住宅ローンを利用する際には、融資を受ける金融機関ごとの金利タイプや返済方法などの違いを考慮して選ぶ必要があります。
「金利や融資条件が金融機関ごとに違うから選択肢がありすぎて選ぶのが大変」「金融機関ごとの住宅ローンの違いを比べるのは大変」と感じる人も多いはずです。
しかし、自分の年収や家族構成などに応じた最適な住宅ローンのプランを選ぶことで、希望の住宅が購入できたり、無理なく返済を続けていけるなどさまざまなメリットがあります。
そこで、この記事では、住宅ローンのおすすめの組み方や年収に応じたプランについて解説します。
・どのような住宅ローンの組み方が自分に合っているかわからない。
・自分の状況に最適な住宅ローンの組み方を知って、損なくマイホームを購入したい。
上記に当てはまる方は、この記事を読むことでおすすめの住宅ローンの組み方がわかるだけでなく、共働きの場合や年収に応じた適切な住宅ローンのプランがわかります。
内容をまとめると
- 住宅ローンは、申し込みから2度の審査を経て契約となり、その過程ではさまざまな必要書類を適切に準備する必要がある。
- 共働き世帯の場合、住宅ローンの組み方は単独ローンの他にペアローンと収入合算という方法があるが、メリットデメリットを踏まえて利用すべき。
- 住宅ローンを組む際には、金利や金融機関に注意すべきだが、購入代金と借入金額のバランスを考えて返済負担を抑える努力が必要。
- 住宅ローンの組み方はさまざまなであるため、より良い方法を見つけるためにはマネーキャリアのような無料相談サービスを利用することが効率的。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 【確認】住宅ローンの組み方は?必要な書類もチェック!
- 住宅ローンの組み方:契約までの流れ
- 住宅ローンの組み方:必要な書類
- 住宅ローンの適切な組み方は?平均も紹介
- 住宅ローンの適切な借入額や頭金の額は?
- 住宅ローンの借入額の平均
- 住宅ローンの返済期間の平均
- 住宅ローンの月の返済額の平均
- 共働きの場合の住宅ローンの組み方は3つ!
- 片方が契約と支払いを行う
- ペアローンを利用する
- 収入合算を利用する
- 必ずチェックしたい住宅ローンを組む際の3つのポイント
- 適切な金融機関から借入を行う
- 自分たちの考えや状況にあった金利を選択する
- 購入金額と借入金額を適切に判断する
- 住宅ローンの組み方に迷った方におすすめのサービス:マネーキャリア
- 住宅ローンに関する相談が何度でも無料:マネーキャリア(丸紅グループ)
- 住宅ローンのおすすめの組み方まとめ
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【確認】住宅ローンの組み方は?必要な書類もチェック!
住宅を購入する際、ほとんどの人が住宅ローンを利用しますが、ローンの組み方や必要な書類については、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
住宅ローンを含めた住宅購入の手続きの流れを把握し、必要な書類をスムーズに揃えることで、住宅購入のプロセスをスムーズに進めることができます。
ここでは、住宅ローンの組み方に関して以下の内容を確認します。
- 契約までの流れ
- 必要な書類
住宅ローンの組み方:契約までの流れ
住宅ローン契約の流れは以下のように進んでいきます。
- 住宅購入のための資金計画
- 購入物件の売買契約
- 住宅ローン申し込み
- 住宅ローン事前審査
- 住宅ローン本審査
- 住宅ローン契約
- 融資実行と決済
- 住宅の引き渡し
住宅ローンの組み方:必要な書類
住宅ローンを利用する際の申し込みや審査において以下の書類が必要です。
- 身分証明書
- 源泉徴収票または確定申告書
- 購入物件の売買契約書
- 購入物件の登記事項証明書及び評価証明書
- 印鑑証明書
- 所得証明書
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住宅ローンの適切な組み方は?平均も紹介
住宅ローンには、年齢や年収、家族構成などによって適切な組み方があります。
ここでは、住宅ローンの適切な組み方に関して以下の内容を解説します。
- 住宅ローンの適切な借入額と頭金の額
- 住宅ローンの借入額の平均
- 住宅ローンの返済期間の平均
- 住宅ローンの月の返済額の平均
住宅ローンの適切な借入額や頭金の額は?
住宅ローンの適切な借入額や頭金の金額は年収や購入金額をもとに計算することができます。
一般的に住宅ローンの適切な借入額は年収の7倍から8倍と言われています。
例えば、年収が500万円の場合、適切な借入額は3,500万円から4,000万円と言われており、年収が1,000万円の場合は、7,000万円から8,000万円です。
年収の7倍から8倍を住宅ローンの借入額に設定することで住宅ローンの審査に通過する可能性が高まります。
しかし、雇用状況や家族構成などによっては、年収の7倍から8倍で借入ができたとしても返済が苦しくなる可能性もあります。
その場合は、年収の5倍程度に借入額を抑えておくことで無理なく返済が可能です。
また、住宅ローンの頭金は購入金額の20%から30%が適切とされており、例として3,000万円の住宅を購入する際には、600万円から900万円の頭金の準備が必要です。
頭金を20%から30%準備することで、住宅ローンの借入額を低く抑えることができ、返済の負担を減らせます。
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住宅ローンの借入額の平均
住宅ローンの借入額の平均は購入する住宅の種類によって異なります。
以下の表は国土交通省の令和4年度住宅市場動向調査報告書のデータに基づいて、住宅の種類ごとの住宅ローン平均借入額をまとめたものです。
住宅の種類 | 住宅ローン平均借入額 |
---|---|
注文住宅(土地の購入を含む) | 3,772万円 |
注文住宅(建て替え) | 2,394万円 |
分譲戸建住宅 | 3,054万円 |
分譲集合住宅(マンション等) | 3,020万円 |
中古戸建住宅 | 1,908万円 |
中古集合住宅 | 1,492万円 |
データによると、新築住宅では概ね3,000万円以上が平均借入額となっています。
つまり、新築住宅では借入額が3,000万円以上となるケースが多く、予算を考える際にも目安として3,000万円以上を想定しておく必要があるといえます。
特に、首都圏や大都市では住宅の購入価格が高いため、平均借入額よりも多くの借入が必要となる可能性が高いため注意が必要です。
新築住宅を購入する場合は、3,000万円以上の借入が必要となる場合が多いことを考えて資金計画を立てることがおすすめです。
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住宅ローンの返済期間の平均
住宅ローンの平均返済期間は30年から35年です。
以下の表は国土交通省の令和4年度住宅市場動向調査報告書のデータをもとに住宅ローンの平均返済期間についてまとめたものです。
住宅の種類 | 住宅ローン平均返済期間 |
---|---|
注文住宅(土地の購入を含む) | 32.8年 |
注文住宅(建て替え) | 34.5年 |
分譲戸建住宅 | 32.7年 |
分譲集合住宅(マンション等) | 29.7年 |
中古戸建住宅 | 28.4年 |
中古集合住宅 | 28.5年 |
データによると、新築住宅の平均返済期間は29.7年から34.5年となっており、およそ30年から35年が返済期間として設定されています。
返済期間を30年以上の長期間に設定することで、返済の負担を最小限に抑えるという狙いがあります。
しかし、返済期間が長期にわたることで、支払う利息の金額も大きくなるためライフプランを考えて適切な返済期間を設定することが重要です。
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住宅ローンの月の返済額の平均
住宅ローンの月の返済額の平均は、新築住宅では12万円から15万円です。
こちらについても、国土交通省の令和4年度住宅市場動向調査報告書のデータに基づいて表にまとめると次のようになります。
住宅の種類 | 住宅ローン平均返済額(年額) | 住宅ローン平均返済額(月額) |
---|---|---|
注文住宅(土地の購入を含む) | 174.0万円 | 14.5万円 |
分譲戸建住宅 | 126.6万円 | 10.6万円 |
分譲集合住宅(マンション等) | 148.1万円 | 12.3万円 |
中古戸建住宅 | 106.7万円 | 8.9万円 |
中古集合住宅 | 101.3万円 | 8.4万円 |
データを見ると中古住宅では新築と比較して購入代金が低いため、住宅ローンの平均返済額が10万円未満となっていますが、新築住宅での平均返済額は12万円から15万円となっています。
月に10万円以上も継続して返済をしていくためには、定期的な家計の見直しやライフプランに基づいた資金準備が必要不可欠です。
また、頭金を準備することで、借入金額を少しでも低くすることも有効な手段です。
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共働きの場合の住宅ローンの組み方は3つ!
住宅ローンにおいて、共働き世帯の場合には通常とは異なる住宅ローンの組み方ができる場合があります。
共働き世帯の住宅ローンの組み方は以下の3つです。
- 片方が契約と支払いを行う
- ペアローンを利用する
- 収入合算を利用する
片方が契約と支払いを行う
共働きの場合の住宅ローンの組み方で最もシンプルなのはどちらか一方が契約と支払いを行う方法です。
この方法では住宅ローンの契約を働いている親のうちどちらか一方に限定し、契約者が全ての返済を引き受けます。
住宅ローンに関与していないもう一方の収入は貯蓄や資産運用に回すことができるだけでなく、返済が困難になった時にもう一方の収入で住宅ローンを返済することも可能です。
ただし、他の2つの方法と比較すると借入できる金額が比較的低くなるため注意しなければなりません。
どちらかの収入がかなり安定している場合や、片方の雇用形態が派遣やパートタイムの場合には有効な方法です。
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ペアローンを利用する
共働き世帯が選べる住宅ローンの方法として、ペアローンがあります。
ペアローンとは、夫婦それぞれが住宅ローン契約をし、2人が同一の物件に対して住宅ローンを利用し返済していく方法です。
下の表はペアローンの特徴について単独ローンと比較してまとめたものです。
単独ローン | ペアローン | |
---|---|---|
契約者 | 夫婦どちらか一人 | 夫婦両方 |
借入可能額 | 一方の年収に基づいた金額 | 夫婦それぞれの収入に応じた金額の合計 |
住宅ローン控除 | 契約者のみに適用 | 夫婦それぞれに適用 |
離婚後 | 契約者が返済を継続 | 返済についてトラブルになりやすい |
ペアローンの最大のメリットは、単独ローンよりも高い金額の融資が可能となる点です。
単独ローンの場合は、契約者の年収に基づいた金額で借入が受けられるのに対して、ペアローンは、夫婦がそれぞれの年収に応じて借入を行い購入代金を出し合う形となるので、より高額な住宅の購入が可能です。
また、それ以外のメリットとして住宅ローン控除が夫婦それぞれに適用されるためより大きな控除が受けられます。
しかし、デメリットとしては片方の収入が減少したり、収入がなくなったりすると返済が滞ってしまうリスクがあります。
また、離婚した場合には、物件が共有名義になっているため今後の返済方法についてトラブルになることが多いことには注意が必要です。
夫婦2人の収入が安定しており、購入したい物件が単独ローンでは購入ができない場合にのみ、検討すべき方法です。
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収入合算を利用する
共働き世帯が利用できる住宅ローンの組み方として収入合算があります。
収入合算とは、住宅ローンを契約するのは夫婦の片方のみですが、2人の収入を合算して審査を行うことで借入額を増やす方法です。
収入合算についても下の表にまとめました。
単独ローン | 収入合算 | |
---|---|---|
契約者 | 夫婦どちらか一人 | 夫婦どちらか一人 |
借入可能額 | 一方の年収に基づいた金額 | 夫婦の合計 |
住宅ローン控除 | 契約者のみに適用 | 契約者のみに適用 |
離婚後 | 契約者が返済を継続 | 契約者が返済を継続 |
収入合算を行った場合、基本的には単独ローンと変わりませんが、収入が夫婦の合計となるためより高額な融資を受けられます。
また、ペアローンと異なり、契約者は単独ローンと同じ1人なので手続きも簡単で離婚後のトラブルのリスクも低いです。
ただし、住宅ローン控除は収入を合算していても契約者のみに適用されたり、高額な融資を受けることによる返済負担が大きくなったりすることには注意が必要です。
夫婦どちらかの収入のみが安定していて、より高額な住宅を購入したい場合には考えたい方法のひとつです。
必ずチェックしたい住宅ローンを組む際の3つのポイント
住宅ローンを組む際には、さまざまな要素を検討し、慎重に選択を行うことが非常に重要です。
住宅ローンを組む上で特に注意したいポイントは以下の3つです。
- 適切な金融機関から借入を行う
- 自分たちの考えや状況にあった金利を選択する
- 購入金額と借入金額を適切に判断する
適切な金融機関から借入を行う
住宅ローンを組む際、どの金融機関から借入を行うかは非常に重要です。
金融機関によって提供される金利や手数料、サービスの内容が異なるため、複数の金融機関を比較検討することが不可欠です。
銀行や信用金庫、ネット銀行など、さまざまな選択肢がありますが、まずは自身のライフスタイルや資金計画に最も適した金融機関を選ぶことがポイントです。
例えば、大手銀行は安定性やサポート体制が充実しているため、多くの人に選ばれています。
一方で、ネット銀行は手続きがオンラインで完結でき、金利が低い傾向があるため、利便性やコストを重視する人にはおすすめです。
マイホーム購入後の家計管理を見据えて、長期的な視点で最適な金融機関を選ぶことが大切です。
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自分たちの考えや状況にあった金利を選択する
住宅ローンを選ぶ際に大きなポイントとなるのが、金利の選択です。
住宅ローンの金利には主に「固定金利」と「変動金利」の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
以下の表は固定金利と変動金利のメリットとデメリットをまとめたものです。
固定金利 | 変動金利 | |
---|---|---|
利率 | 期間中は変わらない | 変わる可能性がある |
当初金利 | 高め | 低め |
金利上昇リスク | ない | ある |
固定金利は、ローンを組んだ時点での金利が返済期間中ずっと変わらないため、将来的な金利の上昇リスクを避けられるのがメリットです。
ただし、変動金利と比べて最初の金利が高めに設定されることが多いため、初期の返済負担が重くなる可能性があります。
一方、変動金利は、経済状況に応じて金利が変動します。金利が下がればその分返済額も減少しますが、逆に金利が上がった場合には返済額が増えるリスクもあります。
変動金利は、初期の金利が低く設定されているため、返済を短期間で終わらせたい人や、金利の上昇に対してリスクを許容できる人には適しています。
固定金利と変動金利はどちらもメリットとデメリットがあるので、納得できる根拠や考えがある方を選択するべきです。
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購入金額と借入金額を適切に判断する
住宅を購入する際、どれだけの金額を借り入れるかも重要なポイントです。
無理なく返済できる範囲で、購入金額と借入金額のバランスを慎重に検討する必要があります。
購入金額と借入金額のバランスは、頭金をどれだけ準備するかによって調整することが可能であり、頭金を用意すればするほど返済負担を低く抑えられます。
先ほども述べた通り、住宅ローンの借入は一般的には年収の7倍から8倍が理想とされています。
最初に頭金をいくら用意できるかを把握した上で、自分の年収の7倍から8倍に自らが用意できる頭金を足した金額以上の物件は基本的に購入ができないと思うことが重要です。
例え住宅ローンが利用でき、高額な物件を購入できたとしても購入後の返済負担が大きくなり、返済が困難になってしまうため注意すべきです。
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住宅ローンの組み方に迷った方におすすめのサービス:マネーキャリア
ここでは住宅ローンの組み方に迷った方におすすめのサービスを紹介します。
住宅ローンの組み方はさまざまなパターンがあり、自らの年収や家計、家族構成や雇用形態に合わせて選択する必要があります。
また、住宅ローンは融資をする金融機関によっても金利や返済方法、団体信用生命保険の内容がそれぞれ異なるため、各金融機関ごとの住宅ローンの比較をすることも重要です。
住宅ローンの組み方や金融機関ごとの比較をするには、住宅ローンの知識や自分の状況の分析をしなければならないため、自分では非常に困難です。
住宅ローンの組み方や金融機関ごとの比較に関する相談は、マネーキャリアへの無料相談がおすすめです。
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住宅ローンの利用にあたり、現在の家計簿見直しを合わせて相談させてもらいました。自分で試算していて不安を覚えた部分が相談により解消でき、モヤモヤがなくなりすっきりしました。
住宅ローンのおすすめの組み方まとめ
この記事では住宅ローンのおすすめの組み方について解説しました。
住宅ローンを組む際には、金融機関や金利タイプに注意することはもちろん、購入代金と借入額のバランスも重要な要素です。
また、共働き世帯には、どちらか一方が単独で住宅ローン契約を行うことのほかに、ペアローンや収入合算などの方法があり、メリットデメリットを踏まえて利用する必要があります。
住宅ローンを組む際には、さまざまな状況や金融機関ごとの違いに注意しながら検討する必要があるため、専門家に相談してアドバイスをもらうことが効率的です。
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