iDeCoはやるべきか?迷ったときの5つの判断基準を現役FPが解説のサムネイル画像
・iDeCoをやるべきかどうか?
・運用金は減った場合はどうすればいいのか?

このようなお悩みを持っていませんか?

定年退職後は働かず無収入となるので、生活資金を確保しないといけません。年金だけでは足りないときに、不足分を補えるのがiDeCoでの運用益です。

長い期間運用するiDeCoでは、場合によっては運用金の目減りもあります。この記事で、加入すべきか迷っている人のために、5つの判断基準を紹介します。それぞれの判断基準を知れば、加入するのが良いのかどうかわかるでしょう。
iDeCoは、自分で投資する商品を選び、毎月いくらと掛け金を決めます。基本的に1度加入すると、60歳までは解約することができません。毎月いくらの掛け金が良いのか、運用して損失が発生したらどうすればいいのか、とわからない部分は多いでしょう。

iDeCoに関しての不安があるならば、マネーキャリアで相談するのがおすすめです。投資や資産運用、老後資金に詳しいFPが在籍しており、相談者の収入や老後の目標金額などをもとに、iDeCoで資産運用するときのアドバイスをしてくれます。

マネーキャリアはオンラインで相談でき、平日は仕事で忙しくても時間を見つけて気軽に相談できます。相談料は無料でお金はかからないので、何度でも納得いくまで相談できます。


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この記事の監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!
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この記事の目次

iDeCoはやるべきか?迷ったときの5つの判断基準

iDeCoをやるべきか迷ったときには、以下の判断基準をもとに考えてみましょう。

  1.  節税メリットを効果的に受けられるか?
  2.  60歳まで引き出しができなくても問題ないか?
  3.  元本割れのリスクを受け入れられるか?
  4.  毎月無理なく掛け金を払い続けられる家計状況か?
  5.  他の制度(NISA・企業型DCなど)と上手に使い分けできるか?


それぞれの判断基準について解説します。

① 節税メリットを効果的に受けられるか?

iDeCoをやるべきかと思っている人は、最初に節税効果について考えてみましょう。運用する中では以下の3つの節税を行えます。

  • 掛け金が所得控除
  • 運用益が非課税
  • 受取時の控除


掛け金は所得税や住民税の控除に使用できます。例えば、年収500万円の人が年間24万円を拠出すると、その分を控除できます。課税所得350万円のときには、節税できる金額は約48,000円〜60,000円です。


通常は、投資で運用した利益には課税されます。運用益や配当の20.315%が税金として課税されます。しかし、iDeCoの運用益は非課税で税金がかかりません。


60歳以降は、一時金または年金として受け取れます。一時金では退職所得控除、年金では公的年金等控除が適用可能です。そのため、受取時の税金も軽減し節税されます。

<ワンポイントアドバイス>


基本的にiDeCoは、掛け金・運用益・受取金で節税できます。年収が高いほど節税効果が大きくなるので、無職や専業主婦の人にはメリットが少なく、つみたてNISAに加入したほうが良いです。


どれぐらいの掛け金にするのか、そして所得はいくらかと、自分の実際の金額でシミュレーションして、節税効果があるのかどうか見てみましょう。


受取時の控除は、一時金としても年金としても、どちらで受け取っても上限が設定されています。そのため、場合によっては、課税されるので注意しましょう。

② 60歳まで引き出しができなくても問題ないか?

iDeCoに加入すると、基本的に60歳になるまでは解約できず、運用益を引き出せません(※)。60歳になる前にお金が必要になっても、運用益を引き出すということはできません。そのために、60歳までに運用益を受け取れなくても、問題ないのか加入前には考えてみましょう。


以下のケースに該当する場合のみ、60歳にならなくとも途中解約が可能です。

  • 加入者が高度障害になる
  • 加入者が死亡する
  • 加入資格を失ってから2年以内
  • 国民年金の第1号被保険者で年金を免除されている
  • 掛け金支払いが3年以内
  • 積立金が25万円以下


高度障害や死亡など特殊なケース、加入2年以内や積立金が25万円以内などiDeCoを始めて間もないときのみ途中解約できます。上記条件に該当しないと、どんな場合でも途中解約はできません。そのため、やるべきかどうかは十分に検討する必要があります。

<ワンポイントアドバイス>


原則として60歳までは途中解約できませんが、掛け金の支払いが厳しくなるときもあるでしょう。そんなときには、次のどちらかの方法で対処できます。

  • 掛け金を減らす
  • 停止する


加入者掛金額変更届を提出すれば、現在の掛け金を変更できます。掛け金は月額5,000円から※となっており、月額5,000円に変更しても構いません。


また、加入者資格喪失届を提出すると、iDeCoでの掛け金の拠出を停止し、今まで積み立てた金額でのみ運用します。条件がありますが、停止した後でも再加入が可能です。ある程度生活に余裕ができたら、再加入すると良いでしょう。


参照:よくあるご質問|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】

③ 元本割れのリスクを受け入れられるか?

iDeCoは投資であり、株や国債などを購入して運用します。株価も国債価格も、市場の同行や世界情勢によって、上がったり下がったりと変動します。購入時の価格よりも下がれば、その分はマイナスとなり損失です。そのため、元本割れのリスクがあります。


必ず利益が出ると確約された商品ではないので、運用後の元本割れするリスクを許容できるかどうか考えてみましょう。元本割れが許容できないとなれば、やるべきかどうか迷うこととなるでしょう。


どれぐらい元本割れするかは、実際に運用してみないとわかりません。しかし、過去の市場の値動きを見ると、相場が暴落したあとは回復することが多く、元本割れ分も利益でカバーしています。

<ワンポイントアドバイス>


iDeCoは長期運用するほど、元本割れリスクが少なくなります。それは、以下の理由からです。

  • 購入単価が平均化して値下がりの影響を減らせる
  • 複利効果で元本割れ分をカバーできる
  • 長期的市場は成長し株価や国際価格は上がり利益が出やすくなる


1度運用すると、基本的に60歳までは解約できません。長い年月で運用するので、運用期間が長いほど、毎月の賭け金のドルコスト平均法によって元本割れのリスクは減らせます。リスクが減るれば、やるべきかどうか考えやすくなるでしょう。


また、投資信託の商品ごとに、5年や10年での過去の成績を確認できます。年利がプラスになっている商品で運用すれば、元本割れする可能性は少なくなるでしょう。

④ 毎月無理なく掛け金を払い続けられる家計状況か?

iDeCoの最低掛け金は5,000円であり、1,000円単位で毎月の掛け金を決められます。1度iDeCoを始めたら、掛け金を払い続けないといけません。そのため、毎月掛け金を支払えるのかどうか、考えてみましょう。


掛け金を決めるときには、家計の状況を見て、余裕資金の中で支払える金額を決めます。貯金も必要であり、教育費や介護費、転職や車購入などの突然の出費も必要となってくるので、余裕資金を掛け金にするのはやめたほうが無難です。


掛け金以外にも使えるお金が残るような金額で設定すると良いでしょう。

<専門家からのアドバイス>


掛け金をいくらにするか決めるときは、余裕資金の中から生活の中で将来必要となるお金を確保する分も残しておきましょう。将来のライフイベントは何があり、どれぐらいのお金が必要なのかは、なかなか具体的に考えるのは難しいものです。


そこで、FPに将来いくらのお金が必要となるのか相談してみましょう。FPはライフプランニングが得意であり、どんなライフイベントでいくら必要となるのか教えてくれます。相談すれば、いくらのお金を残せばいいかわかり、その上で掛け金をどれぐらいにするか決められます。


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⑤ 他の制度(NISA・企業型DCなど)と上手に使い分けできるか?

利用できる投資制度としては、iDeCoの他にNISAや企業型DCがあります。それぞれの違いは以下のとおりです。


iDeCo企業型DCNISA
加入条件国民年金被保険者導入企業の社員誰でも
掛け金拠出者加入者企業や加入者加入者
併用できる制度企業型DC・NISAiDeCoiDeCo
引き出せる年齢60歳以降60歳以降いつでも


このようになっており、iDeCoに加入している人は、企業型DCまたはNISAのどちらかを併用できます。ただし併用する場合は、企業型DCは掛け金を毎月支払う、NISAだと同じ金融機関の口座であるなどと、いくつか条件ががあります。


iDeCo・企業型DC・NISAとうまく使い分けられるか考えてみましょう。また、企業型DCとiDeCoを併用している場合には、iDeCoの毎月の掛け金が制限されます。

<ワンポイントアドバイス>


使い分けるときの考え方は、運用益は何に使うかと目的を考えてみましょう。以下のように考えると良いです。

  • iDeCo : 老後資金
  • 企業型DC : 老後資金
  • NISA : 資産形成


基本的に60歳まで引き出せないiDeCo・企業型DCは、老後資金のための制度です。NISAは、いつでも引き出せるので、老後資金はもちろん、教育資金や住宅資金を作るためにも使えます。iDeCoをやるべきか、他の制度と使い分けられるかも重要です。


他の制度と使い分けられるかわからないときは、FPに相談してみましょう。それぞれの制度の仕組みや利点を教えてくれるので、使い分けられるか考えるときの参考になります。

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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説

iDeCoをやるべきか迷ったら無料FP相談でプロのアドバイスをもらおう

iDeCOは1度加入すると60歳まで、運用益や運用資金を引き出すことができません。長い運用期間の中では、株価や国債が高騰することも、逆に暴落することも考えられます。利益がどれぐらいでるかは、運用してみないとわかりません。


毎月の掛け金が5,000円からと少額からスタートできるので、無理のない範囲で掛け金を設定して運用できます。しかし、本当に利益が出るのか不安で、やるべきかどうかと迷っている人もいるでしょう。


まずは、いくらの掛け金にして、どの商品で運用するか決めてください。そのうえで、利益がいくらでるかシミュレーションして、自分で納得する利益額なのか見てみましょう。納得する人は、iDeCOを始めてみましょう。

<専門家からのアドバイス>


iDeCoを始めるうえでは、商品選びが大切です。運用成績が悪い商品で投資していくと、せっかくの運用資金が減っていき、やるべきではなかったと後悔します。


やるべきかどうか迷ったときには、マネーキャリアで相談してみましょう。お金に詳しいFPが在籍しており、プロの視点で、iDeCoをやるべきか判断してくれます。


相談で受けられるアドバイス

  • どの商品が良いのか
  • いくらの金額にすべきか
  • どれぐらいの利益を受け取れるか
  • 資産運用に使える他の制度とのバランスや考え方 など


iDeCoに関して「わからない」「不安がある」という方は、迷わずマネーキャリアで相談してください。iDeCoに精通したプロが、あなたの不安を解消し、後悔しない選択へと導いてくれます。


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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説

iDeCoをやるべき人

iDeCoは、以下のような人におすすめです。 

  • 年収が高く所得税・住民税の負担が大きい人
  • 老後資金をしっかり分で準備したい人
  • 長期で資金を寝かせておける余裕がある人


それぞれ具体的にどんな風におすすめであるか紹介します。

年収が高く所得税・住民税の負担が大きい人

所得税や住民税の負担が大きい人ほど、iDeCoでの節税効果を見込めます。ここでは、2つのパターンでシミュレーション※してどれだけ節税効果があるのか見てみましょう。


  • パターン1.年収500万円・掛け金月額5,000円

このケースでは、1年での所得税と住民税の軽減額は、それぞれ6,000円です。30歳からiDeCoに加入し65歳まで掛け金を払い続けると、総額で420,000円が節税できます。


  • パターン2.年収1,000万円・掛け金月額20,000円

このケースでは、1年の所得税減額は48,000円、住民税減額は24,000円です。30歳から65歳まで加入するときには、2,520,000円が節税できます。

<ワンポイントアドバイス>


上記で記載のように、iDeCoでは、住民税や所得税の一部が控除されます。実際にiDeCoに加入するときには、いくら控除となるか計算してみると良いでしょう。


しかも、iDeCoでは退職金でも控除が使えます。一時金として受け取れば、控除が適用され、勤続年数が高いほど控除額が増えます。働いている間も、会社を辞めたときも控除が利用できるので、iDeCoはお得な制度と言えるでしょう。やるべきか迷っているときには、お得な控除制度が魅力的か考えてみましょう。


※参照 : かんたん税制優遇シミュレーション|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)

老後資金をしっかり自分で準備したい人

公的年金だけでは将来の生活が不安な人にとって、iDeCoは心強い制度です。自分自身で老後資金を積み立て・運用していく仕組みです。運用次第では将来的に受け取れる年金額を大きく増やせる可能性があり、早く始めるほどメリットが大きくなります。 


ただし、iDeCoには元本割れのリスクもあります。これは避けられないものの「ほぼ強制的に積立が続けられる仕組み」であることも特長です。給与口座からの引き落としで毎月自動的に積立されます。


  • お金があるとつい使ってしまう
  • 貯金がなかなか続かない

このような人にとって、半ば強制的に老後資金を確保できる手段として有効です。

<ワンポイントアドバイス>


iDeCoで運用するときは、誰もが元本割れは避けたいでしょう。長期運用する中でのおすすめ銘柄は以下のとおりです。

  • 全世界株式インデックスファンド
  • バランスファンド


証券会社ごとに銘柄名は違うので、利用する証券会社で名前を確かめておくと良いです。全世界株式インデックスファンドは、全世界の株式に投資でき、バランスファンドは株式と債券に投資しており、どちらもリスクが分散されています。


1つの株式や債券ではなく、いくつもの株式や債券に分散投資するので、リスク分散となり大幅に運用元本が減る可能性を少なくできます。

長期で資金を寝かせておける余裕がある人

iDeCoに加入すると、基本的には60歳になるまで運用益を引き出すことができません。いくら運用益が増えても、どんな理由があっても引き出すことはできないです。そのため、60歳まで利益が手元に確保できないのは困るという場合には、つみたてNISAや投資信託などをおすすめします。


十分な収入や貯金があり、万が一のときでもiDeCoのお金は使わなくとも大丈夫だという人は、加入して運用すると良いでしょう。できるだけ長い期間、少しでも多くの掛け金のほうが、運用益を多く確保しやすいです。

<専門家からのアドバイス>


人生の中では、怪我や病気があり、ライフスタイルの変化によって車や家が必要となります。そのため、生活で必要な緊急用資金も日頃から確保しておきましょう。生活費の3ヶ月分ほどを確保すれば、冠婚葬祭や災害、病気にも対応できます。


しかし、経験したことがないライフイベントだと、いくら必要かはわかりにくいでしょう。そこで、FPに相談してみましょう。お金や投資に詳しいので、iDeCoの掛け金はいくらが良いのか、どれぐらい緊急用資金を確保できるか提案してくれます。

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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説

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iDeCoは控除が利用でき、長く運用するほど元本割れのリスクが減り、老後資金を確保できます。加入して運用を始める人は、バランス型の銘柄に投資すると良いでしょう。いくらの運用益が確保できるのかは、投資する銘柄の利率や毎月の掛け金、運用年数で違ってきます。


加入する証券会社で各銘柄のいままでの運用年数での利率が掲載されているので、利率の良い銘柄で投資すると、運用益を確保しやすいです。


どの銘柄を選ぶべきか、毎月いくら積み立てるべきかなど、具体的な運用プランに迷ったときは、無料で相談できるFPに話を聞いてみましょう。あなたのライフプランに合った最適なiDeCo運用方法を提案してくれます。

<専門家からのアドバイス>


これからiDeCoをやるべきかどうか迷っていると、仕組みがわからない、掛け金はいくらが良いのか、老後まで引き出せないのは不安と、いろいろ悩みはあるものです。節税で役立ち、老後資金を確保できますが、運用前に確認しておいたほうが良い内容はあります。


iDeCoでの運用でわからないことがあれば、マネーキャリアの無料FP相談を活用しましょう。マネーキャリアには、iDeCoや資産運用に精通したプロのファイナンシャルプランナーが在籍しており、あなたの収入やライフプランに合わせた最適な運用方法をアドバイスしてくれます。


相談はオンラインで完結し、無理な勧誘も一切ありません。不安や疑問をスッキリ解消したうえで、安心してiDeCoを始めたい方におすすめのサービスです。


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iDeCoをやらないほうがいい人

iDeCoは、以下のような人はやらないほうがいいでしょう。


  • 近い将来にまとまった資金が必要になる可能性がある人
  • 元本割れリスクを受け入れられない人
  • 専業主婦など節税効果が限定的な人


それぞれ、どのようなケースだとやらないほうがいいのか具体的に説明します。

近い将来にまとまった資金が必要になる可能性がある人

数年以内または10年以内に、まとまったお金が必要な人はiDeCoは避けましょう。iDeCoで1年に数万円や数十万円というお金を掛けるので、運用すればライフイベントでのお金を捻出しにくくなります。


例えば、結婚・リフォーム・車購入・旅行などの予定があるときは、iDeCoで掛け金を捻出しても、お金を確保できるか考えてみましょう。確保が難しいとなれば、現段階でiDeCoには加入せず、必要なお金を貯めるようにします。


また、毎月の掛け金が負担となり生活を圧迫するときも、iDeCoは止めたほうが良いです。

<ワンポイントアドバイス>


iDeCoは老後資金を確保するために役立つ制度です。掛け金の最低額は5,000円からですが、数万円を掛けることもできます。将来のためだと、無理に掛け金を捻出すると、生活費を圧迫して、貯金すらも危うくなります。


そのため、生活が苦しいときは無理して掛け金を捻出する必要はありません。iDeCoをやるべきか迷っている中で老後資金の確保方法を模索している人は、月5,000円で始めると良いでしょう。そして、生活に余裕が出てきたら、掛け金を増やすようにしましょう。

元本割れリスクを受け入れられない人

iDeCoは投資であり貯金ではないので、運用する中で損失が出れば、元本割れするリスクがあります。どれぐらい元本割れするかは運用しないとわかりません。過去のケースで言えば、リーマンショックや欧州債務危機のようなときに、大幅な元本割れがありました。


ただし、その後は市場が回復し、運用益が出て投資家の資金がプラスになっているケースが多いです。このような元本割れを受け入れられない人は、iDeCoは様子見したほうがいいでしょう。

<専門家からのアドバイス>


元本割れしないような金融商品もあるので、そのような商品で資産を増やすこともできます。例えば、定期預金や個人向け国債です。iDeCoよりも利率は下がりますが、元本割れすることはなく、保有期間が長いほど受け取れる利息が多いです。そんな商品で、資産運用しても良いでしょう。


老後資金の準備を始めるとしても、どの商品で資産を増やせばいいのか決めにくいものでしょう。どれぐらい資産が増えるか、リスクは何があるかなどと、事前にさまざまなことを調べておいたほうが良いです。

そこで、老後資金について専門家に相談してみましょう。


FPはお金の専門家であり、老後資金について詳しいです。どんな商品が適しているのか、老後の目標額を確保するには1ヶ月いくら掛ければいいのか、などを具体的に教えてくれます。


>>老後資金の準備を相談するならおすすめはこちら

専業主婦など節税効果が限定的な人

無職や専業主婦と収入のない人でも、iDeCoに加入できます。しかし、所得控除を受ける音はできず、1ヶ月の掛け金は厚生年金に加入している人よりも、大幅に低くなる場合があります。また、無職や専業主婦でも、1度加入すると60歳までは運用益や運用資金を引き出せません。


所得控除が受けられないので、節税効果が低いです。また、無職や専業主婦だと収入がなく生活が苦しいときには、掛け金の捻出が難しい場合もあるでしょう。そのようなことから、iDeCoをやるべきかどうかと言えば向いていないと言えます。

<ワンポイントアドバイス>


iDeCo以外にも、投資商品はいくつもあります。無職や専業主婦の人は、つみたてNISAがおすすめです。証券会社によって違いますが、毎月の掛け金は100円から可能です。少ない資金で始められるので、生活を圧迫しない程度のお金でもスタートできます。


また、NISAを運用してからは、いつでも運用資金と運用益を引き出せます。そして、引出した後に再度運用することも可能です。柔軟に運用できるので、iDeCoをやるべきか迷っている中で投資信託を考えているときはNISAを始めてみると良いでしょう。

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新NISA・つみたてNISAのおすすめ相談窓口3選!人気の無料窓口を紹介

iDeCoの代わりになる資産形成の方法は?

iDeCoの他にも資産形成に使える投資商品があります。リスクの高い商品から、元本割れしない商品まで、いくつも商品は用意されています。

その中から、おすすめの投資商品を紹介するので見てみましょう。

新NISA

新NISAは、つみたてNISAと呼ばれている制度を大幅に拡大した制度です。以下のような特徴があります。

  • 非課税枠期間は無制限
  • 年間の投資額が投資枠120万円、成長投資枠240万円まで拡大
  • 従来のつみたてNISAと併用可能

iDeCoは60歳まで運用金額や利益を引き出せませんが、新NISAはいつでも引き出すことができ、再投資も可能です。iDeCoと同じように、株式や債券を投資信託という形で運用するので、iDeCoの代わりとして使えます。


新NISAの加入条件は設けられておらず、18歳以上の成人だと誰でも加入できます。

<ワンポイントアドバイス>


新NISAで資産運用するにしても、もちろん良い成績で運用して利益を確保したいものでしょう。運用する証券会社では、投資商品ごとに成績が公開されています。その成績を見て、良い成績の商品で運用していくのがおすすめです。


また、年間で360万円まで運用できますが、一括で360万円を運用するのではなく、毎月いくらと掛け金を決めて運用するようにしましょう。これは、ドルコスト法によって、市場が暴落してもリスクを減らしやすくなるからです。

個人年金保険

個人年金保険は毎月いくらと掛け金を決めて拠出し、国債や株式などで運用して、決められた期間だけ年金としてお金を受け取れる仕組みです。貯金が苦手な人や、iDeCoは加入したくない人などにおすすめです。


掛け金を払っている間は、所得税や住民税の控除を利用できます。掛け金が多いほど受け取れる年金は多いですが、契約満了前の中途解約をすると、解約返戻金が支払われますが、掛け金の総額を下回る場合が多いので注意しましょう。また、インフレしても受け取れる年金は同じであり、インフレリスク対策としての性質はない商品です。

<ワンポイントアドバイス>


個人年金の定額と変額の2つのタイプがあります。


定額は国債のようなローリスク・ローリターンの商品で運用されるので、利率は低いですが、元本割れのリスクが少ないです。変額は株式のようなリスクのある商品で運用されるので、利率が高くなりもらえる年金が多くなる可能性があります。ただし、元本割れのリスクも高めです。


毎月いくら掛け金を拠出するのか、運用期間は何年か、いくらの年金がほしいのかなどによって、定額と変額のどちらにするか決めると良いでしょう。

個人向け国債

日本政府が発行する個人向けの国債であり、1万円から購入できます。以下の3つの期間の国債があります。

  • 3年固定金利
  • 5年固定金利
  • 10年変動金利


この中では10年変動金利が人気です。購入すると、年2回利子の支払いを受けられます。基本的に契約期間まで解約はできず、中途解約だと直前の2回分の利子が引かれます。


日本政府が発行するので信頼性の高い商品です。そして、元本割れしない※1ので、安全に資産運用したい人におすすめです。

<ワンポイントアドバイス>


金利が上がりそうだと思うときは10年、低金利が続くと思う人は3年または5年の国債を選ぶと良いでしょう。また、すぐお金が必要となる人は3年や5年、長期運用でも問題ないときには10年の国債にしましょう。ちなみに、利子を受け取るときには源泉徴収されている※2ので、自分で確定申告する必要がありません。


資産運用できる商品には、ハイリスクからローリスクまで、リスクの高い商品や低い商品があります。どの商品で資産運用するのが良いのか迷ったら、投資に詳しいFPに相談してください。


※1 参照:個人向け国債窓口トップページ|財務省

※2 参照:国債に関する税制の概要(個人(居住者)・内国法人)|財務省

FPに資産運用について無料相談する

【まとめ】iDeCoをやるべきか迷ったらライフプランも考慮して判断しよう

iDeCoは老後資金を作るのに役立つ制度です。毎月いくらと掛け金を決めて投資運用し、運用益を年金として受け取れます。受け取った利益は非課税でありお金はかかりません。1度加入して運用すると、基本的に60歳になるまではお金を引き出せません。


老後資金を確保するのに使える制度ですが、60歳までは引き出せないので、加入するときには計画を立てて運用したほうが良いでしょう。iDeCoをやるべきか迷ったら、FP相談窓口であるマネーキャリアで相談するのがおすすめです。


毎月の掛け金はいくらにすればいいか、引き出せないときの対策は何があるか、いくらの利益を確保できそうかなどと、具体的にアドバイスしてくれます。オンラインで相談できるので、手軽に相談できる窓口です。


相談は何度でも無料なので、気軽に活用してください。

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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説