「年収500万円は勝ち組?年収500万円あったらどんな生活を送れるの?」このような疑問を持っている方は多いでしょう。そこで本記事では、年収500万円の手取り金額、年収500万円の人のボーナスの平均額、年収500万円の人の生活レベル等をまとめました。

監修者「井村 那奈」

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る

この記事の目次

年収500万の手取りはどれくらい?勝ち組の生活を送れるの?

内容をまとめると

・年収500万円の手取りは約390万円

・20代・30代なら十分勝ち組といえる 

・この記事を読んでいる人は節税をしつつ貯蓄もできる積立投資をするのがおすすめ

こんにちは、マネーキャリア編集部です。


年収500万円と聞くと、どのような生活を思い浮かべるでしょうか。


年収500万円というのは、20代・30代にとっては平均以上、40代にとっては平均程度の金額です。


税金や社会保険料を引いた手取り額は390万円程度


一人暮らしでローンを組んでいなかったら、充実した生活が送れそうです。


しかし物価の高い都会に住んでいたり、1人で配偶者と2人の子どもを養ったりしていたらどうなるでしょう。


今回は、年収500万円の人の収入事情や生活レベルが気になる人に向けて

  • 年収500万円の手取り額と源泉徴収額
  • 年収500万円のボーナスの平均額
  • 年収500万円の人の仕事や収入に対する満足度
  • 年収500万円の人はいくら貯金に回せるのか
  • 独身・既婚別の生活レベル
  • 都市部・地方別の生活レベル
  • さらに年収を上げる方法
  • 年収500万円のひとのローン事情
  • 【参考】年収500万円を目指せる業界・業種
これらを中心に紹介します。

これから年収500万円を目指す人、現在年収500万円の人のライフプランの作成に役立つことができたら幸いです。

ぜひ最後までご覧ください。

年収500万の手取りは390万円程度!【計算方法を解説!】

「年収500万円」と言っても、500万円全額が手元に入ってくるわけではありません。


社会保険料や税金が差し引かれ、年収500万円だと手取り額は390万円程度です。


ただし、配偶者・子どもなど、生活を支えなければならない人(=扶養する家族)がいる場合は支払う税金が軽減され、手取り額は400万円を超えることもあります。


他にも住宅ローンを組んだり、生命保険に加入したりしていると、条件を満たせば税金を減らすことが可能です。


このような給与の金額・社会保険料・税金のことが細かくまとめられている書類を、源泉徴収票といいます。


源泉徴収票には手取り金額が記載されていないため、税金・控除などの情報をもとに自力で算出しなければなりません。


ここでは、源泉徴収票の見方を解説します。

支払金額とはいわゆる「年収」のこと!

様々な項目が記載されている源泉徴収票ですが、まず注目してほしいのは「支払金額」欄です。


支払金額とは、いわゆる「年収」のことで、1年間に支払われた基本給・手当金・ボーナスの金額の合計額が記載されています。


そして、この支払金額から社会保険料や税金が差し引かれて、手取り額が算出されるのです。


源泉徴収票の中でも最も大きい金額が記載されているので、どの欄なのか見つけやすいと思います。


手元に源泉徴収票を用意して、確認してみてください。

源泉徴収額とはいわゆる「所得税」のこと!

「源泉徴収額」欄に記載された金額は、「所得税」として差し引かれた金額のことを指します。


税金は、年収500万円なら500万円全額に税金がかかると思っている方がたまにいますが、実際はそうではありません。


全額に税金をかけたら手元にほとんど残らなくなってしまうので、一定の金額は税金の対象から外されます


加えて、1年間支払った社会保険料・生命保険・地震保険の金額や、扶養家族の人数に応じた金額も、税金の対象から外れます。


源泉徴収額は、多くの項目の金額を年収から差し引た後で算出した金額なのです。

社会保険料等の金額とは「健康保険料」等の合計金額のこと!

源泉徴収票には「社会保険料等の金額」という欄が設けられています。


これは健康保険料・ 厚生年金保険料・ 雇用保険料・介護保険料などの合計金額のことです。


国や自治体に、企業を通して既に支払ったことになっているので、手取り金額には反映されません。


つまり、支払金額から差し引かれるということです。


金額の大きさに驚く人もいるかもしれません。


一度源泉徴収票を確認することをおすすめします。

手取り金額=年収-源泉徴収額-社会保険料等の金額

ここまで、支払金額・源泉徴収額・社会保険料等の金額について解説しました。

支払金額の全額に税金がかかるわけではないことを、ご理解いただけたでしょうか?

支払金額から税金を差し引くと、手取り金額を算出できます。

計算式は次の通りです。

手取り金額=年収-源泉徴収額-社会保険料等の金額

一般的に、手取り金額は年収の80%程度の金額とされています。

扶養家族がいる場合はもう少し大きい額が手元に残ります。

年収500万円のボーナスの平均額は78万円程度!

リクナビNEXTが2018年に行った調査によると、年収500万円台の人のボーナスの平均額は、78万円程度でした。


手取りは額面の80%ほどなので、ボーナスが78万円の場合の手取り額は

78万円×80%=62万4000円

ということになります。

欲しかった物を購入しても良いですし、ボーナスうち何割かは貯金しておくのも一つの方法です。

ボーナスの使い道に迷ったときは、2:2:6の法則を使ってみてください。

ボーナスをもらったら、はじめに2割は貯金して、2割は臨時出費のために備えておき、残った6割を買い物・自己投資に充てるという法則です。

結婚資金や子どもの学費を貯めたいときは割合を5:2:3に変更するなど、状況に応じて変更していきましょう。

大きい金額だからこそ、用途を決めて計画的に使うことが大切です。

年収500万の人の仕事や収入に対する満足度

年収500万円という金額は、20代・30代なら平均以上、40代・50代前半なら平均程度の金額です。


年収500万の人は現在の仕事や収入に満足しているのでしょうか?


リクナビNEXTが行った調査によると、仕事に対する満足度の内訳は次のような結果になりました。

  • とても満足:10%
  • 満足:26%
  • 特に不満はない:38%
  • 不満:18%
  • とても不満:8%
次に、収入に対する満足度を紹介します。
  • とても満足:8%
  • 満足:21%
  • 特に不満はない:38%
  • 不満:22%
  • とても不満:11%
満足・特に不満がないと答えた人の主な理由は、「生活に不自由を感じていないから」「自分の仕事に見合った収入だと感じている」というものでした。

逆に「年収500万円では貯金しながら家族を養うことができない」「残業が多すぎて満足感・達成感を感じにくい」という人は、不満を抱く傾向にあるようです。

年収500万円の人の給与明細を公開!貯金にどれくらい回せるの?


年収500万円・営業部勤務の方の給与明細を、一例として公開します。


ボーナスは年2回、2ヶ月分が支払われるとすると月収は次のようになります。

500万円÷14ヶ月(10ヶ月+2ヶ月分×2回)=約36万円

まずは支給される金額を紹介します。(残業時間:30時間)

項目金額
基本給25万円
時間外手当5万円
通勤手当2万円
住宅手当3万円
資格手当1万円
合計36万円
次に控除される金額を紹介します。
項目金額
健康保険1万5000円
厚生年金3万5000円
雇用保険2000円
所得税7000円
住民税2万1000円
合計8万円
支給される金額から控除される金額を引くと、手取りの金額を求めることができます。

支給額36万円-控除額8万円=手取り額28万円

毎月の生活費を20万円とすると、月8万円、ボーナスを含めると年間で100万円以上の貯蓄が可能です。

年収500万円の生活レベルを独身と既婚に分けて解説

ひとまとめにして「年収500万円」と言っても、養う人数に応じて出費は増えていくため、独身か既婚かによって生活レベルは異なります。


配偶者がいる人は、独身の人と比べると、単純計算しても出費は2倍に膨れ上がることになるのです。


年収500万円の手取り額は390万円程度。


ボーナスは年2回、基本月給の2ヶ月分の金額が支払われるとすると、毎月の手取り収入は

390万円÷14ヶ月(10ヶ月+2ヶ月×2回)=約28万円

になります。

ボーナスをもらえる月の手取り額は約56万円。

いったいどのような生活ができるのでしょうか。

今回は、年収500万円の生活レベルを独身と既婚に分けて解説します。

年収500万円の独身者の生活レベルを解説

項目金額
家賃8万円
水道光熱費1万2000円
食費3万5000円
通信費1万円
交通費5000円
日用品費7000円
趣味・娯楽3万円
交際費3万円
衣服・美容1万5000円
奨学金・ローンの返済2万6000円
貯金3万円
合計28万円

独身の場合は既婚と比べると出費が少ないため、趣味・娯楽に費用を充てやすいのが特徴です。


スマホの乗り換えや光熱費の契約内容を変更し、固定費を下げるとより大きな金額を貯金に回すこともできるでしょう。


100万円ほどのまとまった金額が貯まったら、株式・不動産などに投資するのも資産形成の手段としておすすめです。

年収500万円の既婚の生活レベルを解説

項目金額
家賃10万円
水道光熱費1万円
食費7万5000円
通信費1万5000円
交通費7000円
日用品費8000円
趣味・娯楽1万円
交際費1万円
衣服・美容1万円
奨学金・ローンの返済2万5000円
子どもの養育費1万円
合計28万円

今回は自分と配偶者に加えて、子どもが1人いると仮定して表を作成しました。


既婚かつ子どもがいると、年収500万円でも貯金することが難しい状況になるケースもあります。


毎月の収入と支出が同じくらいになると考えて良いでしょう。


しかし、水道光熱費・通信費は割安プランに契約を変更することで抑えることができますし、食費と趣味・娯楽は、定額で使い放題のサブスクリプションを利用して支出を減らすことも可能です。


解決策が思い浮かばないときは、FPなどお金の専門家に相談することも検討してみてください。

年収500万円の生活レベルを都市部と地方に分けて解説

都市部と地方では、家賃・駐車場代などの物価や、周辺の居住環境が異なるため、生活レベルにも違いが出ています。


都市部の生活レベルの特徴には次のようなものがあります。

  • 独身の場合、やり繰り次第で月10万円以上の貯蓄が可能
  • 家族ありの場合、将来的に戸建て・マンションを購入する貯蓄が可能
  • 家族ありの場合、物価が高い分自由に使えるお金が少なくなる
地方の生活レベルの特徴は、全体的に都市部より余裕があるように見えます。
  • 独身・家族ありに関わらず、土地・車などの資産を購入しやすい
  • 独身の場合、月10万円以上の貯蓄をしやすい
  • 家族ありの場合、やり繰り次第で余裕のある生活が可能
都市部と地方、どちらの生活レベルが魅力的に映るかは人それぞれです。

都市部と言っても札幌・仙台・広島・福岡などの地方都市なら、物価は都内ほど高くありません。

独身・家族ありでも、早いうちから土地・不動産の購入といった資産形成がしやすいでしょう。

年収500万円の家計簿を1か月の家計簿を公開


年収500万円の毎月の家計簿はどのような内訳になっているのでしょうか。


年収500万円だと、手取りは390万円程度。


ボーナスは年2回、2ヶ月分だとすると手取りの基本月給は

390万円÷14ヶ月(10ヶ月+2ヶ月×2回)=約28万円

になります。

ボーナスが出る月は手取りで約56万円です。

今回は、手取りで毎月28万円の収入があると仮定して
  • 都内在住の一人暮らし男性
  • 地方在住の夫婦
これら2パターンの家庭の家計簿を公開します。

ただし、地方在住の一人暮らしだと物価や家賃が低くなる分数万円は余裕が出てきますし、都内在住の夫婦は逆に数万円余分にかかることがあります。

住んでいる地域によって1~3万円程度の誤差が出てくることを覚えておきましょう。

都内在住の一人暮らし男性の場合

項目支出収入
給与28万円
家賃8万円
水道光熱費1万3000円
通信費1万円
食費3万5000円
日用品費8000円
趣味・娯楽2万5000円
被服1万円
保険料5000円
交際費3万円
その他1万円
貯蓄5万4000円

都内で一人暮らしをしている男性の家計簿です。


電車で都内のIT企業に勤めており、通勤用の交通費は会社に負担してもらっています。


ある程度余裕があるので、老後資金結婚資金貯蓄することができますし、もう少し趣味・娯楽にお金をかけることもできるでしょう。


格安スマホに乗り換える・掛け捨て型の保険に加入し直すなどしたら一気に固定費の出費が減るため、貯蓄に回す金額を増やすことも可能です


地方在住の一人暮らしの場合は、物価が都内より安いため、家賃・食費・日用品費などはより低い金額に抑えられます。


工夫次第で、貯蓄できる金額をあと2万円ほど増やせるかもしれません。

地方在住の夫婦

項目支出収入
給与28万円
家賃8万円
水道光熱費2万円
通信費1万5000円
食費4万円
日用品費8000円
被服1万5000円
保険料1万円
カーローン・燃料代4万円
交際費1万5000円
その他5000円

貯蓄

3万2000円
地方在住の夫婦で、妻は子どもを出産予定のため働いておらず、収入は夫の給与のみです。

家賃は都内在住の一人暮らしの8万円と同じですが、ファミリー用の2LDKの物件を借りています。

自家用車(ローンを組んで購入)を使って通勤しているため、毎月燃料代とカーローンの費用がかかるのが、都内在住との違いです。

貯蓄できる金額が毎月3万2000円と少し心許ないですが、数年後、育児が落ち着いて妻がパート・正社員などで働き始めたら、余裕が出てくることが予想されます。

20代・30代で年収500万円なら十分勝ち組

転職サイト・dodaの調査によると、20代の平均年収は348万円、30代の平均年収は444万円でした。


性別で見ると、次のような結果になっています。

  • 20代男性:371万円
  • 20代女性:321万円
  • 30代男性:484万円
  • 30代女性:377万円
30代男性とは数十万円程度しか違わないとはいえ、20代・30代での年収500万円は平均を上回っており、十分勝ち組であると言えます。

婚活でも「20代・30代のうちから年収500万円あれば、年収のピークである50代前後はより大きな収入があるだろう」と多くの人から声をかけられるでしょう。

しかし年収500万円は勝ち組といえども、幸せを感じているかと聞かれたらそうだとは言い切れません。

年収500万ということは、手取りは390万円程度。

実家暮らし・一人暮らしなら難なく暮らせますが、養わなければならない配偶者や子ども、奨学金やローンの返済などで毎月の家計が厳しく感じている人がいるのも事実です。

年収500万円でも、状況に応じて上手に収入をやり繰りすることが必要になります。

年収500万円の人が年収をよりアップさせるためにやるべきことを解説


年収500万円の人が年収をよりアップさせる方法は、大きく分けて4つあります。

  • 資格を取る
  • 転職
  • 昇進
  • 副業
企業によっては資格手当という制度を設けているところがあります。

業務内容に関わる資格を取得することで、毎月の基本給に数千円~数万円が上乗せされるのです。

毎月2万円上乗せされたら、年間で24万円の年収アップが見込めます。

自身のスキルアップもかねて資格の取得を検討してみてください

転職は、現在勤務しているところより年収が良い企業に必ず入れるとは言い切れませんが、年収アップに有効な方法です。

リクナビNEXTdodaエン転職には年収500万円以上を見込める求人がたくさん掲載されています。

興味のある方は一度チェックしてみてください。

昇進は経験を積んだり、結果を残したりと、手間や時間がかかる分、平均で3~5万円ほど一気に月収が増加します。

ただし、課長や課長補佐などの管理職クラスになると残業代をつけることができなくなります。

昇給額より残業代が大きい人は、手取りが減少してしまうという現象が起こることがあるのでご注意を。

昇進や転職を考えていない人は、副業を始めるのも1つの方法です。

年々副業を解禁する企業は増えており、毎月3万円の副業収入を得られたら、年間で36万円の年収アップにつながります。

副業を始めるときは、副業に充てる時間を捻出し、コンスタントに成果が出るまでじっくり取り組むことを心がけましょう。

年収500万の人におススメの節税術は「ふるさと納税」

年収500万円と言っても、手取りは390万円程度で、差額の110万円は税金・社会保険料として国や自治体に取られてしまいます。


毎日働いて、必要なら残業もしているのに110万円は手元に残らないなんてあんまりです。


そんな時におすすめのなのが、ふるさと納税


ふるさと納税とは、任意の自治体にお金を寄付(=納税)をすることで、所得税と住民税が軽減される制度のことです。


納税できる金額には上限があり、年収500万円の場合は、約11万円が上限の金額です。


軽減される金額は家族構成や使用する所得控除によって異なるのでご注意を。

  • 独身×実家暮らし もしくは 一人暮らし:6万円
  • 配偶者あり×子どもなし:47,000円
  • 配偶者あり×子どもあり:6万円
納税したら返礼品がもらえるのも嬉しいポイント。

食品をイメージする方が多いですが、愛媛県四国中央市ならティッシュペーパー、群馬県板倉町なら衣料用洗剤など、日用品がもらえる自治体もあります。

生活費の節約になるので、興味のある方はふるさとチョイス楽天ふるさと納税を覗いてみてください。

年収500万の人におススメの節約術は「無駄な支出の削減」

年収500万円で節約を検討している人におすすめなのが、無駄な支出の削減です。


特に、固定費の削減を心がけましょう。


契約内容を変更するだけで削減できる固定費には次のようなものがあります。

  • 電気代・ガス代・水道代
  • スマホの通信費
  • 保険
  • 使用していないサブスク

なぜ固定費の削減を優先するのかというと、はじめに契約の変更や乗り換えなど、ちょっとした手間をかけるだけで、あとは何もしなくても毎月数千円~数万円の節約ができるからです。


もし食費を減らして節約しようとすると、「今週使えるのはあとこれだけ」と考え続けなければなりませんし、節約できても数千円程度と効果が見えにくいデメリットがあります。


効果が実感できないことを続けようとすることで精神的に追い込まれ、節約生活を続けにくくなるのです。


マネーキャリアには、固定費の削減方法についてまとめた記事が掲載されています。


時間のある方はぜひご覧ください。

年収500万で結婚は可能!【パートナーと話し合ってから決めよう】


年収500万円ということは手取りで390万円程度、月収はボーナス分も含めると32万5000円程度ということになります。


実家暮らし・一人暮らしなら多くの人は家計に余裕をもって生活できますが、結婚するとなると、家賃や、子どもの養育費も考えなければなりません。


特に、家賃は2人で生活できる広さ、もしくは子どもが生まれることを考慮してより大きな部屋を借りることもあります。


パートナーとしっかり話し合って、金銭面でもきちんと生活できる環境を整えていきましょう。


参考までに、年収500万円で結婚した場合の毎月の収入と支出の目安を紹介します。

項目金額
家賃13万円
水道光熱費4万円
食費4万円
通信費4万円
交際費4万円
貯金3.5万円

子どもがいる場合は、次のようになります。

項目金額
家賃10万円
 水道光熱費3.5万円
食費6万円
 通信費3万円
 交際費3万円
保険代 3万円
養育費4万円
貯金0万円

2人で話し合っても結論までたどり着かないときは、お金の専門家であるFPに相談することをおすすめします。


マネーキャリアでは無料のオンライン相談マネー講座を行っているので、ぜひ2人で参加してみてください。

年収500万円は2380万円程度ならマイホームを組むことができる!

年収が500万円の場合、住宅ローンは2380万円程度なら組むことができます


住宅ローンとは、現在の収入や借入金の有無などを考慮して、銀行から個人に住宅購入資金を貸す制度のことです。


年収500万の場合、借りられる金額は約3,000~5,000万円、返済期間は20~35年が一般的です。


しかし上限ギリギリまで借りてしまうと、毎月の生活費や養育費、今後必要になるであろう子どもの学費などが用意できないというリスクが出てきます。


リスクを回避するために、上限の金額から20%ほど余裕を持たせた金額を借りることをおすすめします。


また、住宅を購入するときは最初にある程度まとまった金額を払うための、頭金を用意しなければなりません。


頭金では購入予定の住宅の価格の10~20%ほどの金額を用意します。


住宅ローンは、数十年かけて長期的に支払っていくものです。


生活費や貯蓄、教育費などを考慮し、無理のない計画を立てることを意識しましょう。

年収500万円は200万円程度ならマイカーローンを組むことができる!


マイカーローンの金額は年収の3分の1~半分が一般的だとされています。


つまり、年収が500万円ならマイカーローンは200万円程度が目安になるのです。


例えば200万円の車を購入する場合、年利2%・返済期間5年間とすると、毎月の返済額は約3万4000円、ボーナスがある月は約6万8000円を返済することになります。


また、マイカーローンを払い終えるタイミングも考慮しましょう。


子どもが生まれたときに購入し、小学校入学前にローンの返済が終わると、学校や習い事などの教育費の支払いに重なり、二重に出費がかさむ事態を避けられます。


本格的にローンを組むことを検討し始めたら、エコカー減税という制度の利用を検討してみてください。


排気量1L以下、エコカー減税対象の車種であるなど、条件を満たした車を購入すると、税金が安くなります。


リスクを回避しつつ、出費を抑えられるお得な制度をどんどん利用していきましょう。

参考:平均年収の高い業界ランキングTOP10【年収500万を目指せる】

転職サイト・dodaの調査によると、2020年の平均年収が高い業界ランキングTOP10は次のようになっていました。

  1. メーカー:453万円
  2. 金融:448万円
  3. 総合商社:446万円
  4. IT/通信:444万円
  5. メディカル:426万円
  6. 建設/プラント/不動産:418万円
  7. インターネット/広告/メディア:407万円
  8. 専門商社:406万円
  9. サービス:369万円
  10. 小売/外食:353万円 
性別で見ると男性は
  1. 金融:540万円
  2. メディカル:510万円
  3. メーカー:492万円
女性は
  1. IT/通信:386万円
  2. 総合商社:376万円
  3. 金融:370万円
という結果でした。

転職を考えている方は、これらの業種へ挑戦してみるのも良いかもしれません。

女性で年収500万円はきびしいと感じた人もいるかもしれません。

しかし、薬剤師・看護師・システムエンジニアなど、専門知識や年々需要が高まっている職業なら、十分に年収500万円が狙えます。

また、生命保険や不動産の営業といった、出来高重視でノルマ達成の報奨金が充実している職種もおすすめです。

コミュニケーション能力に自信がある方は、ぜひ検討してみてください。

参考:平均年収の高い職種ランキングTOP10【年収500万を目指せる】


dodaの調査によると、平均年収が高い職種ランキングTOP10は次のような結果でした。

  1. 専門職:601万円
  2. 企画/管理系:516万円
  3. 技術系(電気/電子/機械):461万円
  4. 技術系(IT/通信):452万円
  5. 営業系:442万円
  6. 技術系(建築/土木):428万円
  7. 金融系専門職:426万円
  8. 技術系(メディカル/化学/食品):411万円
  9. クリエイティブ系:381万円
  10. 事務/アシスタント系:332万円
1位の専門職とは、会計・財務・経営戦略などのコンサルタントや、専門事務所・監査法人のことです。

高度な専門知識が必要で、企業や事業主からの需要がある分、平均年収が高くなっています。

男女別でみると、男性TOP3は以下のようになりました。
  1. 専門職:638万円
  2. 金融系専門職:584万円
  3. 企画/管理系:570万円
女性TOP3の業種は以下の通りです。
  1. 専門職:509万円
  2. 企画/管理系:437万円
  3. 技術系(IT/通信):395万円
職種によっては資格を取得することで、基本給に資格手当が上乗せされることもあります。

年収500万円を目指すために、転職はもちろん、専門知識を身につけるのも良い方法です。

補足:年収500万でも人生負け組の人はいるの?


年収500万円でも、人生負け組だと感じている人は一定数います。


特に、次の5つの要素が原因で人生負け組だと感じる人もいるようです。

  • 年齢
  • 生活水準
  • 居住地域
  • 配偶者・子どもの有無
  • 友人関係
dodaの調査によると、40代の平均年収は510万円、50代以上の平均年収は613万円です。

男性の場合はこの金額よりさらに50~60万円高くなります。

つまり、40代以上で年収500万円ということは、同世代から見ると平均以下ということ。

「自分は周りより稼げていない」と思い、コンプレックスに感じる人もいます。

もし20代~30代で年収500万円の人なら、同世代の平均年収より収入があるため、友人から「稼いでいるんだからこれくらい貸してよ」と言われ、気まずくことがあるかもしれません。

また、生活水準が高いことや、住んでいる地域が都会で物価が高いこと、配偶者・子どもなど家族を一人で養わなければならないことが原因で、手元に収入が残りにくい状況にある人も。

年齢や周囲の環境・人間関係が、年収500万円でも人生勝ち組・負け組を決める要因になっています。

しかし、人生勝ち組・負け組関係なく「幸せだ」と感じる基準は人それぞれです。

稼ぐことだけでなく、心の充実度も大切にしていきましょう。

まとめ:年収500万円の手取りは390万円程度!

今回は、年収500万円の人の収入事情や生活レベルついて解説しました。


年収500万円の手取りは390万円程度、ボーナスの平均額は78万円程度です。


一人暮らしなら都内在住・地方在住にかかわらず余裕のある生活ができ、配偶者や子どもがいる場合は収入と支出がほぼ同じになる傾向にあります。


年収500万円は20代・30代なら多い方ですが、40代以降になると平均程度の金額です。


収入を増やしたり支出を減らしたりしたいときは、次のようなことを実践してみましょう。

  • 資格の取得・転職・昇進・副業などで収入アップを目指す
  • ふるさと納税を利用して節税する
  • スマホ乗り換え・公共料金の契約変更などで支出を抑える
また、ローンを組みやすくなるのも年収500万円の特徴です。

マイホームなら2380万円程度、マイカーなら200万円程度を目安にローンを組みましょう。

自分の年収でどのような暮らしができるのかイメージできると、より堅実な生活を送ることが可能になります。

マネーキャリアでは、他にも読んでいただきたい記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。