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老後までに2000万円貯めるのって簡単って知ってた?その方法をプロが解説

バイト代が貯まったけど上手なお金の使い方が分からない!という大学生の方は多いのではないでしょうか。この記事では、大学生におすすめのお金の使い方やお金を使う際に意識すべきポイント、上手なお金の管理方法についてFPが解説します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

大学生の正しいお金の使い方は?貯金や自己投資に使う?

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老後までに2000万円貯めるのって簡単って知ってた?その方法をプロが解説

こんにちは、マネーキャリア編集部です。


今回は「大学生におすすめのお金の使い方は?」というテーマでお伝えします。


私はファインシャルプランナーとして、お客様のキャッシュフロー表の作成やライフプランに合わせた資産形成の支援をしていました。


大学生の就職活動支援も行っており、学生と交流をする中で以下のような相談を頂くことがありました。

お金を散財してしまっていてこのままで良いか不安
大学生のうちにやっておくべきことを知りたい
高額な教材を勧められてローンを組んでしまった

大学生は社会人になる前の準備期間としてとても大切な時期。


最近では学生のうちからビジネスで稼ごうと考えている人も増えてきていると思います。


しかし一方で、学生同士の飲み会で散財してしまう人、パチンコなどのギャンブルにハマって借金をしてしまう人、詐欺にあってしまう人も中にはいるようです。


高校時代とは一変して、アルバイトに明け暮れる人からサークルや部活動、学業を頑張る人、ビジネスの道に足を踏み入れる人まで、それぞれの道で多種多様な人がたくさん増える時期でもあります。


そして、自分のやりたいことに対してたくさんの時間を使うことができるのが大学生。


「少しでも有意義にお金を使えるようになりたい」という大学生に向けて、ファイナンシャルプランナーである私が大学生という貴重な時期でのお金の使い方について解説します。


どのような大学生でも共通する内容になっているので、最後までお読み頂ければ今後の生活にきっと役立つはずです。

大学生は自分の将来像を意識してお金の使い方を決めよう



大学生は社会人に向けての準備期間として、将来について考えるタイミングとなります。


多くの人が就職活動をすると思いますが、その時に必ず自分がどのような仕事をしていきたいのかを考えることになります。


是非、自分の将来像を大学生の早いうちから考えてみてください。


なぜなら、この将来像を意識してどのような社会人になりたいのかを鮮明にすることで、今からどのようなことをしておけば良いのかが明確になるからです。


例えば、あなたが将来IT企業の社長になりたいと考えていたとします。


IT企業の社長になるためにはどのようなことが必要でしょうか?


社長となると、経営全般のスキルが必要になりますよね。


マーケティング、会計、経理、税務、プレゼンテーション能力、論理的な思考力など挙げればキリがないほど出てきます。


これらのスキルを学ぶためには、ビジネススクールや通信教育を受けてみたりインターンに参加したりすることが挙げられます。


それ以外にも、具体的にどう進めるのかなどは色々な交際や繋がりを通じて社長を紹介してもらうことも可能でしょう。


このように、将来像から逆算すると自ずとやるべきことが見え、お金の使い方についても具体的になるはずです。


そうは言っても、


将来、別にやりたいことは特にない

それなりの給料をもらえてのんびりと過ごせるようにしたい


上記のように考える学生もいらっしゃると思います。


このような場合も含めて、有益なお金の使い方を下記で述べます。

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老後までに2000万円貯めるのって簡単って知ってた?その方法をプロが解説

大学生におすすめのお金の使い方12選!将来に役立つ使い方をFPが厳選!

FPである私が大学生におすすめだと思うお金の使い方は、

  • 健康のためにお金を使う
  • お金に関する勉強をする
  • 人との繋がりをもつための交際費に使う
  • 趣味にお金を使う
  • 大学生にしかできない体験をする
  • 社会人になってから役立つスキルを身につける
  • 就活のために貯金する
  • 旅行をする
  • 本を読む
  • 恋愛にお金を使う 
  • ファッションにお金を使う 
  • 高級品を買う
の12個です。

どれも大学生には大切なことですので、一つ一つ丁寧に解説していきます。

①健康のためにお金を使う



健康のためにお金を使うことは最も大切なことです。


なぜなら健康な身体を保つことは、何をするにも全てのことに共通して影響を及ぼすものだからです。


例えば、何か目標に向かって頑張りたい時、体調が悪い状態だったら全力を尽くすことはできますか?


のんびりと過ごしたい人も、体調が悪く不調なままで気分が晴れない状態が続いていたらどうでしょうか?


そうならないために、まずは健康に関する正しい知識を身に付けましょう。


その上で、スポーツジムに通い適度に運動をし筋力を落とさないようにすること、栄養バランスを考え暴飲暴食をしないように気をつけることを実践するのが大切です。

②お金に関する勉強をする

お金は言うまでもなく、生活していく上で切っても切り離せない重要なものです。


しかし、日本ではこれまで金融に関する教育を受けられる機会は全くなかったと言っても過言ではありません。


そのことが問題視され、2022年度から実施される高校の新指導要領では、家庭科の授業の中で「資産形成」について指導されるようになることが決まっています。


社会人として一人で生計を立てていく上で、お金に対して詳しくなることは必須です。


ファイナンシャルプランニング(FP)の試験を受けるのも一つの手ですね。


資格試験の中では比較的簡単と言われる3級でも、税金含めたお金に関する幅広い知識を学ぶことができるため、自分のお金の使い方や生活設計にも生かすことができるのでおすすめです。

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老後までに2000万円貯めるのって簡単って知ってた?その方法をプロが解説

③人との繋がりをもつための交際費に使う



大学は、自分とは違うさまざまな取り組みをしている人と出会える貴重な場です。


そのため、大学内外でいろいろな人たちと交流するためにお金を使うことがおすすめです。


社会人になると自分が進んだ業界の人と交流が深くなりますが、その一方でそれ以外の人と関わることが少なくなり、新しい情報が入らなくなることが多いです。


そのことで、自分の視野も狭くなってしまうことが懸念されます。


しかし、学生時代の友人は一生の繋がり。


それぞれ異なった進路に進んでも定期的に会う機会があるはずです。


それにより、他業界の人との交流を持つことができるため自分自身の価値観や視野を広げることに役立ちます。


また、そのような繋がりから新たなビジネスチャンスに広がることもあるでしょう。


大学内で多くの人と交流を持つことはもちろん、さらに学生であるという身分を使ってOB/OG訪問をすることも可能ですね。


ただし、一般的な大学生のお金の使い方として、交際費に使いすぎてしまう傾向は強いため注意が必要です。

④趣味にお金を使う

大学生は比較的自由に時間を使える時期です。


その自由な時間を使い、趣味にお金を使うのも良いですね。


趣味は人生を豊かにしてくれますし、共通の仲間を作ることができて新しい自分の居場所を見つけることもできます。


学生時代に共通の趣味を通して知り合った友人は、一生の友達になることもあります。


そもそも趣味がないという方も、趣味を見つけるためにいろいろと挑戦するのはいかがでしょうか?

⑤大学生にしかできない体験をする



社会人になるとまとまった休みを取得するのは難しいもの。


大学生の間には、2週間から1ヶ月ほど長期の休みを取得することも可能だと思います。


この長期の時間を使って、大学生の今しかできないことをするのがおすすめです。


例えば日本一周旅行、自転車だけで好きな場所を訪れる旅、長期のボランティアなど、貴重でかけがえのない経験ができるはずです。


そこで感じたことや考えたものが、後々の人生に大きく影響を及ぼすこともあるでしょう。

⑥社会人になってから役立つスキルを身につける

社会人としてどこの職場でも活かせるスキルを「ポータブルスキル」と言います。


このポータブルスキルを早いうちに身に付けることは、社会人になる前の準備として周囲から一歩リードすることができるでしょう。


このスキルは主に下記3点です。

  • 思考力(論理的思考力など)
  • 対課題スキル(問題解決能力など)
  • 対人スキル(コミュケーション能力など)


これらのスキルを身に付けるためには、一朝一夕にというわけにはいきません。


日々の積み重ねが重要のため、読書やそれぞれの専門家を探し学びに行くことが大切です。

⑦就活のために貯金する



就職活動は企業の説明会や面接がたくさん入るため、アルバイトのシフトが思うように入れず収入が少なくなることが一般的です。


そのため、そのことに備えて貯金をしておくことが必要です。


また、就職活動に必要で揃えなければいけないものもあります。


下記に想定される費用を一例で取り上げます。


<就活時の費用例>

  • リクルートスーツ:4万円
  • 靴/バッグ類:1万5千円
  • 交通費:3万円
  • 写真撮影費:5千円
  • 計:9万円


その他、食事代は普段の生活よりも多くかかることが多いため注意が必要です。

⑧旅行をする

旅行に行くのはとても貴重な経験です。


また、大切な人と旅行をすることも有意義ですね。


国内だけでなく海外旅行も視野にいろいろな場所を訪れてみましょう。


旅行だけでなく、ワーキングホリデーをするのも一つの手段です。


ワーキングホリデーとは、18歳から30歳の青年を対象に協定国同士で休暇目的の入国および滞在期間中の旅行、就労を認める制度です。


憧れる海外生活も、学生のうちだからこそ比較的気軽に挑戦できるものと言えるでしょう。

⑨本を読む

本には、ビジネス書から小説、古典までさまざまなジャンルのものがあります。


読書に励むことでさまざまな知恵を蓄えることができ、新たな発見や自身の生活に役立つことがあるでしょう。


特に、著者の先人たちからの学びを得ることで、将来のビジネスにも役立つことがたくさん。


本が苦手という方は漫画でも学びがあると思います。まずはさまざまなジャンルを読んでみるのがおすすめです。

⑩恋愛にお金を使う



出会いからパートナーと過ごす時間まで、恋愛にお金を使うことは自分自身の成長にも繋がります。


特に、大学生は出会いの宝庫と言えるでしょう。


サークルや部活動、アルバイト、ボランティアなど活動の幅を広げればたくさんの異性の方との出会いがあります。


また、お付き合いをしている方とたくさん思い出を作るのも素晴らしいことです。


恋愛を通して相手に対して思いやりの気持ちを持つことができたり、自分の知らなかった世界を見ることができたりします。


パートナーと一緒に過ごした時間は一生の宝物になります。そのことも人としての成長を促してくれるでしょう。

⑪ファッションにお金を使う

人は見た目が9割という言葉があるほど、見た目に気を使うことはとても重要です。


その一つがファッション。


ファッションにお金を使い自分の見た目を向上させましょう。


特に、高校生時代は制服を着ていた人が多いはず。


自由なファッションを楽しめる大学生のうちに、いろいろなファッションに挑戦するのがおすすめです。


ファッションコーディネートとして自分に合う色、相性の良い色を理解するために色彩学を学ぶことも良いですね。

⑫高級品を買う



お金が少し貯まっている人には、一生涯使えるような高級品を買うのがおすすめです。


例えば、ボールペン。


授業やそれ以外の場所でも、何かを書く場面があると思います。


その時にさっとスマートに、高級そうなおしゃれなペンを使っていたらとてもデキる人に見えると思いませんか?


実際に良いものを使っていると、周囲の人からも一目を置かれると思います。


社会人になっても、営業や商談でペンを出すことが多々あります。


そのような、一生涯使えるような高級品を買うことがお金の使い方としてとても有意義ですね。

大学生におすすめしないお金の使い方【無駄遣いをしないようにしよう】



大学生のお金の使い方で一番おすすめしないものは「ギャンブル」です。


ギャンブルには依存性があります。


経験として一度やってみるのも良いですが、足を踏み入れると抜け出せなくなる可能性もあります。


そしてギャンブルに依存してしまった場合、すべての時間を注ぎ込みゆくゆくは借金をしてしまうこともあるかもしれません。


消費者庁も、ギャンブル依存症への注意喚起を再三行っています。


そもそもギャンブルの勝つ確率として、長期的には負ける可能性が高いものです。


時間とお金が無駄になる可能性が高く、一番おすすめしないお金の使い方です。

FPが大学時代に実践したお金の使い方を紹介!

私は学生時代、サッカー部に所属していたのですが、部活の後輩にはいつもご飯を奢るようにしていました。


背景には元々そういう慣習があり、先輩が後輩にご飯をご馳走するというのは当たり前のことでした。


当時は特に意識していませんでしたが、このようにコミュニティの中で人に対してお金を使うことはとても大切なことです。


なぜなら、このことを通したサッカー部の上下関係の縦の繋がりが、社会人になった今でも役に立つネットワークとして生きているからです。


このような一見古臭いような上下関係というのがそのコミュニティの繋がりを強くし、一つのネットワークとして成り立っています。


コミュニティの中でお金を使うことは、人のためにお金を使うことと同義です。


コミュニティ内だけでなく人に対してお金を使うことは、後々になっても生きてくるのでおすすめです。

大学生ができる上手なお金の管理方法【使いすぎを防ごう】

お金の管理方法を変えるだけで、お金の使い方が変わり無駄な支出を減らしたりすることができます。


ここでは大学生でも簡単にできる、お金の管理方法をお伝えします。


それは口座を3つ作って管理する方法です。


具体的には用途に合わせて口座を3つ作ります。

  • 収入口座:仕送りやアルバイトの給料の入金用
  • 支出口座:毎月使う分だけ収入口座から入金して使うもの
  • 貯蓄口座:収入口座の一部を入金し、まとまったお金が必要なタイミングに備えるもの

これにより毎月使用できる分を明確に把握できるため、管理がわかりやすくなります。


支出口座にはクレジットカードを設定することになりますが、できればデビットカードにすることをおすすめします。


デビットカードであれば使った分はその場ですぐに引き落としがされるので、クレジットカードのように使いすぎて後からの引き落としに困ることはありません。


家計簿アプリを活用するのも一つの方法ですが、管理が細かくなるため続かないケースが多いです。


支出が多すぎて詳細に何にお金を使っているか把握をしたい場合には、家計簿アプリを使うことをおすすめします。

参考:大学生が1か月に使うお金や貯金額の調査結果を紹介

大学生は一般的に、1ヶ月にどれくらいのお金を自由に使い貯金をしているのでしょうか?

そのアンケート調査があります。



大学1年生~大学院2年生に、1カ月で自由に使える金額はいくらか?と尋ねたところ、

  • 「1万円未満」が23.6%
  • 「1万円以上2万円未満」が28.6%

合計52.2%となり、全体の半数以上が2万円未満という結果に。


「自由に使えるお金はない」と答える学生も、6.2%となりました。


次に、その使い道を尋ねたところ、全体の約4分の3の学生が「趣味・娯楽」と回答。


「食費・交際費」も約7割で続きます。次いで、「ファッション・身だしなみ」が約半数、「預貯金」と答えた学生も、全体の約3分の1に上りました。


このことから、実際にはほとんどの人が趣味や娯楽、交際費にお金を使っていることがわかります。


また、自己投資をしている学生がとても少ないことを考えると、自分のために投資をするだけで他の学生よりも就職活動を有利に進められそうです。


データに基づき、お金の使い方を改めて見ると他の人との差別化もできるかもしれませんね。

まとめ:大学生はなりたい将来像からお金の使い方を決めよう

以上、いかがだったでしょうか?


大学生は社会に出て働き始める前の貴重な時期。


お酒を飲み始めるようになってたくさん楽しいことがありながらも、いろいろな誘惑もあるタイミングだと思います。


一概に正しいお金の使い方ということは難しいかもしれませんが、改めて、皆さんには将来どのように過ごしていきたいのかを考えて、その上で今やるべきことやお金の使い方を考えてほしいなと思います。


そのことが皆さんの将来に必ず役に立ち、素敵な未来が切り開くために大切なことだと思っています。


また、一生涯で見たときに、どのようにお金を使えば有意義になるか深堀した記事もありますのであわせて読むと、お金の使い方について理解が深まるでしょう。