エクセルを使って医療費控除の明細書を自作する方法を徹底解説!のサムネイル画像
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医療費控除の明細書ってエクセルで自作できるの?エクセルで医療費控除の明細書は自作できます!エクセルで自作する方法3選を紹介中!エクセルで自作する場合に気をつけたい医療費の領収書の取り扱い方・上手な仕分け方なども解説しています。ぜひご覧ください。

監修者「井村 那奈」

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る

この記事の目次

医療費控除の明細書はエクセルを使って自作しても大丈夫?

10万円を超える医療費を支払った医療費控除の明細は非常に多くの項目に分かれており、記入するだけでも多くの労力を使います。

そのような際にエクセルで表を自作し、入力することで計算ミス防止・修正が容易になり、非常に効率がよくなります。


こちらの記事では

  • 医療費控除の明細書はエクセルで自作しても良いか
  • エクセルを使った医療費控除明細書を自作する方法
  • エクセルで医療費控除明細書を自作する際の注意点
を解説していきます。

少しでも皆さんのお手伝いになれば幸いです。

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エクセルを使って医療費控除の明細書を自作する方法3選!

冒頭で述べた医療費控除明細書はエクセルで自作することは可能です。

ですが、作成方法には様々な方法があり、自分にあった方法を見つけることが大切です。


筆者がオススメする医療費控除の明細書を自作する方法は次の通りです。

  1. 【医療費集計フォーム】を使って作成してみる
  2. 【エクセルの無料テンプレート】を使って自作するのもOK
  3. 【家計簿ソフト】で明細書を自作するのもよい
こちらでは一つ一つ詳しく解説していきます。

①【医療費集計フォーム】を使って作成してみる

まずは「【医療費集計フォーム】を使って作成してみる」です。


「医療費集計フォーム」とは国税庁が医療費控除をエクセルで作成するために作成しているフォームです。

医療費集計フォームには次の項目を入力することができます。

  • 医療を受けた人の氏名
  • 病院・薬局名
  • 医療費の区分(診療・医薬品・介護等)
  • 支払った医療費の金額
  • 保険等で補填される金額
  • 支払い年月日
このように項目に沿って必要な情報を入力することで医療費控除申告を行うことが可能です。
医療費控除は保険で補填された費用を差し引くことが必要となっており、初めて申告をする際には苦労をすることが多くあります。
国税庁の「医療費集計フォーム」を利用することで簡単に申告することが可能となりますのでオススメです。

②【エクセルの無料テンプレート】を使って自作するのもOK

次は「【エクセルの無料テンプレート】を使って自作するのもOK」です。


医療費控除はエクセルで自作して申告することが可能です。

国税庁の「医療費集計フォーム」が使いにくい場合には「無料のテンプレート」を利用しましよう。


インターネットで「医療費控除 エクセル テンプレート」と検索することで多くのエクセルテンプレートを見つけることができます。

自身にあった入力しやすいテンプレートを利用しましょう。


利用しやすいエクセルの場合であっても医療費控除の必須項目を満たしていない場合は申告ができなくなってしまいますので注意が必要です。

エクセル内の項目が満たされていることを入力前に必ず確認しましょう。

③【家計簿ソフト】で明細書を自作するのもよい

次は「【家計簿ソフト】で明細書を自作するのもよい」です。


確定申告前に医療費控除の準備をしていると申告期限ギリギリになってしまうケースが多くあります。

そこでオススメできる方法が「家計簿アプリ」で医療費控除の申告をする方法です。


家計簿アプリで申告をする場合では毎月費用を集計記入をしていくので

  • 医療費控除をする必要があるか
  • 医療費が家計に占める割合
  • セルフメディケーションを利用する必要があるか
などを判断する材料となります。

筆者がオススメする医療費控除と家計簿を管理するスマホアプリは次の通りです。

  • Zaim
  • money forward ME
家計簿アプリも様々な種類があるので、自分にあったアプリを見つけましょう。
家計簿を付けることで医療費・生活費の見直しもできるのでオススメです。

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医療費控除の明細書は実際の支払い合計額を示すことが最優先

医療費控除を行う際には様々な項目・書類が必要となっており、何が必要なのかわかりづらくなっています。

医療費控除を行う際に優先すべきことは明細書に実際の支払い合計額を記入することです。


この実際の支払い合計額を記入していれば手書き・エクセル問わずに受理されることがあります。

逆にどんなに綺麗な記載フォームを利用していても最も必要な実際の支払い合計額の記載がなかった場合は受理されません。

提出する前に支払い合計額を記入したか必ず確認しましょう。

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エクセルで自作する場合「医療費のお知らせ」は使えない

パソコンを使える方はエクセルを利用されることが多くなると思います。

エクセルで自作する場合「医療費のお知らせを使用できない」という注意点があります。


「医療費のお知らせ」とは各健康保険組合が支払った医療費を集計し、組合員へ配布する資料です。

医療費控除を申告する際には医療費が記載されている資料として利用することができれば便利ですが、医療費控除に利用できない場合があります。


医療費のお知らせを使用できない理由は次の通りです。

  1. 記載金額と実際の支払額が一致しないことが多い
  2. 保険適用外の医療費が記載されない
  3. 1月から12月までの医療費全ては記載されない
このように気をつけるべき様々な理由があります。
こちらでは一つ一つ詳しく解説していきます。

理由①:記載金額と実際の支払額が一致しないことが多い

まずは「記載金額と実際の支払額が一致しないことが多い」です。


医療費のお知らせは各健康保険組合によって記載内容が異なっており

  • 窓口負担額の記載がない
  • 扶養家族分の支払い金額の記載がない
  • 窓口負担額と実際の支払額が異なっている
等の記載金額が一致しない場合があります。

自作のエクセルを利用する際には自身が支払った領収書と照らし合わせて記載していくことが必要となります。
医療費のお知らせを利用して申告をする際には過大・過少申告とならないようにしっかり確認していきましょう。

理由②:保険適用外の医療費が記載されない

次は「保険適用外の医療費が記載されない」です。


医療費控除を申請する場合には医療費に関する費用であれば保険適用・保険適用外であっても申告が可能となります。

ですが、健康保険組合が発行する医療費のお知らせでは健康保険を利用した費用のみの記載となっています。


医療費のお知らせを見て申告をしようと考え、領収書を廃棄してしまった場合では実際に支払った医療費がわからなくなってしまいます。

そのようなことにならないように医療費控除を申告する場合には支払った医療費の領収書を保管しましょう。

理由③:1月から12月までの医療費全ては記載されない

次は「1月から12月までの医療費全ては記載されない」です。


確定申告で医療費控除申告を行う場合では1月〜12月の医療費の集計が必要となります。

ですが、健康保険組合で発行している「医療費のお知らせ」では11月〜10月の期間で集計しているケースが多くなります。


その場合、10月〜12月分の医療費が不明となってしまい、医療費の申告漏れが発生します。

また、前の年の10月〜12月分の医療費が入っているので過少申告をしてしまう可能性があります。


医療費控除に「医療費のお知らせ」を利用する際には何月〜何月の医療費が記載されているか確認することが必要です。

過少申告をしてしまうと受理されなかったり、最悪の場合は過少申告加算税を課される場合があります。

しっかりと医療費控除のシステムを理解した上で確認を行いましょう。

医療費控除をエクセルで自作する場合は領収書を参考にする!

エクセルで入力する際には医療費・病院名・診療を受けた人等の情報が必要となりますので、領収書を参考にして記入を行うことをオススメします。

領収書がなくなってしまった場合は申告ができなくなる可能性があるので、しっかり管理保管をしておきましょう。


こちらでは医療費控除をエクセルで自作する方法を詳しく解説していきます。

要点を掴むことができれば簡単に申告ができますので、しっかり理解を深めましょう。

領収書から医療を受けた人・病院薬局・治療内容をまとめる

まずは「領収をまとめ方」です。


医療費控除の申告では

  • 医療を受けた人の氏名
  • 病院・薬局名
  • 医療費の区分(診療・医薬品・介護等)
  • 支払った医療費の金額
  • 保険等で補填される金額
  • 支払い年月日

が必要となりますので、各区分ごとにまとめていきます。


エクセルで作成している場合、記載を行なった後でも順番・項目を分けることができます。

まずは記載内容に誤りが内容にエクセルにまとめていきましょう。

領収書は5年間保存しておくことが義務付けられている

医療費控除の領収書の保管期限について注意点があります。

申告を行なった領収書は5年間の保存義務があり、廃棄することができません。


また、医療費控除の申告をしていなかった年の領収書を保管していることで、5年間遡って申告をすることが可能です。

申告を行なった年の確定申告について税務署から提示依頼があった場合に提示する必要があるので、必ず保管しましょう。

【参考】医療費の領収書を効率よくまとめる方法を紹介!

一年間家族の医療に掛かった領収書をまとめていくと膨大な量となります。

その領収書を一度にまとめようとすると多くの時間を要してしまします。


こちらではそんな場合に役立つ医療費の領収書を効率よくまとめる方法について解説していきます。


筆者が領収書をまとめる際には次のような区分していきます。

  1. 医療を受けた人でまとめる
  2. その中から病院・薬局ごとにまとめる
  3. その後、年月日順に並べる

このようにまとめることで迷うことなく、入力できます。

また、収納棚を購入し、家族ごとに収納場所を変えていくことで仕分け作業の時間短縮が可能です。


医療費控除の申告を行う際には間違えないように日頃から領収書を仕分け・管理しておくことが重要です。

エクセルではなく手書きで明細書を自作してもOK

医療費控除の申告はエクセルではなく手書きで申告することも可能です。


医療費控除を行う際の医療費の明細書は国税庁のHPでダウンロードすることができます。

手書きで申告する際には計算を自身で行う必要がありますので、間違いが内容に作成することが重要です。


手書きで申告をした場合は過去の履歴を見ることができなくなりますので、コピー・スキャン等を行なって保管しておくことをオススメします。

また、領収書も併せて保管・管理しておきましょう。

医療費控除の確定申告で必要なものを紹介!

医療費控除は確定申告を行う際に所得控除として申告を行います。

その際に必要な書類について解説していきます。


医療費控除を行う際に必要となる書類は次の通りです。

  • 確定申告書
  • 医療の明細書
  • 源泉徴収票
  • マイナンバー
このように医療費控除を申告する際には様々な書類が必要となります。

各書類は勤務先・税務署・年金事務所・市役所等で発行・配布を受けることができます。
事前に準備を行い、確定申告前に慌てることがないように進めていきましょう。

医療費控除の対象となるものを紹介!

医療費控除を申告する際に「対象になるのか」「対象にならないのか」悩んでしまうケースが多くあると思います。

対象になる費用を申告しなかった場合には医療費控除を受けることが出来ずに損をしてしまします。

そのようなことにならないようにこちらでは医療費控除の対象となる費用を紹介していきます。


医療費控除の対象となる費用は次の通りです。

  • 病院での診療・治療・入院費
  • 医師の処方箋で購入した医薬品
  • 治療のためのマッサージ・リハビリ
  • 治療に必要な医療器具の購入(松葉杖・呼吸器)
  • 通院に必要な交通費
  • 介護保険の対象となる介護費用
このように医療・治療に関する多くの費用が医療費控除の対象となっています。
また、保険適用外の治療についても対象となっておりますので、注意が必要です。

交通費については注意点があります。
基本的に認められる費用は電車・バス等の公共交通機関となっており、タクシー・自家用車等は認められません。
ですが、例外として公共交通機関では間に合わない病状・怪我であった場合に限ってはタクシー代が認められるケースがあります。
少しでも「可能性がある」と感じた費用があれば税務署に問い合わせてみることをオススメします。

【まとめ】医療費控除は明細書をエクセルで自作できる!

医療費の明細書作成をエクセルで行うことについて解説していきましたがいかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 医療費の明細書をエクセルで自作することは可能
  • 医療費の明細書を作成する際にはテンプレート・アプリを利用すると便利
  • 支払った領収書は5年間の保管義務がある
  • 医療費集計フォームを利用すれば簡単に自作可能

でした。


医療費控除の申告は手書きで行うと計算間違いや時間が掛かってしまうデメリットがあります。

そんな時にエクセルで自作することで計算ミスなく簡単に作成することが可能です。

医療費控除を行う前に自分にあった申告方法を見つけた上で申告をしましょう

この記事で皆さんの知識を深めることが出来れば幸いです。


マネーキャリアでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。