

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 相続税対策におすすめの生命保険6選
- 一時払い終身保険
- 定額終身保険
- 変額終身保険
- 外貨建て終身保険
- 養老保険(短期払い)
- 逓増定期保険(法人向け)
- 相続税対策におすすめの生命保険を選ぶならFPの無料相談を活用しよう
- 相続税対策におすすめの生命保険を選ぶ際の注意点
- 非課税枠を正しく使う
- 契約形態による課税関係に注意する
- 保険金額の設定に注意する
- 解約返戻金や元本割れリスクに注意する
- 遺産分割トラブル防止策も考慮する
- 【実際どうだった?】相続税対策に生命保険を活用した方にアンケート
- 何歳の時に相続税対策として生命保険に加入しましたか?
- どの種類の生命保険を活用しましたか?
- その種類の生命保険を選んだ理由を教えてください
- 相続税対策として生命保険に加入して良かったと思う点は何ですか?
- 相続税対策として生命保険に加入して後悔した点はありますか?
- 【まとめ】相続税対策におすすめの生命保険を活用して賢く節税しよう
相続税対策におすすめの生命保険6選
保険種類 | 一時払い終身保険 | 定額終身保険 | 変額終身保険 | 外貨建て終身保険 | 養老保険 (短期払い) | 逓増定期保険 (法人向け) |
---|---|---|---|---|---|---|
こんな方に おすすめ | まとまった資金を用意できる方 相続税対策をしたい方 | 生涯の保障を確保したい方 ライフプランを計画的に立てたい方 | 生涯の保障を確保したい方 貯蓄性の高い保険を利用したい方 | 保障と資産形成を両立させたい方 | 死亡保障と貯蓄を併せて行いたい方 | 事業承継資金や退職金の準備に保険金を利用したい方 |
特徴 | 保険金を一括で支払う | 保険料と保障額が固定されていて変動がない 保障が一生涯続く | 保障が一生涯続く 金利が上昇すると解約返戻金や保険金が増える | 一生涯保障が続く 高い運用益が期待できる | 計画的に資産形成ができる 解約返戻率が高く貯蓄の計画が立てやすい | 保険期間の経過とともに保険金額が増額する |
メリット | 一生涯の保障を受けられる 告知が不要な商品もある すぐに使える資金を用意できる | 保険料の変動がない 貯蓄機能が高い 保障内容が一生涯続く | 保障が一生涯続く 資産形成ができる 一定の貯蓄性がある | 運用によっては高い利益を得られる 長期的な運用をするほどメリットが大きい | 保険を払っている間は万が一に備えられる ライフプランに合せて満期を設定できる | 節税効果がある 会社の成長に合せて保障を手厚くできる |
デメリット | 生命保険控除を1回しか受けられない 契約時にまとまった金額が必要 解約時期によっては解約返戻金は 払込保険料を下回る場合がある | 低金利のときに契約すると利率が低いまま 中途解約すると元本割れが起こるケースがある | 元本割れのリスクがある 保険料が高め | 元本割れのリスクがある 払い戻しの際に手数料が発生する | 一般的な生命保険より保険料が高くなりがち 満期になると保障も終了する | 解約時期を定めるのが難しい |
詳細 | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら | 詳細はこちら |
メリット・デメリットや特徴がわかれば、比較検討の参考になるでしょう。
一時払い終身保険
- まとまった資金が用意できる方
- 相続税の節税対策をしたい方
- 特定の相続人にまとまった金額を残したい方
- 終身保険への加入が難しい方
- 保険料を抑えられる
- スムーズな相続対策に利用できる
- 受取人を指定してまとまった額を残せる
- まとまったかけ金が必要
- 解約時期によっては元本割れのリスクがある
- 生命保険料控除が一回しか受けられない
定額終身保険
- 保険料が契約時から変わらない
- 保障が一生涯続く
- 予算に応じて一括払いと分割払いが選べる
- 一定の貯蓄性がある
- 契約する際に金利が低いと利率が低いまま固定される
- 途中解約すると損害が出る場合がある
- 分割払いは保険料が割高になるケースがある
変額終身保険

- 金利が上昇すれば解約返戻金や保険金が増額する
- 最低保証付いており、投資と保障の両立が可能
- 運用が不調だと解約返戻金等が大幅に減額される恐れがある
- 投資の知識が必要で運用状況の定期チェックの手間もかかる
外貨建て終身保険
- 利率の高い外貨建てで運用が可能
- 円建ての保険と比較して保険料が安くなる商品もある
- 為替レートによっては高い運用益が出る
- 為替レートによっては元本割れの可能性がある
- 外貨から日本円に変える際に手数料が発生する
養老保険(短期払い)

- 保険期間をライフプランに合せて設定できる
- 保険期間中は貯蓄しつつ万が一に備えられる
- 保険金が掛け捨てにならない
- 保険料が高い商品がある
- 死亡保障金が含まれているため、保険金額が払込保険料の総額を下回るケースがある
- 保険期間が終了したら保障も終わる
逓増定期保険(法人向け)

逓増定期保険は、法人向けの保険です。保険期間と比例して死亡保険金が増加していくのが最大の特徴です。しかし、保険料は増えないので事業承継資金や退職金の準備等に利用できます。
また、払い込む保険料は最高1/2まで損金として税務処理ができるので、一定の節税効果があります。
さらに、契約返戻率は契約後5~10年でピークになるので支払い期間が短期でも一定の資金を確保できるのもメリットです。
- 会社の成長に沿って保障額を増やしたい
- 20年以内に退職を検討している
- 役員退職金や事業承継資金を計画的に準備したい
- 節税をしたい
相続税対策におすすめの生命保険を選ぶならFPの無料相談を活用しよう

生命保険は、保険に加入する目的やかけられる時期によって最適な商品が異なります。近年はさまざまな会社が多様な商品を販売しているので選択肢が豊富ですが「選択肢が多すぎてどの商品が自分にあっているかわからない」と悩む方も珍しくありません。
相続税を節税しつつ自分に合った保険を選ぶ手助けが欲しい場合は、無料でFPに相談できる窓口を利用しましょう。専門的な知識を持ったFPに相談できれば、ライフプランや保険に加入する目的によって、最適な保険を選ぶアドバイスが受けられます。
新しく保険に加入する方はもちろんのこと、保険を見直したい方にもおすすめです。

相続税対策におすすめの生命保険を選ぶ際の注意点

ここでは、相続税対策におすすめの生命保険を選ぶ際の注意点として、以下の5点を紹介します。
- 非課税枠を正しく使う
- 契約形態による課税関係に注意する
- 保険金額の設定に注意する
- 解約返戻金や元本割れリスクに注意する
- 遺産分割トラブル防止策も考慮する
非課税枠を正しく使う
生命保険金の非課税枠は「500万円 × 法定相続人の数※」で計算できます。例えば、法定相続人が妻と子ども2人の場合は、500万円×3人=1,500万円まで非課税です。死亡保険金が2,000万円の場合、2,000万円ー1,500万円=500万円となり、この500万円に対して相続税が発生します。
単純に考えると法定相続人が多いほど非課税枠が増える計算になりますが、生命保険の法定相続人は、相続税法における法定相続人が該当します。配偶者、子、直系尊属(父母)、兄弟姉妹が相続税法における法定相続人です。
契約形態による課税関係に注意する
生命保険は契約形態によって課税される税金が以下のように異なります。
- 契約者と被保険者が同一人物であり受取人が法定相続人:非課税枠有の相続税
- 契約者と被保険者が同一人物であり受取人が法定相続人以外:非課税枠無しの相続税
- 契約者と受取人が同一人物で被保険者が異なる場合:所得税・住民税
- 契約者・被保険者・受取人がすべて異なる場合:贈与税
保険金額の設定に注意する
相続税の非課税枠は有限です。非課税枠を超える部分は相続税の対象となるので注意が必要です。特に、法定相続人が1名の場合は非課税枠は500万円※です。保険金が1,000万円の場合、半額の500万円に税金がかかります。
まとまった額を残したいからといって、保険料を高く設定すると節税効果が薄れてしまいます。まとまった額を受取人に残したい場合は、保険以外で節税効果の高い方法も考えましょう。
解約返戻金や元本割れリスクに注意する
保険は、商品によって解約返戻金が支払った保険料を下回ったり元本割れリスクが生じたりします。中でも、一時払い終身保険の場合は保険料を一括で支払った場合も、一定の年数は解約返戻金が払込保険料を下回る商品もあります。
保険を契約する際は、担当者から解約返戻金が支払った保険料を下回る年数に関して説明を受け、理解したうえで契約しましょう。
遺産分割トラブル防止策も考慮する
生命保険は、受取人の固有の財産に分類されます。したがって遺産分割協議の対象外です。例えば、不動産と現金で遺産が1億円、法定相続人が受取人となった生命保険が1,000万円だった場合、1,000万円は無条件で受取人のものになります。
ただし、生命保険が1,000万円あるのに分割協議の対象になる遺産が100万円しかない場合などは、相続人間の不公平が著しいとされて分割協議の対象になる場合もあるので注意しましょう。
現金や不動産が少なく保険金が多額の場合は、受取人を複数にする、遺言書も併せて作成して納得する理由を残しておくなど工夫が必要です。
【実際どうだった?】相続税対策に生命保険を活用した方にアンケート
ここでは、想像税対策として実際に生命保険を活用した方を対象に、当編集部が独自に実施したアンケート結果を紹介します。
生命保険選びに迷っている方は、利用した方の意見を参考にしてみましょう。
- 何歳の時に相続税対策として生命保険に加入しましたか?
- どの種類の生命保険を活用しましたか?
- その種類の生命保険を選んだ理由を教えてください
- 相続税対策として生命保険に加入して良かったと思う点は何ですか?
何歳の時に相続税対策として生命保険に加入しましたか?
どの種類の生命保険を活用しましたか?

その種類の生命保険を選んだ理由を教えてください

相続税対策として生命保険に加入して良かったと思う点は何ですか?

20代男性
万が一のときに配偶者が生活に困らないように加入しました
20代のときに加入しました。配偶者の収入がやや低いので自分に万が一のことがあったときの保障が欲しかったためです。一時払い終身保険に加入したので、まとまった金額がかかりましたが、安心材料ができてほっとしています。

30代男性
友人にすすめられて加入しました
生命保険会社に勤務している友人のすすめで20代のときに加入しました。相続税対策になると、加入後に知りました。結果的にお得になったので満足していますが、保険に加入するメリットについてもう少し早く知りたかったなと思っています。

20代女性
相続トラブルを避けるために加入しました
兄弟間で相続トラブルを回避するために加入しました。保険金は遺産分割の対象外なので、確実に受取人を指定できるので万が一のときも安心です。保険料がやや経済的に負担となっていますが、長い目で見れば加入して良かったと思います。
相続税対策として生命保険に加入して後悔した点はありますか?
相続税対策として生命保険に加入して後悔した点がある方の意見をご紹介します。保険は見直しが可能です。後悔する点が多いならば一度専門家にアドバイスを受け、保険の見直しを検討しましょう。

50代男性
利回りで失敗してしまいました
低金利の時に一生涯保険金が変わらない商品に加入しました。しかし、金利が上がった現在、利回りが気になっています。今から貯蓄性の高い保険に加入したほうがいいのか迷っていますが、保険料の増額は家計の負担になるので、悩んでいます。もっと保険を比較するべきでした。

20代男性
保険会社の営業が増えてしまいました
保険に入って以来、定期的に営業マンに新しい保険を勧誘されています。保険会社も商売かもしれませんが、いきなり電話がかかってくるのは辟易しています。保険会社選びを失敗したかもしれません。保険会社に苦情を入れようか悩んでいます。

20代男性
マネーキャリアの相談窓口を利用して保険料を抑えた商品を探すべきだった
【まとめ】相続税対策におすすめの生命保険を活用して賢く節税しよう

生命保険はいざというときに備える心強い商品ですが、保険金の額や保険料、受取人によっては高い税金が発生する恐れがあります。
生命保険には相続税控除が利用できますが、受け取る保険金が高すぎると、節税効果が薄くなる恐れもあります。
適正な保険や保険料を知りたい場合は、マネーキャリアの無料相談窓口を利用しましょう。自分に合った保険に関するアドバイスをもらえるだけでなく、保険料や保険を掛ける機関等の相談もできます。
適した保険、保険料、保険加入期間を選択すれば大切なお金を家族のために残せます。まずは、何度でも無料で相談できるマネーキャリアを活用してください。
