年収500万の保育料はいくら?年齢・地域別にシミュレーションのサムネイル画像
監修者「井村 那奈」

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次

世帯年収500万の家庭に保育料はいくらかかる?

こんにちは、マネーキャリア編集部です。


先日、30代男性からこんな相談をいただきました。

もうすぐ子どもが産まれるのですが、保育料がどれくらいかかるのかが気になります。

家庭の出費のなかで、保育料は無視できない金額です。


そこで今回は年収500万円の家庭における保育料の目安について、

  • 保育料は年齢や預ける時間帯で異なるのは本当?
  • 保育料は地域でも違いがあるのは本当?
  • 年収500万円の保育料をシミュレーションによって検証!
  • 認可保育園・認可外保育園の違いは何?
  • 2019年から一部対象者の保育料が無償化に!
  • 保育園の入園準備費用はどれくらいかかる?
  • その他保育料の減免制度にはどのようなものがある?
  • 保育料に悩んだらFPに相談するべき理由

に触れながら紹介します。


保育料がいくらかかるかを事前に把握したうえで、できるだけ早いうちからお金の準備を始めるのが大切です。

とはいえ、「保育料を準備できるか不安」「お金のプロに相談しながら保育料を用意する方法を考えたい」と悩む方もいるかと思います。

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  • 年収500万円では保育料がいくらかかるか知りたい
  • 年収500万円で保育料を準備するための方法が知りたい

年収500万の保育料は年齢・預ける時間帯によって異なる


年収500万円の方でも、子どもの保育料にかかるお金は年齢や預ける時間帯によって異なります。


そこでまずは具体的に保育料がどれくらいかかるのか、2つのシミュレーションをもとに解説していきたいと思います。

  • 世帯年収500万の場合の保育料をシミュレーション
  • 0歳から子供を保育標準時間認定で保育園に預けた場合の保育料

保育料をシミュレーションする際は年収だけでなく、どの時間に預けるかを加味したうえで計算することが求められます。


もしご自身で保育料の計算が難しい場合には、お金のプロであるマネーキャリアに相談しましょう。

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世帯年収500万の場合の保育料をシミュレーション

1つ目として、世帯年収500万円の場合をシミュレーションします。


なお保育料は預ける時間帯による影響が大きいので、ここでは、
  • 保育標準時間認定
  • 保育短時間認定
の2つの認定を相互に比較できるようにします。

ここで二つの認定について説明します。

保育標準時間認定

保育標準時間認定とは、一日最長11時間まで預けられる制度のことです。

制度を利用できる条件は各自治体によって定められています。

ここでは栗東市を一例に挙げると、以下のとおりとなります。

理由条件
就労月120時間以上の就労
妊娠・出産
疾病、障がい等おおむね1ヵ月以上の入院、居宅内療養(常時病臥)
同居親族の介護・看護月120時間以上の介護・看護

保育短時間認定の場合

保育短時間認定とは、一日最長8時間まで預けられる制度のことです。

ここでも栗東市を一例に挙げると、以下のとおりとなります。

理由条件
就労月64時間以上120時間未満の就労
妊娠・出産
疾病、障がい等居宅療養(保育標準時間認定以外で安静を要する場合)
同居親族の介護・看護月64時間以上120時間未満の介護・看護

このように、保育標準時間設定の方が、より長く預けられる分条件が厳しくなっています。

では、先ほどのシミュレーションに移ります。

前提条件として、
  • 東京都世田谷区在住
  • 年収:父親300万
  • 母親200万控除対象:社会保険
  • 子供:第一子
を想定します。

保育標準時間認定の場合


年齢費用(円)
0~2歳
23,000
3歳15,500
4歳~15,400

保育短時間認定の場合


年齢費用(円)
0~2歳22,700
3歳15,300
4歳~15,200

保育標準時間認定と保育短時間認定では、あまり差が見られませんでした。

あるとすれば、手厚い保育が必要な0~2歳において、保育標準時間認定が若干高くなることくらいです。

0歳から子供を保育標準時間認定で保育園に預けた場合の保育料


2つ目が、0歳から子供を保育標準時間認定で保育園に預けた場合をシミュレーションします。


今回は、年収500万円と年収1000万円を比較したいと思います。


なお前提条件としては先ほどと同じです。


年収500万の場合は以下のとおりとなります。


年齢費用(円)
0~2歳23,000
3歳15,500
4~6歳15,500


年収500万では、香川県高松市が、0~2歳(38,000円)、3歳(31,000円)、4~6歳(26,000円)で最も高いことを踏まえると、東京都世田谷区は比較的安いといえるでしょう。


そして、年収1000万の場合は以下のとおりとなります。

年齢費用(円)
0~2歳45,500
3歳29,800
4~6歳24,700


年収1000万では、北海道札幌市が、0~2歳(65,450円)、3歳(47,000円)、4~6歳(35,200円)で最も高いことを踏まえると、これも比較的安いといえるでしょう。


また、年収500万と年収1000万を比べると、やはり年収1000万の方が若干高くなっています。


特に0~2歳では、月額2万円、年額にすると24万円も差があることから、年収による保育料に違いがみられました。

年収500万の地域別の保育料

ここでは、年収500万円の方が住む地域別の保育料について解説します。


同じ年収500万円の方でも金額は一律ではありません。


例えば同じ東京都に住んでいて年収500万円、課税所得額が13万円と仮定すると世田谷区では保育料が27,000円(※1)ですが、練馬区では20,600円(※2)になります。


同じ年収でも保育料が異なる理由としては、主に以下の3つがあります。

  1. 市区町村住民税の所得割額
  2. 市区町村で定めた階層区分ごとの金額
  3. 市町村ごとの保育支援制度

保育料に影響する1つ目は「所得割額」です。

所得割額とは、市区町村住民税のうち、所得額に応じて課税される部分を指します。

計算手順は以下のとおりで、前年の所得が大きく関わっていきます。

課税所得金額(所得金額-所得控除額)×税率-税額控除

このときにかける税率は、市町村民税や道府県民税などで、一律10%をかけます。

そして税額控除ですが、これは市町村の調整控除でもあり、市町村の影響を大きく受けます

これによって、市町村ごとで保育料に違いが出ます。

2つ目に影響するのが「市区町村で定めた階級区分」です。

同じ年収でも、市町村によって階層区分が変わります。

例えば、年収500万の人が東京都世田谷区に住んでいて3歳の子どもを保育標準時間認定を利用して預ける場合、D5(82,000~122,000円未満)となり、保育料は15,500円です。

ところが、同じ条件でも北海道に住んでいる場合は、D3(97,000~140,000円未満)となり、保育料は25,300円になります。

このように、D5やD3のような階層区分によっても、保育料に違いが生じます。

保育料に影響する最後の項目は、「市町村ごとの保育支援制度」です。

一例をあげると、東京23区において、20,000~80,000円まで補助金が出ています。

また、子育て支援に力を入れている町であれば、より高い補助金をもらうことができます。

これは市区町村ごとに違いがあり、市町村ごとに特色があるものなので、保育料に違いが出ます。

参考(※2):保育料表|練馬区

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お金に詳しい専門家が、1人1人に寄り添いながら何度でも無料でアドバイスいたします。


保育料負担に関して疑問を解消したい方は、ぜひマネーキャリアにご相談ください。


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認可保育園・認可外保育園の違いを解説【保育園自体の質とは関係なし】

ここでは、認可保育園・認可外保育園の保育料の違いや、質に違いがあるのかを解説します。


ひとくちに「保育園」といっても認可保育園と認可外保育園があり、それぞれで保育料の設定が異なる場合があります。


保育料をシミュレーションする際は、近隣にある保育園が認可保育園なのか認可外保育園なのかをチェックすることも重要です。


また、一般的には「認可外保育園は質が悪い」と言われることもありますが、本当にそうなのかという疑問も解消しておきましょう。

認可保育園の平均費用

認可保育園とは、一般的によく見る保育園のことです。


国から認可されていることが特徴で、その分厳しい条件を満たしています。


平均費用は、政府統計の統計窓口s-Statによると、2歳児で以下のとおりとなります。(2021年時点)


エリア月額(円)
札幌市34,815
仙台市33,768
特別区都25,479
名古屋市33,660
大阪市33,870
福岡市36,090
那覇市28,380


地域によって幅はありますが、おおむね33,000円前後といえるでしょう。

認可外保育園の平均費用

認可外保育園とは、認可保育園以外の保育園のことです。


認可外とはいえ、各都道府県の認可を受けているので、安全面や人員など基準から大きく外れているわけではありません


そのため、認可されているかを問わず保育の質に差があるわけではありません


メリットとしては、認可保育園のように厳しい条件を満たす必要がないため、各保育園ごとに特色を前面に押し出したサービスが期待できます。


その分、料金にも幅があり、なかには月額10~20万円もするものもあります。


あくまで参考程度ですが平均費用は、月額50,000~70,000円となっています。

2019年から一部対象者の保育料が無償化に!


政府は2019年から一部対象者の保育料を無償化しました。


具体的な内容を表にまとめましたので、ご覧ください。


施設・サービス対象何が無償化になるか
認可保育園
0~2歳の住民税非課税世帯の子ども
3~5歳の子ども
保育に関わるすべての利用料
認可外保育園
0~2歳の住民税非課税世帯の子ども
月額3.7万円までの利用料
3~5歳の子ども
月額4.2万円までの利用料

参照:令和元年10月から幼児教育・保育の無償化がスタート|こども家庭庁


ここで注意したいのが、すべての利用料が無償化になるわけではないということです。


逆に対象外となるのは、

  1. 通園送迎費
  2. 給食費
  3. 行事費
などで、これらは無償化になりません。

保育料を見積もる際は、無償化になる部分とならない部分を把握したうえでシミュレーションすることが大切です。

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保育園の入園準備費用を解説!【年間100万円以上必要!】


上で述べたように、無償化になるのは保育費だけで、その他の費用は対象外でした。


ではそれらの費用がどれくらいかかるのか気になる方がいるかもしれません。


そこでここからは、

  • 毎月固定でかかる費用(固定費)
  • 一時的に書かる費用(変動費)
の2つの費用を細かく解説していきたいと思います。

毎月固定でかかる費用(固定費)

まず毎月固定でかかる費用(固定費)を見ていきます。


固定費がわかれば、保育費のある程度の見通しが立つことでしょう。


具体的にどれくらいかかるのかは以下のとおりとなります。


種類費用(円)
食費222,500
習い事75,000
合計300,000


このように年間300,000円にもなります。


かなり大きな出費となりますので、お金にゆとりのある生活を心がけるべきです。

一時的に書かる費用(変動費)

さらに一時的にかかる費用(変動費)についても紹介します。


変動費は固定費に比べると、突然必要になる分、予想が立てにくいものです。


具体的には以下のものが挙げられます。


種類費用(円)
レジャー費80,000
生活用品70,000
衣類50,000
医療費17,500
七五三のお祝い8,500
入園式、卒園式6,000
誕生日8,000
毎年のイベント30,000
合計270,000


このように、変動費の目安としては270,000円前後となります。


固定費と変動費を合わせると、570,000円にもなることがわかりました。


繰り返しになりますが、決して安いとはいえない費用なので、お金にゆとりのある生活を心がけるべきです。

保育料の減免制度を紹介!


ではお金にゆとりのある生活をするために、(東京都板橋区の場合における)保育料の無料化以外の減免制度を紹介します。


それは、所得割課税額の大小に関わる減免制度です。


具体的には、所得割課税額77,100円以下(収入360万円未満)なら負担軽減が期待できます。


この条件を満たすなら、第一子・第二子…が同時に保育園に入っていなくても、第二子以降は負担軽減されます。


また、ひとり親世帯や障害児がいる世帯なら、第一子から負担軽減をしてもらえます。


このような保育費の減免だけでなく、給食費も免除されることもあります。


自治体によって制度が異なるため、一度自治体のホームページを参照すると良いでしょう。

年収500万で保育料に困ったらお金のプロに相談!


ここでは、年収500万円の方が保育料に困った際に相談できるお金のプロについて紹介します。

年収500万円あるけど、子供の教育費が心配。。。幼稚園や保育園だけでなく、その先の教育費をちゃんと貯められるのかな?

いくら負担軽減制度があっても、制度自体を利用できなかったり、利用できたとしても生活が苦しかったりする場合には、FPへ相談してみるのがおすすめです。


FPは、多角的な視点から、教育費を準備するアドバイスをすることができます。


例えば、

  • 学資保険や資産運用などの中で、相談者に最適な教育費の準備方法は何か
  • そもそも相談者にとって特別な教育費の準備は必要なのか
  • どのような補助金や減免があって保育料にどう影響するのか
  • いつまでにいくらの資金を準備する必要があるのか。また、その準備方法は何がベストか

など、お金のプロであるFPが保険や資産運用など、相談者の資産状況などに合わせて最適な提案をします。


保育料を準備できるか不安を感じているなら、一人で悩まずにFPに相談してみましょう。


マネーキャリアでは、子供の教育費に備えたライフプラン相談や学資保険の加入・見直しについて無料相談サービスを行っています。


相談の予約はすべてLINE上で完結し、ZOOMなどを用いたオンラインの相談にも対応しています。保育料やお金に関する悩みもスマートフォン1つで解決可能です。


お金に詳しい専門家が、1人1人に寄り添いながら何度でも無料でアドバイスいたします。


教育費の準備についてお金のプロに相談したい方は、ぜひマネーキャリアにご相談ください。


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保育料に関する体験談や口コミを紹介

ここでは、保育料に関する体験談や口コミを紹介します。


今回集まった体験談や口コミは以下のとおりです。

  • 引越しただけで保育料が1万円以上お得に
  • 待機児童と兄弟姉妹追加点アップを工夫しました
地域差によって保育料がお得になったという口コミと、待機児童の状態を解消するために工夫したことの体験談が集まりました。

保育料や待機児童問題で悩んでいる方は、以下の口コミも参考にしてみましょう。

30代女性


引越しただけで保育料が1万円以上お得に

埼玉県草加市に住む母親です。3歳と1歳の子供がいます。埼玉県草加市の保育料は3歳児クラスで月3万4900円、1歳児クラスは月7万6000円でした。しかし、第2子の保育料が半額になるために合計では月7万2900円です。千葉県流山市に引越したところ、保育料は3歳児クラスで月2万6500円、1歳児クラスは月6万5000円、こちらも第2子の保育料が半額となり、合計で月5万9000円になりました。近隣に引っ越すだけ月約1万円も得することができました。

30代女性


待機児童と兄弟姉妹追加点アップを工夫しました

子供二人を育てる主婦です。子供2人を認可保育園に入るための点数アップに工夫をしました。多くの市区町村で、保育園の入園審査の優劣は点数がベースになっています。とはいえ、入園希望者の多くが「フルタイム通勤、共働き、核家族、産前産後」などの基本的事項を満たしており、点数が横一列に並びやすいのです。そこで私の家庭では他の家庭との点数で差を付ける方法を考えました。待機児童と兄弟姉妹の加点です。例えば、3歳の息子を3歳児クラス、1歳の娘を1歳児クラスに入れたい場合、まずは娘が0歳の時点で人気のある保育園の0歳児クラスに申し込んで、狙って落ちることで待機児童の加点を貰います。3歳児クラスは1~2歳児クラスと比べると比較的入りやすいため、希望する複数の保育園に申し込み、3歳の息子を入園させます。そうすることで、1歳の娘は待機児童加点と兄弟姉妹加点の両方が付くため、息子が通う保育園に入りやすくなるのです。1、2点のわずかな差ではあるのですが、確実に点数アップできます。

世帯年収500万の保育料は年齢・地域によって異なる

ここまでは、年収500万円の家庭における保育料について解説しました。


この記事のポイントは、

  • 保育料は年齢や預ける時間帯で異なる
  • 保育料は地域によっても異なる
  • 認可保育園・認可外保育園は保育園自体の質とは関係ない
  • 2019年から所得が影響するものの保育料が無償化になった
  • すべてが無償化になるのでなく、給食費や送迎費は対象外
  • 保育園の入園準備費用は100万円以上かかることもある
  • 保育料に困ったときはお金のプロであるFPに相談する
でした。

保育料は家計のなかで大きく占める費用です。

なるべく負担にならないよう、そもそもの必要経費を調べたり、支援制度を調べたりする必要があります。

しかしながらこうした作業を一人でするのは大変です。

そんな方は、豊富な実績・知識を持った専門家が多数在籍するマネーキャリアに相談してみてはいかがでしょうか。

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