

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- フラット35の団信の代わりになる生命保険の種類
- ① 収入保障保険
- ② 逓減定期保険
- ③ 定期保険
- フラット35の団信の代わりを選ぶなら、今すぐ無料FP相談へ
- 【実際どうだった?】フラット35の団信の代わりに生命保険を選んだ人の体験談
- フラット35の団信に加入せず、生命保険を選んだ理由は何でしたか?
- 代替として選んだ生命保険の種類を教えてください
- その保険を選んでよかったと感じる点は何ですか?
- 生命保険を選ぶ上で難しかったことや、苦労したことはありますか?
- フラット35で団信の代わりに生命保険を選ぶ際の注意点
- ローン残債だけでなく家族の生活費も考慮する
- 病気や怪我で働けなくなったときの保障も考慮する
- 団信と生命保険の保険料や保障内容を比較する
- 【まとめ】フラット35の団信の代わりに生命保険を選ぶ際は慎重に比較検討しよう
フラット35の団信の代わりになる生命保険の種類
フラット35は団信加入が任意のため、未加入でも借入可能です※。万一に備え、代わりに民間生命保険で住宅ローン残高を保障する方法があります。
また、保険期間が一定の掛け捨て型の死亡保険として「定期保険」「逓減定期保険」「収入保障保険」の3種類があり、それぞれ団信の代替候補として検討されます。これら3つの保険の主な違いを以下の比較表でまとめました。
保険種類 | 収入保障保険 | 逓減定期保険 | 定期保険 |
---|---|---|---|
保険のタイプ | 掛け捨て型 | 掛け捨て型 | 掛け捨て型 |
主な保障条件 (保険金支払い事由) | 死亡時 | 死亡時 | 死亡時 |
保障額の推移 | 毎月減少 | 毎月減少 | 一定 |
保険金の受け取り方法 | 毎月受取(一括も可) | 一括受取 | 一括受取(毎月受取も可) |
保険料の傾向 | 割安 | 中間程度 | 割高 |
注意点 | ローン返済の手続きが必要 | ローン残高のみ保障 | ローン減少で保障過剰 |
向いている人 | ・保険料抑えたい人 ・毎月生活費確保したい人 | ・住宅ローンだけ保障したい人 ・一括受取希望の人 | まとまった保険金を残したい人 |
加入時は保険金額をローン残高以上、保険期間を返済期間以上に設定する必要があります。
① 収入保障保険
収入保障保険は、死亡時に保険金を受け取れる掛け捨て型の生命保険で「家族収入保険」や「生活保障保険」とも呼ばれます。
万一の際、遺族が死亡保険金を毎月の給料のように受け取れるのが特徴です。主なメリットは次の通りです。
- 定期保険と比べて保険料が割安で大きな保障を比較的低負担で準備できる
- 保険金を毎月の「収入」として受け取るため、遺された家族が計画的に生活費などに使いやすい
- 保険金の受取方法を後から選択できる柔軟性がある
- 加入後の経過にともない保障総額が段階的に減少するため、子どもの成長など時間の経過で減る必要保障額に対応しやすい
② 逓減定期保険
逓減定期保険はフラット35の団信の代わりになる掛け捨て型の定期保険で、年々保障額が減少していくのが特徴です。
住宅ローン残高の減少に合わせて保障を用意したい場合などに適した保険で、収入保障保険とともに団信の代わりとして利用されます。主なメリットは次の通りです。
- 保険金は被保険者が亡くなった時点の保障額を一時金で受け取れる
- 保険金額が毎年減少する分、保険料は同じ初期保険金額の定期保険より割安
- 時間の経過とともに保障が小さくなるため、必要以上の保障を持たずより効率的に備えることができる
③ 定期保険
定期保険はフラット35の団信の代わりになる掛け捨て型の死亡保険で、契約期間中の保障額が一定であるのが特徴です。
死亡保障を手厚く確保したい場合に適したシンプルな保険です。主なメリットは次の通りです。
- 保険期間を通して常にまとまった保障額を維持できるため、万一の際には当初設定した保険金を一括で受け取れる
- 保障額を余裕をもって設定できるため、教育費や葬儀費用など将来必要な支出までカバーできる
- 保険商品の種類が豊富で、保障内容や特約の自由度が高く、商品選択の幅が広い
フラット35の団信の代わりを選ぶなら、今すぐ無料FP相談へ

多くの住宅ローンでは、団信への加入が融資の条件となっています。
しかし、フラット35では団信への加入は任意で、加入しない選択も可能です。団信に加入しない場合、借入金利が0.2%引き下げられます※。
ただし、団信による保障がないと契約者に万一のことがあった際、住宅ローンの残債が残り、ご家族に負担を残す可能性があります。
万一のリスクに備え、団信の代わりに収入保障保険などの生命保険に加入する方法もあります。とはいえ、どの保障を選ぶべきかは家庭の状況や必要保障額によって異なるため、専門家であるFPに相談することが有効でしょう。

【実際どうだった?】フラット35の団信の代わりに生命保険を選んだ人の体験談
ここでは、実際に団信の代わりに生命保険を選んだ方の体験談をもとに、選択した理由や保険種類、満足した点や困難だった点を詳しくご紹介します。これから団信加入を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
- フラット35の団信に加入せず、生命保険を選んだ理由は何でしたか?
- 代替として選んだ生命保険の種類を教えてください
- その保険を選んでよかったと感じる点は何ですか?
- 生命保険を選ぶ上で難しかったことや、苦労したことはありますか?
フラット35の団信に加入せず、生命保険を選んだ理由は何でしたか?

フラット35の団信に加入せず、生命保険を選んだ理由で最も多かったのは「団信の保険料の高さ」でした。団信に加入すると住宅ローンの金利が上がり、総返済額が増えるため加入を見送った方が多く見られます。
また「すでに生命保険に加入していた」という方も一定数存在します。自身の加入済み保険を活用し、重複する保障を避ける目的で団信を選ばなかった方もいました。
一方で、持病が理由で団信に加入できないケースもあります。健康状態によって団信の審査に通らず、代替として加入条件が緩やかな民間の生命保険を選択するケースも見られます。
代替として選んだ生命保険の種類を教えてください

フラット35の団信に代えて選ばれている生命保険で、最も多いのは定期保険でした。一定期間、高額の保障を手頃な保険料で備えられるため、住宅ローンの返済期間中に特化した保障が欲しい人から支持されています。
次に多いのが収入保障保険です。契約者の死亡後、毎月一定額が給付されるため、住宅ローン返済と家族の生活費を確実に準備したい人が選んでいます。
終身保険や養老保険を選ぶ方も一定数います。これらは保障と貯蓄性を兼ね備えていますが、その分保険料は高額になる傾向です。
その保険を選んでよかったと感じる点は何ですか?

団信ではなく生命保険を選んだ方が実際に感じたメリットを知ることで、保険選びのヒントになります。
ここでは、団信の代替として生命保険を選んだ方のリアルな口コミを紹介します。ぜひ参考にしてください。

30代男性
保険料が手頃で負担が少ない

40代女性
保障内容が希望通りで満足
団信だと保障内容を自由に選べない点が不満でした。自分の家族構成に合わせて保障を細かく設定できる生命保険を選びましたが、特に収入保障タイプを選んだことで、万が一の際も家族が毎月安定した生活費を受け取れるのが安心です。

40代男性
専門家のアドバイスで迷いが解消
生命保険選びで迷っていましたが、FPに相談し不安が解消しました。専門家に相談すると、団信と生命保険の保障内容の違いや必要保障額を具体的にシミュレーションしてくれました。結果的に自分では気づかなかったポイントに気づけ、最適な保険を選べました。
生命保険を選ぶ上で難しかったことや、苦労したことはありますか?
生命保険を選ぶ際には、どのような悩みや苦労があるのでしょうか。生命保険は保障内容や保険料、契約期間など複雑な条件が絡み、十分に理解したうえで選ぶ必要があります。
ここでは、実際に生命保険選びを経験した方々のリアルな口コミを紹介します。保険選びをする前に、どのような難しさがあるのか、具体的な体験談をぜひ参考にしてください。

30代女性
商品数が多く選びきれなかった
生命保険を選ぼうとしたら、商品数が多すぎてどれが自分に合っているか分からず困りました。保障内容も似ている商品が多く、細かな違いを比較するのに時間がかかりました。

40代男性
掛け金が予想以上に高額だった
最初は希望する保障をすべて入れていましたが、掛け金が予想以上に高額で驚きました。家計の負担を考えるとすべてを保障するのは難しく、どの保障を削るかで悩みました。

50代女性
FPのアドバイスでスムーズに選べた
保険を選ぶ際、商品数の多さや専門用語が難しくて悩んでいましたが、FPに相談したことで迷いが解消しました。FPは自分たち夫婦のライフプランに合わせて必要な保障を明確に提案してくれたため、複雑な保険選びがシンプルになりました。
フラット35で団信の代わりに生命保険を選ぶ際の注意点

フラット35で団信の代わりに生命保険を選ぶ際は、ローン返済だけでなく家族の生活費まで考慮して保障を選ぶ必要があります。
団信に加入しない場合は借入金利が「団信あり」の金利から0.2%引き下げられるメリットがあります※。ただし、万一の際に住宅ローン残高の返済義務が残り、家族がローン返済を引き継ぐ可能性があるのです。
こうしたリスクを踏まえ、以下のポイントに注意しながら慎重に比較検討しましょう。
- ローン残債だけでなく家族の生活費も考慮する
- 病気や怪我で働けなくなったときの保障も考慮する
- 団信と生命保険の保険料や保障内容を比較する
ローン残債だけでなく家族の生活費も考慮する
団信では契約者が亡くなっても住宅ローンの残債がゼロになるだけで、遺族は生活費や治療費などの現金は受け取れません。そのため、住宅ローン完済後も遺された家族が、安心して暮らせるだけの生活費をまかなえる保障額を考える必要があります。
一般に、遺族の生活費は現在の生活費の7割~8割程度をひとつの目安として見積もる方法があります※。生活費の保障を「いつまで」準備するかも重要で、定年までや子供が独立するまで、配偶者の平均寿命までといった期間を基準に検討します。
必要な生活費の総額は、家族構成や年齢によって大きく異なります。
病気や怪我で働けなくなったときの保障も考慮する
生命保険の死亡保障が支払われるのは、契約者が死亡したとき(または高度障害状態になったとき)のみです。仮に病気やケガで長期間働けなくなっても、加入している保険の保障条件に当てはまらなければ、保険金を1円も受け取れないリスクがあります。
がんで療養中でも、生存している限り死亡保険金は支払われません。
病気やケガで働けない時の公的保障は以下の通りです。
- 会社員:傷病手当金(最長1年6ヶ月間、給与の約3分の2)
- 自営業者:傷病手当金なし(障害基礎年金のみ)
特に自営業者は公的保障が少ないため、自分での備えが重要です。実際、世帯主が働けなくなった場合の備えについて5〜7割の人が不安を感じていると回答しています※1。
団信と生命保険の保険料や保障内容を比較する
団信と生命保険の保険料や保障内容を比較する際は、加入者の年齢や健康状態、控除制度を考慮したトータルコストの比較が必要です。
一方、生命保険に加入する場合は保険料が年齢や健康状態によって決まります。加入時の年齢が高いほど割高になりますが、団信の特約料は年齢や性別にかかわらず一定です。若年で健康なら民間の生命保険料が割安になり、高齢の場合は団信の方が有利なケースもあります。
保障範囲の違いにも注意が必要です。団信の保険金は住宅ローン残高に充当されるため、残された家族に現金が残るわけではありません。しかし、生命保険なら受け取った保険金を生活費など自由に使えます。
【まとめ】フラット35の団信の代わりに生命保険を選ぶ際は慎重に比較検討しよう

フラット35は団信が任意な分、自ら家族を守る保険を準備する責任が生じます。団信と民間の生命保険の保険料や保障内容をしっかり比較し、保障が不足したり保険料が過剰になったりしないよう慎重に検討することが大切です。
マネーキャリアでは、経験豊富なFPに何度でも無料で相談でき、最適な保険プランについてアドバイスを受けられます。累計10万件以上の相談実績を誇り、利用者満足度は約98.6%と高く信頼できるサービスです。土日祝日を含め毎日9時~21時に相談可能です。自分の都合に合わせてプロに相談できます。

団信の金利負担が気になり、生命保険を代替として選びました。実際に比較すると月々の保険料が思ったより安く、住宅ローンと合わせても負担を抑えられています。