「一人暮らしで生活費がかさみ貯金ができない......」
「毎月の収支を見直しても、一人暮らしの家計管理が難しい」
とお悩みではないでしょうか。
一人暮らしで貯金できないのは、いくつかの原因が考えられます。
この記事では、一人暮らしで貯金できない原因や貯金するためのコツを紹介します。
また、支出の管理方法や固定費の見直し、貯金習慣をつけるためのポイントも解説するのでぜひ参考にしてください。
▼この記事でわかること
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 一人暮らしで貯金できない原因
- 固定費が高い
- 収入と支出を把握していない
- 支出を止める人がいない
- 貯金の目標がない
- 一人暮らしの平均貯蓄額は?
- 一人暮らしはいくら貯金するべき?
- 一人暮らしで貯金するコツ
- 支出を把握・管理する
- 固定費を見直す
- 変動費を見直す
- 先取り貯金をする
- 収入を増やす
- 一人暮らしの貯金でよくある失敗例とは?現役FPに聞いてみた【座談会】
- 貯金が貯まる仕組み化ができていないケース
- 無理な目標を設定して途中で挫折してしまうケース
- 貯金ができたら次にやるべきことは?
- クレジットカードを上手く利用する
- 収入アップにも目を向ける
- NISAでつみたて投資をする
- 一人暮らしの貯金に関するよくある質問
- 貯金がないとやばい?
- クレジットカードを使いすぎないコツは?
- 貯金できないときの対処法は?
- 一人暮らしの貯金のお悩みはマネーキャリアに相談
一人暮らしで貯金できない原因

一人暮らしで貯金できない原因は、大きく分けて以下の4つが考えられます。
- 固定費が高い
- 収入と支出を把握していない
- 支出を止める人がいない
- 貯金の目標がない
これらの原因は一つだけでなく、複数が重なって貯金を難しくしているケースもあります。
まずは、自分がどの原因に当てはまるのかを確認することが、貯金体質への第一歩です。
それでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
固定費が高い
一人暮らしで貯金できない原因のひとつに、固定費の高さがあります。
家賃、光熱費、通信費といった固定費は毎月必ず発生するため、これらが高額だと家計を圧迫してしまいます。
また、高額なスマホの料金プランや使っていないサブスクリプションサービス、必要以上に速いインターネット回線を契約している場合も、家計を圧迫する要因です。
そのため、固定費を適切に見直すことで節約ができ、自然と貯金ができる体制に変わっていくのです。
収入と支出を把握していない
一人暮らしで貯金できない人の多くは、収入と支出のバランスを把握していません。
毎月どれくらいの収入があり、どの項目にいくら使っているのかが不明確なままでは、効果的な貯金計画を立てることは困難です。
そのため、まずは自分の家計の全体像を明らかにすることが必要です。また、収支を把握することで、どの項目が家計を圧迫しているのか、どこを削減すれば貯金に回せるのかが明確になります。
支出を止める人がいない
家族や同居人の目がないため、無駄遣いをしても注意されることがありません。
そのため、ついつい外食が増えたり、娯楽費や衝動買いがかさんだりすることが多くなりがちです。また、誰にも咎められないという環境は、自制心を働かせにくくする要因にもなります。
その結果、気づかないうちに支出が膨らんでしまうのです。
したがって、無駄な支出を防ぐには毎月の予算を明確に決めて、支出を意識的にコントロールすることが必要です。
貯金の目標がない
目標がないと、貯金は計画的に進みません。
しかし、とりあえず貯めるという漠然とした考えでは、具体的な金額や期限が決まっていないため、継続するモチベーションを保つのが難しくなります。
一人暮らしの平均貯蓄額は?
一人暮らしの平均貯蓄額は、家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)によると以下のとおりです。
| 平均貯金額 | |
|---|---|
| 20代 | 121万円 |
| 30代 | 594万円 |
| 40代 | 559万円 |
年齢や収入によって、大きく異なることがわかります。
一人暮らしはいくら貯金するべき?
一人暮らしで貯金すべき金額は、ライフスタイルや将来の目標によって異なります。
一般的には、収入の10~20%を貯金に回すことが理想といわれています。
一人暮らしで貯金するコツ

一人暮らしで貯金するためには、以下の方法を実践することが効果的です。
- 支出を把握・管理する
- 固定費を見直す
- 変動費を見直す
- 先取り貯金をする
- 収入を増やす
これらの方法を実践することで、効率よく貯金ができるようになります。
それぞれの項目について詳しく解説します。
支出を把握・管理する
一人暮らしで貯金できない人の多くは、自分の支出を正確に把握していないことがほとんどです。
まずは毎月の収支を記録し、無駄な出費がないか確認してみてください。
固定費を見直す
固定費の見直しは、一人暮らしで貯金するための効果的な方法です。
特に家賃や通信費、サブスクリプションサービスなどは、見直すことで大きな節約につながります。
変動費を見直す
変動費の管理も、一人暮らしで貯金を増やすポイントのひとつです。
外食やコンビニでの買い物、趣味への支出など、変動費も適切に見直しましょう。
先取り貯金をする
貯金を成功させるためには、先取り貯金も有効です。
給料が入ったら、まず一定額を貯金に回し、残ったお金で生活する習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
収入を増やす
支出の見直しだけでなく、収入を増やすことも貯金には重要です。
収入が上がれば、節約せずとも今よりも貯金を増やせます。
一人暮らしの貯金でよくある失敗例とは?現役FPに聞いてみた【座談会】
一人暮らしを始めると、実家暮らしのときには意識しなかった「家賃」「光熱費」「食費」など、生活にかかるコストが一気に増えます。
そのなかで「なかなか貯金ができない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の加藤さんと池元さんに、一人暮らしの貯金でよくあるつまずきと、乗り越え方のヒントを伺いました。
貯金が貯まる仕組み化ができていないケース
加藤FP:多いのは、貯金が「余ったらするもの」になっているケースですね。給料が入ってから生活費を払い、残った分を貯金しようとしても、実際にはほとんど残らないことも多いんです。
池元FP:そうそう。特に一人暮らしだと、自由に使えるお金が増える感覚になるので、気づかないうちにちょこちょこ使ってしまって貯まらないという人は結構いるんじゃないでしょうか?
加藤FP:貯金を成功させている方は、先に“強制的に”貯金する仕組みを作っています。たとえば給料日に自動で別口座に移すとか、定期預金に設定してしまうとか。こうすることで残ったらではなく、残さなくても貯まる状態になるんです。
池元FP:実際、FP相談でも「仕組みを作っただけで月3万円貯まるようになった」という例は珍しくありません。大きな節約をしなくても、仕組みで貯める方が続けやすい場合が多いですよ。
加藤FP:貯金を気合いではなく自動化で積み上げる意識が大切ですね。
無理な目標を設定して途中で挫折してしまうケース
池元FP:無理な目標を立ててしまって、途中で挫折してしまうケースです。特に一人暮らしを始めたばかりの方に多いですね。「毎月5万円貯金しよう!」と意気込んでも、実際の生活費を把握しないままだと続きません。
加藤FP:そうですね。最初から高い目標を設定して失敗すると、自信をなくしてしまいがちです。でも本当は「目標が間違っていただけ」で、貯金が向いていないわけではないんですよね。
池元FP:理想を追いすぎて生活が苦しくなってしまうと、ストレスが貯まってリバウンド的に使い込んでしまう人も多いです。続けられる現実的な目標を立てることが大事です。
加藤FP:例えば、いきなり5万円ではなく、最初は1万円から始めて、余裕ができたら金額を上げていくというのもひとつの方法です。長く続けることのほうが、結果的に大きな貯金につながります。
池元FP:貯金は“早く多く”よりも“長く続ける”が鉄則です。最初のハードルを上げすぎないことですね。
貯金ができたら次にやるべきことは?
貯金がある程度できたら、次のステップとしてお金をより有効に活用する方法を考えましょう。
以下の3つのポイントを意識すると、貯蓄を活かしながら資産形成ができます。
- クレジットカードを上手く利用する
- 収入アップにも目を向ける
- NISAでつみたて投資をする
貯蓄をさらに増やすためには、ただ貯めるだけでなく、計画的に運用することも大切です。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
クレジットカードを上手く利用する
クレジットカードを正しく活用すれば、支出を管理しながらポイントを貯められます。
支払いをカードにまとめることで、ポイント還元やキャッシュバックの恩恵を受け、次回の買い物でお得に利用できるでしょう。
収入アップにも目を向ける
貯金が増えてきたら、さらに収入を増やす方法も考えましょう。
副業や転職、資格取得などを活用することで、長期的な収入アップが期待できます。
NISAでつみたて投資をする
貯蓄が一定額貯まったら、NISAを活用したつみたて投資を検討するのも良い方法です。
NISAは税制優遇があるため、効率的に資産を増やす手段として適しています。
一人暮らしの貯金に関するよくある質問
一人暮らしの貯金に関するよくある質問を3つ紹介します。
以下のような疑問を抱えている人は多いでしょう。
- 貯金がないとやばい?
- クレジットカードを使いすぎないコツは?
- 貯金できないときの対処法は?
これらの疑問に回答していきます。
貯金がないとやばい?
一人暮らしで貯金がないと、急な出費に対応できず生活が不安定になります。
病気やケガ、家電の故障など予期せぬ出費が発生した際に、貯蓄がないと借金に頼らざるを得なくなる可能性があるでしょう。
クレジットカードを使いすぎないコツは?
クレジットカードの使いすぎを防ぐためには、利用額を決めておき、計画的に支払うことが重要です。
毎月の利用限度額を適切に設定し、無駄な支出を抑えるように工夫しましょう。
貯金できないときの対処法は?
貯金ができないと感じる場合は、まず収支の見直しを行い、無駄な支出を削減することが第一歩です。
特に、家賃や通信費、食費などの固定費や変動費を見直し、節約できるポイントを探しましょう。
一人暮らしの貯金のお悩みはマネーキャリアに相談
本記事では、一人暮らしの平均貯金額や貯金のコツを解説しました。
しかし、「自分の家計に置き換えて考えると難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな場合は、ぜひマネーキャリアの無料相談をご活用ください。
専門家(プロ)のアドバイスを受けることで、自分に合った貯金の方法を見つけられるでしょう。
相談満足度は98.6%と高く、女性のFPも多数在籍しているので、初めての方でも安心して相談できます。