「子宮内膜症だと保険に入れない?」
「子宮内膜症でも入れる保険を探したい」
とお悩みではないでしょうか。
結論、子宮内膜症でも保険加入できる可能性はあります。
ただし、治療の状況や保険の種類、保険会社によっては保険料・保障内容が異なるため注意しましょう。
この記事では、子宮内膜症でも保険に加入できる可能性について紹介します。
子宮内膜症でも入りやすい保険やその特徴についても解説するのでぜひご覧ください。
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 子宮内膜症でも保険に入れる可能性がある
- 通常の保険は子宮内膜症の入院・手術予定がない方におすすめ
- 引受基準緩和型や無選択型保険は子宮内膜症の入院・手術に備えたい方におすすめ
- 保険料を抑えたい場合は持病の保険専門家に相談するとよい
- 子宮内膜症の保険の審査基準
- 治療・手術後なら無条件で保険に加入できる可能性が高い
- 治療中・経過観察中は条件付きの保険になる可能性が高い
- 子宮内膜症でも希望の保険に加入するための選び方
- 必要な保障内容で選ぶ
- 複数の保険を比較する
- 子宮内膜症の保険への加入では告知義務違反に注意する
- 保険に加入していない場合は高額療養費制度を利用するのがおすすめ
- 子宮内膜症とは子宮内膜が子宮の内側以外の場所で発生する疾患
- 子宮内膜症の治療法
- 子宮内膜症の方の保険に関するアンケート調査結果
- 子宮内膜症の保険に関するよくある質問
- 子宮内膜症の治療費用はいくらですか?
- 手術で給付金はおりますか?
- 子宮内膜症でも保険に入りたいならマネーキャリアに無料相談
子宮内膜症でも保険に入れる可能性がある
結論からいうと、子宮内膜症でも保険に入れる可能性はあります。
入れる可能性のある保険は以下の通りです。
- 通常の保険
- 引受基準緩和型保険・無選択型保険
通常の保険は子宮内膜症の入院・手術予定がない方におすすめ
引受基準緩和型や無選択型保険は子宮内膜症の入院・手術に備えたい方におすすめ
引受基準緩和型や無選択型保険は子宮内膜症の入院・手術に備えたい方におすすめです。
なぜなら、引受基準緩和型や無選択型保険は子宮内膜症の治療中・経過観察中でも入りやすい保険で、子宮内膜症の入院・手術の保障も受けられるためです。
引受基準緩和型保険では、以下の告知項目に当てはまれば加入できる可能性が高いです。
- 過去3ヵ月以内に入院や手術、放射線治療をすすめられていない
- 過去1年以内に入院、手術、放射線治療を受けていない
保険料を抑えたい場合は持病の保険専門家に相談するとよい
保険料をなるべく抑えて保険に加入したい方は、保険の専門家に相談するのがおすすめです。
通常の保険や引受基準緩和型保険にも、保険会社によってさまざまな保険商品があります。
そのため、自分の希望する保障を受けつつも保険料を安く抑えられる保険を探すことが大切です。
ただし、1人で各保険会社の保険を問い合わせるのはとても時間がかかるため、持病に特化した保険の専門家が在籍する保険相談窓口に相談してみるのがおすすめです。
子宮内膜症の保険の審査基準
子宮内膜症における主な保険審査項目は以下のとおりです。
▼子宮内膜症における主な保険審査項目
- 治療経過期間
- 治療中や経過観察中か
- 手術の有無
- 年齢
▼子宮内膜症、子宮腺筋症で加入できる保険会社の審査基準例
保険会社 | 審査基準(◎⁼無条件,〇⁼部位不担保がつく) |
---|---|
A社 | 手術後かつ全治後:◎ 未手術や経過観察中:〇 |
B社 | 治療経過期間2年以上:◎ 治療経過期間2年未満:〇 治療中や経過観察中:〇 |
C社 | 全治後:◎ 治療中や経過観察中で51歳以上:◎ 治療中や経過観察中で50歳以下:〇 |
このように、具体的な審査基準は各保険会社によって異なります。
そのため、複数の保険会社の中から自分にとって都合の良い保険を選ぶことが大切です。
治療・手術後なら無条件で保険に加入できる可能性が高い
治療や手術が済み、全治している場合は無条件で保険に加入できる可能性が高いです。
なぜなら、今後治療や手術で保険金が必要になるリスクが低いためです。
保険は、健康な状態のときに保険料を支払い、万が一のことが起きた場合に保険金がおりますが、万が一のリスクが高い人ばかりが保険に加入してしまうと保険会社は安定した運営ができなくなってしまいます。
そのため、治療や手術を終えて健康状態が一般的な人と同じくらいであれば、無条件で保険に加入できる可能性が高いです。
治療中・経過観察中は条件付きの保険になる可能性が高い
治療中や経過観察中は条件付き(部位不担保)の保険になる可能性が高いです。
これは、今後の治療や手術で保険金が必要になる可能性が高いためです。
しかし、部位不担保ではいざ高額な入院費や治療費が必要になった場合、保険金がおりず不安でしょう。
そのため、治療中でも入りやすい保険を選ぶか、数ある保険会社の中に無条件で入れる保険はないかを探す必要があります。
その場合は、保険の専門家に相談し一緒に探してもらうのがおすすめです。
子宮内膜症でも希望の保険に加入するための選び方
ここでは、子宮内膜症でも希望の保険に加入するための上手な選び方を紹介します。
子宮内膜症の方が希望する保険に加入するための保険の選び方は以下の3つです。
- 必要な保障内容で選ぶ
- 複数の保険を比較する
必要な保障内容で選ぶ
まずは、必要な保障内容で選ぶことが大切です。
なぜなら、必要な保障内容によって加入するべき保険の種類が異なるからです。
「加入しやすい」というだけで保険に加入してしまうと、希望する保障内容が受けられない場合は納得いく保険金がもらえない場合があります。
そのため、必ず自分が求める保障内容を加味して保険を選ぶことが大切です。
複数の保険を比較する
複数の保険を比較することもとても大切です。
なぜなら、保険会社によって保険料や保障内容・保険金の額が異なるからです。
「有名な保険会社だから」「たまたま目についたから」という理由だけで保険に加入すると、後から後悔する可能性があります。
そのため、複数の保険を比較し自分にとって都合の良い保険を見つけるようにしましょう。
子宮内膜症の保険への加入では告知義務違反に注意する
子宮内膜症の保険への加入では正しい告知をすることが大切です。
子宮内膜症の保険加入で告知義務違反をするリスクは、以下のとおりです。
- 保険解約になる可能性がある
- 保険金がおりなくなる
保険に加入していない場合は高額療養費制度を利用するのがおすすめ
保険に加入していない場合は高額療養費制度を利用するのがおすすめです。
「高額療養費制度」は子宮内膜症と診断された方でも利用できる公的保障制度の1つです。
高額療養費制度
- 子宮内膜症の医療費や治療費用が上限額を超えたら超えた分費用が支給される制度のこと
子宮内膜症とは子宮内膜が子宮の内側以外の場所で発生する疾患
子宮内膜症とは子宮内膜が子宮の内側以外の場所で発生し、発育する疾患です。
子宮平滑筋の発症では子宮腺筋症、卵巣の発症では卵巣子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞)と呼ばれることもあります。
主な症状は以下のとおりです。
- 月経痛が悪化
- 性交や排泄時の痛み
発症する場所、病勢によっては月経困難症や不妊、癒着性イレウスなどの原因にもなるため、月経痛などの症状が強い場合には医療機関で精査・治療を受けるようにしましょう。
子宮内膜症の治療法
子宮内膜症の治療には大きく分けて2つの治療法があります。
治療法
- 薬物による治療
- 手術による治療
それぞれの治療法を詳しく解説していきます。
薬物療法
治療法 | 治療内容 |
---|---|
非ステロイド系消炎鎮痛剤 | 痛みを抑える |
低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(低用量ピル) | 月経を抑える |
黄体ホルモン経口剤 | 月経を抑える |
子宮内黄体ホルモン放出システム | 月経を抑える |
GnRHアゴニスト療法(偽閉経療法) | 月経を抑える |
子宮内膜症の代表的な症状は痛みであることから、薬物療法ではロキソニンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤で治療をおこないます。
また、子宮内膜の肥厚と脱落のサイクルを繰り返すことが症状の原因であるため、鎮痛剤では不十分で妊娠の希望がない場合には、月経を抑える治療をおこないます。
手術療法
- 病巣のみを焼灼・摘除する方法
- 臓器(卵巣や子宮など)ごと摘出する方法
薬物療法が無効な場合や不妊症をともなう場合には手術をおこないます。
手術療法では年齢や症状、妊孕性を残すかどうかなどを考慮して治療法を選択します。
また同時に出血により発症した腹腔内の癒着の剝離をおこなうこともあります。
子宮内膜症の方の保険に関するアンケート調査結果
子宮内膜症の保険に関するよくある質問
- 子宮内膜症の治療費用はいくらですか?
- 手術で給付金はおりますか?
子宮内膜症の治療費用はいくらですか?
子宮内膜症でかかる治療費用は、治療法や入院期間によって異なりますので経過観察、薬物療法、手術に分けて説明していきます。
保険適応(3割負担)の場合にかかる費用について紹介します。
子宮内膜症性嚢胞などで経過観察が必要な場合
内容 | 費用 |
---|---|
内診 エコー検査 | 1500-2500円程度 ※1回の受診でかかる費用 |
経過観察の場合には、4~6ヵ月ごとに受診が必要です。
受診では内診、エコー検査などをおこないます。
薬物療法の場合
治療方法 | 費用 |
---|---|
非ステロイド系消炎鎮痛剤 | 月に500-1000円程度 |
低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬 | 月に1000~2500円程度 |
子宮内黄体ホルモン放出システム | 9000円/回(挿入時)程度 |
GnRHアゴニスト療法 | 月に5000円~8000円程度 |
薬物による治療では治療法により治療にかかる費用が異なります。
手術の場合
手術方法 | 費用 |
---|---|
病巣のみを焼灼・切除 | 15万~20万円程度 |
臓器ごと摘出 | 20万~30万程度 |
手術の場合には病巣の部位や治療方法、入院期間により費用は異なります。
入院期間中の個室料金や病院食の費用は別途かかるのでご注意ください。
※上記の表に記載している治療費はめやすの金額です。受診される病院によって金額は異なる場合があります。
手術で給付金はおりますか?
加入している保険によりますが、基本的に手術の際は保険金がおります。
そのため、全額負担しなければならないかと不安になる必要はありません。
ただし、子宮内膜症になってから保険に加入した場合、十分な保険金が受け取れない場合やそもそも保険金がおりない場合もあるため注意しましょう。
子宮内膜症でも保険に入りたいならマネーキャリアに無料相談
本記事では子宮内膜症と診断されても保険に加入できるのか不安な方に向けて、下記について解説しました。
- まずは通常の保険を検討し、加入が難しい場合は引受基準緩和型保険を検討する
- 告知義務違反をすると、保険金が下りない、解約の可能性がある
- 子宮内膜症の治療は高額になる可能性が高いため、保険で備える必要がある
子宮内膜症と診断された方が保険商品の加入のしやすさについてどのような認識を持っているのかアンケートで調査しました。