内容をまとめると
- 投資初心者におすすめ投資方法は積立NISA(新NISA)や投資信託
- 投資初心者で投資が不安な人は少額から始めてみることがおすすめ
- 投資は余剰資金で行うのが鉄則
- プロの専門家に相談してみるのもおすすめ!
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資産を増やす方法の一つとして投資があります。投資初心者にとってそもそも何をするのか、失敗しないか、メリットデメリットは何なのかを理解してから始めることは非常に重要です。本記事では、投資初心者のためにおすすめ投資方法や失敗しないコツ、投資用語解説をしています!
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 初心者投資家は何から始めるべきか解説!
- ①投資のメリットデメリットを理解する
- ②投資を始める目標を定める
- ③投資の種類を理解する
- 投資初心者におすすめの資産運用方法とは
- そもそも資産運用とは何か
- おすすめ①積立NISA(新NISA)
- おすすめ②投資信託
- 投資初心者は少額投資から始めてみよう
- 投資初心者が知っておきたい失敗しないためのコツ4選
- コツ①生活費を使わず余剰資金で投資をおこなう
- コツ②一時の利益・損失に惑わされない
- コツ③長期・分散・積立投資を心がける
- コツ④プロの専門家に相談してアドバイスをもらう
- 【投資用語集】初心者が知っておきたい用語一覧
- 投資初心者にはマネーキャリアの無料オンラインセミナーがおすすめ
- まとめ:投資初心者は勉強して理解を深めてから始めよう
初心者投資家は何から始めるべきか解説!
①投資のメリットデメリットを理解する
投資初心者にとっては、投資に対する基本的な理解が不可欠です。メリットやデメリット、投資の種類、投資に対する考え方などの基本知識が不足していると適切な商品の選択やリスク管理が難しくなります。
主に投資のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
投資のメリット
- 複利効果によって効率的に資産を形成できる。
- 配当金や株主優待などの受け取りが期待できる。
- 金融や経済の知識を深めることができる。
投資のデメリット
- 投資元本が割れてしまう場合がある。
- 一定の額の投資資金が必要になる。
- 勉強を怠ることによって損失をこうむる。
したがって「友人の勧めで始めてみよう」といった軽率な行動は危険です。資産を守るためにも、基本知識を習得し、じっくり検討することが大切と言えるでしょう。
②投資を始める目標を定める
基礎知識である投資のメリットやデメリットを理解したら、次に重要なのは投資の目的や目標を具体的に定めることです。
たとえば、
- 老後の資金を積み立てるため、10年後までには500万円の利益をめざす。
- 子供の教育資金のために、5年後に150万円、10年後には300万円の利益をめざす。
- リフォーム費用を確保するために、7年後までには200万円の利益をめざす。
これらの目的や目標を設定することで、具体的な計画や投資の手段を考えやすくなるでしょう。ただし、現実的で具体的な目標を設定することが大切で、難しい目標を掲げると、過度なリスクを取らざるを得なくなる可能性があるため、注意が必要です。目的や目標が明確になったら、それに適した投資の種類や手法を検討していきましょう。
③投資の種類を理解する
投資には、ローリターンからハイリターンまで、多岐にわたる選択肢があります。自分に適した商品を選ぶためには、それぞれの特性を理解することが不可欠です。
ローリターン
ローリターンの商品としては、預貯金や、円建ての債券があります。預貯金は元本が保障されますが増えることはありません。
国や企業が資金調達のために発行する債券は安定した運用が可能ですが、発行体が破綻すれば価値が失われる可能性があります。
これらの商品では大きなリターンを期待することは難しいといえます。
ミドルリターン
外貨預金や外貨建て債券 | 不動産投資 | |
---|---|---|
概要 | 米ドルなどの外国の通貨での預金や債券 | アパートなどに投資をして、家賃収入などの収益を得る |
メリット | 円での預貯金や債券と比較して金利が高い | 入居者がいれば継続的な収入が見込める レバレッジをかけて大きく運用できる |
デメリット | 為替変動リスクがある | 入居者がいないと経営は赤字になる |
投資信託(株式型) | 株式投資 | |
---|---|---|
概要 | 投資家から資金を集めファンドマネージャーが運用 | 企業が発行する株式を株式市場で売買する |
メリット | 少額から投資可能 手間が最小限 | 配当金や株主優待が受け取れる 株式市場がオープンしていればいつでも売買可能 |
デメリット | 損失リスクは排除できない | 発行元が破綻すると紙屑になる可能性がある 短期間で大きな損失になる可能性がある |
投資初心者におすすめの資産運用方法とは
投資の種類を踏まえたうえで、投資初心者におすすめしたい運用方法は以下の2つです。
- 積立NISA(新NISA)
- 投資信託
そもそも資産運用とは何か
資産運用とは自分がもっている手元のお金を預貯金や株式、債券といった金融商品を選んで管理運用し、お金を貯めたり、ふやしたりすることです。
資産運用には2つの側面があります。一つは貯めることを重視する預金や貯金、定期預金。もう一つはふやすことを重視する株式や債券があります。
いわゆる投資と呼ばれるのは後者のふやす目的でおこないます。 初心者が資産運用をするさいは貯めるのが目的なのか、ふやすのが目的なのかを明確にしたうえで金融商品を選んでいきましょう。
おすすめ①積立NISA(新NISA)
最初におすすめするのは積立NISA(新NISA)です。
積立NISAとは、投資で得られた利益にかかる税金がゼロになるNISA(少額投資非課税制度)の一つです。金融庁が厳しく定めた要件をクリアした投資信託でつみたて投資ができます。
2023年12月までは年間40万円までの金額が対象でしたが、2024年の1月からの新NISAでは、年間120万円までが対象になり、金額が大きく広がります。
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限定されますが、少額から始めることができ、かつ毎月積み立てていくので大きなお金を一度に入れなくて済むのが特徴です。
毎月一定の額を積み立てていくのがポイントで、仮に市場の変化があり、大きく値段が動いた場合であっても、大きな損失になることも大きな利益になることも考えにくいといえるでしょう。
したがって、効果を実感するには長期間の運用期間が必要です。
おすすめ②投資信託
投資信託とは投資家からお金を集めて、資産運用の専門家(プロ)が投資家に代わって株式や債券などに投資、運用してくれます。
運用結果が投資額に応じて分配される金融商品です。
メリット
- プロが運用してくれる
- 分散投資とリスク分散
投資信託を購入すれば、プロの資産運用担当者が判断や選定を代行してくれるため、初心者であっても難しい判断が不要です。最低100円から投資を始められるため初心者におすすめです。
投資信託では様々な地域や通貨に分散投資できるため、リスク分散が可能です。これにより、一つの投資先に依存せず、安定性を確保できます。
デメリット
- どの投資信託を選ぶかによって手数料が違う
- 元本の保証はされていない
どの投資信託を選ぶかにより、差し引かれる手数料が異なります。手数料は必ずしも運用成績に比例するわけではありませんので選択は慎重にする必要があります。
投資信託は元本の保証がないため、投資先の価値が減少すれば損失が生じる可能性があります。リスクを理解し、注意深く選びましょう。
投資初心者は少額投資から始めてみよう
はじめての投資で不安な場合は例えば5000円といった金額の小額から始めてみることをおすすめします。たとえ少額であっても長く続けることで大きく育つ場合があります。
たとえば積立NISAですが、ほとんどの証券会社で1,000円から始められます。毎月1,000円のつみたてなら無理なく始められる、という方がほとんどでしょう。
「たかだか1,000円じゃ…。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、20年続ければ24万円です。年利5%で運用できれば、41万円にもなります。全世界株式のパフォーマンスが年平均6.3(1988〜2022年のデータで計算)なので、かなり現実的な数字だといえます。
月1,000円でこれだけのリターンが期待できるのであれば、リスクを取るには十分な価値があるでしょう。
投資初心者が知っておきたい失敗しないためのコツ4選
投資信託は、株式そのもへの投資と比較するとローリスクではありますが、まったく知識のないままスタートすると、思いがけず大きな損失を出してしまうことがあります。
初めての投資信託の運用で失敗しないために、以下4つのコツを押さえて、上手に資産運用を始めましょう。
コツ①生活費を使わず余剰資金で投資をおこなう
投資初心者が成功するための大切なコツの一つは、生活費を使わずに余剰資金で投資を行うことです。投資信託は預貯金とは異なり元本の保証がないため、手元の資金をすべて投入すると、家計や将来のライフプランに悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、余裕資金を活用して投資信託を購入し、日常の生活に支障をきたさない範囲で安定的に運用することが重要です。まずはリスクを最小限に抑えながら経験を積むことが大切といえるでしょう。
投資で成功するためには、慎重な資金運用と着実な成長が求められます。しっかりと余裕資金を確保し、計画的に行動することで、投資初心者でも確実な一歩を踏み出せるのです。
コツ②一時の利益・損失に惑わされない
2つ目のコツとして、一時の利益・損失に惑わされないことが挙げられます。これは、市場の一時的な変動や価格の上下に冷静であることを意味しています。
投資は一時的な波に振り回されず、冷静な判断力を持ちながら長期的な視点での取り組みが求められます。株価や市場の動きは日々変わるものであり、一時的な利益や損失があっても、それに惑わされずに投資戦略を着実に実行することが大切です。
特に株式市場では、変動が頻繁に発生するため、感情に左右されない冷静な心が重要です。一時の上昇に興奮しすぎず、一時の下落におびえず、投資先を選別することが成功への近道です。したがって、「一時の利益・損失に惑わされない」姿勢を持ち続けることが、投資の成功への鍵になります。
コツ③長期・分散・積立投資を心がける
投資信託は株式投資に比べてリスクが少ない分大きなリターンが難しいとされます。
ただし、長期的な運用による複利効果により、着実なリターンが期待できます。そのため、投資信託は基本的には中・長期での運用が適しているといえるでしょう。
特に初心者の方は、まとめて一気に購入するより、積み立て型の運用をおすすめします。
毎月一定額を積み立てることで、安い時には多く、高い時には少なく購入できるため、購入単価が均等化されるのがメリットです。
初心者は購入のタイミングをつかみにくく、高値での購入ミスが起きやすい傾向があります。少額からでもコツコツと積み立てて長期的な視野で運用することで、時間的なリスクを分散させ、より安定した運用が可能になるのです。この方法は投資初心者にとって取り組みやすく、着実な資産形成につながります。
コツ④プロの専門家に相談してアドバイスをもらう
投資初心者が成功するための大切なコツの4つ目は、「プロの専門家に相談してアドバイスをもらう」ことです。
市場の変動や複雑な投資商品に不安を感じる初心者にとって、プロの助言は非常に有益です。専門家は経験豊富で市場のトレンドやリスクを把握し、個々の状況に合わせた的確なアドバイスを提供してくれます。 プロのアドバイスを受けることで、投資目標の設定やリスク管理の方法、適切なポートフォリオ構築などについて理解が深まります。これにより、自身の資産を効果的かつ効率的に運用するスキルが向上し、失敗を最小限に抑えることができます。
プロのアドバイスをただ受けるのではなく、自らも学び、理解し、質問することが重要です。相互のコミュニケーションを通じて投資に関する知識を深め、プロセスを透明に理解することが、投資初心者が安定的かつ持続可能な成果を上げるための鍵といえるでしょう。
【投資用語集】初心者が知っておきたい用語一覧
用語 | 意味 |
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基準価値 | 投資信託の現在の価値を示す数字 |
純資産額 | 指定ファンドの全財産の合計の価格を示す数字 |
口数 | 保有している金融商品の数 |
含み益 | 購入時よりも基準価値があがり損益がプラスの状態 |
含み損 | 購入時よりも基準価値がさがり損益がマイナスの状態 |
特定口座 | 投資による税金の確定申告を証券会社が代わりに行ってくれる口座 |
一般口座 | 普通の口座 |
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まとめ:投資初心者は勉強して理解を深めてから始めよう
今回は、初心者投資家は何から始めるべきか解説し、以下の内容について見ていきました。
- 投資のメリットデメリットを理解する
- 投資初心者におすすめの資産運用方法とは
- 投資初心者が知っておきたい失敗しないための4つのコツ
お金を増やすには、現代の低金利状況では難しい時代です。銀行預金の利息が十分でなく、物価上昇に追いつかない状況下では、資産を守りながら増やすことは難しいでしょう。
投資は、お金を働かせて増やす方法の一つであり、適切な知識と長期的な視野があれば、資産を着実に増やすことが可能です。この記事が、投資を始める一歩に踏み出す勇気を与え、具体的なステップを考える手助けになれば幸いです。
将来の資産運用に向けて行動することが、お金を増やし、より安定した未来を築く手段となります。まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。