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「お金を使わない生活をするコツはある?」このような疑問を持っている方は多いでしょう。そこで本記事では、お金を使わない生活を始めるコツ3選、お金を使わないシンプルな生活のメリット、お金を使わない生活のためにできる光熱費の節約方法をまとめました。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

お金を使わない生活のコツ

こんにちは。マネーキャリア編集部です。


先日、友人からこんな声を聞きました。


「お金を使わない生活ってできるのかな。無理せず節約して、ゆとりのある生活をおくりたいな」


日々の生活の中で、お金を全く使わない日というのは、ほとんどありません。


食材や日用品の購入など、目に見えるお金だけでなく、手にしているスマホには通信費が、エアコンの効いた部屋には光熱費がかかっています。


お金を使わない生活とはどのようなものでしょうか。目指すところは、余裕のある快適な暮らしではないでしょうか。


ケチケチと切り詰めるのではなく、余裕を持って生活をしたい。

その先には、貯蓄や資産形成があります。


生活スタイルを見直すことで、お金を使わずに楽しむことができます。


この記事ではお金を使わない生活のコツをご紹介しながら、ゆとりのある生活をご提案します。

お金を使わない生活を始めるコツ3選

お金を使わない生活にはコツがあります。


お金を使わない、つまり、なるべくものを買わないで、節約をする生活です。


急に今日からお金を使わない、と決めても、ただ欲しいものを我慢するばかりでストレスが溜まっていくでしょう。


生活そのものを、お金を使わない方向へシフトしていく必要があります。今すぐできることから少しずつ始めて、じっくりと取り組むことででお金を使わない生活がなじんでいきます。


お金を使わない生活を長くおくるための、準備をしていきましょう。

何から始めればいいかわからない方へ、そのコツを3つご紹介します。


最終的にどうなりたいかイメージしながら、読み進めていってください。

1週間で使える予算を決める

ついお金を使いすぎてしまう人は、週ごとの予算を設定しましょう。

1ヶ月でこれだけ、と決めるより、1週間でこれだけ、と決めた方が守りやすいです。


いきなり大きな目標を立てるより、小さな目標を1つずつクリアしていく方が自信につながり、無理なく続けられるのです。


お金の使い方を見直す

予算を決める前に、普段何にお金を使っているのかを見直してみます。週に何回スーパーに行くのか、コンビニで無駄遣いしていないかなど、大体の使い方を把握することが大切です。


その上で、少しだけ厳しめに予算を決めます。


週ごとの予算を袋分けする

給料日に1ヶ月で使うお金をまとめて引き出して、それを4週分に分けてください。封筒でもポーチでもいいので分けて管理して、週始めに今週分だけを財布に入れます。 


財布のお金は1週間で使い切っていい、と思えば、無理せず楽に節約ができます。


予算を使い切ったらその週は買い物しない

財布にあればあるだけ使ってしまう、なくなったらまた銀行から下ろす、という人にこの袋分け管理はおすすめです。


なくなったら今週はそれ以上買い物をしない、と決めておくことで、お金の使い方の意識が変わるでしょう。

日用品は大容量のものを買う

洗剤やハンドソープなどの詰替を買うとき、2回分と4回分が選べるときは、迷わず4回分を買ってください。


大容量のものはほとんどの場合、割安になっています。いずれ必ず使う消耗品ですから、損をすることはありません。


ネット通販を利用する

洗剤など大容量の詰替商品は重たいので、ネット通販を利用するのがおすすめです。


また、割安とはいえ単価は日常の買い物の中では少し高くなりますので、スーパーやドラッグストアで買うのはためらってしまいます。いくつかの大容量品は、最初から予算を分けて考えてください。


業務用を購入する

ネットや業務スーパーなどで、日用品も業務用のものが購入できます。ラップやアルミホイルなど、家庭用より長いものが売られていますので、たくさん使う人はおすすめです。

家に置ききれないほど大量にストックする必要はなく、買い足すタイミングで大容量を選ぶだけです。

シンプルライフをおくる

シンプルライフは、お金を使わない生活に結びつきます。


部屋を見回すと、物であふれかえっていませんか。部屋が散らかっていると、どこに何があるかわからず、何度も同じものを買ってしまうなど、無駄が多くなります。


シンプルライフを実践するために、今すぐできることは3つあります。

  • 不要なものを捨てる
  • こだわりのあるものだけを残す
  • 定位置を決める


まずは不要なものを捨てていきます。今使っていないものは迷わず捨て、いつか使うかもしれない、となんとなく取っておいたものを捨てます。


捨てるのはもったいない、と思ったら、フリマアプリなどで売るのも良いでしょう。


ある程度ものが減ったら、自分の好みが見えてきます。お気に入りのマグカップ、何度も読み返した小説、使い心地のいいクッション。


こだわって選んだものまで、無理に捨てる必要はありません。自分が好きなもの、大切なものだけを手元に置くことで、心地よく、快適に過ごせるようになります。


こだわって残してあるものは、整理整頓をしてください。よく使うものは見えるところに置いて、定位置を決めます。使ったら必ずそこに戻すと決めることで、常に片付いた部屋を保つことができます。

お金を使わないシンプルな生活のメリット

シンプルな生活にはメリットがたくさんあります。

好きなもの、居心地のいいものに囲まれて快適に暮らすことで、いつの間にか生活が豊かになっているのです。


シンプルライフを続けていると、自分の中の変化に気づくでしょう。


  • お金を使わなくなる
  • ものを大切にする
  • 気持ちにゆとりができる


不要なものを捨て、必要なものだけが手元にあるのですから、余計なお金を使わなくなります。これ以上、ものを買う、増やす必要がないのです。


そして今あるものを大切にするようになるでしょう。壊れてしまっても、こだわりを持って使っているものなら、買い換えるより修理して使いたいと思うようになります。


部屋がすっきりと片付いていると、気持ちにゆとりが生まれます。


雑然とした部屋ではいつも気持ちが落ち着かず、部屋と同様に頭の中もごちゃごちゃしてしまいます。


シンプルに整理整頓された部屋であれば、頭の中も同じように整理され、やるべきことが見えてくるでしょう。

お金を使わない生活のためにできる光熱費の節約方法

財布から出すお金だけでなく、見えないお金も節約することを心がけていきましょう。


見えないお金とは、生活に欠かせない光熱費があります。


日常で何気なく使う電気・ガス・水道。季節によって増減があることは仕方ありませんが、だからといって使い放題に使っていては、明細を見てびっくりなんてことも。


節約のコツはがんばりすぎないことです。無理をして切り詰めてはストレスが溜まるばかりで、あるとき爆発してしまいます。


光熱費の節約方法は普段の使い方をほんの少し気をつけるだけでも、十分に効果があります。


今すぐできる節約方法を、それぞれ具体的に解説していきます。

ご参考の上、普段の使い方を振り返ってみてください。

電気代を節約

電気代を節約するときのポイントは、使い方と、プランの見直しです。


こまめに電源を切る・待機電力を減らす


基本的なことですが、使わない部屋の電気を消すことです。トイレの電気をつけっぱなしにしないなど、家族の協力も得ながら実践しましょう。


待機電力は、テレビや電子レンジやなど、電源が切れていてもコンセントに差した状態で消費する電力のこと。


使わないときはコンセントを抜く、またはオンオフが切り替えられるスイッチのついたプラグを使用するといった工夫が有効です。


最近の家電は省エネ設計になっているため、電力消費も少ないです。

何十年も使っているような古い家電があれば、思い切って買い換えることも、節約につながります。


家電別に節約のポイントをまとめてみました。

家電節約ポイント
エアコン30分以内の外出ならつけっぱなしがお得
テレビ寝る前、外出時は主電源を切る
冷蔵庫詰め込みすぎない。粗熱を取ってから入れる
洗濯機なるべくまとめ洗いをする
トイレ夏場は暖房便座を切る


料金プランの見直し


電気料金のプランによっては、夜や日中など、時間帯によって電気代が変わることがあります。

夜の電気を安く設定していたとしても、テレワークで日中家にいる時間が長くなっているご家庭は、あらためて料金プランを見直すことで、電気料金が安く抑えられる場合があります。

ライフスタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。

ガス代を節約

ガス代は、日々のちょっとしたコツによって節約できます。


ガスを使うのは主にキッチンと浴室です。



まずキッチンで気をつけるポイントは以下のとおりです。


  • コンロの火は鍋からはみ出さないようにする
  • 下茹では電子レンジで代用する
  • 給湯温度を見直す

鍋は大きめのものを使い、コンロの火が鍋よりも大きくならないようにしてください。鍋からはみ出した炎は全くの無駄です。


根菜などを下茹でするとき、鍋を使うよりも電子レンジの方がガス代、水道代とも節約できます。

また、お湯で茹でると野菜の栄養が流れ出てしまいますが、レンジなら閉じ込めることができますので、良いことだらけです。


給湯器がついているなら、設定温度の見直しも有効です。

お風呂に合わせて42℃くらいの設定になっているなら、キッチンで使うときだけ38℃くらいに変更しましょう。



次に、浴室での節約ポイントはこちらです。


  • 追い焚き機能を使わない
  • 蓋・保温シートを使う

家族はなるべく続けて入浴するようにし、追い焚きは使わないようにしましょう。


お風呂のお湯を冷めにくくするために、蓋やアルミ保温シートを活用してください。

アルミ保温シートはホームセンターなどで数百円から購入できます。


また、お湯に浸かったときにあふれてしまうようなら、お湯張りの量を減らすことも検討してみてください。

ガス代だけでなく、水道代の節約にもつながります。

水道代を節約

水道代の節約は、キッチンと浴室、そしてトイレでも気をつけるポイントがあります。


食器はつけ置き洗い・または食洗機を導入する


まずキッチンですが、油のついた食器や調理器具を洗うとき、どうしても水を多く使ってしまいます。落ちにくいこびりつき汚れや油汚れは、つけ置き洗いが鉄則です。


シンクに食器を下げたら、まずは水につけることを習慣づけましょう。


食器洗い乾燥機(食洗機)は節水の味方です。少ない水量でしっかり洗ってくれますし、手間も時間も省略できます。


シャワーヘッドを節水のものに替える

シャワーヘッドを節水仕様に付け替えるだけで、同じように使っても節水効果があります。水圧を変えずに節水できるものがありますので、ぜひ検討してみてください。


一人暮らしであれば、浴槽にお湯をためるより、シャワーだけの方が節水できます。

シャワーは1分間に12Lものお湯が流れていて、15分で浴槽一杯分ほどの湯量になります。


しかし、浴槽にお湯をためたとしても、全くシャワーを使わないということはないでしょう。浴槽+シャワーの湯量を考えると、短時間のシャワーだけにした方が節水になることは明らかです。


トイレは大小のレバーを使い分ける

常に大で流している人は、大小使い分けるだけで節水になります。


最近のトイレは最初から節水仕様になっていて、流れる水の量は少ないです。

正しく使うことで、十分な節水効果が得られます。

お金を使わない生活で投資にもチャレンジ

どんなにお金を使わない生活でも、もらう給料以上の貯金ができるわけではありません。

お金を増やすために、投資にチャレンジすることも視野に入れてください。


銀行の金利は今や1%よりもはるかに低く、利息のつく喜びは味わえません。


投資はスマホだけでもできるようになっています。

初心者でも、慎重にやれば利益を出せる可能性があります。


もちろん、元本割れのリスクも認識しておいてください。


投資を始める前にはある程度の知識を身につけ、仕組みとリスクを理解した上で始めることが大切です。


また、投資に使うお金は必ず余剰資金からにしてください。

減っても生活に支障のない、当面使う予定のないお金をあてるようにしましょう。


間違っても、生活費を切り崩して投資につぎ込むことはやめてください。

株式投資

株式投資とは、企業が発行する株を売買する投資方法です。

株を購入するには、証券会社に口座を開設する必要があります。証券会社の選び方は、手数料の安さや取扱商品の多さなどから自分に合うものを見つけてください。

こだわりがなければネット証券で評価が高いところを選ぶと良いでしょう。

株式投資の魅力は主に3つあります。
  • 値上がり益がある
  • 配当金が得られる
  • 株主優待が受けられる
株価は毎日変動しますので、買ったときよりも株価が上がれば、売却して値上がり益を得ることができます。

株を保有している企業が利益を出せば、配当金が受けられることもあります。

また、株を保有することで株主優待が受けられることもあり、それを目当てに株を購入するという投資家も多いようです。優待はその企業の商品詰め合わせや、商品券、割引券など様々です。

どの企業の株を購入するかは、まず身の回りの持ち物、よく行くお店など、なじみのある企業から探してみましょう。最近人気が上がっているとか、これから流行りそうだとか、そういう目線も大切です。

株式投資のリスクも理解しておきましょう。
  • 価格の下落
  • 倒産
  • 流動性リスク
保有している株価が下落すれば、その分損失が出ます。また、企業が倒産した場合には価値がなくなってしまうことも。

流動性リスクとは、銘柄によっては取引量が少なく、売りたいと思ったときに買い手がいないなど、思い通りの取引ができない場合があります。

投資信託

投資信託とは、運用をプロにおまかせする投資方法です。


株式投資が自分で銘柄を選んで1点ずつ売買を行うのに対し、投資信託はプロの選んだ複数の銘柄の詰め合わせで選べますので、初心者におすすめです。


詰め合わせる銘柄は国内外の株式や債権などに分散されているため、リスクを軽減できるメリットがあります。


投資信託を始める際にも、最初に証券会社に口座を開設する必要があります。


投資信託の魅力をご紹介します。

  • 少額から始められる
  • 商品の種類が多い
  • 運用をプロにまかせられる

投資信託は、短期間に価格が激しく増減することはあまりありません。
少額から積み立てて、長期的な目で見ること、目標を定めて確実に資産を増やすことを目指すようにしましょう。

ある程度ほったらかしでいられるところも投資信託の魅力です。見直しは数年に一度くらいで大丈夫です。

株の配当金のように、投資信託にも分配金が出るタイプのものがあります。
分配金を受け取るか受け取らないかは選ぶことができます。受け取らなかった分配金は再投資にまわされ、運用の金額が大きくなります。

投資信託のリスクについても認識しておいてください。
  • 元本保証がない
  • 手数料がかかる
金利や為替の変動により、元本割れのリスクがあります。
また、運用をおまかせすることにより、信託報酬などの手数料がかかります。

まとめ:お金を使わない生活を楽しもう

お金を使わない生活は、日々のちょっとしたコツから始められます。

無理のない範囲で節約することで、少しずつゆとりが生まれてくるでしょう。


  • 予算の範囲で生活する
  • 無駄を省いたシンプルライフをおくる
  • 光熱費を節約する
  • 余剰資金で投資にチャレンジする

お金を使わないことは、決してケチケチすることではありません。
使う範囲を決めておくことで無駄な出費を抑えられますし、ものを買うときに本当に必要なものか考える癖がつきます。

部屋がすっきりすると頭もすっきりして、気持ちに余裕ができます。

余裕ができてくると、お金を使わない生活自体を、楽しめるようになります。

無理をせず、快適でゆとりある生活をぜひ楽しんでください。