個人年金保険をシミュレーションして徹底解説【どこが一番お得?】のサムネイル画像

▼この記事を読んで欲しい人

  • 個人年金保険の利用を考えている人
  • 個人年金保険の具体的な保険とシミュレーションをしたい人
  • 個人年金保険をお得に受け取る方法を知りたい人

▼この記事を読んでわかること

  • 個人年金保険の具体的な保険とシミュレーション
  • 個人年金保険をお得に受け取る方法
  • 個人年金保険で注意すべき点

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内容をまとめると

  • 個人年金保険とは老後に公的年金とは別で受け取ることができる制度
  • 個人年金保険には①確定年金②有期年金③終身年金の3種類がある
  • 個人年金保険のメリットは「公的年金の不足を補える、負担する税金が軽くなる、投資が苦手な人でもお金を増やせる」
  • 個人年金保険のデメリットは「リターンが少ない、途中解約の時元本割れする、受け取り方で税金が変わる、流動性が低い」
  • 実際のデータをもとに老後の家計シミュレーションしたところ公的年金では家計をまかなえないとわかる
  • 終身個人年金保険を4つをシミュレーションして受け取る年金額を計算
  • 個人年金保険をおすすめしたい人は「貯蓄が苦手な人、老後資金を貯蓄しながら節税したい人、リスクをとりたくない人」
  • 個人年金保険をおすすめできない人は「リスクをとってもお金を増やしたい人、生活に余裕がない人、お金の使い方を自分で決めたい人」
  • 個人年金保険の選び方を徹底解説
  • 個人年金保険の返戻率を高める具体的な方法を解説
  • 個人年金保険の解約時に注意しておきたい点を解説
  • おすすめな個人年金保険サービスの人気ランキングを紹介
  • おすすめな無料保険相談窓口はマネーキャリア
  • 個人年金保険以外でおすすめな保険・金融商品を紹介
  • マネーキャリアには保険に詳しいFPが多数在籍している
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個人年金保険を利用しようと考えている方には「個人年金保険がとても複雑で多いからどれを選べばいいかわからない、実際のシミュレーションをして考えたい」という方がいると思います。そんな方に具体的な保険とそのシミュレーション、またおすすめな保険やメリットを解説します。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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個人年金保険を一番お得にするには?【シミュレーションして解説】

こんにちは、マネーキャリア編集部です。


先日、読者の方からこのようなご相談をいただきました。


「個人年金保険っていくらくらい年金がもらえるの?どうやったらお得になる?」


将来受け取れる年金額に不安のある人が多いため、このようなご相談は多数いただきました。


過去に金融庁が発表したデータに基づくと、老後の年金だけでは生活費を賄えず、2000万円が不足する可能性があるという「2000万円問題」などのニュースが話題になり、老後資金への関心が高まった方も多いと思います。


老後の年金問題におすすめな商品として「個人年金保険」が上げられます。


個人年金保険をうまく活用することで、効率的に資産を運用し、将来の資金を確保するのに役立ちます


今回は、個人年金保険のシミュレーションをしながら、お得な受け取り方やおすすめの商品について解説していきます。

個人年金保険とは何かを解説!

個人年金保険とは、民間の保険会社が提供している保険商品になります。


そもそも「年金」には、国民年金保険や厚生年金などの公的年金と、民間で提供されている個人年金に分けられます。


個人年金保険は保険会社に保険料を支払うことで、老後の年金を確保することができます。


公的年金だけでは不安がある方や、自分が亡くなった場合に遺族に年金を残したい場合に個人年金保険がおすすめです。

個人年金保険の種類は3つ【確定型・有期型・終身型】

個人年金保険には次の3種類の保険があります。

  • 確定年金
  • 有期年金
  • 終身年金
それぞれの保険の特徴について解説していきます。

個人年金保険の種類①確定年金

確定年金とは個人年金保険の中でも、年金受取人の死亡、生存に関わらず、年金を受け取ることができる保険です。


年金を受け取れる期間は10年もしくは15年などの制限がありますが、死亡後も受け取ることができるため、保険金が安定しています。


遺族に年金として残したい場合には確定年金を利用することが多いです。

個人年金保険の種類②有期年金

有期年金とは、年金の受取期間があらかじめ定められている保険のことをいいます。


例えば、年金の受取年数を15年にした場合には、15年間個人年金を受け取ることができます。


しかし、年金の受取人が死亡した場合には、途中であっても年金の支払いは終了します。


ただし、有期年金の保証期間を設定することで、死亡・生存に関わらず、一定期間の受取が保証される場合もあります。

個人年金保険の種類③終身年金

終身年金とは、名前にある通り、年金の受取人が生存している間は、永久的に年金を受け取ることができます。


ただし、被保険者が死亡した場合には年金の受取がストップするため、遺族に残すことはできません。


終身年金は自分が受け取る分の年金の補填としては最適ではありますが、いくら受け取れるかは生存している年数に依存するため、受取総額が安定しないというデメリットも考えられます。

個人年金保険を利用するメリットを解説

個人年金保険には、次のようなメリットがあります。

  • 公的年金の不足分を補える
  • 保険料控除によって税金負担を抑えられる
  • 投資よりも簡単に運用できる

家計の公的年金で不足している分を補える

個人年金のような「私的年金」を利用しない場合には、国民年金や厚生年金などの「公的年金」で老後の生活をする必要があります。


しかし、老後の生活費は、公的年金だけでは賄えないケースも多く、生活が困窮してしまう方も多いです。


したがって、個人年金保険を利用することで、将来の老後資金の蓄えを作ることができます。


ライフプランやマネープランを考えながら、老後不足しそうな金額を個人年金保険で補うということがおすすめです。

個人年金保険料控除によって負担する税金が軽くなる場合がある

個人年金保険の保険料は控除が適用されます。


そのため、個人年金保険を利用することで、毎年の税金負担を少しずつ抑えることができます。


例えば、毎月1万円の保険料を払い込んでいた場合には、年間で12万円の控除となり、年収から12万円が引かれて課税されます。


したがって、税金負担を抑えながら、老後資金を蓄えたい場合に個人年金保険がおすすめです。

投資とは違ってもっと簡単に運用できる

個人年金保険の運用方法には、定額年金変額年金があります。


定額年金は保険会社が運用してくれる保険で、契約時に運用の利回りが決定されます。


一方で、変額年金は保険の契約者が運用する年金で運用結果によって将来の保険金受取がくが変わります


変額年金の場合には自分で運用することになりますが、投資信託のように、運用したい商品を選ぶだけなので手軽に運用することができます。


そのため、投資で資産運用するよりもハードルが低いというメリットがあります。

個人年金保険のデメリット(注意すべき点)を解説

個人年金保険には次のようなデメリットもあります。

  • リスクが低いからリターンも比較的低い
  • 途中解約した時に元本割れする
  • 受け取り方によって税金が変わる
  • 流動性があまり高くない
それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。

リスクが低いからリターンも比較的低い

個人年金保険で運用できる商品は、リスクを抑えた商品に限定されています。


そのため、大きく損失が発生するリスクが低いというメリットがありますが、リターンが低くなってしまうというデメリットもあります


チーンを重視している方には個人年金保険はおすすめできないでしょう。

途中解約したとき元本割れする

個人年金保険は中途解約をした場合には「解約返戻金」が戻ってきます。


しかし、解約返戻金は、これまで払い込んだ保険料よりも低くなる可能性が高いため、元本割れのリスクがあります。


もし、個人年金保険を利用する際には、途中で解約しないように、余裕のある資金で保険料を払うということを意識しておく必要があるでしょう。

受け取り方によってかかる税金が変わる

個人年金保険は、年金として受け取るだけでなく、満期時に一括で受け取ることが可能です。


しかし、受け取り方によって税金の課税方法が変わる点に注意しておきましょう。


例えば、個人年金保険を一時金で受け取る場合には退職金と合わせて「退職所得」として扱われます。


また、通常通り年金として受け取る場合には、他の年金と合わせて「雑所得」として扱われます。


両者の所得区分によって所得控除の金額が異なるため、実質的に課税される金額が変わってしまいます。


したがって、個人年金保険の受け取り方によっては、税金が多くかかるということもあり得るでしょう

流動性が高くない

個人年金保険は性質上、流動性が低いといえます。


流動性とは、現金化のしやすさのことをいいます。例えば、普通預金の場合には、キャッシュカードを利用してすぐにお金を下ろすことができますので流動性の高い預金商品です。


しかし、個人年金保険は、解約すると元本割れするというデメリットがあるため、実質満期まで現金化できないような仕組みとなっています。


そのため、個人年金保険を利用する際には、老後まで使わないお金で始めることが望ましいです。

老後はどのような家計になるかをデータをもとに解説【シミュレーション】

個人年金保険を始める上で計算しておきたいのが、老後にもらえる年金額と、老後の生活費などの収支です。


収支が分からなければ、個人年金保険でいくら補填するべきなのかがわからないため、将来のシミュレーションを取る必要があります。


ここからは、老後の家計収支について、シミュレーションしていきます。

65歳以上の夫婦のみの無職世帯の家計収支のシミュレーション

まずは、65歳以上の夫婦世帯の家計収支についてシミュレーションしていきます。


令和2年(2020年)に実施された家計調査報告によると、収支は次の通りになりました。

  • 実収入:256,660円(可処分所得225,501円)
  • 消費支出:224,390円
  • 支出合計:1,111円の黒字
65歳以上の夫婦世帯の場合には、約1,000円程度の黒字になるようです。

しかし、あくまでも平均値の数値にすぎないため、年金収入が少ない人や賃貸住宅などの家賃がかかる人など状況によっては日々の収支が赤字になることも考えられます

ただし、国民の平均値でも収支が0円に近いため、年金収入だけで生活できない人も半数程度はいると考えておいたほうが良いでしょう。

65歳以上の単身無職世帯の家計収支のシミュレーション

次に、65歳以上の単身世帯の家計収支について、計算していきましょう。


  • 実収入:136,934円(可処分所得:125,423円)
  • 消費支出:133,146円
  • 収支合計:7,723円の赤字
単身世帯の場合の平均値は約7,700円の赤字となっています。

したがって、ほとんどの人が貯金を切り崩して生活しているというイメージになります。

単身世帯の場合は夫婦世帯と比べて所得が半分になりますが、毎月の生活費が半分以下になるわけではないため、費用が多くなる傾向にあります。

そのため独身世帯は得意に、個人年金保険が重要であると言えるでしょう。

終身年金の場合のシミュレーションを徹底解説!

老後の年金収入だけでは不安があるという方は、終身年金がおすすめです。


有期年金や確定年金の場合には受け取りの期間が定められているため、期間が終了してしまうと年金の受け取りがストップしてしまいます。


一方、終身年金は自分が生きている間はいつまでも受け取ることができるため、老後の収入の不安がなくなります。


ここからは、終身年金のシミュレーションについて、解説していきます。

終身個人年金保険4商品を比較

まずは、終身年金保険の商品について、4種類の商品を比較してみましょう。

こだわり個人年金(外貨建)悠々時間アドバンス2ライフロードGranAge
保険会社名マニュライフ生命保険ニッセイ・ウェルス生命保険JA共済日本生命
円建てor外貨外貨外貨円建て円建て
契約年齢20〜60歳16〜89歳18〜85歳50〜87歳
保険料の支払い方法月払、半年払い、年払い
一時払い、前納
一時払い月払い、一時払い月払い、年払い
受け取り率120〜200%150〜230%110〜140%110〜150%
特徴ハイリターンな運用ハイリターンな運用
契約年齢が広い
予定利率の変動による影響がある受け取り期間が長いほどお得になる



大きな利益を得たいなら外貨建て終身個人年金保険を選ぶべき

終身年金には大きく分けて外貨建てのものと円建てのものがあります。


外貨建てについてはドルなどの外国の通貨で運用される商品です。


通貨によっては、価格の変動率が大きいため、利回りが良いものもあります


そのため、払い込んだ保険料よりも大きな利益を得たいという方は外貨建ての終身保険を選ぶのが良いでしょう


ただし、外貨建てには、為替変動のリスクが大きいため、損失が発生することもありますので注意が必要です。

安定した積み立てをしたいなら円建て終身個人年金保険を選ぶべき

円建ての場合には、為替変動によるリスクがないため、外貨建てよりもリスクが少ないです。


そのため、安定した運用を期待したいという方は、円建ての終身年金を選択するようにしましょう。


ただし、円建ての終身保険の場合には、外貨建てよりもリターンが少ないというデメリットもあります。

マニュライフ生命こだわり個人年金(外貨建)でシミュレーション

ここからは、個人年金のそれぞれの商品の特徴やシミュレーション結果について確認していきましょう。


まずは、マニュライフ生命保険のこだわり個人年金(外貨建て)の詳細について、解説します。

マニュライフ生命こだわり個人年金(外貨建)はどんな保険?

マニュライフ生命こだわり個人年金(外貨建)は外貨建ての個人年金保険の中でも、為替変動によるリスクを抑えられる商品です


具体的には、保険料の払い込みの停止が自由に行えるという点です。


例えば、急な円安状態が続いてしまうと、支払う保険料負担が大きくなってしまうため、一時的に払い込みを中止することで、円安のデメリットを回避することができます。


また、年金受取の際に円高になってしまうと、受け取る年金額が下がってしまうため、受け取る期間を先延ばしにすることも可能です。

米ドル・豪ドルに分けてシミュレーション

ここからは、マニュライフ生命こだわり個人年金(外貨建)の運用のシミュレーションを行います。


今回は、次のような状況を想定してシミュレーションを取っていきます。

  • 50歳の男性
  • 月々の払い込み保険料:20,000円
  • 払い込み期間25年(1993年〜2018年の25年間の運用を想定)
  • 総支払保険料:600万円
上記のような状況で、米ドル、豪ドルそれぞれのシミュレーション結果は次のようになります。

米ドル豪ドル
受け取り総額約1,104万円約1,190万円
返戻率183.97%198.29%

上記のように、運用成績が良い場合には、高い返戻率が期待でき、将来の年金の補填をすることが可能です



注意すべき点を解説

マニュライフ生命こだわり個人年金(外貨建)には次のような注意点があります。

  • 外貨建てのため、リスクが高い
  • 保険料の払い込み停止、受取延長には一定の条件がある
特に、保険料の払い込み停止は契約日から10年以上が経過している場合のみ適用されます。

また、一括払いや一時払いを洗濯している場合には、払い込み停止ができないため注意が必要です。

ニッセイ・ウェルス生命悠々時間アドバンス2(外貨建て)でシミュレーション

次に、ニッセイ・ウェルス生命悠々時間アドバンス2(外貨建て)の保険の詳細やシミュレーションについて、確認していきましょう。

ニッセイ・ウェルス生命悠々時間アドバンス2はどんな保険?

ニッセイ・ウェルス生命悠々時間アドバンス2(外貨建て)は一時払い専用の外貨建て個人年金保険になります。


次の3つのプランから選択できるのが特徴です。

  • 自分でたくさんプラン
    死亡保障がないが、受け取れる年金額が増えるプラン
  • あとからたくさんプラン
    当初の年金額を抑えて、途中から多くの年金を受け取れるプラン
  • つかいながらのこすプラン
    年金を受け取りながら、年金の総額を保障してくれるプラン

上記の3つのプランから自分に合ったものを選べるというのが大きな特徴です。

3つの終身プランをもとにシミュレーション

ここからは、ニッセイ・ウェルス生命悠々時間アドバンス2(外貨建て)の3つのプランのシミュレーションを確認していきましょう。


今回は、次のような条件でシミュレーションします。

  • 60歳の男性
  • 運用する通貨:米ドル
  • 支払い保険料:20万米ドル
  • 積立利回り:3.01%
まず、自分でたくさんプラン(年12回年金受取の場合)のシミュレーション結果は以下のようになりました。

契約者年齢年金受取総額返戻率
78歳 約2,006万円100.3%
90歳 約3,274万円163.7%
100歳約4,330万円216.5%


次に、あとからたくさんプラン(年1回受け取り、前期年金:5年間)のシミュレーション結果は以下のようになりました。

契約者年齢年金受取総額返戻率
79歳約2,006万円100.3%
90歳約3,402万円170.1%
100歳約4,672万円233.6%


また、つかいながらのこすプラン(年12回受取、保証金割合:120%)のシミュレーション結果は以下のようになりました。

契約者年齢年金受取総額返戻率
92歳約2,008万円100.4%
95歳約2,342万円117.1%
100歳約2,900万円145.0%


それぞれのプランによって、返戻率が100%(支払い保険料と同額)になる年齢が異なります。

返戻率と年齢のバランスを見ながら自分に合ったプランを選択するようにしましょう。

注意すべき点を解説

ニッセイ・ウェルス生命悠々時間アドバンス2(外貨建て)は、プランごとに、受け取れる年金額に違いが出てきます。


自分でたくさんプランの場合には、一番返戻率が100%になるのが早いですが、長い期間受け取る場合には他のプランのほうが優れています。


また、あとからたくさんプランの場合は長く受け取った場合の年金額は多くなりますが、途中で亡くなった場合、受取がストップしてしまうため、元本を下回る可能性もあります。


一方で、つかいながらのこすプランは受取人が亡くなっても、受け取れる年金額は120%保障されていますが、生存中の受取額は極端に少なくなります。


それぞれのプランにメリットデメリットがはっきりしているため、自分に合うものを選びましょう。

JA共済ライフロード(円建て)でシミュレーション

次にJA共済ライフロード(円建て)の詳細やシミュレーションについて確認していきましょう。

JA共済ライフロードはどんな保険?

JA共済ライフロードは円建ての年金保険です。


予定利率変動型というタイプで、毎年運用の利率が見直される年金保険になります。


ただし、加入から5年までは0.5%と一定の利率で、6年目以降は最低保障利率0,75%が保障されているため、元本割れのリスクがありません


そのため、なるべくリスクを抑えたいという方におすすめの保険商品です。

年金額をシミュレーション

JA共済ライフロードの受け取れる年金額のシミュレーションについて確認していきましょう。


今回は、次のような条件で年金額を試算してみます。

  • 加入時の年齢、性別:40歳の男性
  • 掛け金:毎年30万円の年払い
  • 掛け込み期間:30年(70歳まで)
  • 掛け金の合計:900万円
  • 年率2.05%
JA共済ライフロードののシミュレーション結果は次のようになりました。

受け取り金額返戻率
12,519,000円139.1%


年率2%の利回りでも、30年間運用することにより、高い返戻率が期待できます。

注意すべき点を解説

JA共済ライフロードは最低保障利率はありますが、円建てで運用されているため、得られるリターンは低くなる傾向にあります


外貨建てだと返戻率が200%越えとなる可能性もある一方で、JA共済ライフロードの場合は高くても150%程度にしかならないため、注意が必要です。


また、元本割れのリスクはありませんが、毎年利率を見直すため、市場金利が低金利になると受け取れる金額が下がる可能性が考えられます

日本生命GranAge(グランエイジ)でシミュレーション

最後に、日本生命のGranAgeの詳細やシミュレーションについて、解説していきます。

日本生命GranAge(グランエイジ)はどんな保険?

GranAgeは50歳から加入できる個人年金保険です。


個人年金保険では、若いうちからコツコツと積み立てる商品が一般的ですが、GranAgeでは老後の準備ができていなかった方でも安心して利用できるのがメリットです


また、円建て商品のため、元本割れのリスクがないというのも安心できるポイントです。

年金額をシミュレーション

GranAgeで受け取れる年金額について、シミュレーションをしてみます。


今回は、以下の条件でシミュレーションしました。

  • 年金の種類:5年保証期間付終身年金
  • 契約時の年齢、性別:50歳の男性
  • 掛け込み期間:20年(70歳まで)
  • 払込方法:月払
  • 受け取る年金額:60万円
  • 99歳時年金総額:約1,799万円
GranAgeのシミュレーション結果は次のようになりました。

月払保険料50,790円
保険料総額約1,218万円
損益分岐点90歳


GranAgeは毎年受け取る年金額を設定して契約をすることで、支払う保険料が変動するタイプの商品です

上記のシミュレーション結果の場合、90歳を超えると支払った保険料よりも受け取る年金額が多くなります。

注意すべき点を解説

GranAgeの注意点としては次の3つが挙げられます。

  • 円建てのため、利回りが低い
  • 損益分岐点が高く、長生きすることで保険料を回収できる
  • 死亡保障はないため、受け取り期間によっては元本を下回る可能性がある
GranAgeは50歳から利用できるというメリットはありますが、その分運用期間が短くなるため、利回りが低くなりやすいです

また、保険料が一定ではなく、将来の受け取る年金額によって保険料を決めるタイプの商品であるため、支払う保険料が高くなってしまう可能性がある点に注意しましょう。

個人年金保険をおすすめしたい人

個人年金保険がおすすめな人は次のような人です。

  • 貯蓄が苦手な人
  • 節税しながら老後資金を貯めたい人
  • リスクを抑えて投資をしたい人

貯蓄が苦手な人

個人年金保険は将来受け取れる年金額を増やすための保険です。


基本的に年金が老後の生活費を上回る場合には、十分な貯金があれば問題なくやりくりできます。


しかし、老後資金を貯金しようと考えていても中々うまくいかないことが多いという方も多いでしょう。


個人年金保険であらかじめ保険料を支払っておけば、老後の貯金が少なくても年金で補填することができます。


つまり、個人年金保険は、上手に貯金を貯められない方や、貯金があるとついお金を使ってしまうという方におすすめです

老後資金を貯蓄しながら節税したい人

個人年金保険で支払う保険料は、所得控除の対象になります。


例えば、毎月1万円の保険料を支払う場合には、年間で12万円の保険料となり、12万円の控除が受けられます


もし、同じ金額を貯金に回した場合、毎年12万円の老後資金がたまりますが、所得控除がないため、保険料として支払う場合よりも税金が高くなります。


そのため、節税しながら老後資金を蓄えたい人におすすめです。

リスクがある投資はしたくない人

個人年金保険は比較的低リスクの運用商品になります。


円建ての場合には、元本割れのリスクがなく運用することができますが、利回りは預金や国債よりも高くなります


一方、株式や投資信託にはある程度のリスクがありますので、運用した結果元本を大きく下回ってしまうことも考えられます。


リスクのある投資をしたくない方は個人年金保険でコツコツと貯めるのがおすすめです。

個人年金保険がおすすめできない人

一方、個人年金保険がおすすめできない人は、次のような人です。

  • リスクを取ってでもお金を増やしたい人
  • 生活資金に余裕のない方
  • お金の使い道を自分で決めたい方

投資などのリスクをとったとしてもお金を増やしたい人

個人年金保険は比較的リスクが低めの商品のため、高いリターンが期待できる商品ではありません。


例えば、外貨建ての商品で20年〜30年運用したとしても、返戻率は最大でも200%程度となります


そのため、より高いリターンが欲しい場合には、投資信託や株式に投資するのがおすすめです。

今の生活にお金の余裕がない人

個人年金保険は、途中解約を前提としていない商品です。


中途解約が可能ではありますが、元本割れしてしまうので、もともと資金に余裕のない方は利用するべきではないでしょう。


老後の資金ばかり心配して、現在の生活に支障が出るのは本末転倒なので、ライフプランや資金計画をしっかりと立てて保険に加入するようにしましょう。

お金の使い道を自分で決めたい人

個人年金保険は、将来の年金のための商品です。


そのため、老後になるまで支払った保険料は原則戻ってきません


老後の生活は質素でも良いから若いうちにお金をたくさん使って楽しみたいという方もいるでしょう。


そのような方には、個人年金保険はおすすめではないため、流動性の高い預金商品などを利用するのが望ましいです。

個人年金保険の選び方を徹底解説

個人年金保険にもいくつか種類があるため、迷ってしまって選べない、という方も多いと思います。


ここからは、個人年金保険の選び方について、解説していきます。

①返戻率が高いところ

返戻率の高さは個人年金保険を選ぶポイントの中でも重要です。


返戻率=利回りに直結するため、返戻率が高い保険を選ぶと将来受け取れる年金額がより多くなります。


シミュレーションやそれぞれの保険商品のサイトで提示している返戻率を比較するようにしましょう。

②円建て・外貨建てのどちらか

個人年金保険には円建て・外貨建ての2種類があります。

  • 円建て:元本割れはしないが、利回りが低く、返戻率が低い
  • 外貨建て:返戻率が高くなる傾向にあるが、運用結果によっては元本割れのリスクがある。保険料が変動する可能性もある。
円建てと外貨建ての選び方としてはリスクをとるかリターンをとるかで決めるのが良いでしょう。

③保険料の支払い方法

商品によっては保険料の支払い方法が決まっているものもあります。


保険料の支払い方法は、大きく分けて次のものがあります。

  • 月払い、半年払い
  • 年払い
  • 長期一括払い
年払いや一括払いなど一度にまとめて保険料を支払う場合、割引が適用されることが多いです

そのため、資金に余裕のある人は、一括払いなどでまとめて支払う方が良いお得になります。

④個人年金保険の受け取り方

個人年金保険の受け取り方は年金として受け取るか、一括で受け取るかの2種類があります。


受け取り方によって税金の課税方法が異なるので、税金のシミュレーションを取ることが重要です


また、年金として受け取る場合には、1年ごとにまとめて受け取るか毎月受け取るか選ぶこともできます。


税金面では変わりはありませんので、好きな受け取り方で受け取りましょう。

⑤個人年金保険の運用期間

個人年金保険を何年間運用するかは重要なポイントです。


基本的には運用期間が長い方が、返戻率が上がる傾向にあります。


ただし、運用期間を長めに設定しすぎて、受け取り開始の年齢が遅くなってしまうと、トータルでもらえる年金が少なくなる可能性もありますので注意が必要です


例えば、70歳まで運用していても、80歳で亡くなってしまった場合には10年間分の年金しかもらえないことになります。

⑥個人年金保険の給付開始時期

個人年金保険の給付開始時期を設定することもできます。


例えば、給付開始を65歳にすることもできますし、70歳と遅くすることもできます


遅くするメリットは、運用期間が長くなり、返戻率が上がるという点です。


しかし、受取開始時期が遅い場合には、個人年金保険が給付されていない時期のお金のやりくりは貯金から出すということになりますので注意が必要です。

⑦特約をつけるかどうか

個人年金保険には特約をつけることができるものがあります。


例えば、利用保険のように、3大疾病になった時にお金が受け取れるようになるというものもあります。


しかし、特約をつけるということはメリットだけではありません。


特約=オプションなので、特約をつければつけるほど、保険料は高くなります


特約を付けたところで受け取れる年金額は増えないため、結果的に返戻率が低くなる点には注意しましょう。



個人年金保険の返戻率を高める具体的な方法

個人年金保険は返戻率の高さで選ぶことが重要です。


返戻率を上げるためにはいくつかポイントがあります。


ここからは、個人年金保険の返戻率を上げるための方法について解説します。

早めの加入をする

個人年金保険はなるべく早めに加入するようにしましょう。


運用期間が長ければ長いほど、返戻率が高くなります。


これは、払い込んだ保険料が複利で運用されていくからです。


運用期間が10年増えるだけでも、返戻率に大きな差が出ますので意識しておきましょう。

一括で保険料を支払う

保険料を一括で払うと返戻率が高くなります。


これは、一括で払うことにより、保険料の割引が適用されるからです。


支払う保険料が安くなりますが、運用する金額は月払いの時と同様の金額になるため、結果として返戻率が上がります。


ただし、一括払いの場合には、まとまった資金が必要になるため、資金に余裕のある人が行うようにしましょう。

給付開始年齢を遅めに設定する

一括で支払うことができないという人や早めに保険加入ができなかった人でも、年金の受取開始を遅く設定することで、返戻率を上げることができます。


年金の受取開始まで、運用は続くので、長期間運用することが可能です


例えば、65歳から受け取る予定の年金を70歳からにすることで、5年間追加で運用ができるので、返戻率が改善されるでしょう。

個人年金保険の解約時に注意すべき点を解説

個人年金保険は将来の老後資金のための保険ですが、途中で解約しなければいけなくなってしまうこともあるでしょう。


ここからは、個人年金保険の解約の際に注意すべきポイントについて解説していきます。

解約返戻金は元本割れしてしまう

個人年金保険を途中で解約する場合には、解約返戻金として扱われます。


しかし、解約返戻金の場合には、それまで払い込んだ保険料の総額よりも下回る可能性が高いです


そのため、元本割れしてもいいからとにかくお金が欲しいという場合にのみ解約するようにしましょう

外貨建ての場合は為替の動向によって解約返戻金が変わる

外貨建て保険の解約の場合には、為替レートの影響も受けます。


外貨建ての場合には、外貨で保険料を運用しているため、解約時に外貨→日本円に為替を交換して解約返戻金を渡すこととなります


そのため、円安の場合には、受け取る金額が低くなる可能性が高いため注意が必要です。

予定利率が何%の保険なのかによって解約返戻金が変わる

個人年金保険を解約する前に予定利率について確認しておきましょう。


予定利率が高い場合には解約返戻金が高くなる可能性があります


例えば、2000年前後に加入した保険の場合、予定利率が4%超えのものもあるため、高い返戻金が期待できます。


しかし、予定利率が高い保険の場合には、最後まで運用した場合の返戻率が非常に高くなるのでなるべくなら解約しない方が望ましいです

無料相談窓口を利用して最適な個人年金保険を選ぼう

個人年金保険を選ぶ際のポイントはたくさんあるため、自分では選びきれないという方も多いかもしれません。


もし、個人年金保険の選び方に迷った場合には、無料の相談窓口を利用して相談してみるのが良いでしょう。


マネーキャリアでは、保険相談をはじめとしたお金に関する相談が可能です。


ファイナンシャルプランナーの資格を持った相談員に何度でも無料で相談できるため、個人年金保険を検討している方はぜひ相談してみてはいかがでしょうか。

個人年金保険の人気ランキングを紹介

ここからは、個人年金保険に悩んでいる方向けに人気の保険についてランキング形式で紹介します。

ランキング保険名特徴
1位年金かけはし・円建ての中でも返戻率が高い
・特約がなく、年金機能のみのシンプルな保険
2位ライフロード・円建てでリスクを抑えられる
・クレジットカード払いが可能
・指定代理人請求特約が利用できる
3位みらいプラス・円建てで安定した運用ができる
受取期間や年金据え置き期間が設定できる
4位たのしみワンダフル・保険契約者代理特約と被保険者代理特約付き
・保険料が一定を超えると、返戻率がさらに上がる
5位こだわり個人年金・外貨建てで利回りが高い
・元本割れの可能性もある

基本的には、円建ての保険の中で返戻率が高いものを選択するのが望ましいです


ただし、リスクを取ってでも返戻率を上げたいという方は外貨建てを選択すると良いでしょう。

個人年金保険以外でおすすめな保険・金融商品

個人年金保険以外でも、年金を増やすことができる商品や将来の利回りを上げられるものがいくつかあります。


ここからは、そのほかにおすすめな保険商品や金融商品について、解説していきます。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

個人型確定拠出年金は(iDeCo)は、個人年金保険と同様に将来の年金を増やすための金融商品です。


個人年金保険との違いは次の通りです。

  • 払った掛け金を投資信託や定期預金、債券などの運用できる
  • 掛け金、運用の利回りの節税が受けられる
  • 掛け金に上限がある
  • 中途解約は原則不可能
  • 保険ではないため、死亡保障や特約はない
イデコの方が、年金を増やすということに特化はしていますが、流動性が一切ないことや特約がつけられないといったデメリットもあります

単純に年金を増やす目的で運用したい方や運用益の非課税を重視している方におすすめです。

NISA・積み立てNISA

NISA、つみたてNISAは非課税で運用することができる投資商品です。


最大のメリットは、運用した利益が全て非課税になるということで、投資の際に発生する20.315%の税金を抑えられることが魅力になります。


NISAの場合には、株式や投資信託に年間120万円まで運用ができ、最大5年間非課税になります。


つみたてNISAは、金融庁が認可した低リスクの投資信託を年間40万円まで積立購入ができ、最大20年間非課税が適用されます


NISA、つみたてNISAは、1年間のうちにどちらか1つしか利用できないため、注意が必要です。

日本国債

国債とは、国が国民からお金を借りて、利息をつけて返すという商品です


日本国債のメリットは高い安全性です。


銀行預金や保険商品、投資商品は、会社が破綻した際に一定金額までしか保証されないというデメリットがあります。


そのため、1つの機関に全額預けておくのはリスクが高いといえます。


国債にも破綻のリスクがないわけではありませんが、国が運営しているため、破綻するリスクは限りなく低いといえるでしょう


また、流動性が比較的高く、3年で満期を迎えるものもありますので、急な出費に対応しやすいです。


リターンは高くはありませんが、最低保証利率が0.05%と保証されているため、預金よりも利回りが欲しい方におすすめです。

まとめ:個人年金保険のシミュレーション

今回は、個人年金保険のシミュレーションについて解説しました。


今回の記事のポイントは

  • 個人年金保険とは、保険会社が提供している将来受け取れる年金を増やすための保険商品
  • 確定年金、有期年金、終身年金の3つの種類の保険がある
  • 運用方法は円建て、外貨建ての2種類でリスクとリターンが異なる
  • 比較的リスクを抑えながら、将来の年金を確保できるというメリットがある
  • 途中解約をする場合に元本割れをするという点に注意!
  • 運用期間を長くすることで、返戻率を高くすることができる
  • 個人年金保険以外にも、iDeCoやNISA、国債などもおすすめ
  • 個人年金保険を選ぶのに迷った方は、マネーキャリアで保険相談をするのがおすすめ
将来の年金や老後の生活に不安があるという方は、個人年金保険をうまく利用して、老後に備える必要があります。

個人年金保険には様々な種類がありますので、マネーキャリアなどの保険相談を利用して自分のライフプランに合わせたピッタリの保険を見つけましょう。

マネーキャリアでは、他にも見ておきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので是非ご覧になってはいかがでしょうか。