内容をまとめると
- 住宅ローンのオーバーローンとは、住宅の価値や価格が住宅ローンの借入金額を下回っている状態である。
- オーバーローンには、頭金を用意しなくても住宅購入ができたり、住宅ローン控除額が増えたりするメリットがある。
- オーバーローンにはデメリットがあり、金利が高くなったり住宅を売却しても一括返済ができなくなったりすることには注意が必要。
- 実際にオーバーローンを組む際には、審査が厳しくなるため事前にマネーキャリアのようなお金の専門家に相談をして審査への対策をしておくことが重要。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 住宅ローンのオーバーローンとは?
- 住宅ローンのオーバーローンとはどんな状態?
- ケース①:諸費用のために多く借りる場合
- ケース②:住宅や土地の価値が下がった場合
- 住宅ローンでオーバーローンを組むメリット
- 頭金が無い際にも住宅ローンを組める
- 自己資金を残して住宅購入ができる
- 住宅ローン控除を受けられる額が増える
- 住宅ローンでオーバーローンを組むデメリット
- 毎月の返済負担額が大きくなる
- 住宅売却でもローンの返済ができなくなる
- 金利が高くなる場合がある
- 住宅ローンでオーバーローンを組む際の注意点
- 借りたお金を住宅以外に利用するのは違法
- オーバーローンは通常より審査が厳しい
- 【1番オススメ】住宅ローンのオーバーローンを検討している方におすすめのサービス
- 住宅ローンの審査に関する相談が何度でも無料:マネーキャリア(丸紅グループ)
- まとめ:住宅ローンのオーバーローンとは?
住宅ローンのオーバーローンとは?
- 諸費用のために多く借りる場合
- 住宅や土地の価値が下がった場合
住宅ローンのオーバーローンとはどんな状態?
ケース①:諸費用のために多く借りる場合
ケース②:住宅や土地の価値が下がった場合
住宅ローンでオーバーローンを組むメリット
- 頭金がない際にも住宅ローンを組める
- 自己資金を残して住宅購入ができる
- 住宅ローン控除を受けられる額が増える
頭金が無い際にも住宅ローンを組める
頭金がなくても、オーバーローンを利用すれば住宅の購入が可能です。
頭金の準備に苦労し、マイホーム購入が先延ばしになるケースも少なくありませんが、オーバーローンなら頭金を用意する必要がありません。
例えば、手元にまとまった資金がなくても、住宅の購入代金だけでなく、諸費用も全額住宅ローンでカバーできるため、頭金を用意するまで待つ必要がありません。
頭金は一般的に住宅購入費用の20%から30%が目安となっており、多額の金額を用意しなければなりません。
多額の資金が調達できない場合でも、オーバーローンをならすぐに住宅の購入が可能です。
自己資金を残して住宅購入ができる
オーバーローンを利用すると、自己資金を手元に残したまま住宅の購入ができます。
オーバーローンは、住宅の購入費用に加えて諸費用も融資を受けられるため、諸費用の支払いのために用意していた資金を残して住宅の購入ができます。
自己資金を残して住宅を購入できるため、住宅購入後の生活費やリフォーム、子育てに必要な費用の確保が可能です。
例えば、住宅を購入した直後には引越し費用や新しい家具の購入、さらに教育資金などが必要になることがあります。
オーバーローンを組むことで、これらの費用を無理なく支払うための資金を保持でき、住宅購入後も余裕を持って生活ができます。
住宅ローン控除を受けられる額が増える
オーバーローンを組むことで、住宅ローン控除を受けられる額が増える可能性があります。
住宅ローン控除は、住宅ローンの借入額や年末の残債に応じて所得税や住民税の負担が軽減される制度です。
オーバーローンにより通常のローンよりも借入額が多くなれば、借入額に応じて控除額も増え、毎年の税負担が軽減されます。
毎年の税負担が軽減されることにより、長期的に見ても家計への負担が軽減され、経済的に余裕を持った生活が可能です。
オーバーローンを組むことで、住宅ローン控除による税制上のメリットも最大限に活用できます。
住宅ローンでオーバーローンを組むデメリット
オーバーローンは、住宅購入に必要な資金を確保できる便利な方法ですが、その一方でいくつかのリスクやデメリットも存在します。
ここでは、オーバーローンを組むデメリットを3つ紹介します。
- 毎月の返済負担額が大きくなる
- 住宅売却でもローン返済ができなくなる
- 金利が高くなる場合がある
住宅ローンでオーバーローンを組むことで資金の余裕を持ちながらマイホームを手に入れることができる反面、長期的に見て家計に大きな負担をかける可能性もあるため注意が必要です。
毎月の返済負担額が大きくなる
オーバーローンを組むことで、毎月の返済額が大幅に増えるため注意が必要です。
オーバーローンでは、住宅の購入費用に加えて購入に必要な諸費用も含めて住宅ローンの借入をおこなうため、借入金額が増えます。
借入金額が多ければその分返済額が増加するため、毎月の返済金額が家計に与える影響が大きくなり、住宅ローンの返済が困難になる場合があります。
オーバーローンにより諸費用を含めて借入ができるため頭金等の準備が必要なくなりますが、返済負担額が大きくなるため継続して返済をしていくうえでは注意すべきです。
住宅売却でもローンの返済ができなくなる
オーバーローンを組んだ場合、住宅を売却してもローン残高を全額返済できないケースが生じることがあります。
不動産の売却相場の変化により住宅の市場価値が下がった際には、売却額がローン残高を下回ることがあり、結果として売却後もローンの返済が残ってしまうことがあります。
例えば、オーバーローンで購入した家を将来的に売却しようとしても、残債務が多すぎて売却益だけではローンを完済できないケースがあります。
また、借入当初はオーバーローンを組んでいなくても、住宅の市場価値が下がることによってオーバーローン状態が引き起こされた場合、住宅を売却しても債務が残る可能性があることにも注意すべきです。
オーバーローンでは、住宅を売却してもローンの返済ができなくなるため、売却後も前の家のローンを返済し続けなければなくなり次の住宅の購入が困難になります。
金利が高くなる場合がある
オーバーローンを組む場合、借入額が増えることで金利が高くなるリスクもあります。
一般的に、購入代金に対して借入金額の割合が多いと金融機関がリスクを考慮し、金利を高く設定する場合があります。
金利が高くなることにより、総返済額が大きく膨らみ支払負担が増加するため注意が必要です。
住宅ローンは借入金額が大きく、返済期間も長くなるため金利がほんの少し上昇するだけでも総返済額は100万円単位で変わってきます。
オーバーローンを選択する際には、金利上昇の影響も慎重に考慮する必要があります。
住宅ローンでオーバーローンを組む際の注意点
オーバーローンは、住宅購入に関わる費用全体をローンでカバーできる便利な手段ですが、その利用には注意が必要です。
住宅ローンでオーバーローンを組む上で注意すべき点は下記の2つです。
- 借りたお金を住宅以外に利用するのは違法
- オーバーローンは通常より審査が厳しい
誤った利用や理解不足からトラブルになることもあるため、事前にリスクやルールを把握しておくことが重要です。
借りたお金を住宅以外に利用するのは違法
住宅ローンで借りた資金は、基本的に住宅の購入や関連費用に充てることが義務付けられています。
そのため、オーバーローンで余分に借りたお金を、投資や個人的な借金返済などへの使用は違法であり、住宅ローンでは事前に振込先や支払い先が全てチェックされ、それぞれ自動的に金融機関から振り込まれる場合がほとんです。
金融機関が提供する住宅ローンは、住宅の取得を目的とした借入れですので、住宅以外の用途に資金を流用すると契約違反となり、最悪の場合、ローン契約が解除される可能性があります。
ローン契約が解除されると、場合によってはローンの一括返済を求められるリスクがあるため、オーバーローンを組む際には用途の厳守が重要です。
オーバーローンは通常より審査が厳しい
オーバーローンを利用する場合、通常の住宅ローンよりも審査が厳しくなるため注意が必要です。
金融機関は、住宅ローンの審査をおこなう際に、返済能力やリスクを収入や雇用状況、家族構成などから慎重に判断します。
オーバーローンにより住宅ローンの借入金額が大きくなればなるほど、毎月の返済金額が大きくなるため、金融機関は返済能力があるかどうかを厳しくチェックします。
そのため、オーバーローンを希望する場合には、しっかりと事前準備をおこない、審査に備えることが重要です。
【1番オススメ】住宅ローンのオーバーローンを検討している方におすすめのサービス
ここでは、住宅ローンのオーバーローンの利用を検討している方にとっておすすめのサービスについて紹介します。
住宅ローンのオーバーローンとは、住宅の価値や価格以上の金額で住宅ローンの借入をおこなっている状態であり、購入後に多くの資金を手元に残しておけたり、頭金なしで住宅が購入できたりすることがメリットです。
しかし、オーバーローンにより借入金額が多くなり、返済負担が大きくなることからオーバーローンを組む際には、ライフプランを作成した上で返済計画を立てることが求められます。
オーバーローンの返済計画を立てる際には、ライフイベントごとにかかる費用を踏まえる必要があるためお金に関する専門家への相談を検討すべきです。
オーバーローンを組む際の返済計画を立てるなら、マネーキャリアのFPへの相談がおすすめです。
マネーキャリアには住宅ローンに関する知識と相談経験が豊富になるFPが数多く在籍しています。
オーバーローンを組む際の返済計画も、相談者の状況を細かくヒアリングしたうえで計画してくれます。
住宅ローンの審査に関する相談が何度でも無料:マネーキャリア(丸紅グループ)
お金に関する全ての悩みにオンラインで解決できる
マネーキャリア:https://money-career.com/
<マネーキャリアのおすすめポイントとは?>
・お客様からのアンケートでの満足度や実績による独自のスコアリングシステムで、住宅ローンに知見の豊富な、ファイナンシャルプランナーのプロのみを厳選しています。
・もちろん、住宅ローンだけではなく、資産形成や総合的なライフプランの相談から最適な解決策を提案可能です。
・マネーキャリアは「丸紅グループ」である「株式会社Wizleap」が運営しており、満足度98.6%、相談実績も100,000件以上を誇ります。
<マネーキャリアの利用料金>
マネーキャリアでは、プロのファイナンシャルプランナーに無料で何度でも相談できるので、相談開始〜完了まで一切料金は発生しません。
まとめ:住宅ローンのオーバーローンとは?
この記事では住宅ローンのオーバーローンについて詳しく解説しました。
住宅ローンのオーバーローンは状況によってはさまざまなメリットがありますが、借入額が多くなることによるデメリットにも注意が必要です。
また、オーバーローンを組む際には、借りたお金を住宅以外の用途に使えなかったり、審査が厳しくなったりすることも理解した上でオーバーローンを組むことが求められます。
特に住宅ローンの審査は金融機関ごとに審査項目が異なるため、審査を受ける前に自分の収入や雇用状況などを細かくチェックした上で希望する金額で審査が通るかを確認しておく必要があります。
オーバーローンを組む際の審査についての相談をするなら、マネーキャリアの無料相談がおすすめです。
無料登録を1分で完了するので、ぜひ顧客満足度98.6%のマネーキャリアに相談して、親子リレーローンを使って夢のマイホームを購入しましょう!