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投資を始めたいという大学生は多いと思います。しかし、「大学生の投資は失敗しそう」「どのように始めたらいいかわからない」と考える方もいるのではないでしょうか。この記事では大学生におすすめの投資や投資のやり方を大学院生FPが解説します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

大学生におすすめの投資は?大学生の資産形成は失敗するのか

こんにちは。マネーキャリア編集部・FPの西田です。


老後資金に対する不安は低年齢化しています。


最近、大学2年生の親戚から以下の相談をされました。



就職しても貯金できる程に給与がもらえるか分からないし、奨学金の返済もあるから、お金について不安を抱えています。将来必要となるお金のために、大学生のうちからできることを教えてください

マイナビ学生の窓口が将来に不安を感じている大学生の割合を調査したところ、大学生の7割以上が将来について不安を抱えていることがわかりました。 

将来が不安な学生の割合

この調査結果から明らかなことは、大学生が抱えている将来に関する不安の多くが、老後の資金、奨学金の返済、貯金できるかといったお金に関することなのです。 


今回は、大学生からはじめる資産形成のコツに加えて、大学生におすすめできる投資の種類についても解説していきます。 


今後必要となるお金について不安を抱える大学生の参考になれば幸いです。

大学生はまずは投資をする目的を明確にするところから


投資をはじめる時期は「早ければ早いほど良い」と一般的に言われています。その理由は時間を見方につけて、ゆるやかに、かつ安定してお金を増やすことができるからです。


最近では、入社3年以内のサラリーマンやOLが余剰資金を活用して、ローリスク・ローリタンの投資を行っている例も少なくありません。


大学生が投資を行うことも珍しくなく、余剰資金を活用してコツコツと資産形成を行っている学生や、FXやビッドコインといったハイリスク・ハイリターンの投資に挑戦する学生もいらっしゃいます。


大学生が投資をはじめるにあたって、目的を明確にすることからはじめましょう。


目的を明確にするとは、

  • お金の使い道
  • 目標金額
  • 目標金額

に達成する時期を決めることをいいます。


以下、それぞれについて詳細に説明していきます。

➀お金の使い道

お金の使い道とは、投資で増えたお金を何に使うかという意味です。 


20代前後で投資をはじめる人の多くが、住宅ローンの頭金、自動車購入費、子どもの大学進学費用、老後資金などをつくるためにお金を運用しています。


投資をはじめる前に、何に使うためのお金か明確化にしておくことで、運用プランを緻密に立てることができ、成果が出やすくなります。

②目標金額

目標金額の具体例として、「住宅購入時の頭金のための300万円」、「子どもの大学進学費用400万円」などを挙げられます。 


将来かかる費用について、金額を明確に把握しておきましょう

③目標金額に達成する時期

資産形成を目的にした投資では、必要な時期に必要なお金を引き出せるように、お金を着実にふくらませていきます。


目標金額達成までの期間の長さによって、予算、運用期間、利回りは前後します。 


目標金額に達成するまでの期間を長くとれればとれるほど、投資は成功しやすいです。


投資をこれからはじめる大学生が、投資に成功するための最初のポイントは目標の明確化です。 


「なんとなくお金を増やしたい」という漠然とした気持ちで投資をはじめるのではなく、目的、目標金額、達成時期を具体化してから投資をはじめましょう。

大学生におすすめの投資は投資信託!【ローリスクでできる】

投資信託の仕組み

投資信託の仕組み

大学生が投資を始める際は投資信託の購入をおすすめします。


投資信託とは、投資家から販売会社を通じて集めた資金を資産運用の専門家が運用を行い、各投資家に支払った金額に応じて利益が還元される金融商品です。


投資信託は少額投資からはじめることができ、かつ投資のなかでもリスクは低いので初心者も比較的簡単にはじめられます。


投資信託はインデックス投資アクティブ投資という二種類に分類できます。


インデックス投資は指数(日経平均株価、TOPIX)と同じ値動きをし、アクティブ投資は独自のテーマに基づいて銘柄を選別し、指数を上回る成果を目指します。

 

投資初心者にはインデックス投資がおすすめです。低コスト、かつ運用を行うにあたって情報入手も容易に行うことができます。 

大学生はある程度リスクを取れる年代

投資を活用した資産形成にはリスクがつきものです。


定期預金であれば、金利は0.001%前後であるものの、元本割れの心配はありません。


一方、投資は利回りを低く見積もっても1%~2%あり、リスクと引き換えにハイリターンが期待できるのです。


投資をはじめるからには、「お金をたくさん稼ぎたい」と考える大学生も多いことでしょう。


大学生はなにかに挑戦することに最適な年齢であり、かつ自由な時期でもあります。


お金をこれから稼いでいくことができますし、多少の損失であれば埋め合わせも難しくないため、低~中程度のリスクがある投資をおすすめします。


ここからは、大学生におすすめのポートフォリオを紹介していきます。

➀安定型のポートフォリオ

安定型のポートフォリオ

安定型のポートフォリオ
  • 国内債券60% 
  • 国内株式40% 


国内債券には国債や地方債に加えて、 公共債(政府関係機関債)と民間債(金融債、普通社債など)があります。 


国内債券は元割れするリスクが低く、着実にお金をふくらませられるという利点をもちます。 


国内債券はリターンが低いため、これに依存して資産や、将来必要となるお金をつくるのは非常に難しいです。 


そこで、ポートフォリオに国内株式を入れることによって、高いリターンをねらいます。


国内株式とは国内に本社があり、国内の証券取引所に上場している株式のことをいいます。


国内株式は国内債券よりもリスクがあるものの、高いリターンを期待できます。また、外国株式、仮想通貨、FXよりもリスクが低いところもポイントです。

②冒険型のポートフォリオ

冒険型のポートフォリオ

冒険型のポートフォリオ
  • 国内債券 30% 
  • 国内株式 40% 
  • アメリカ株式 30% 

国内債券は元本割れするリスクが低い点が利点ですが、これだけで資産形成することは不可能に近いでしょう。


このポートフォリオでは、国内債券を30%に留め、国内株式、アメリカ株式と株を多く組み入れています。 


アメリカ株式は外国株のなかでも安心でき、投資初心者の方や20代のサラリーマンの方で購入される方も珍しくありません。


株式投資をしている方で、アメリカ株式を見落とす人はほとんどいないといえるでしょう。 


アメリカ株式が外国株のなかでも安全な理由は、アメリカは人口が多く、かつ経済大国であることに関係しています。 


加えて、日本株式よりも利回りが高く、ハイリターンを期待できます。 


一方で、アメリカ株式には

  • 為替リスク
  • 企業情報の入手が難しい
  • 売買手数料が割高

といったデメリットもあるので気を付けてください。 


大学生は大学卒業後に稼げる見込みがありますし、多少の失敗であれば立ち直りやすい年代です。


これらを考慮すると、投資を行うにあたって多少のリスクをとりながら、ハイリターンをねらうのも賢い選択といえるでしょう。 


投資は結果によって将来を大きく変えるものですので、投資について学習したうえで慎重に行うようにしてください。 


思ったよりも簡単にお金を増やせたからといって、投資する金額を増やしたり、利回りを高く設定し直すことは危険なので気を付けましょう。

大学生が投資信託を始める方法を6ステップで解説!

投資信託の始め方は意外にもシンプルです。 


投資を行う目的を考えたり、金融商品の選択を行ったりすることは学習とリサーチの上に成り立つことですが、各手続きや登録自体は難しいものではありません。


投資信託を始めるための6ステップをみていきましょう。 

➀投資をはじめる目的、必要な金額、目標達成時期の設定

まずは、投資をはじめる目的、必要な金額、目標達成時期を決めましょう。


詳細については、本記事の「大学生はまずは投資をする目的を明確にするところから」をご参照ください。   

②ポートフォリオを作成する



予算、目標にあわせてポートフォリオを作成します。 


リスクとリターンの数値を考えながら作成していきましょう。 


ポートフォリオの例は、本記事の「大学生はある程度リスクを取れる年代【株式の割合を増やそう】」をご参照ください。

③投資信託口座を開設する

投資信託口座はインターネット、メガバンク、地方銀行などで開設できます。


オンラインで申し込みが完結する金融機関も数多いです。


金融機関によって開設されるまでの期間は異なるものの、最短2日最長1ヵ月以内といったところでしょう。


口座開設時に必要な物は、以下の通りになります。


金融機関によって必要な物は若干異なる可能性もあるため、参考程度に留めておいてください。


必要書類
1種類の場合マイナンバーカード
2種類の場合
(顔写真あり)
マイナンバー通知カード
運転免許証等の顔写真付き身分証明書
3種類の場合
(顔写真なし)
マイナンバー通知カード
健康保険証
国民年金手帳

④投資信託商品を探す

運用目的や希望に合った投資信託商品を探します。 


投資信託商品を選ぶ前に、インターネット、本を活用し、どのような金融商品があるのか全体像を大雑把に把握しておくことが成功のコツです。


興味のある商品がいくつか定まったら予算や目標達成額を考慮し、チェックしている商品の情報をさらに深堀していきます。


自分で決めることが難しいという方は、銀行や証券会社に相談することも可能です。   

⑤投資信託商品を購入する



投資信託を購入する際のポイントは、商品の価格がその価値に対して割安であるかをいかに見極められるかです。

しかし、商品価値の見極めは非常に難しく、初心者~中級者の方は不可能に近いでしょう。

おすすめの購入方法は、商品を複数に分けて購入する積立投資という手法です。

積立投資について詳しく知りたい方は、本記事の「大学生におすすめの投資のやり方をFPが解説!」にある②積立を参考にしてください。

投資信託の購入時には手数料が発生します。

購入した商品の手数料を超える利益が出なかった場合、手数料分の金額は損失になってしまいます。

⑥投資信託を運用する

投資とはお金を長い時間かけて育てていくものです。


大学生の方は、数十年単位での運用になる可能性があります。 


マーケットは常に変化していますし、時間経過とともに必要な資産も変化します。


ポートフォリオは最低でも1年に一度は見直すようにしてください。


ポートフォリオの見直し頻度については毎月、3ヵ月、半年、1年など、専門化によって意見が異なりますが、個人的には半年に一度の見直しが好ましく、最低でも年に一度の見直しが必要だと考えます。

投資信託には確定申告が必要?



投資信託において確定申告が必要な場合と不要な場合があります。 


確定申告とは個人の収入に課税される所得税の額を確定し、税務署に書類を通して申告することをいいます。


学習塾や小売などでアルバイトしている大学生にとって馴染みがないかもしれませんが、個人事業主として働いている方や副業収入のあるサラリーマンにはは不可欠な制度なのです。 


投資信託においてほとんどの場合が確定申告は不要ですが、分配金で総合課税・申告分離課税を選択する場合と簡易申告口座・一般口座での取引で売却益があった場合には確定申告が必要になります。 

分配金で総合課税・申告分離課税を選択する場合

配当所得について、源泉徴収、総合課税、申告分離課税から選択できます。 総合課税、申告分離課税を選択した場合には確定申告が必要です。 


総合課税には利点があり、配当控除の適用、投資信託を取得するために借りた資金の利子を配当所得から除くことができます。 

簡易申告口座・一般口座での取引で売却益があった場合

申告分離課税(所得税15.315%、住民税5%)で課税され、簡易申告口座・一般口座での取引を行った場合において確定申告が必要です。 


源泉徴収口座を使った取引の際にも、複数の口座の損益を通算したい場合や、翌年以降に損失を繰り越したい場合は、確定申告をしなければなりません。

大学生はつみたてNISAを利用するのもおすすめ



積立NISAとは非課税で長期の資産形成ができる制度となります。

この制度が主に対象とするのは、長期的スパンで資産形成を行いたい投資初心者です。


積立NISAの特徴は、主に以下の3点になります。

  • 日本国内に住む20歳以上の人なら誰でも利用可能 
  • 非課税となる投資枠は上限年40万円
  • 最長20年間、収益が非課税

口座を開設する年の1月1日現在において、20歳以上でなければいけません。


また、積立NISAで非課税となる投資枠は、年間40万円です。

この枠内で定期的に継続して積立投資を行って得られた収益について最長20年間、非課税となります。

トータルの投資総額で最大

800万円(=40万円×20年間)

の投資元本から得られる収益が非課税となります。

年間40万円内で定期的に継続して積立投資を行って得られた収益について、最長20年間に及び非課税となります。


トータルの投資総額で最大800万円の投資元本から得られる収益が非課税になるのです。


積立NISAは長期で設定する方が短期よりも得られる利益は多いため、長期的なスパン、もしくは20年間にわたる資産運用をしたい方に向いています。


数年後に必要となるお金をつくりたい大学生や、何らかの事情があって短期間で売却してしまう可能性のある大学生にはあまり向きません。

大学生におすすめの投資のやり方をFPが解説!【長期・積立・分散】


これから投資をはじめる大学生に、投資のポイントを3つ解説していきます。


投資初心者の方であっても投資を行うにあたり、長期積立分散は必ず意識するようにしてください。


以下、これら3つのポイントについて一つずつ説明していきます。

➀長期

長期投資とは、長い時間をかけてお金をコツコツと増やしていく手法です。 


長期投資のメリットとして、時間を見方につける複利効果(売却頻度が少ないため)や手数料の節約があります。 


サラリーマンやOLが老後資金や資産運用を目的に行っている投資も、長期投資であることがほとんどです。 


一方、短期投資はハイリスク・ハイリターンであり、マネーゲームの要素があります。 投資関係の話題でしばし耳にする「数千万円の利益が出た」という話は短期投資でのことがほとんどでしょう。


短期投資はリターンは大きいものの、失敗した場合は生活の立て直しが難しくなることもあるので、手を出すことはおすすめし難いです。

②積立

投資信託には二種類あり、一括投資積立投資に分けられます。 


一括投資は商品を購入するタイミングによって成果が左右されるため、購入時期の見極めが必要です。 


一括投資の最大のメリットとしては高いリターンを得られる可能性があることです。安い時にピンポイントで商品を購入し、値上がりした時にまとめて売却する手法であるため、リターンは大きくなります。 


一方、積立投資であれば、複数のポイントでの商品購入になるため、時期はさほど重要ではありません。 積立投資は商品を一つずつ購入するスタイルなので、貯蓄の少ない人でもすぐに投資をはじめることができます。 


投資初心者の大学生には購入時期によってリスクを分散でき、少額からスタートできる分散投資をおすすめします。


一括投資は投資上級者、もしくはハイリスク・ハイリターンをねらう人、積立投資は初心者~中級者、もしくは長い時間をかけて着実にお金を増やしていきたい人に向いています。

③分散

分散投資とは投資先を一つに限定せず、複数の投資先に投資する手法のことをいいます。 


分散して投資を行うことによって、資産がゼロになることを予防できるのです。 資産価値がゼロになるケースとしては、国や企業の破綻などがあり、これが起きてしまうと、運用しているお金が消え、手の付けようがありません。 


複数の場所に投資をすることによって、一つの投資先が破綻した場合にも損失を資産の一部に留めることができます。

大学生は余剰資金を使って投資を始めよう

大学生が投資を行う際は、余剰資金に留めておくようにしてください。


投資は定期預金とは異なり元割れするリスクもありますので、預金とは全く異なるものです。


生活費や近い将来必要になるお金を崩して投資にあてた場合、失敗した際には大学生活を継続できなくなる危険性や、必要な時期に必要なお金を支払えなくなる危険性も少なくありません。


投資でふくらましたお金を学費にあてようという考えは危険ですので、絶対にやめましょう。投資で失敗した場合、期日までに学費が払えなくなるばかりでなく、学費のために貯めていたお金がゼロになる可能性もあります。


大学生のうちから資産形成、老後の資金について考えることはとても大切なことです。


しかし、「将来が心配だし、お金を増やさなければいけない」という過度な恐怖心から投資資金に熱中してしまうと、体調不良や学業不振を引き起こし、本末転倒になってしまいます。


大学生が投資を行う際には金銭的にも時間的にも無理のない程度にしておきましょう。

大学生の投資は就職に役立つ?投資を始めるメリットをFPが紹介!

投資経験のある大学生は就職活動において有利になる可能性もあります


ここでいう、「就活における有利」とは、企業から在学中に投資を行っていたことが評価されるわけではありません。


以下、大学生の投資が就職活動、ないし就職に役立つ2つの理由を解説していきます。

大学生が投資を始めるメリット➀企業選びで役に立つ可能性

投資で成功するためには、社会情勢や各企業を綿密に分析し、現状を把握した上での未来への予想は欠かすことができません。


特に、株式投資の場合は各会社の経営状況によって、投資におけるリターンが決定するため、企業についてのリサーチは必須です。 


投資を行うことによって、各企業についての知識がおのずと身に付くため、企業選びの参考になります。

大学生が投資を始めるメリット②面接やESで有利になる可能性

投資を行うにあたって銀行や証券会社といった金融業界と関わることになります。 


大学生のうちから各金融機関が扱っている金融商品のリサーチや、銀行や証券会社の投資部門の社員と関わることによって、金融業界の仕事内容についての知識が深まります。 


投資未経験の就活生よりも、金融業界に関してはるかに詳しくなれるはずです。


ES、面接などで、他の就活生よりも有意義な発言をできることでしょう。

投資の勉強に役立つ本・ブログをFPが厳選

投資で成果を上げるためには、目的化、ポートフォリオの作成に加えて、投資についてしっかりと学ぶことが大前提です。


以下、投資をはじめて学ぶ大学生に役立つ本とブログを2つずつ紹介していきます。

投資の勉強に役立つ本➀ビジネスエリートになるための 教養としての投資


奥野一成さんによる『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』には、投資をはじめるためのマインドセット、投資で高いパフォーマンスを発揮するためのコツが記されています。


日本人が投資に後ろ向きな理由や奥野さんの人生に関しても言及されており、とても読みごたえがあります。

投資の勉強に役立つ本②改訂版 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門


竹川さんによる『一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』は、投資をこれから勉強する人にとっての入門書といえるでしょう。


投資の全体像を簡単に知りたいという方に、特におすすめです。 


この一冊で投資の基礎用語、金融商品の購入方法といった、投資についての基本を理解できます。

投資の勉強に役立つブログ➀愚者小路の400字


竹川さんによる『一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』は、投資をこれから勉強する人にとっての入門書といえるでしょう。


投資の全体像を簡単に知りたいという方に、特におすすめです。 この一冊で投資の基礎用語、金融商品の購入方法といった、投資についての基本を理解できます。

投資の勉強に役立つブログ②投資初心者のための長期投資のススメ

みやびーさんが運営される投資初心者のための長期投資のススメには、投資信託、株、FXなどについて、みやびーさんの経験に基付いた情報が記載されています。 


このブログでは、投資の手法のみならず時事問題にもふれられているため、多面的に学ぶことができます。

大学生におすすめしないFPが選んだハイリスク投資3選

大学生のなかには、投資と聞いて「マネーゲーム」、「一夜にして大金持ち」といったイメージをもたれている方もいらっしゃることでしょう。


こうしたイメージに結び付くのは仮想通過FX株式投資といった、ハイリスク・ハイリターンの投資になります。


確かに、これら三つには夢があり、高級タワーマンションでの贅沢な暮らしを手に入れられる可能性もゼロではありません。


しかし、これらに手を出したばかりに破産人生行き詰まったという事例も少なくないのです。

大失敗をしてしまった人たちのなかには大学生も珍しくなく、将来を台無しにしてしまったり、その失敗に家族を巻き込んでしまったケースは数多いです。

①仮想通貨

仮想通過とは、紙幣や硬貨のようなお金ではなく、インターネット上にのみ存在するお金のことをいいます。仮想通貨はこの名前の通り、現物のないお金です。


仮想通過の取引はインターネット上で行われ、安く購入し、高く売ることによって儲けが出ます。 


仮想通貨はハイリスク・ハイリターンの投資であるため、安易な気持ちで手を出さないようにしましょう。


仮想通貨には依存性もあります。


例えば、投資をはじめてすぐに100万円程の利益が得られたとします。その味をしめて、失敗を繰り返しても抜け出せなくなり、最終的には100万円の利益がゼロになり、さらにはマイナスが発生したというケースは珍しくありません。


また、仮想通貨で成功することができても、その成功は一時的であり、資産も本業も最終的に失ってしまったという事例は多いです。

②FX



FXとは各国の通貨を売買することで、その差益を狙う投資です。


FXの大きな特徴として、取引時間の長さがあります。株式投資は一日の取引時間は6時間程度ですが、FXの場合は平日であれば24時間取引可能です。


FXで勝つためには、高度な知識に加えて、時間や忍耐も必要になります。


FXは少ない元手で大きな取引をできるため、一攫千金も夢ではありません。


しかし、取引に負けてしまった場合、そのお金はマイナスになり、場合によっては借金になります。


FXによって数千万円から数億円の借金を抱えてしまう事例は珍しくなく、資金をすべて溶かしてしまった人住む場所を失ってしまった人もいます。


FXは18歳からはじめられ、かつ少額から投資できるため、最近ではFXをやっている大学生も珍しくありません。


友人からFXを誘われても、気軽に誘いにのることはせず、興味がある場合は少額投資に留めておくようにしてください。


FXに失敗して、バイトで貯めた50万円を失った大学生や、大学退学を余儀なくされた大学生も少なくないです。

③株式投資

株式投資には外国株と国内株があります。


外国株はアメリカや中国など海外の企業が発行する株式で、国内株とは日本企業が発行する株式です。


外国株も国内株も収益が出る仕組みは同じです。株式会社(企業)が事業に必要な資金を出してくれた人に配当金という形で分配したお金が、投資家の利益になります。


外国株の方が国内株よりも高い収益を見込めますが、株価為替という二つのリスクを背負うことになります。


アメリカ株は株式投資初心者の方にも比較的おすすめできますが、国内株よりもリスクがあることを忘れてはいけません。


大学生が株式投資を行うことで、社会勉強にもなり、場合によっては利益を上げられるかもしれません。


しかし、株で勝ち続けることは不可能に近いため、大学生活の目的を見失ったり、大金を賭けすぎたりしないようにしてください。


大学生が株式投資をする場合は、余剰資金、もしくは少額に留めることがポイントです。

大学生が投資を始めるときの注意点と危険性をFPが解説!【マルチはキケン】

SNSにはうまい投資話や、ラクして高収入稼げるという建前で、数多くの危険が潜んでいます。

少なくない数の大学生が、求人広告とともに掲載されているブランドバッグや高級ブランドのコスメに目がくらみ、応募にいたってしまうのです。


これらの求人内容は、マルチ商法であったり、詐欺に近い仕事であったりすることがほとんどでしょう。

「50万円のUSBで投資すれば儲かる」は詐欺?勧誘された際の断り方は?



ここ数年、多くの大学生が50万円USB投資にひっかかっています。 


この事件内容を確認したうえで、マルチ商法や詳細不明な投資話などに勧誘された際の断り方を解説していきます。


50万円USB投資とは

50万円USB投資とは、「USBのなかに1年間で投資額の200%の利益が出る」情報が入っていると、50万円するUSBの購入を促す商法のことです。 


首都圏を中心に、大学生が投資情報入りのこのUSBを購入し、購入者が友人にも購入を勧めるという連鎖(マルチ商法)が問題になっているのです。 


USBのなかに入っている投資情報とは曖昧なものであり、その手法を活用したところで投資額の200%の利益が出る可能性はないに等しいものなのです。



勧誘された時の断り方

マルチ商法は多くの大学生の身近に潜んでいます。 


マルチの危険性は見知らぬ営業マンから商品の購入を勧められるのではなく、先輩や友人から勧誘されるため、誘いにのってしまいやすいところにあります。 


あるいは、ツイッターに「金欠。大学忙しくてバイトできない」といった内容をツイートした際、「あなたの力になりたいから、バイトを紹介します」といったDMが届き、カフェに呼び出され、マルチ商法の勧誘を受けたというケースも少なくありません。 


マルチ商法の存在や危険性を知る大学生であっても、それがマルチ商法だと気付かずに引き込まれてしまうのです。 マルチ商法に勧誘された時は、キッパリと断ることが大切です。 


特に、友人や先輩から勧誘された場合はその後の人間関係が不安で、曖昧な表現を用いてにごしたいと考えるのが普通でしょう。 


しかし、曖昧な態度をとっていると、迷っていると解釈されて、あらゆる手口を使って勧誘され続けることになります。 


マルチ商法を断る際には「商品に興味がない」、「今の暮らしに満足している」、「忙しくて時間がない」などといった理由も添えるようにしましょう


相手があなたに対して「誘っても無駄」、「この人にはニーズがない」と思えば、繰り返し勧誘されるリスクは限りなく低くなります。

まとめ:大学生は投資信託で投資を始めよう

大学生のみなさんには長期的な目標を立て低~中リスクで投資を行うことをおすすめします。


投資のなかでも投資信託が特におすすめですが、それは少額投資(100円~)からはじめられ、運用をプロに任せることができるからです。


大学生のうちから投資をはじめることによって、資産をコツコツと長期的スパンで形成していくことができ、これからの人生に安心感をもてるようになるでしょう。


大学生は人生において最も冒険に出やすい時期であり、多少の失敗をしたとしても再起しやすい年齢です。


投資について学び、投資を経験することによって社会のシステムに敏感になり、かつ視野も広がって人間的にも大きく成長することができます。