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LINE証券を利用していて、確定申告が必要なのか気になる人も多いのではないでしょうか。この記事では、LINE証券で確定申告が必要なのか、必要な場合の確定申告のやり方や確定申告をLINE証券に任せる方法を紹介しています。ぜひお読みください。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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LINE証券で確定申告は必要?


ネット証券のうち、LINEが提供しているサービス・LINE証券。

LINEが運営しており、始めるにあたって新たにアプリをダウンロードする必要がありません。

LINEさえ入っていればすぐに始められる、その手軽さが人気となっています。


ところで、LINE証券では、確定申告は必要なのでしょうか?


今回はLINE証券と確定申告について

  • 多くの人はLINE証券で確定申告不要
  • LINE証券で確定申告が必要な人
  • LINE証券の確定申告をする方法 
  • 確定申告をLINE証券に任せる

以上の内容を中心に解説していきます。


LINE証券を使っていなくても、株取引を行っている方であれば、確定申告の際に知っておきたい情報が記載されているので

ぜひ最後までご覧ください。

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多くの人はLINE証券で確定申告は必要ない

多くの方は、LINE証券で確定申告は必要ありません。


確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得金額から計算した税金を、納税者が自分で計算して納付する制度のことをいいます。


具体的に、確定申告が必要ないパターンとしては、以下2つに当てはまる場合です。

  1. 源泉徴収ありの特定口座を利用している場合
  2. LINE証券の利益が20万円以下の場合
順番に解説していきます。

①源泉徴収ありの特定口座なら確定申告は不要


そもそも「源泉徴収あり」の口座とは、金銭を受け取る際に、税金分を控除して支払いをしてくれる口座のことです。

証券会社が投資家に代わって、税金の納付を行ってくれます。


LINE証券に限った話ではありませんが、一般的に、源泉徴収ありの口座を利用していれば、確定申告は不要です。


およそ20%の税金を自動で徴収されるので、LINE証券内での取引に関しては、納税は完了しています。

他の証券会社でも株取引を行っている方に関しては

「LINE証券で確定申告が必要な人は?」の章でも触れていますので、そちらも読んでみてくださいね。


投資初心者の方なら、確定申告が不要になる、源泉徴収ありの特定口座を利用するのがお勧めです。

LINE証券では、特定口座を開設する際「LINEに任せる」を選択すると、自動的に源泉徴収ありの口座が選択されます。


源泉徴収のあり・なしを確認する方法は、この後説明しますので、そちらをご覧ください。

②LINE証券の利益が20万円以下の場合は確定申告は不要

こちらもLINE証券に限った話ではありませんが、株取引での利益が20万円以下の場合は、確定申告は不要です。

逆に、利益が20万円を上回る場合は、確定申告を行い、納税しなければなりません。


「20万円以下なら確定申告をしなくて良い」とお伝えしましたが、これはあくまで所得税の話です。

住民税については、申告不要にはならないので、注意してください。


確定申告を行うのであれば、別で住民税を申告する必要はありません。

しかし、確定申告をしないのならば、住民税の申告に関しては、自治体の窓口で行います。


もちろん、①でお伝えした通り、源泉徴収ありの特定口座であれば、所得税も住民税も源泉徴収されるため、自分で申告する手間はかかりません。

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LINE証券で確定申告が必要な人は?


LINE証券で確定申告が不要な人についてお伝えしてきましたが

逆にLINE証券で確定申告が必要な人はどういった人でしょうか?


以下に当てはまる人は、確定申告が必要です。

  1. 源泉徴収なしの特定口座を利用
  2. 譲渡損失の繰越控除を申告したい
  3. LINE証券以外の証券会社の損益通算を行う
順番に解説していきます。

①源泉徴収なしの特定口座を利用しているなら確定申告が必要

源泉徴収なしの特定口座を利用していて、年間の取引がプラスになっている場合は、確定申告をする必要があります。


LINE証券から受け取る「年間取引報告書」をもとに、ご自身で確定申告と納税を行います。


「確定申告と納税が面倒...」と感じる方は、翌年からにはなってしまいますが、「源泉徴収なし」から、「源泉徴収あり」に変更することが可能です。

この後、詳しく解説するので、詳しくはそちらをご覧ください。


ちなみに、配当金・分配金は、源泉徴収ありなしに関わらず徴収されます。

②譲渡損失の繰越控除を申告したいなら確定申告が必要


譲渡損失の繰越控除を希望する場合、確定申告が必要です。

損失した金額を翌年以降、最長3年に渡って繰り越すことができるという仕組みです。


ただし、毎年の確定申告が条件となります。

譲渡損失が生じた年分や、取引がない年も、例外ではありません。

損失を繰り越す期間は、連続して確定申告を行う必要があります。

③LINE証券以外の証券会社の損益通算を行うなら確定申告が必要

LINE証券と他の証券会社で発生した損益と通算するなら、確定申告が必要になります。

この場合、確定申告を行うと、源泉徴収額のうち払い過ぎた分が還付されます。

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株で損をした場合は確定申告しよう


②と③でも触れた通り、株取引で損をした場合、確定申告をすると、負担が軽くなる場合があります。


また、源泉徴収ありの特定口座の場合、原則として確定申告は不要とお伝えしました。

しかし、例外なのが損をしてしまった場合です。


②の通り、譲渡損失の繰越控除の適用を受けると、損失分を翌年以降の利益から差し引けるため、お得になると言えます。

LINE証券の確定申告をする方法は?

LINE証券での確定申告はどのように行えば良いのでしょうか?


以下3ステップに分かれています。

  1. 年間取引報告書を確認
  2. 確定申告書に必要事項を記入
  3. 税務署に書類を提出
順番に解説していきます。

①年間取引報告書を確認する


年間取引報告書
は、特定口座を開設した人の名前・住所・所得費の額、譲渡に必要となった費用の額等が記載されています。

証券会社が作成・交付し、年間の譲渡損益を集計したものです。


LINE証券の場合、年間取引報告書を含めた全ての書類は、電子交付されるため

以下の手順で確認することができます。

  1. タブバーの「メニュー」から「お知らせ」をタップします
  2. 上部のタブ表示にて「あなたへのお知らせ」を選択します
  3. 「電子交付書面が発行されました」と記載された通知をタップします
  4. 遷移先の「LINE証券 電子ポスト」画面で、電子交付書面の一覧を確認します
  5. 閲覧したい電子交付書面をタップします
郵送を希望する場合は、手数料が1通あたり税込みで1,100円かかります。
ちなみに、口座から手数料が徴収できない場合、年間取引報告書を発行できないため、注意しましょう。

②確定申告書に必要事項を記入する

まず、確定申告書を用意します。

確定申告書の入手は以下3つの方法があります。

  1. 国税庁のホームページから印刷する
  2. 税務署、市役所・区役所などの税務課、確定申告の相談会場で受け取る
  3. 税務署から郵送で取り寄せる
書き間違いをしてしまった時のために、いずれの方法を取るにしても、数枚余分に確定申告書をもらっておきましょう。


③税務署に書類を提出する


書類が完成したら、以下の方法で提出します。

  1. 直接、税務署の窓口まで持って行く
  2. 税務署へ郵送する

不明な点は、税務署で相談しながら確定申告を行うことも可能です。


しかし、確定申告の締切間近になると、税務署が非常に混雑してしまいます。

確定申告の提出期間が始まったら、可能な限り早めに税務署に行くことをお勧めします。


万が一、確定申告の提出が遅れてしまった!という場合は、無申告加算税もしくは重加算税が課される場合があります。


無申告加算税の場合は、納付すべき所得税に5~20%、重加算税の場合は、40%の加算になってしまいます。


税務署から通告される前に、自分から期限後申告を行った場合、加算は5%で済みます。

もし、確定申告の提出を忘れてしまっていた場合は、気付いたらすぐに提出するようにしましょう。


「特定口座の源泉徴収あり」で取引を行っていれば、申告漏れを防ぐこともできます。

補足:LINE証券で確定申告を行う際に添付する書類はない


LINE証券で確定申告を行う際には「特定口座年間取引報告書」「上場株式配当等の支払通知書」は必要ありません。


税制改正に伴い、2019年4月1日以降の申告書の提出時から、不要となりました。


ただし、外国税額控除の定期用を受けるため、明細書として確定申告書に添付する場合などを除きます。


詳しくは、国税庁ホームページにも記載があるので、確定申告を行う方は、確認して見てくださいね。

特定口座を源泉徴収ありにして確定申告をLINE証券に任せよう!

まず、LINE証券で源泉徴収あり・なしのどちらになっているかを確認してみましょう。

以下の手順で確認ができます。

  1. タブバーの「メニュー」から「設定」をタップします
  2. 「アカウント設定」をタップします
  3. 「講座種別」を確認します
源泉徴収「なし」になっていて、源泉徴収「あり」へ変更したい場合ですが、注意点があります。
先ほども少し触れましたが、その年の途中で源泉徴収のあり・なしを変更できない点です。

しかし、翌年からの源泉徴収あり・なしに関しては、郵送による書類の手続きを済ませれば変更することができます。

源泉徴収あり・なしの変更に必要な書類については、スマートフォンでLINEを起動して確認してみましょう。
そして、源泉徴収区分変更の専用ページにアクセスすると、請求が可能です。

まとめ:LINE証券では確定申告が必要ない人が多い


ここまでLINE証券と確定申告について

  • 多くの人はLINE証券で確定申告不要
  • LINE証券で確定申告が必要な人とは
  • LINE証券の確定申告をする方法
以上の内容を中心にご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

結論としては、LINE証券を利用している方は、確定申告が付与であるケースがほとんどです。

しかし、源泉徴収なしの特定口座を利用していたり、損失が発生してしまったりと
一部の例外もあるので、確定申告の時期が近づいてきたら、ぜひ改めて確認してみるのが良さそうです。

今回は、ネット証券の中でもLINE証券を取り上げて説明してきましたが、株取引全般の確定申告に関するお話も多くありました。
LINE証券を使っている人も、他のネット証券で株取引を行っている人も、参考になる部分があったかと思います。

株取引の確定申告で分からないことが出てきた際は、ぜひもう一度、今回の記事を参考にしてみてください。
また、マネーキャリアでは他にも、投資に関する記事やお金に関する記事を掲載していますので、併せて目を通してみてくださいね。