損する人が増えている?つみたてNISAの失敗例と対策のサムネイル画像

つみたてNISAは、2018年1月より開始された少額投資非課税制度です。つみたてNISAで積み立て投資を行っている人の中でも、正しい投資法がわからず損をしている人が増えてきています。今回の記事では、失敗事例や損する人の特徴をまとめています。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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つみたてNISAの失敗事例5つ!

まずは、つみたてNISAの失敗事例を5つ紹介します。


  • 株価が暴落したタイミングで売却した

つみたてNISAの失敗事例の一つ目は、株価は景気に応じて大きく下落することがありますが、そのタイミングで「損してしまう」と売却して失敗したケースです。


特に投資初心者の場合、株価が大きく下がることが一時的なものだと把握しておらず、心配になって売却する傾向にあります。


近年のコロナウイルスによる株価暴落について、コロナウイルスが出始めた際は大きく下落しましたが、2022年10月現在では多くの銘柄が株価を戻しており、中には以前よりも株価が上昇している銘柄もあります。


つみたてNISAの特徴は、淡々と投資を続けることで損する確率を下げ、長期の投資で効果を出すことです。

株価の下落時には、損切りをするために売却するのではなく、平均購入価格が下がることで株価上昇時に利益が出やすいという認識を持つ必要があります。


  • 知識を持たずにリスクの高い投資信託を購入した

つみたてNISAの失敗事例の二つ目は、知識を持たないまま「誰かに勧められたから」といったように、言われるがまま投資信託を購入して失敗したケースです。


投資では大きな利益を得られる可能性がありますが、大きな損失が出る可能性があることも覚えておく必要があります。


投資のリスクを軽減するには、株式が損失を出していても他の資産が値上がりするようなバランス型の商品を購入し、金融資産トータルで損失が発生しないことが重要です。


また、つみたてNISAで購入する投資信託は、信託報酬が安いものを選ぶことが重要です。

つみたてNISAは長期投資が前提なので、信託報酬の料率で損をしないためにも、信託報酬が安い投資信託を選びましょう。


  • 軽い気持ちでスイッチングをしたために非課税枠を消費した

つみたてNISAの失敗事例の三つ目は、スイッチングにより、つみたてNISAの年間で決められている非課税枠を消費して失敗したケースです。


つみたてNISAでは、年間40万円の限度額が設定されていて、最大20年間の積み立てができますが、途中で売却することもできます。

しかし、注意しなければいけないのは、途中で売却した場合でも非課税枠が戻ることがないため、新規購入時には非課税投資枠の中で購入することになる点です。


別の投資信託を購入したい場合には、積み立ててきた投資信託を売却するのではなく、保有したまま新たな投資信託を購入し、失敗しない長期投資を心がけましょう。


  • 利益が出たので売却した

つみたてNISAの失敗事例の四つ目は、投資している中で利益が出たので売却して失敗したケースです。


何度も説明していますが、つみたてNISAは長期保有が前提の投資方法です。

長期で運用するからこそ複利の効果が期待でき、利益額を最大化することができます。


積み立てを続けて複利の効果が得られている投資信託を、短期的な目線で売却してしまうと非常にもったいないです。

損失が出ることではありませんが、長期で保有するために淡々と積み立てていきましょう。


  • 家計が苦しいのに限度額まで投資した

つみたてNISAの失敗事例の五つ目は、家計状況を把握せずに、限度額まで積み立てをして失敗したケースです。


つみたてNISAの非課税枠を最大限活用するために限度額の年間40万円で積み立てを始めても、生活が苦しくなっては意味がありません。


病気やけがなど万が一のことがあった場合に、積み立てていた投資信託から費用を払うことになり、数年間の積み立てが水の泡です。


つみたてNISAを始めようと思った気持ちは大事ですが、長期の投資で失敗しないように、無理のない範囲で投資を始めましょう。


参照:https://diamond.jp/zai/articles/-/264709

つみたてNISAで損する人の共通点

つみたてNISAで損する人の共通点は3つあります。


  • 短期目線でお金を増やそうとしている

つみたてNISAで損する人の共通点の一つ目は、短期目線でお金を増やそうとしている人です。


つみたてNISAはあくまで長期目線で行う資産形成なので、短期でお金を増やそうと考えている人には向いておらず、結果的に損失が出る可能性があります。

短期でお金を増やしたい人は、つみたてNISAではなく他の投資法も検討してみましょう。

  • 変動する株価を気にしすぎて投資を中断してしまう

つみたてNISAで損する人の共通点の二つ目は、変動する株価を気にしすぎて投資を中断してしまう人です。


失敗事例の章でも紹介しましたが、株価に変動はつきものです。 景気によって変動する株価を毎日のようにチェックして、精神的にストレスを抱えてしまう人もいます。


損失が発生したタイミングで、「損が出たから」と売却してしまうのは非常にもったいないです。


複利の恩恵を受けられる長期投資のメリットを最大限活用するために、淡々と積み立て投資をするのが、長期投資で失敗しないためのポイントです。

  • 成長しない商品を選ぶ

つみたてNISAで損する人の共通点の三つ目は、成長しない商品を選ぶ人です。


米国株式は変動はありながらも右肩上がりに株価が上昇していますが、日本平均株価は30年以上最高値を更新できていません。


このように、成長が見込めない資産だけに投資をしていても、想像していたよりも資産が増えずに投資をあきらめてしまう人がいます。


長期でコツコツ投資ができるように、購入する商品は慎重に選びましょう。

もし自身で判断がつかない場合は、お金のプロに相談するのも選択肢の一つです。


参照:https://moneiro.jp/media/article/tumitatenisa-loss#h2e9c340924

つみたてNISAの制度をおさらい


つみたてNISAとは、2018年1月より開始された少額投資非課税制度です。


通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAでは年間40万円までの投資で得た利益は非課税になります。


つみたてNISAの特徴は以下の4つです。

  • 少額からの投資ができる

1回あたりの最低投資額は100円となっていますので、失敗をしたくない人でも長期で少額の積み立てを行える制度です。


  • 最大20年間運用益が非課税

非課税期間が長いので、長期目線で投資をする人におすすめの制度です。


  • 投資信託は投資のプロが運用している

つみたてNISAで購入する投資信託は、プロが運用してくれるため損失が出にくいです。


  • 資産運用に時間を要しない

購入する投資信託と積み立てをする金額を設定すれば、自動で積み立てを行えるので、毎日のように株価をチェックする必要がありません。


参照: https://www.dcnenkin.jp/media/3895/

つみたてNISAで得する人の共通点

つみたてNISAで得する人の共通点は4つあります。


  • 長期間淡々と積み立てられる

つみたてNISAで得する人の共通点の一つ目は、長期間淡々と積み立てられる人です。


つみたてNISAは長期で淡々と投資を続けることで、複利の効果が働き、非課税枠を最大限活用することができます。


  • 困ったときにプロに相談できる

つみたてNISAで得する人の共通点の二つ目は、困ったときにプロに相談できる人です。


20年間運用したタイミングで売却するかどうかは、お金のプロの相談してみましょう。 豊富な投資経験を持っているプロのアドバイスを受けることで、損をしない終わり方ができます。


  • リスク分散のために他の金融資産にも投資をしている

つみたてNISAで得する人の共通点の三つ目は、リスク分散のために他の金融資産にも投資している人です。


老後2,000万円問題を解決するには、つみたてNISAだけでは難しいです。 老後の資金のことや、つみたてNISAが暴落したときのリスクヘッジのために、他の金融資産にも投資をして資産形成を図りましょう。


  • 万が一のことがあった時を考えている

つみたてNISAで得する人の共通点の四つ目は、万が一のことがあった時を考えている人です。


投資は健康上のリスクヘッジにはなりません。 保険商品を組み合わせることで、万が一のことがあった時にも、失敗せずに資産運用ができます。


参照:https://moneiro.jp/media/article/tumitatenisa-loss#h2e9c340924

20年後に大暴落したらどうすればいいの?

つみたてNISAで20年間投資した金融商品が、20年後に下落している可能性もありますので、非課税期間が終了する前に金融商品の出口戦略を考える必要があります。


もし20年後に損失が出ている場合に、そのまま保有し続ける場合は課税口座に移管されます。

課税口座に移管されると、移管された時点での時価が新しい取得価格となり、その後に値上がりして売却する際は、新しい取得単価との差額で利益が確定します。


つみたてNISAの購入額が40万円、課税口座移管後に35万円⇒45万円となった場合、以下のような差額となります。


つみたてNISA活用の場合:

売却価格(45万円)-新しい取得価格(35万円)=10万円の利益


つみたてNISAを活用しない場合:

売却価格(45万円)-元々の価格(40万円)=5万円の利益


このように、同じ売却価格でも、つみたてNISAを活用していたかどうかで利益額にも差が生まれますので、課税口座に移管後に株価が上昇する見込みがあれば、保有し続けるのが良いでしょう。


また、課税口座に移管後に株価が上昇する見込みがない場合は、損切りで売却する選択肢もありますので、覚えておきましょう。


参照:https://www.dcnenkin.jp/media/3124/

まとめ


つみたてNISA長期でコツコツと少額投資ができる少額投資非課税制度です。


つみたてNISAでは、失敗して損をする人と得をする人に分かれます。

つみたてNISAで失敗しないためにも、自身に合った投資法かどうかを吟味する必要があります。


つみたてNISA以外にも、さまざまな資産運用の方法がありますので、自分の合う資産運用は、まずはお金のプロに相談してみましょう。