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住宅ローンを組む際には、一般的に団体信用生命保険の加入が必須になっています。

ただし、人によっては過去の病気が原因で団体信用生命保険に加入できないこともあります。

これから住宅ローンを組む方の中には、自分の状況で団体信用生命保険に入れるのか不安に感じている人も多いのはないでしょうか。

そこで本記事では「団体信用生命保険に入れない病気について」や「団体信用生命保険の病気に関するよくある質問」などを詳しく解説します。

・団体信用生命保険に入れない病気や条件を知りたい
・高血圧やうつ病などの病気を抱えて団体信用生命保険の加入を検討している

という方は、この記事を最後まで読めば団体信用生命保険についての知識を深めることができ、自分が保険に入れるかを判断する際の参考になります。

内容をまとめると

  •  団体信用生命保険に入れない病気は、明確に定められているわけではない。加入時は持病や既往歴を告知する義務があり、病状などによって断られるケースもある
  • 団体信用生命保険の加入年齢の目安は満20~満70歳となっている。保険会社によっても違いがあるが、基本的には住宅ローンの年齢制限と同じ
  • 団体信用生命保険に入れないときでも、住宅ローンを組める可能性はある。一般団信より引受条件が広い「ワイド団信」 や保険なしで加入できるフラット35などがある
  • 団体信用生命保険に入れるかどうか、自分に適した住宅ローンでの保険を知りたい方はプロに相談するのがおすすめ。無料でFPに相談できるマネーキャリアを利用して、客観的な意見を求める人が近年増えている

住宅ローンを組む際に加入が必須とされていることが多いのが団体信用生命保険です。しかし、過去の病気が原因で入れないこともあります。この記事では、団体信用生命保険に入れない病気の紹介や、ワイド団信など入れなかった人でもローンを組む方をわかりやすく解説します!

この記事の監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

団体信用生命保険に入れない病気とは

団体信用生命保険に入れない病気は、明確に定められているわけではありません。


保険会社によって独自の基準を設けているのが一般的で、具体的に公表はされていないのが現状です。


ただし、保険に加入するときには持病や既往歴を告知する義務があり、病気の内容によっては入れない可能性があります。


具体的な病気の名称は公開されていないものの、加入できないケースもあることは覚えておくべきです。


団体信用生命保険について理解を深めるために、下記の項目に沿って詳しく解説します。

  • 団体信用生命保険に入れない病気・ケース
  • 団体信用生命保険への加入条件
これから住宅ローンを契約しようとしている方は、参考にしてください。

団体信用生命保険に入れない病気・ケース

団体信用生命保険では加入時に年齢と健康状態をチェックされます。


一般的な団体信用生命保険の加入年齢の目安は満20~満70歳で、住宅ローンの年齢制限と同じな場合が多いです。


健康状態に関しては明確な基準はありませんが、例として告知義務のある病気を以下で紹介します。

病名
心臓不整脈・心筋梗塞
心不全・狭心症など
精神疾患・認知障害うつ病・てんかん
自律神経失調症など
脳梗塞・くも膜下出血
脳動脈硬化症など
胃腸胃潰瘍・十二指腸潰瘍
クローン病など
内分泌・代謝異常 糖尿病・膠原病
脂質異常症など
がんがん・白血病・腫瘍
ポリープ・悪性リンパ腫など

上記はあくまで一例で、ほかの病気も該当します。


一般的に、過去3年以内に手術または2週間以上の医師の治療・投薬を受けたことがある場合 は、告知する義務があります。

団体信用生命保険への加入条件

団体信用生命保険の加入条件は、以下の2つです。

  • これから住宅ローンを契約する
  • 健康状態などの条件をクリアする

団体信用生命保険に加入できるのは住宅ローンの契約時のみです。


あとからは入れないので、注意してください。


ただし、借り換えのときは新たに審査を受けて通過すれば加入することが可能。


また、健康状態は正確に申告することが大切です。


持病の有無や既往歴、服用している医薬品などは詳細に記す必要があります。


「入れないかもしれないから」と嘘をつくと虚偽の申告となり、保険金が下りない可能性もあるので必ず正直に申告すべきです。


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高血圧・うつ病・適応障害も団体信用生命保険も入れない?

高血圧・うつ病・適応障害のいずれも告知する必要がありますが、症状によっては団体信用生命保険に入れないケースがあります。


高血圧は症状が軽かったり、薬を服用して数値を抑えられていたりすると、加入できる可能性はあります。


しかし、薬を飲んでいても数値が高いもしくは安定しない場合は、入れない確率は上がります。


また、うつ病や適応障害などの精神病にかかっている方は、入れない可能性が高いといえます。


うつ病は完治するまでに長引くケースも多く、薬を服用してもなかなか改善しない場合もあります。


また、再発も珍しくないため、審査は厳しめにされているのが一般的です。


ただし、精神病も症状の程度やほかの健康状態も考慮して決定されるため、一概にはいえません。


また「3年以内に2週間の治療の有無」について問われている場合、3年以上前に完治していれば、原則告知する必要はありません。


病気の症状は人によって異なるため、審査に通過するかどうかも変わります。


加入を諦める必要はありませんが、嘘をつくのだけはやめておくべきです。


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そもそも団体信用生命保険に加入する目的・メリットとは

そもそも団体信用生命保険に加入する前には、目的・メリットを把握しておくのが重要です。


団信保険に加入する一番のメリットは、住宅ローンを返済している方に万が一のことが起こっても、遺族が残債の負担をする必要がないこと


保険金で住宅ローンの残額を負担してもらえるため、遺族が負担を肩代わりしなくてもいい仕組みです。


一家の大黒柱を失うだけでも、今後の生活費を考えると大きな負担ですよね。


しかし、団体信用生命保険に加入していれば、少なくとも住居費に関する不安はなくなるのがメリットでもあります。


また、団体信用生命保険に加入する際には、合わせて他の保険も見直しておくのがおすすめです。


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団体信用生命保険に入れなかった時でもローンを組む方法

団体信用生命保険は病気や持病の有無を告知する必要があるので、場合によっては審査に落ちて入れないケースもあります。


しかし、団体信用生命保険に入れないときでも、以下のような際には住宅ローンを組める可能性はあります。

  • ①一般団信より引受条件が広い「ワイド団信」を検討する 
  • ②保険会社や金融機関を変更する
  • ③住宅ローンの契約者を変更する
  • ④団体信用生命保険なしで加入できるローンを検討する

上記4つの項目に沿って解説するので、病気が原因で諦めている方は参考にしてください。

①一般団信より引受条件が広い「ワイド団信」を検討する

ワイド団信とは、一般的な団信よりも適用条件が広い団信です。


契約時に健康状態の告知は必要ですが、通常の団信では厳しい病気でも加入できる可能性は高まります。


ワイド団信の特徴は以下の通りです。

  • 一般的な団信よりも適用条件が広い
  • ただし症状によってはワイド団信でも入れない場合も
  • 金融機関によって取り扱いがないケースもある
  • 一般的な団信と比べると金利が上乗せれる
  • 上限は50歳

ワイド団信は誰でも加入できるわけではなく、病状によって審査通過ができないケースもあります。


また、金利の面からも一般的な団信と比べると、金額の負担は増えてしまうことが注意点のひとつです。


年齢制限などもあるものの、一般の団信よりは入りやすいので不安な方はワイド団信を検討しておくのもひとつの方法です。

②保険会社や金融機関を変更する

冒頭でも説明しましたが、団信の加入条件は一律で決まっているわけではありません。


審査基準や条件は保険会社や金融機関によって異なるため、違う会社で審査を受けてみるのもおすすめ。


健康状態を告知する流れは同じですが、同じ病気でもほかの保険会社・金融機関で加入できる可能性はあります。


たとえば、メガバンクで申し込んで落ちたならば、地方銀行を検討するのも一つの方法です。


ほかにも、ネット銀行や信用金庫などの選択肢もあります。


入れなくても諦めるのではなく、まずは複数社で審査を受けてみるのも一つの方法。


ただし、現在も病気の症状が重かったり、3年以内に手術を受けた経験がある場合、どこで申し込んでも加入は厳しいことが懸念されます。

③住宅ローンの契約者を変更する

以下では、夫が病気を患っており妻が健康状態に不安がない状態を想定して説明します。


もしも、健康状態の基準をクリアできる配偶者がいるならば、住宅ローンの契約者を妻にすれば団体信用生命保険に入れるかもしれません。


ただし、契約者になるためには、配偶者にも安定した収入があることが前提です。


収入面で不安があるならば収入合算して、もう一方が連帯保証人となるケースも考えられます。


しかし、上記の方法は夫婦が共働きで住宅ローンを契約するのと同じ意味を表すため、注意が必要です。


たとえば、妻を団体信用生命保険の契約者にするならば、妻が先立っても住宅ローンの返済額はゼロとなります。


しかし、夫が先に亡くなった場合は団信の対象は妻となっているので、残された遺族で残債を負担しなければいけません。


収入合算を選択する際は、そのような事態も想定し慎重に検討してください。

④団体信用生命保険なしで加入できるローンを検討する

団体信用生命保険なしで加入できる住宅ローンに「フラット35」があります。


加入は任意なので、審査に落ちて入れない方でも住宅ローンの契約が可能です。


ただし、健康状態が理由で審査に落ちてしまったのに、保証なしで住宅ローンを組むのは、かなりハイリスクです。


もしも病気で早くに亡くなった、もしくは高度障害となった場合、残された家族で何千万円もの費用を負担しなければいけません。


ローンを返済できなければ、最終的に住んでいる家を売却せざるを得ません。


しかし、ほとんどの金融機関は団信の加入を必須としているため、入れない場合はフラット35に頼りたくなりますよね。


さまざまな点を考慮して、慎重に検討してください。


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団体信用生命保険(団信)の注意点

通常の団体信用生命保険で保障されるのは、死亡と高度障害のみです。


そのため、入院やケガをして働けない状態になっても保険金はおりません。


会社員であれば傷病手当金を申請できますが、給与の3分の2程度しかもらえないため、生活を維持できない可能性があります。


とくに、自営業の方は働けなくなると収入がゼロになるケースもあるので、注意しなければいけません。


一時的に収入が減っても住宅ローンの返済は続くので、団体信用生命保険に入っているから安心とはいえません。


ただし、団信に特約を付ければ保障を手厚くできます。


例として団信保険につけられる特約は、がん特約、3大疾病特約、8大疾病特約などがあり、さらに範囲を広げることも可能です。


保険料は住宅ローンに上乗せされるケースが多いですが、金融機関によって異なるため確認してください。


特約をつけると住宅ローンの返済額は増えるかもしれませんが、自分で備えることも大切です。


メリット・デメリットを考慮して考えてみるべきです。


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団体信用生命保険の病気に関するよくある質問

病気のときの団体信用生命保険に関して、よくある疑問は下記のとおりです。

  • 質問①病気になった時のローン返済はどうなるの?
  • 質問②がんを発症してしまった。ローンの返済はどうなるの?
  • 質問③返済途中に亡くなってしまったらどうなるの?
それぞれ解説します。

質問①病気になった時のローン返済はどうなるの?

一般的な団体信用生命保険では、病気になったとしても保障は受けられません。


先ほども紹介しましたが、特約なしの団体信用生命保険は、死亡もしくは高度障害状態のみに保険料が支払われるからです。


もしも、特約のあるの団信に加入していれば返済額が免除されるので、万が一のときでも安心です。


ただし、保険金が支払われるには、一定の要件を満たす必要があります。


条件は金融機関や申し込んだ商品によって異なるため、事前に確認しておくのがおすすめ。


もしくは、民間の生命保険で備えておくのも一つの方法です。

質問②がんを発症してしまった。ローンの返済はどうなるの?

通常の特約なしの団体信用生命保険では、がんを発症しても保証は受けられません。


しかし、下記の特約をつけていると、がんの場合に保証を受けられます。

  • がんに対する保障
  • 3大疾病の保障
  • 8大疾病の保障
  • 11大疾病の保障

上記のようながんの保証をつけていると、がんと診断された場合に半額や全額が保障されます。


現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんになるといわれているため、がんに対する備えは必要です。


参照:国立研究開発法人国立がん研究センター

質問③返済途中に亡くなってしまったらどうなるの?

住宅ローンの契約者が返済途中に亡くなっても、団体信用生命保険に入っていれば遺族が残債を返済する必要はありません。


なぜなら、保険金から住宅ローンの残高相当の金額が金融機関に支払われるからです。


よって、自動的に残りのローンを返済したという扱いになります。


住宅の購入には大きな金額が必要で、数十年かけて返済していくのが一般的です。


しかし、長期間健康で暮らせる保証はなく、突然病気や事故で帰らぬ人となるケースも。


そのため、遺族に大きな負担が及ばないよう、保険で備えておくことは大切です。


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団体信用生命保険について悩んでいる人におすすめのサービス

以下では、団体信用保険についてお悩みの方におすすめのサービスを紹介します。


団体信用保険は、過去3年以内の病気や入院などがあったり、現在治療中の病気があると入れない可能性もあります。


そのため、他の医療保険や生命保険で補うべきか、住宅ローン申し込み金融機関を変更するかなどを検討する方も多いですよね。


ただし、住宅ローンを取り扱う金融機関は数多く、保険も複雑なため自分一人で探すのは難しく、時間も手間もかかってしまいます。


そこでおすすめなのが、あなたの今の状況をプロが判断しアドバイスしてくれる「マネーキャリア」のFP相談サービスです。


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まとめ:団体信用生命保険に関する相談はマネーキャリアへ!


本記事では、団体信用生命保険の入れない病気や、ワイド団信、フラット35について解説しました。


結論、団体信用生命保険は一般の生命保険と同様に、病気や持病があると入れない可能性があります。


残された遺族が住宅ローンの残債をを負わないためにも、住宅ローン契約時のリスクは最小限にしたいですよね。


健康状態が不安で団体信用保険に加入が難しい方は、ワイド団信やフラット35なども検討してみるのがおすすめです。


また、他の金融機関の団体信用生命保険なら加入できるケースもあるため、1社だけで諦めずに何社か聞いてみるのも一つの方法。


ただし、一人で多くの金融機関を回るのは時間も労力もかかってしまい、大変ですよね。


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