
「ソニー生命の変額保険を検討しているが仕組みが分からない」「ソニー生命の変額保険のデメリットを知りたい」このような悩みを持つ方は多いでしょう。そこで本記事ではソニー生命の変額保険の仕組みやデメリット・メリットを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
目次を閉じるソニー生命の変額保険のデメリット・メリットを紹介
こんにちは、マネーキャリア編集部です。
先日30代の女性の知人から、こんな相談を受けました。
近年、株式や債券などを運用する投資が注目されていますが、保険の中には投資型の保険もあります。
それが、先ほど紹介した相談の中にあった変額保険です。
今回は、ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のデメリット・メリットを紹介するとともに、種類やおすすめしたい人について解説します。
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」への加入を検討する際のお手伝いになれば幸いです。
ソニー生命の変額保険は4種類
ソニー生命の変額保険には、次の4種類があります。
- 終身保険:バリアブルライフ 変額保険(終身型)
- 定期保険:バリアブルライフ 変額保険(定期型)
- 養老保険:バリアブルライフ 変額保険(有期型)
- 変額個人年金保険
変額保険の他保険と違う特徴として、保険会社の運用実績によって保険金額などが増減することが挙げられます。
つまり、保険金額が変動するため、変額保険と言われているのです。
一方、運用に左右されることなく、保険金額などが一定の保険を定額保険と言います。
一般的に生命保険には元本割れするリスクがありますが、変額保険はハイリスクハイリターン型の保険になります。
そのため、大きく保険金が増えることもありますが、大きな損失が生じることもあります。
ここでは、ソニー生命の4種類の変額保険について解説します。
終身保険:バリアブルライフ 変額保険(終身型)
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のうち、変額保険(終身型)から解説します。
変額保険(終身型)は、被保険者である契約者が死亡・高度障害状態になった場合に、死亡保険金、高度障害保険金を保険金受取人が受け取れる保険で、一生涯保障されます。
死亡保険金・高度障害保険金は、ソニー生命の運用実績によって変動しますが、解約返戻金も運用実績によって増減します。
ただし、基本保険金額は、運用実績に関係なく保証されます。
ソニー生命の変額保険では、契約者は資産運用について、8つの特別勘定から1つもしくは複数を選ぶことができます。
特別勘定とは、変額保険の資産を管理・運用するための勘定のことを言います。
具体的には、次の8つの特別勘定があります。
ベンチマーク | |
---|---|
株式型 | 日経平均株価 |
日本成長株式型 | TOPIX(配当金込) |
世界コア株式型 | MSCIワールド・インデックス(配当込・円ベース) |
世界株式型 | MSCIワールド・インデックス(配当込・円ベース) |
株券型 | - |
---|---|
世界債権型 | FTSE世界国債インデックス(ヘッジなし・円ベース) |
総合型 | - |
短期金融市場型 | 短期金利 (無担保コール翌日物など) |
定期保険:バリアブルライフ 変額保険(定期型)
変額保険(定期型)は、一定期間死亡・高度障害状態が保障される保険で、変額保険の中では唯一「法人契約専用」の保険になります。
「定期型」とは、一定期間を意味します。
契約者と保険金受取人が法人となり、被保険者が役員や従業員になります。
変額保険(定期型)は、被保険者である役員や従業員が死亡・高度障害状態になった場合に、死亡保険金、高度障害保険金を保険金受取人である法人が受け取れる保険です。
そのため、死亡・高度障害状態になった役員や従業員の家族の生活保障として「死亡退職金」や「弔慰金(ちょういきん)」に充てることができます。
死亡保険金・高度障害保険金や解約返戻金が運用実績によって増減することは、変額保険(終身型)と同様です。
また、基本保険金額が運用実績に関係なく保証されることや、資産運用に当たって、8つの特別勘定から1つもしくは複数を選ぶことができることも、変額保険(終身型)と同じです。
養老保険:バリアブルライフ 変額保険(有期型)
変額保険(有期型)は、満期を迎えた場合、満期保険金が受け取れる保険です。
変額保険(終身型)と同じく、ソニー生命の運用実績によって死亡保険金・高度障害保険金が増減するほか、解約返戻金も運用実績によって増減します。
ただし、注意すべきは、満期保険金もソニー生命の運用実績に左右され、最低保証がないことから、満期保険金が基本保険金額を下回るおそれがあることです。
つまり、満期を迎えたとしても、満期保険金に損失が生じることもあるのです。
これ以外の点については、変額保険(終身型)とほとんど同じです。
変額個人年金保険
変額個人年金保険は、ソニー生命の運用実績によって年金額が増減する保険です。
年金額に最低保証はないため、元本割れするリスクがあります。
年金の支払いが開始される(年金支払開始日)前に、被保険者である契約者が死亡した場合、死亡保険金が支払われますが、この死亡保険金も運用実績によって増減します。
また、解約返戻金も運用実績によって増減します。
資産運用に当たって、8つの特別勘定から1つもしくは複数を選ぶことができるのは、他の変額保険と同様です。
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のデメリット
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」には、4種類の変額保険がありますが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
ソニー生命の変額保険への加入を検討している方にとって、この保険にどんなデメリットがあるのかについては、とても気になるところだと思います。
そこで、ここではソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のデメリットについて、解説します。
保険料の全額が投資されるわけではない
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のデメリットとして、保険料の全額が投資されるわけではないことが挙げられます。
この変額保険に加入したら、毎月一定の保険料を支払っていきます。
その保険料が運用されることになりますが、契約者が支払った保険料の全額が運用されるわけではありません。
というのは、保険料から運用関係費用や保険関係費用が差し引かれるからです。
そのため、ソニー生命の変額保険に加入することを検討する際は、この点を考慮する必要があります。
つまり、ソニー生命の変額保険に加入して、保険料を運用するには諸費用がかかりますが、これがデメリットになります。
ファンドにREIT(不動産投資信託)がない
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のデメリットとして、次に挙げられるのが、ファンドにREIT(不動産投資信託)がないことです。
既に解説したとおり、ソニー生命の変額保険では、資産運用するに当たって、契約者は8つの特別勘定から1つもしくは複数の特別勘定を選ぶことができます。
この8つの特別勘定(ファンド)の中に、REIT(不動産投資信託)はありません。
REIT(不動産投資信託)とは、多くの投資家から調達した資金をマンションや商業施設などの不動産に投資することによって、賃料や売却益を投資家に分配する金融商品のことです。
変額保険を販売している保険会社の中には、REIT(不動産投資信託)を特別勘定(ファンド)に加えている会社もあります。
そのため、どうしてもREIT(不動産投資信託)を運用したいという方にとって、ソニー生命の変額保険の特別勘定(ファンド)にREIT(不動産投資信託)がないことは、デメリットになります。
どうしてもREIT(不動産投資信託)を運用したい方は、REIT(不動産投資信託)がある保険会社の変額保険に加入したほうがいいかもしれません。
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のメリット
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」の主なデメリットを2つ解説しましたが、この変額保険にはメリットもあります。
保険への加入を検討する際には、その保険のメリット・デメリットを確認した上で、慎重に検討する必要があります。
そこで、ここではソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のメリットを解説しますので、この保険への加入を検討する際の参考にしてください。
保険料の払い仕込み免除がある
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のメリットとして、まず挙げられるのが、保険料の払込免除があることです。
これは、契約者が高度障害や身体障害の状態になったときに、それ以後の保険料の払込みが免除されることを言います。
このような契約者の不測の事態に備えて、ソニー生命の変額保険では保険料の払込免除というサービスが用意されています。
このサービスがあることによって、契約者が高度障害や身体障害の状態になっても、変額保険の保険料は払い込まれ、運用が続けられます。
そのため、契約者は保険金をもらえることになります。
したがって、保険料の払込免除は、ソニー生命の変額保険の大きなメリットになるのです。
年2回まで運用益を引き出せる
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」の2つ目のメリットは、年2回まで運用益を引き出せることです。
本来、保険金を受け取ることができるのは、おおむね20年以上先になります。
そのため、契約者にとって、保険料を支払っている途中で運用益を引き出せることはメリットになります。
ただし、運用益とあるように、ある程度の運用益が出ていないと引き出すことができないので、注意が必要です。
さらに、運用益を引き出すと積立金額が減額されることから、運用する資金が減ることになります。
運用する資金が減る分、大きく稼げる可能性が低くなってしまうというリスクがあります。
つまり、契約者は保険料を支払っている途中で運用益を引き出すか、引き出さずに運用資金を維持して、大きく稼ぐ可能性を残すかを選択することになります。
資産運用構成割合を年12回まで無料で変更できる
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」の3つ目のメリットは、資産運用構成割合を年12回まで無料で変更できることです。
ここでいう資産運用構成割合とは、8つの特別勘定の中から選んだ特別勘定に投資する割合のことです。
この資産運用構成割合は、保険料払込期間中であれば、いつでも変更できます。
さらに、各特別勘定の資産を他の特別勘定へ年12回まで移転することができます。
例えば、世界コア株式型に利益が上がっていて、今後も利益が見込まれる場合に、損失が出ている特別勘定から世界コア株式型に資産を移転することが可能です。
このように運用実績に応じて、資産運用構成割合を年12回まで無料で変更することができるので、契約者に有利になります。
したがって、資産運用構成割合を年12回まで無料で変更できることは大きなメリットになるのです。
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」はこんな人におすすめ
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」について、4種類の変額保険があること、デメリット・メリットを解説してきました。
これを踏まえて、ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」をおすすめしたいのは、次のような方です。
- 若いうちは保障も欲しい
- 老後資金としても使えるように運用もしたい
というのは、ソニー生命の変額保険には、基本保険金額が最低保証され死亡保障があるとともに、資産運用することもできるからです。
一方、変額保険のような保障がいらないという方は、投資信託のほうがおすすめです。
投資信託には変額保険のような保障はありませんが、資産運用ができるからです。
投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を資産運用の専門家が株式や債券などに投資・運用することによって、投資家に還元する仕組みのことです。
つまり、保障が欲しくて資産運用もしたい方は変額保険、保障はいらず資産運用だけをしたい方は投資信託がおすすめだということです。
ただし、投資信託には保障がないことから、投資信託は変額保険よりもリスクが高い金融商品であることに注意が必要です。
資産運用や保険について悩んだらお金のプロに相談すべき理由
ここまで、ソニー生命の変額保険についてかなり詳細に解説してきました。
とはいえ、
このような悩みを抱える方は多いでしょう。
結論から言うと、そのような方はお金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
FPは、変額保険だけではなく、様々な金融商品を比較検討しながら、相談者の資産状況や、家計の状況に合わせて最適な提案をすることができます。
資産運用を希望しない場合でも、家計の改善方法についてなど、身近なお金の悩みについてなんでも相談できます。
特に、マネーキャリアの無料保険相談サービスは3,000名のFPと提携している日本最大級のFP相談サービスなのでおすすめです。
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まとめ:ソニー生命の変額保険のデメリット・メリットを紹介
この記事では、ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」のデメリット・メリットを紹介するとともに、種類やおすすめしたい人についてお伝えしてきました。
ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」には、終身型、定期型、有期型の変額保険及び変額個人年金保険の4種類があります。
ソニー生命の変額保険には、次のようなデメリット・メリットがあることを、この記事では紹介しました。
デメリット
- ・保険料の全額が投資されるわけではない
- ・ファンドにREIT(不動産投資信託)がない
メリット
- ・保険料の払い仕込み免除がある
- ・年2回まで運用益を引き出せる
- ・資産運用構成割合を年12回まで無料で変更できる
保険への加入を検討する際には、その保険のデメリット・メリットを検討することが不可欠になります。
そのため、ソニー生命の変額保険「バリアブルライフ」への加入を検討する際には、この保険のデメリット・メリットを紹介したこの記事を参考にしていただければと思います。
マネーキャリアでは、他にも読んで頂きたい記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。