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医療費控除のネット申請を行うやり方はある?e-Taxを利用すると医療費控除の受け取りがもっと便利に行えます!e-Taxを利用したネット申請のやり方・必要なもの・期間や、ネット申請のメリットについて解説中!スマホを利用した医療費控除の申告方法についても紹介!

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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医療費控除を受ける場合にネット申請するやり方はある?


「医療費控除って申請が面倒くさい...」

「簡単に申請できる方法はないの?」


と思ったことがある方は多いのではないでしょうか?


領収書を1枚ずつまとめて、金額を合計してから記入して...を繰り返していると、時間がかかったり誤って虚偽の申請をしてしまったりする可能性があります


そこで本記事では、以下の内容について解説しています。


  • ネット申請システム「e-Tax」とは?

  • 「e-Tax」申請における事前準備・必要書類

  • 「e-Tax」での医療費控除の申請方法

この記事を読めば、「e-Tax」を使って手軽に医療費控除を申請できるようになります。

ぜひ最後まで読んでみて下さい。

「e-Tax」を利用した医療費控除のネット申請を解説!


ネット申請方法について解説する前に、e-Taxと医療費控除について概要を以下にまとめています。

【e-Taxとは】
e-Tax(国税電子申告・納税システム)とは、所得税、消費税、贈与税、印紙税、酒税などの申告や法定調書の提出、届出や 申請などの各種手続をインターネットを通じて行うことができるシステムのことです

e-Taxは、個人情報などの情報セキュリティにおいても万全であるため、安心して利用することができます。

【医療費控除とは】
その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費のうち、一定額を超えた医療費に関して所得控除を受けられる制度です。

医療費控除を受けるための条件は以下の3つです。

  1. 納税者が、自身や生計を共にする家族のために支払った医療費であること

  2. 支払った医療費が10万円以上であること
    (総所得額が200万円未満である場合、総所得額の5%の金額)

  3. 「治療」を目的として支払った医療費であること

それでは、e-Taxで医療費控除申請を行うための手順を以下で解説します。

医療費控除の申告は確定申告と同時に行うことが多い

確定申告においても、その年の1月1日から12月31日までの総所得額に対して計算される税金を、期限までに納税しなければなりません。


従って、どちらも対象期間が「その年の1月1日から12月31日まで」であるため、バラバラに申告するよりもまとめて申告した方が手間が省けます


また、医療費控除の申請と確定申告をセットで考えておけば、忘れやすい医療費控除の申請も忘れにくくなるでしょう。

確定申告をネットで行う場合は「e-Tax」を利用する

医療費控除だけでなく、確定申告もe-Taxから申請できます。


e-Taxで確定申告すると以下の添付書類を省略できます


  • 給与所得者の源泉徴収票

  • 年金受給者の源泉徴収票

  • 社会保険料控除の証明書

  • 生命保険料控除の証明書

  • 地震保険料控除の証明書

  • 住宅ローン控除の借入金年末残高証明書(2年目以降)

  • 医療費控除の領収書

  • 寄付金控除の証明書

  • 特定口座年間取引報告書

  • 雑損控除の証明書 

ただし、税務者から提出や提示を求められる可能性があるため、各書類は5年間保管しておきましょう。
(税務署が提出や提示を求められる期間が5年間)

「e-Tax」を利用して医療費控除を受ける具体的な手順を紹介

e-Taxを利用した医療費控除の具体的な申請手順について、以下で解説します。


  1. 国税庁 確定申告書作成コーナーの「作成開始」をクリックする

  2. 「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」または「e-Taxで提出 ID・パスワード方式」のどちらかをクリックする
    (マイナンバーカード、ID・パスワードの入手方法は後述)

    以下では、例として「e-Taxで提出 ID・パスワード方式」の申請手順を解説します。

  3. 「利用者識別番号(ID)」と「暗証番号」を入力し、「次へ」をクリックする

  4. 「申請書を作成する」をクリックする

  5. 該当年度分の「申請書等作成メニュー」をクリックする

  6. 所得などの情報を入力する

  7. 「適用を受ける控除の選択」で「医療費控除」にチェックを入れる

  8. 「医療控除」の「入力する」をクリックし、医療費の詳細を入力する

  9. 「医療費控除を適用する」をクリックする

  10. 医療費控除の入力方法を選択する(好きな方法を選択)

  11. 還付される金額を確認し、「入力完了(次へ)」をクリックする

  12. 内容を確認し、「暗証番号」を入力した後「送信する」をクリックする

詳しく書いたので手順が多く見えますが、入力関連で時間がかかるのは手順6,8だけです。

万が一不明点があれば、(令和2年分)確定申告書等作成コーナー よくある質問から検索してみて下さい。

医療費控除のネット申請を行う際の事前準備について解説!


e-Taxの利用方法には、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」があります。


どちらからでも医療費控除のネット申請は可能ですが、「ID・パスワード方式」は、マイナンバーカード等が普及するまでの暫定的な申請方法です。


従って、マイナンバーカードを早めに取得するようにしましょう。


また、マイナンバーカードの申請には約1ヶ月程度かかるため、時間に余裕を持って申請しましょう。

ID・パスワード方式なら「e-Taxの開始届出書」を提出する

初めてe-Taxを利用する場合、「利用者識別番号」を取得するために「e-Taxの開始届出書」を提出する必要があります。

e-Taxの開始届出書」は、氏名や生年月日など、案内に従って入力すれば作成できます。


「e-Taxの開始届出書」をネット上で提出すると、「利用者識別番号」と「暗証番号」が発行されるので、忘れないように必ず控えておきましょう。

ID・パスワード方式なら「利用者識別番号」を取得する

利用者識別番号を取得したら、国税庁 確定申告書等作成コーナーから申告書を作成していきます。


「ID・パスワード方式」の詳細な申請手順は、上記で解説したとおりです。

マイナンバーカード方式を利用するなら必要なものを準備する

「マイナンバーカード方式」で申請を行うためには、「マイナンバーカード」と「ICカードリーダライタ」が必要です。


マイナンバーカードはスマートフォンやパソコンからでも申請が可能です。


ここでは、スマートフォンからの申請方法について解説します。


手順は以下のとおりです。


  1. 「マイナンバーカード交付申請書」に記載のQRコードを読み取る

  2. 「利用規約」にチェックを入れ、「メールアドレス登録」へ進む

  3. 「マイナンバーカード交付申請書」に記載されている「23桁の申請書ID」に間違いがないか確認する
    (QRコードから読み取った場合、既に入力されている)

  4. 受信可能なメールアドレスを入力する

  5. メールが届いたら、記載されたURLにアクセスする

  6. 顔写真を登録する

「マイナンバーカード交付申請書」は、住民票に記載されている住所に送付されているはずです。

しかし万が一見当たらない場合は、手書き申請書を記入し郵送にて申請するか、市区町村の窓口から交付申請(オンライン申請可)をする必要があります。

マイナンバーカードの発行には、申請から交付まで約1ヶ月かかるので、余裕を持って申請しましょう。

ICカードリーダライタは、ネット申請時にマイナンバーカードを読み取る際に使用します。

ICカードリーダライタは、家電量販店やAmazonで3,000円程度で購入できます

医療費控除のネット申請で必要な提出書類は?


ここまでで、e-Taxを利用した場合の医療費控除の申請方法について解説してきました。


以下では、必要な提出書類について解説します。


医療費控除の提出書類は全てネット上で作成ができる!

e-Taxを利用した場合、医療費控除の申請で必要な提出書類は以下の2つだけです。  

e-Tax上で情報を入力していけば、下記の書類はネット上で作成できます。


  • 確定申告書

  • 医療費控除の明細書

所得などを入力するために源泉徴収票などは必要になりますが、情報入力に用いた書類は添付する必要がないため、提出書類としては上記2つの書類だけで大丈夫です。

明細書の作成については医療費の領収書・医療費通知が必要

医療費控除の明細書を作成するためには、


  • 支払った医療費の領収書

    または

  • 医療費通知

が必要です。

領収書を基に金額を入力していく場合は、医療費控除申請後5年間は領収書を保管しておきましょう。
(税務署からの提出や提示要求があった場合に対応するため)

一方で、医療費通知から入力する場合は、領収書の保管は不要です。

医療費控除のネット申請の期間はいつからいつまで?


以下では、医療費控除の申請期間について解説します。

確定申告と同時に行う場合は確定申告の期間と同じ

確定申告の期間は例年、2月16日〜3月15日と設定されています。


自営業など、自身で確定申告が必要な人は、確定申告と医療費控除を同時に申請する必要があります。


ただし、サラリーマンのような確定申告が必要ない人についてはその限りではありません。


以下で詳しく解説します。

還付申告のみであれば確定申告の期間のあとでも可能

還付申告とは、納めすぎた所得税の還付を受けるためにする申告のことです。


医療費控除は医療費を支払った年の翌年から5年間申請できるため、過去5年以内に支払った医療費の控除申請を行う場合は、還付申告にあたります。

(例:令和元年に支払った医療費⇛令和2年1月1日〜令和6年12月31日まで申請可能)

還付申告の場合は、自身で確定申告が必要な人も確定申告期間に限らずいつでも申請可能です。


また、会社員など、自身で確定申告を行う必要がない人はそもそもの医療費控除申請が還付申告にあたります。


従って、自身で確定申告を行う必要がない人も、確定申告期間に限らずいつでも医療費控除申請ができます。

e-Taxの利用のみであれば1年を通して利用することができる

e-Taxの2021年6月以降の利用可能期間は、以下のとおりです。


【2021年(6月以降)利用可能期間】

月〜金土・日・祝
8:30~24:00
(休日・祝日の翌稼働日)
×
(毎月最終の土曜とその翌日の日曜は◯)
24時間
(休日・祝日の翌稼働日以外)
×


少し複雑ですが、大まかには「平日は24時間利用できる時が多く、休日は基本的に申請できない」と覚えておくと良いでしょう。

医療費控除のネット申請を利用するメリットを解説!


ここまでで、医療費控除を手書きで申請するよりも、ネット申請したほうがラクなことがお分かりいただけたと思います。


以下では、「申請が簡単」以外のメリットについて紹介します。

①一部の添付書類の提出が省略できる

確定申告関連でいうと、源泉徴収票や社会保険料控除などの証明書類を添付する必要がありません。

従って、添付する手間がかからず、添付し忘れなどの不備も防げます

ただし、申告から5年間は保管しておく必要があるので注意しましょう。

また、マイナンバーに関する本人確認書類においても、ネット申請を利用すれば写しの提出が不要です。

②通常の申告に比べて早く還付金を受け取ることができる

通常の確定申告では、確定申告してから還付金を受け取るまでに約1~2ヶ月かかります。


対してネット申請では、約3週間程度で還付金を受け取れます。

(ただし、書類不備などで提出が遅れた場合を除く)


還付金を少しでも早く受け取りたい場合は、ネット申請による申告をオススメします。

③24時間いつでも利用することができる

上記で紹介したように、平日は基本的に24時間e-Taxを利用できます。


手書きでの申請だと面倒くさくなって後回しにしてしまいがちですが、ネット申請では手が空いた時に少しの時間で申請できるので便利です。


詳細な利用可能時間は、e-Taxの利用可能時間から確認できます。

【参考】スマホで医療費控除のネット申請はできる?


スマホからでもネット申請は利用可能です。


ただし、個人事業主はスマホ版サイトでは機能が対応しておらず、PC版サイトから申請する必要があります。


スマホからの医療費控除について、以下で解説します。

「サラリーマンの医療費控除」はスマホでネット申請が可能

収入が給与所得や雑所得などである場合は、スマホ版で対応できます。


サラリーマンの収入は給与所得であり、副業をしている場合においても、副業収入は雑所得に分類される事が多いです。


従って、「サラリーマンの医療費控除」であればスマホからネット申請できる可能性が高いでしょう。


ご自身の所得区分について詳しく知りたい場合は、以下のサイトを参照して下さい。

 雑所得とは?税率や控除を理解して確定申告に備えよう

副業別の「所得の種類」まとめ その副収入は雑所得?事業所得?

個人事業主について2021年現在もスマホからの申請はできない

個人事業主の収入は、「事業所得」に該当します。


事業所得の確定申告は、スマホ版では対応していないため、PC版サイトから申請しましょう。


しかし、PCを所有しておらず、どうしてもスマホから申請したいという方もいらっしゃると思います。


その場合、マネーフォワード確定申告アプリであれば、個人事業主でもスマホから確定申告可能です。

確定申告書の作成についてはスマホからでも可能

【まとめ】e-Taxの利用で医療費控除の申告がもっと便利に!

ここまでで、確定申告や医療費控除のネット申請方法「e-Tax」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?


本記事のポイントは、


  • e-Taxとは、国税庁が推進する「電子申告・納税システム」である

  • e-Taxには、「ID・パスワード方式」と「マイナンバーカード方式」がある

  • 「ID・パスワード方式」は暫定的な対応なため、「マイナンバーカード方式」を利用したほうが良い

  • 確定申告においてもe-Taxから申告できる

  • 医療費控除、確定申告のどちらにおいても、一部添付書類を省略できる

  • e-Taxは、「個人事業主」の確定申告には2021年現在もスマホ申請はできない


です。

e-Taxは、効率的に確定申告を進められるため、今後ますます利用が拡大していくことが予想されます。

今のうちからぜひ操作に慣れておきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。