
- パートから正社員転職を検討中のシングルマザー
- 離婚を機に働き方を見直したいシングルマザー
- 正社員転職に不安を抱えるシングルマザー
内容をまとめると
- シングルマザーが正社員になる良いタイミングは、3-5歳なら積極的に転職活動を行い、小学生以上ならキャリアアップ重視の転職が成功しやすい
- 児童扶養手当などの制度を使いつつ、子どもの預け先や働く時間についても事前に準備する
- 手当が減る分と収入が増える分のバランスを正確に知るには、お金の専門家に相談するのがおすすめ
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この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 子どもの年齢別!正社員になるベストタイミング
- 0-2歳児のシングルマザー
- 3-5歳児のシングルマザー
- 小学生以上のシングルマザー
- 子どもの人数別!正社員になるベストタイミング
- 子ども1人の場合
- 子ども2人の場合
- 子ども3人以上の場合
- シングルマザーが使える制度を紹介
- 児童扶養手当と各種減免制度
- 職業訓練・就労支援制度
- 保育園・学童保育の優先利用制度
- パートと正社員はどっちが得?
- 正社員になる前に考えるべきこと
- 子どもの預け先の確保
- 就業時間や形態
- シングルマザーが正社員になるタイミングに関するよくある質問
- 転職活動期間中の生活費はどうする?
- 保育園が決まる前に転職活動を始めても大丈夫?
- 転職回数が多いと不利になる?
- 仕事と家計のバランスに困った時に使える相談先は?
- シングルマザーが正社員になるベストなタイミングのまとめ
子どもの年齢別!正社員になるベストタイミング
子どもの年齢によって正社員になるベストタイミングは異なります。
- 0-2歳児のシングルマザー
- 3-5歳児のシングルマザー
- 小学生以上のシングルマザー
0-2歳児のシングルマザー
0~2歳のお子さんを育てながら正社員を目指すのは難しさもありますが、子どもが成長するにつれて保育園に慣れる時期でもあるのでベストなタイミングといえます。
なぜなら、今のうちに仕事と育児のリズムを整えておくことで、後の生活が安定しやすくなるからです。
とくに1歳前後から保育園への入園を検討する方が多く、育児休業明けの枠も比較的空いている時期です。
もちろん、慣らし保育や体調不良で仕事を休むこともありますが、今のタイミングで復職することで、キャリアを長期的に維持しやすくなるでしょう。
3-5歳児のシングルマザー
3~5歳の子どもは体力や社会性がつき、保育園や幼稚園での生活に慣れていることが多いので正社員になるベストタイミングです。
さらに、3歳以上になると保育料の軽減措置が受けられる自治体も多く、経済的負担が軽くなることもメリットです。
とくに年少から年長にかけては、日中の保育時間も安定しているため、フルタイムで働く土台が整いやすい時期といえます。
また学童保育の申し込みなどは「保護者が就労していること」が条件となるため、早めに就業しておくと選択肢が広がります。
3~5歳の子どもを持つシングルマザーは仕事と育児のバランスがとりやすく、キャリア再構築にも適したタイミングです。
小学生以上のシングルマザー
小学生以上の子どもは、登下校や身の回りのことを自分でできるようになるので、正社員を目指すのにベストなタイミングです。
とくに高学年になると留守番もできるようになるので、フルタイム勤務も視野にいれやすいです。
また、小学校に通っていると放課後の学童保育を利用できる場合が多く、安心して就業時間を確保することができます。
もちろん、学校行事や長期休暇中の対応といった課題はありますが、生活リズムが安定しやすいです。
さらに家計を安定させて子どもの教育費を準備するためにもおすすめのタイミングといえます。
子どもの人数別!正社員になるベストタイミング
正社員になるベストタイミングを狙う場合、子どもの人数によっても異なります。
- 子ども1人の場合
- 子ども2人の場合
- 子ども3人以上の場合
子ども1人の場合
子どもが1人の場合は、子どもが保育園や幼稚園など比較的早い段階で正社員として働き始めやすいです。
子ども1人なら育児や家事の負担が比較的少なく、生活の調整がしやすいからです。さらに保育園の利用条件としても就労していることがが有利に働くことがあります。
また、子どもが1人であれば急な体調不良や送迎対応も集中して取り組めるため、職場との調整がしやすい点も強みです。
子どもが1人の場合は、比較的スムーズに就労を始めやすい環境が整っているため、正社員を目指すにはベストなタイミングが複数あります。
子ども2人の場合
子どもが2人いる場合に正社員に挑戦するベストなタイミングを見つけるときは見極めが重要です。
子どもが2人いると、育児や送迎・体調不良時の対応などが2倍になるため、仕事と家庭のバランスを取るのが難しくなります。
おすすめのタイミングは、下の子が3歳を過ぎて保育園や幼稚園に通い始めた頃です。この時期は、上の子もある程度自立しており生活リズムが整ってくるため、フルタイム勤務を始める準備がしやすくなります。
また兄弟が同じ園に通える場合、送迎の負担も軽減され、精神的・時間的な余裕が生まれます。
子どもが2人いる家庭では、家庭の状況が少し落ち着く時期を見極めてから無理のない範囲で正社員を目指すのがおすすめです。
子ども3人以上の場合
子どもが3人以上いる場合、正社員として働くベストなタイミングは、末っ子が3歳以上になり、保育園や幼稚園に安定して通えるようになった時期です。
この頃になると、上の子たちも自立し始め、兄弟間で助け合える場面も増えてきます。また、育児経験も増えていくのでトラブルの対応もしやすくなっています。
ただし子どもの人数が増えるほど、体調不良や学校行事などに対応する頻度が高くなり、家庭との両立が難しくなるので無理にならない程度がおすすめです。
子どもが3人以上いる家庭では、育児がある程度落ち着くタイミングを見極め、家族の協力も得られそうな状況に整えることを優先しましょう。
シングルマザーが使える制度を紹介
シングルマザーが使える制度は次の3つの種類に大きくわけられます。
- 児童扶養手当と各種減免制度
- 職業訓練・就労支援制度
- 保育園・学童保育の優先利用制度
児童扶養手当と各種減免制度
シングルマザーが使える制度に児童扶養手当があります。
項目 | 概要 |
---|---|
支給対象者 | 18歳に達する日以後最初の3月31日までの児童 (障害児は20歳未満)を監護する母・父・養育者 |
支給要件 | 父母が離婚・死亡・生死不明・重度障害 ・長期遺棄・DV保護命令・長期拘禁・婚姻外で出生など |
手当月額(令和5年4月〜) | ・児童1人:全部支給 44,140円、 一部支給 44,130〜10,410円 ・2人目加算:全部支給 10,420円、 一部支給 10,410〜5,210円 ・3人目以降加算:全部支給 6,250円、 一部支給 6,240〜3,130 |
所得制限 | ・全部支給:160万円未満
・一部支給:160万円以上365万円未満 (※扶養親族等の数により異なります) |
(※制度は変更される可能性があるため、最新情報をご確認ください)
なお、所得と収入は異なり「所得=収入−経費(給与所得控除など)」で算出されます。
さらに、自治体によっては保育料や医療費・公共施設の利用料の減免制度も設けているので、子育てと仕事の両立がしやすい環境を整えるためにもぜひ活用しましょう。
職業訓練・就労支援制度
職業訓練や就労支援制度は、資格取得やスキル向上のための訓練とその後の雇用支援が受けられるので、シングルマザーが経済的な自立をするのに役立つ制度です。
「準備講習付き職業訓練」では職場復帰に向けた準備講習が受講できるので資格取得を目指す人におすすめです。さらに託児サービスも利用できるので小さい子どもがいるシングルマザーの利用しやすいです。
また、「高等技能訓練促進給付金」では、2年以上の養成機関で学ぶ間の生活費支援が受けられ、修了時には支援金も受け取れます。
訓練終了後にはハローワークや自治体の就業支援専門員によるキャリア相談や職業紹介も受けられる制度です。
詳しくは地域の「母子家庭等就業・自立支援センター」やハローワークで、具体的な訓練内容や託児・支援制度の詳細を確認しましょう。
保育園・学童保育の優先利用制度
保育園・学童保育はシングルマザーにとって安心して働ける環境を整えるのに役立つ制度です。
厚生労働省の資料によると、「子ども・子育て支援法」に基づき、ひとり親家庭は認可保育所や放課後児童クラブ(学童保育)への入所において優先的な措置が義務付けられています。
また自治体ごとに「母子家庭等日常生活支援事業」を設け、平日夜間や休日に働く家庭の子ども向けの延長保育や一時預かりサービスが利用しやすくなっています。
お住まいの地域の役所の窓口や福祉担当課で、現在の待機状況や優先利用の対象条件、申込方法について相談するのがおすすめです。
パートと正社員はどっちが得?
パートと正社員はどっちが得かは年収が300万円前後を境にメリットが入れ替わります。
300万円未満ならパート勤務+児童扶養手当のほうが手取り総額で有利、300万円以上なら正社員の安定収入が上回ります。
年収別で受け取れる児童手当と合計の手取り目安をシミュレーションしていきます。
年収 | 就労形態 | 児童扶養手当年額 | 合計手取り目安 |
---|---|---|---|
120万円 | パート | 約53万円 | 約173万円 |
200万円 | パート | 約30万円 | 約230万円 |
300万円 | 正社員 | 約5万円 | 約305万円 |
400万円 | 正社員 | 0円 | 約400万円 |
※上記は概算であり、個別の状況により異なります。詳細は専門家にご相談ください。
年収130万円未満なら満額(月4.4万円=年約53万円)を受給できますが、130~365万円では段階的に減額され、365万円を超えるとゼロになります。
年収の一定ラインを超えると「手当の減少幅」より「給与の増加分」が大きくなるという仕組みです。
そのため、見込み年収がどの帯に入るかを先に試算してから表と照らして働き方を選ぶのがおすすめです。
正社員になる前に考えるべきこと
正社員になる前に考えておくことはいくつかありますが、シングルマザーの場合は次の2つを考えて準備しておくのが大切です。
- 子どもの預け先の確保
- 就業時間や形態
子どもの預け先の確保
正社員として働く前に、子どもの預け先を確保しておくのはシングルマザーにとってはとくに重要です。
子どもを安全に預けられる環境が整っていないと、仕事と育児の両立が難しくなるからです。
たとえば、保育園の空き状況によってはすぐに預けられないこともあり、認可保育園に入れなかった場合は、認可外保育施設や一時預かりなどの利用も検討が必要になります。
さらに勤務時間が長い正社員の場合、延長保育や学童保育の利用が欠かせません。
そのため、事前に自治体の保育サービスや地域の支援制度を調べて、利用できるサービスの候補をリストアップしておくと安心です。
就業時間や形態
正社員として働く前に、就業時間や働き方の形態について無理のない範囲かを含めてよく検討するのが大切です。
シングルマザーの場合、フルタイム勤務が育児や家庭の生活リズムと合わないとき、心身ともに負担が大きくなる可能性があるからです。
就業時間が早朝から始まる職場では、保育園の送迎に支障が出ることがあります。
また、残業が多い職場では、子どものお迎えや夕食の準備などに追われて毎日が慌ただしくなってしまうケースも少なくありません。
自分自身の生活スタイルや子どもの年齢、サポートしてくれる家族の有無などを踏まえて、どのような就業形態が適しているのかを見極めるのが大切です。
シングルマザーが正社員になるタイミングに関するよくある質問
シングルマザーが正社員になるタイミングに関してよくある質問をまとめました。
正社員になるための活動をしている間の生活費や転職活動のタイミングについての質問が多めでした。
なかでも、転職活動中のお金や方法について詳しく説明します。
転職活動期間中の生活費はどうする?
転職活動中は収入が不安定になりやすいため、生活費の確保がとても重要です。
シングルマザーの場合、家計を一人で支える必要があるため、事前の備えを含めて計画を立てましょう。
転職活動を始める前に、数か月分の生活費を貯金しておくことをおすすめします。また、失業手当の受給や自治体の支援制度(児童扶養手当や住宅補助な)の活用も検討しましょう。
さらに、母子家庭向けの貸付制度や無料相談窓口もあるため、積極的に情報を集めてから転職活動するのがおすすめです。
保育園が決まる前に転職活動を始めても大丈夫?
結論からいえば保育園が決まる前に転職活動を始めても問題ありません。
転職活動と保育園申請は同時進行が可能なので、先に転職活動をしてもスムーズに両立しやすくなるからです。
たとえば「就労予定証明書」があれば、まだ働いていなくても保育園の申請ができます。
内定が出た時点で企業から証明書を発行してもらえば、待機児童になるリスクを減らせます。
また、活動を早めに始めることで、自分に合った職場をじっくり探すこともできます。
ただし、内定後に保育園が見つからない場合は、就業開始を待ってもらう必要があるため、企業側としっかり調整しましょう。
転職回数が多いと不利になる?
シングルマザーだけでなく、転職回数が多いことで必ずしも不利になるわけではありません。
採用担当者の中には「すぐ辞めてしまうのでは?」と懸念を持つ方もいますが、理由や背景が明確であれば、むしろ前向きに評価されることもあります。
たとえば「子育てとの両立を目指して、働き方を見直してきた」「スキルアップを目的にキャリアを積み重ねてきた」といった説明ができれば、納得してもらえる可能性が高まります。
重要なのは、転職の「回数」よりも「理由」と「一貫性」なので、経験をどう活かすかを具体的に伝えることで面接での印象は大きく変わります。
仕事と家計のバランスに困った時に使える相談先は?
シングルマザーが子育てもしながら正社員を目指す場合は、仕事と家計の両立をうまくコントロールする必要があります。
しかし、子どもの人数や年齢によって正社員になるベストタイミングが異なるので、自分の状況に応じて計画を立てることが重要です。
そのためにも、児童扶養手当や減免制度・就労支援制度などの公的な支援をうまく活用しつつ、無理なく就職活動ができる準備をしましょう。
もし仕事と家計・子育てとのバランスに悩んでいるときは、マネーキャリアのようなプロのFPが多数在籍している相談窓口で相談するのがおすすめです。
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- 児童扶養手当を受け取ったうえで正社員になるタイミングを相談できる
- 子どもの成長に合わせた教育費の準備や老後の資金積立についての適切なアドバイスが受けられる
- 土日祝日でも対応してくれるため、仕事が忙しい人にも最適
シングルマザーが正社員になるベストなタイミングのまとめ
本記事ではシングルマザーが正社員になるためのベストなタイミングを子どもの年齢や人数・年収ごとについて詳しく解説しました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 子どもが小さいうちに正社員を目指す場合は仕事と育児のリズムを整えてからがベストで、小学生以上の場合はフルタイム勤務も視野に入れやすい
- 子どもが1人の場合は比較的早い段階で正社員が目指しやすいが、3人以上は下の子が3歳を過ぎたあたりからがおすすめ
- 年収300万円未満ならパート+児童扶養手当、300万円以上なら正社員の方が得なので、目指す年収によってタイミングを検討する
- 正社員になるタイミングは、子どもの教育費の準備や老後の資金積立も想定して計算するのがおすすめ
- 仕事や家計のバランスで悩んでいる場合は、FPなどのお金のプロに相談すると解決できる可能性が高い
シングルマザーが正社員になるタイミングについては、子どもの年齢や人数だけでなく、正社員になったことで児童扶養手当が減り、かえって損をしてしまうのではと悩むケースも少なくありません。
また、シングルマザーは家計を1人で支える必要があるので、教育費や老後の資金準備なども1人の収入で考えていく必要があります。
そのため、収入が不安定な中の転職活動や、育児・家計のやりくりなども同時に考えるためには、早めの段階で計画を立てることが重要です。
転職活動中の生活費も含めて子育てと家計のバランスで悩んでいる場合は、さまざまな家計のトラブルや悩みを解決してきた実績のあるマネーキャリアのような無料でできる相談窓口を活用しましょう。
第三者の立場からあなたの家計状況にあわせた適切なアドバイスをしてくれるので、子育てをしながら家計の悩みを解決できる可能性が高く、安心して正社員が目指せるような家計を設計できます。