット3選
- メリット①金利が高い
- メリット②為替差益を得ることができる
- メリット③貯蓄性があり保障がつく
- 外貨建て個人年金保険の為替リスクは積立支払いの方が低い!
- 「外貨建て」と「円建て」はどちらを選ぶべき?
- 外貨建て個人年金保険に関するよくある質問
- 質問①外貨建て保険の確定申告は難しいの?
- 質問②受け取りは外貨でないと受け取れない?
- 外貨建て個人年金保険に関する相談はマネーキャリアへ!
- まとめ:外貨建て個人年金のデメリットを理解して運用しよう
そもそも外貨建て個人年金保険とは?概要をかんたん紹介
最近では「外貨建て個人年金保険」という商品に人気が出ていることはご存じでしょうか?
金利の低い日本円よりも、外貨建てで保険に加入することで、資産運用の一環として、より多くの利回りを狙おうとしている方が増えているからです。
外貨建てにはドル建て保険や豪ドル建て保険などの種類があります。
この記事では、外貨建て個人年金保険の特徴やよくある疑問点についてまとめました。
外貨建て個人年金保険の概要やメリット・デメリットを知りたい方、加入を検討している方はぜひ最後までお読みください。
そもそも個人年金保険とは、契約時に取り決めた年齢に達したら、一定期間(または生涯)にわたって、お金を受け取れる保険のことです。
それを外貨で運用し、外貨で受け取る場合、外貨建て個人年金保険となります。
その中でも「通貨指定型個人年金保険」という商品があり、運用・受け取りの外貨を保険契約時に指定する商品のことを言います。
契約時に指定する通貨を「指定通貨」と呼び、米ドルや豪ドルなどから選択することが可能です。
指定する通過により、為替リスクも異なります。(豪ドルは米ドルに比較して、リスクが高くなるので注意してください。)
外貨建て個人年金保険のデメリット3選
ここでは外貨建て個人年金保険のデメリットを3つ解説します。
- 為替次第で元本割れのリスクがある
- 円安時に保険料が高くなることがある
- 契約や解約に為替手数料がかかる
デメリット①為替次第で元本割れのリスクがある
デメリットの1つ目は、為替レート次第で元本割れの危険性があるという点です。
外貨建て個人年金保険の解約時に受け取る返戻金、もしくは満期時に受け取る保険金は、外貨ベースで確定させます。
日本国内で生活している限り、外貨を円に両替することが必要です。
その際に、円高(円の価値が高く、外貨の価値が低い)傾向にある場合、受け取れる円貨額が少なくなってしまいます。
例えば満期で1,000ドル受け取れる契約だった場合、1ドル=130円では130,000円受け取れます。
しかし1ドル=120円に円高が進むと、受け取る金額は120,000円に目減りしてしまうのです。
将来の為替レートは読むことが難しいため、老後に予定していた必要金額が受け取れない可能性がある点は注意が必要です。
デメリット②円安時に保険料が高くなることがある
デメリットの2つ目は、円安時に保険料が高くなる可能性があるという点です。
外貨建て個人年金保険の保険料は、外貨ベースで決められていることがほとんどです。
例えばドル建て保険で毎月100ドルの保険料を支払う契約の場合、1ドル=120円の場合、実際に負担する金額は12,000円となります。
しかし1ドル=130円に円安が進むと、13,000円の負担が必要になります。
基本的に個人年金保険は、老後の年金の不足分を補うために加入するため、保険料を払う期間は長期間になりがちです。
今のような円安傾向が長期で続いていく場合、保険料が想定よりも高くなり、毎月の固定費が増えてしまうことがあります。
それにあわせて円安時は物価上昇が発生してしまい、より毎月の出費が必要となる危険性もあります。
デメリット③契約や解約に為替手数料がかかる
デメリットの3つ目は、契約・解約時に為替手数料がかかってしまうという点です。
外貨建て個人年金保険は、保険料を支払う際も、解約返戻金や保険金を受け取る際もどちらも外貨でやりとりします。
つまり保険料を支払う際には手持ちの円を外貨に、保険金などを受け取った外貨を円にそれぞれ換える必要があるということです。
このどちらの場合であっても、為替手数料が発生します。
わざわざ外貨建て個人年金保険を選択するということは、資産運用として取り組まれるケースがほとんどだと思います。
為替手数料に関しては、利回りを下げてしまう要因となることをふまえておくことが大切です。
1度に支払う為替手数料は少額であったとしても、保険料の支払いや保険金の受け取りの都度かかるので、積み重なると大きな金額になっていることもありえます。
外貨建て個人年金保険のメリット3選
外貨建て個人年金保険には、これまで紹介してきたデメリットの一方で、メリットもあります。
外貨建て個人年金保険のメリットは、次の3点です。
- 金利が高い
- 為替差益を獲得できる
- 貯蓄性があり保障がつく
メリット①金利が高い
外貨建て個人年金保険のメリット1つ目は、円建ての商品と比較して金利が高いという点です。
現在、日本の銀行に預金をしても金利は0.1%にも満たないです。これは諸外国と比較すると圧倒的に低い金利となっています。
そのため円を外貨に両替し、外貨として保有している間は、より高い金利で運用することができるということになります。
今、円安が進行しているのは円と外貨の金利差の影響が大きいです。
円で保有しているよりも外貨で保有している方が利息が多くつくため、円を外貨に換える動きが加速し、円の需要が下がっています。
また円安の影響からインフレが進行しています。円の価値が低いため、海外の製品を輸入するのに、より多くの円が必要となっているためです。
金利の高い外貨を保有しておくことで、円安・インフレに備えることができます。
メリット②為替差益を得ることができる
外貨建て個人年金保険のメリット2つ目は、為替差益を得ることができるという点です。
解約返戻金や保険金を受け取る場合、外貨ベースで金額が確定します。
外貨を円に交換する際に、円安傾向にあれば、為替差益を得て、より多くのリターンを獲得することができるのです。
例えば保険料を100ドル受け取れる契約だった場合、1ドル=120円の場合、円換算すると12,000円を受け取れることになります。
これが1ドル=130円の場合だと13,000円と、より多くの金額を受け取れることになります。
少子高齢化が続く日本の円よりも、外貨の方が長期的に価値が上がっていく(円安になる)可能性が高いと聞いたことがあるかもしれません。
しかし長期的には円安傾向が続く見方が多いですが、絶対ではありません。
このメリットは裏を返せば、円高傾向である場合は、為替差損が発生してしまうというデメリットがある点は注意しておいてください。
メリット③貯蓄性があり保障がつく
外貨建て個人年金保険のメリット3つ目は、貯蓄性があり保証がつくという点です。
外貨建て個人年金保険は、年金を得るためという資産運用の機能に目がいきがちですが、当然保険としての機能もあります。
例えば株式で資産運用をしている途中で、一家の大黒柱が倒れた場合、すぐにでも資産運用している株式を売却し、お金を工面することも考えられます。
その際に暴落が起きていて大きく元本割れしていた状態であっても、売却せざるを得ないかもしれません。
しかし株式ではなく保険で運用していた場合は、保険金が支払われるためこのような心配が少なくなります。
外貨建て個人年金保険は、資産運用の側面をもちながらも、保険機能も持っているため、いざというときの備えにもなる点に魅力があります。
外貨建て個人年金保険の為替リスクは積立支払いの方が低い!
個人年金保険の保険料の支払い方法は「一括支払い」と「積立支払い」の2種類があることをおさえておきましょう。
「一括支払い」とは、年金の原資を今の為替レートで計算し、一括で円で払い込みます。
一括支払いを行えば、今の為替レートで計算できるため、保険料の支払い額が算出しやすいことや円高傾向にあるタイミングであればメリットはあります。しかし円安傾向であればデメリットとなります。
「積立支払い」とは毎月決まった保険料を円で支払い、その月々の為替レートで外貨に交換する方法です。
積立支払いを行えば、円高が進行していけば外貨ベースの積立金額が大きくなるメリットがあります。一方で円安が進行するケースや積み立てられる金額が算定しにくいという点はデメリットとなります。
どちらの方法をとってもメリット・デメリットはありますが、リスクが少ないのは「積立支払い」です。
積立支払いを行った場合、円安傾向の場合には積み立て額は少なくなってしまいますが、円高傾向の際にはより多くの積み立てを行うことができます。
円高のタイミングで保険料を一括で支払えれば良いですが、円安のタイミングだった場合は多くの金額を支払う必要があります。
「外貨建て」と「円建て」はどちらを選ぶべき?
ここまで外貨建て個人年金保険の特徴やメリット・デメリットについて解説してきました。
「円建て」か「外貨建て」かどちらにしようか迷われている方もいるかと思います。
結論を言うと、「円建て」か「外貨建て」どちらが良いかは人それぞれです。
「外貨建て」は「円建て」と比較し、リスクの高い商品となります。
ここでいう「リスク」とは、利回り・リターンの振れ幅のことを指します。リスクが高いというのは、より大きな利益を得る可能性がある一方で、より大きく損をする可能性もあるという意味です。
外貨建て投資の方がリスクが高い理由は、為替レートによって支払う保険料・受け取る保険金に変動があるためです。
また前述したとおり、為替を取るには手数料がかかりますので、手数料分を上回るだけのリターンを確保できるかも判断材料となります。
保険金を受け取る際、将来の金額をある程度確定させておきたいのであれば「円建て」を、より大きなリターンを目指して、リスクをとって運用したいのであれば「外貨建て」をおすすめします。
外貨建て個人年金保険に関するよくある質問
ここまで外貨建て個人年金保険の特徴やメリット・デメリットを解説してきました。
外貨建て個人年金保険は、他の保険商品と比べて複雑な仕組みとなっていますが、理解することはできましたか?
外貨建て個人年金保険への加入は、その複雑さから心配される人も多くいます。
そこで外貨建て個人年金保険に関して、よく受ける質問を2つ紹介します。
- 確定申告の難易度
- 円で受け取れるか
外貨建て個人年金保険への加入を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
質問①外貨建て保険の確定申告は難しいの?
外貨建て保険であっても、保険料や解約返戻金で利益を得たときは、確定申告を行って納税する必要があります。
この点は円建ての保険と同じです。
しかし、外貨建て保険だからといって特別な手続きが必要となるわけではなく、円建ての保険と同じように行うことができます。
なぜなら解約返戻金や保険金で得た利益を日本円に計算しなおしたうえで手続きを行うからです。
この日本円に計算した金額は、原則保険会社から通知されます。
この計算した金額を使って確定申告を行うため、外貨建て保険であっても、円建て保険とさほど変わらずに手続きすることが可能です。
外貨建て保険だから確定申告ができるかを心配して、加入をためらったり見送ったりする必要はないと言えます。
質問②受け取りは外貨でないと受け取れない?
外貨建て個人年金保険の保険金や解約返戻金は、外貨でも円でも受け取ることができます。
ただし外貨で受け取るのが一般的ではありますから、加入する保険によっては別途手続きが必要となるケースもありますのでご注意ください。
一旦の受け取りを外貨とし、為替レートを見ながら交換するのも有効です。
円安時に外貨を円に交換すれば、より多くの金額を受け取ることができます。
最初から円での受け取りにしてしまうと、受け取り時付近の為替レートが採用されてしまいます。
為替レートをうかがうことができないので、円安時に受け取ってしまうと、受け取れる金額が目減りしてしまうことになるのです。
しかし、保険金を受け取ってすぐに円が必要なケースもあると思いますので、外貨建て個人年金保険であっても円で受け取ることは可能、という点は覚えておいてください。
外貨建て個人年金保険に関する相談はマネーキャリアへ!
老後により多くの資産を残すために、外貨建て保険への加入を検討したいと思った方も多いのではないでしょうか?
ですが外貨建て個人年金保険は、仕組みも複雑なうえリスクも高い商品です。
気になってはいるものの、加入をためらってしまうのも無理はありません。
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まとめ:外貨建て個人年金のデメリットを理解して運用しよう
今回は外貨建て個人年金保険の特徴やメリット・デメリットを中心に解説しました。
この記事のポイントは以下のとおりです。
- 外貨建て個人年金保険のデメリットは、元本割れリスクと手数料がかかる
- 外貨建て個人年金保険のメリットは高いリターンが見込める点と保障がある
- 外貨建て個人年金保険のリスクをおさえるには、保険料を積立支払い