「有意義なお金の使い方を身につけて無駄遣いを減らしたい。」このように考えている方は多いでしょう。そこで本記事では、有意義なお金の使い方、お金の使い方が上手な人の特徴、ベテランFPが有意義だったと思うお金の使い道無駄遣いを減らす方法などについてまとめました。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 有意義なお金の使い方とは?無駄遣いを減らすにはどうすればいい?
- まずは自分にとっての有意義なお金の使い方を考える
- 有意義なお金の使い方10選
- ➀自己投資で自分を磨く【おすすめは読書】
- ②スキルを身につける
- ③遊びにもお金を使うことで多様な経験ができる
- ④服装や美容など見た目にお金を使う
- ⑤趣味にお金を使う
- ⑥食事など健康維持にお金を使う
- ⑦睡眠にこだわる
- ⑧住みたい場所に住む
- ⑨人間関係のためにお金を使う
- ⑩貯金する
- 年代別の有意義なお金の使い方をFPが解説
- 年代別の有意義なお金の使い方【高校生・大学生】
- 年代別の有意義なお金の使い方【20代~30代】
- 年代別の有意義なお金の使い方【40代~50代】
- 年代別の有意義なお金の使い方【60代以降】
- ベテランFPが有意義だったと感じるお金の使い方3選
- ➀自己投資する
- ②人のために使う
- ③お金で時間を買う
- お金の使い方が上手な人の特徴3選【お金の使い方がわからない人必見】
- ➀使えるお金を逆算して考える
- ②自分の価値観にあったお金の使い方をする
- ③お金の価値を知る
- お金の使い方が下手?お金が貯まらないケース3選
- ➀見栄のためにお金を使う
- ②家計の収支に無頓着
- ③浪費の割合が多い
- お金の無駄遣いを減らす方法をFPが解説
- ➀家計の収支を把握しよう
- ②頭で考えてから買おう
- 参考:有意義なお金の使い方を学べる本3選【FPが厳選】
- ➀デキない人のお金の使い方 デキる人のお金の使い方 柴田 博人 (著)、竹松 祐紀 (著)
- ②本当の自由を手に入れる お金の大学 リベラルアーツ大学長・両(著)
- ③節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本 節約・貯蓄・投資の前に 泉美智子(著)
- まとめ:無駄遣いを減らして有意義にお金を使おう!
有意義なお金の使い方とは?無駄遣いを減らすにはどうすればいい?
こんにちは、マネーキャリア編集部‧FP浦川です。
今回は、「無駄使いを減らして、有意義にお金を使おう!」というテーマについてお話します。
みなさんの中には、
などどお悩みの方もいらっしゃることと思います。
2020年10月に日本FP協会が行った「くらしとお金に関する意識調査」に、コロナ禍という、いわば強制的に「無駄使いを減らさざるをえない」状況における、有意義なお金の使い方のヒントがあるように思います。
調査結果の一例ですが、コロナ禍における支出の工夫については、下記ような結果でした。
- 工夫していることは「外食を控える」、「キャッシュレス決済を利用する」
- 実際に支出が減ったのは「衣服・美容費」、「娯楽費」
- 一方で、上手くいっていないと思うことは「無駄な食費があると思う」、「無駄な光熱・水道費がある」、「支出を減らしたいが、どうやって減らせばよいか分からない」
- 自分の健康、家族の健康
- 子どもの成長
- 人との接し方や 付き合い方が 変化すること
- 何に対してなのか分からないが、 漠然とした不安
- 自分にとって有意義なお金の使い方を考える
- 年代により、有意義なお金の使い方は違う
- お金の使い方が上手な人、下手な人にはそれぞれ特徴がある
- やってはいけない無駄なお金の使い方や無駄使いを減らす方法がある
まずは自分にとっての有意義なお金の使い方を考える
生まれながらにして経済的に恵まれた家庭に育ち、使い切れないほどのお金に囲まれているならまだしも、わたしたちにとっては、お金は限られたな資源です。
それでは、その限られた資源であるお金を、どこに使えばいいのでしょうか?
それは、
- 自分にとって価値があると思えるところにお金を使う
- 自分の満足感を高めるところにお金を使う
人間の価値観は人それぞれ、十人十色ですので、ご自分の価値観を認識する必要があります。
ここでは、ライフプランニングという方法で、みなさんにとって、どこにお金を使うのが価値があるかを考えてみましょう。
次の手順で、みなさん自身について、振り返ってみましょう。
- 現在のお金の収支を把握する
- 中長期的な視点で、今後、いつ頃、どんなイベント(子どもの成長、マイホーム購入、退職、老後生活、生きがい趣味)が起こるかを書き出す
- そのイベントにいくら必要か書き加える
- お金をかけるところと、その優先順位を明確化させる
お金を使いたいところ、つまり、ご自分の価値観と合うところが見えてくると、一時的な満足のためにお金を使うのではなくて、将来に向けた投資や将来の満足のためにお金を使う、という傾向がでているのではないかと思います。
有意義なお金の使い方10選
わたしたち日本人は、「お金の使い方」を教えられずに育ってきています。
その結果、ほとんどの人は、何も考えずに、ただ生活のためにお金を使ったり、「欲しい/やりたい」などの一時的な欲求を満たすためだけにお金を使っているのではないでしょうか?
1万円を飲み会で使っても、1万円を投資信託に投資しても、1万円分の本を買って読書してもも、同じ一万円です。
しかし、例えば、お金を投資信託などに投資するとします。
投資したお金は複利で運用されて、お金がお金を生んで、10年後や20年後はまとまったお金に成長していることがあります。
お金を有意義に使うと、投資信託に投資したように、10年後や20年後に、使ったお金の何倍、何十倍、あるいはそれ以上になって戻ってくるかもしれません。
有意義なお金の使いは人それぞれ、十人十色だと思います。
ここでは、一般的に有意義と考えられている使い方について解説します
重要なポイントは、次の点です。
- 今の一時的な満足よりも将来の満足に使う
- 自分として価値があると思えるところに使う
- 中長期、自分のライフプランとして考える
➀自己投資で自分を磨く【おすすめは読書】
1万円を飲み会で使っても、1万円を投資信託に投資しても、1万円分の本を買っても、同じ一万円という話をしました。
みなさんが飲み会に使っていた1万円を、自分自身に投資してみてはいかがでしょうか?
有効なお金の使い方の第一歩は、自分自身の成長のための「自己投資」をして自分自身を磨くことです。
自分自身が成長できると、一歩も二歩も上の世界に行くことができ、みなさんの人生をさらに豊かにしてくれます。
自己投資で、一番手軽でオススメなのが「読書」です。
読書により、知識が蓄積されて一生の宝ものとして残ります。
また、知らない外の世界を知ることにより、みなさんが殻を破って飛躍できるかもしれません。
10年後や20年後には、本の値段の何十倍、何百倍の価値になって戻ってくるはずです。
②スキルを身につける
上記では、「読書のススメ」について書きました。
同様の目的で、自分の価値を高めるスキルを身につけると良いでしょう。
筆者が勤めていた企業では、三種の神器というのがあって、
- ITスキル
- 英語のスキル
- 会計のスキル
の3つでした。
これは、企業として求める人材の基本スキルで、これらのスキルを基礎にして専門スキルを身につけていくというイメージです。
この「ITスキル、英語のスキル、会計のスキル」は、どこの企業にいっても、自分で起業しても必要とされるスキルですので、自分への投資として身につけておいたらいかがでしょうか。
もちろん、この3つのスキル以外にも有用なスキルはたくあんあります。
みなさんのライフプラン、将来の目標にあったスキルを選んで、ここに投資することをオススメします。
③遊びにもお金を使うことで多様な経験ができる
むやみやたらに節約すれば良いというものでもなく、「メリハリをつけて、お金を上手に使う」ということも大事だと思います。
24時間、365日、日常生活の繰り返しでは息が詰まって疲れてしまいますし、新しい発見もありません。
本当に仕事のできる人は「オンとオフ」を上手に使い分けていて、オフの日でも、ただボーッと休息するのではなく、いろいろな遊びや体験を通して自分自身を磨いているといいます。
新しいアイデアや閃きは、一見、遊びや無駄と思える体験の中から生まれる、ということも聞いたことがあります。
「井の中の蛙」を脱却して、新しい世界が広がるかもしれません。
遊びにお金を使うことにより、リフレッシュができるだけでなく、仕事や生活においてのモティベーションになり、また、新たなアイデアが浮かび、新しい世界が広がるかもしれません。
そうなれば、遊びにお金を使うのも、それこそ「一石二鳥」、あるいは「一石三鳥」です。
④服装や美容など見た目にお金を使う
「勝負服」、もともとは、競馬で騎手がレースに出る際に着る上着のことを意味していますが、一般的には「意中の相手の気を引こうとして着る衣服」、「ここぞという場面で着用する大切な衣服」を意味します。
ジーパン/Tシャツを着ている時、スーツを着ている時、着物を着ている時など、人は着るものによって振る舞いや考え方も違ってきます。
服装と同じで美容についても、例えば、若く見られたり、きれいに見られたりすると嬉しくなり、前向きな気持ちになったりします。
自分自身の気持ちの持ち方だけでなく、見た目にお金を使うことにより、相手に与える印象も違ってきます。
もちろん、見た目が全てとは言えませんが、見た目が良いと、いろいろな場面において好印象を持たれるのは言うまでもありません。
服装や美容などの見た目にお金を使うことは、自分自身の満足感を高めたり、相手に対して好印象を与えたりできますので、素敵なお金の使い方だと言えるのではないでしょうか。
⑤趣味にお金を使う
上記の「③遊びにもお金を使う」に近いのですが、趣味にお金を使うことも有効です。
「趣味は何ですか」と聞かれて、「貯金が趣味です」と答えるほどつまらないことはありません。
何か新しいことを始める、好きなことを深く突きつめる、趣味を通して未知の世界に入り込むわけですので、日常生活では得られない数々のものが得られるかもしれません。
また、そのことが勉強になったり、人と出会ったり、世界がひらけたり、また、生涯の生きがいになったりします。
人生100年時代、一生を通して楽しめる趣味を持つことは人生を華やかにしてくれます。
何か始めたいと思ったら、思い立ったが吉日です。思い切ってそのためにお金を使ってみましょう。
ご自分でも想像していなかった、思わぬ世界が広がるかもしれません。
⑥食事など健康維持にお金を使う
歳をとるにつれて、健康に対する不安が大きくなり、健康志向になっていきます。
冒頭の日本FP協会の意識調査結果にも、将来に対する不安として「健康」があげられています。
人生100年時代といわれていますが、ただ100年間生きるだけではなく、元気に前向きに100年生きたいものです。
健康維持にお金を使うことは、無駄使いではなく、100年時代を見すえた、自分への投資だと思います。
健康を維持する上で大切なことは食事、睡眠、運動の質を高めることといわれています。
例えば、食事について、例えば、下記のようなお金の使い方をしてはいかがでしょうか?
- 外食、ジャンクフード、お酒と控えて、体にいい良質な食材を使った食事をとる
- 料理教室で料理や栄養学を学ぶ
- 精神的な健康維持のために、がんばった後の特別なディナーやスイーツを楽しむ
食事以外の健康維持については、次のことを行ってはいかがでしょうか。
- 定期検診(会社の検診以外にも、歯の検診、脳ドックなど)
- 定期的な運動(ジョッギング、ジム通いなど)
⑦睡眠にこだわる
健康を維持する上で大切なこと(食事、睡眠、運動)の中の睡眠ですが、人間は人生の3分の1を睡眠にあてています。
若い頃は、徹夜しても大した事はなく、睡眠が短くても大丈夫でしたが、歳を取るにつれて、そうもいかなくなりました。
睡眠にお金をかけることは、
- 一日の疲れをリセットする
- 健康維持、増進に結びつく
眠りやすいベッド、布団、枕、寝具など、快適に睡眠ができる寝室を作っていましょう。
⑧住みたい場所に住む
わたしたちの人生で一番お金をかける買い物が「家」です。
マイホームでなく賃貸であっても、一生の賃貸料はマイホーム購入費に匹敵します。
それだけのお金をかけて、何十年と長く住むわけですから、住みたい場所に家を構えて住みたいですね。
どっちみち高額のお金を投資して家を構えるのですから、とことんこだわって、住みたい場所や家にお金を使うのは無駄使いではなく、有効な使い方だと思います。
都会の中の買い物に便利で、趣味が満喫できて、会社に近いところがいいという方もいらっしゃるでしょう。
都心を離れて、自然豊かなところで、のんびりと過ごしたいと思うかもしれません。
住みたい場所/住んで幸せと思える場所は人それぞれ違いますので、ご自分の価値観に合う場所を選びましょう。
どちらにしても、自分が大切にしているものがあるそばに住みたいということではないでしょうか。
⑨人間関係のためにお金を使う
会社はわたしたちの生活を豊かにしてくれます。
一方で、友達や人間関係は、わたしたちの人生を「豊か」にすると同時に「華やか」にしてくれます。
これば、筆者が常に感じていることです。
人間関係が広がることにより、新たな発見があったり、新たな挑戦をしたりと、これまで知らかなった世界が見えてくるかもしれません。
「自助、共助、公助」の共助ではないですが、ビジネスでもプライベートでも、アドバイスをくれたりまたは助けてくれる人間関係は大切で、生涯の宝物になります。
良い人間関係は、お金を払ってでも(お金を投資してでも)手に入れるべきではないかと思います。
⑩貯金する
最後に貯金です。
冒頭の日本FP協会による意識調査でも、大勢の方が、お金、特に老後資金に対する不安を持っていることがわかります。
貯金する場合でも、ただ漠然と「生活費が余ったら貯金しよう」という方法で貯金をしようと持っても、十中八九、貯金は増えていきません。
まず大事なことは、貯金する目的、つまり、何のために、いつまでに、いくら貯金するかを明確にすることです。
次に、「余ったら貯金する」のではなくて、逆に「貯金額を確保して、余ったお金で生活する」という気構えが必要です。
また、貯金するにしても、銀行に預けておいては金利はほぼゼロで、増えていきません。
しかし、貯蓄額を投資、例えば、投資信託などに投資することにより、 投資したお金は複利で運用されて、お金がお金を生んで、10年後や20年後はまとまったお金に成長していることがあります。
これも、将来への重要な投資だと思います。
年代別の有意義なお金の使い方をFPが解説
有意義なお金の使い方は、年代によって異なります。
高校生や大学生は、勉学に励むことが第一優先ですので、アルバイトなどの収入も少ないですが、全て自分のために使えます。
- 20代は、学生時代に比べれば所得は増えます。比較的に所得は少ないとはいえ、自分のことに使えます。
- 30代は、結婚や出産、マイホーム購入などライフイベントが増えてきます。
- 40代は、子供の教育、マイホームローンなど、出費のピークを迎えます。
- 50代は、収支に余裕がでてきますが、老後が見えてくる年代です。
- 60代は、退職し、老後の生活に入る年代です。
ここでは、各年代の特徴を考慮して、年代別の有意義なお金の使い方を考えます。
年代別の有意義なお金の使い方【高校生・大学生】
高校生や大学生は、アルバイトなどの収入は少ないですが、代りに、時間があります。
少ないお金とたくさんある時間を、全て自分のために、目一杯有効に使いましょう。
飲み会(高校生はダメです)、カラオケ、アニメグッズ購入などは、気分転換のために、たまに行くのはいいですが、一時的な快楽なので、回数はおさえたほうが良いと思います。
オススメのお金の使い方は、次のとおりです。
- 読書:少ないお金で買えますし、読書する時間もたくさんあります。
- スキルを身につける:プログラミングや英会話など、将来に有用なスキルを身につけましょう。
- 海外旅行:金銭的に可能なら、海外旅行に行きましょう。「井の中の蛙」で世界を知らずに生きてきていますので、世界を知ることは将来に生きてきます。
どちらにしても、自分が好きでないと続きませんので、将来につながる好きなことを見つけて、そこにお金を使う(投資)するのが良いのではないかと思います。
大学生におすすめのお金の使い方に関する記事もあわせて読むと理解が深まるでしょう。
年代別の有意義なお金の使い方【20代~30代】
20代は、比較的に所得は少ないけれど、自分のことに使える年代です。
20代は、自分自身への投資を中心にお金を使うのがよいでしょう。
- 自分自身に投資して、自分のスキルを磨く、自分の能力を向上させる
- 若いですので、遊びや服装・美容にもお金を使う
- 同時に、将来の結婚に向けた貯金を始める
30代は、結婚や出産、マイホーム購入などライフイベントの増えてくる年代です。
30代では、家族への投資にかじを切りつつ、自分への投資も継続して行ってはいかがでしょうか。
- 家族への投資(子どもの教育、マイホームなど)にお金を使う
- 将来を見すえて新しいチャレンジを行い、将来につながる人間関係を更に広げるようにお金を使う
年代別の有意義なお金の使い方【40代~50代】
40代は、子供の教育、マイホームローンなど、出費のピークを迎えます。
一方で、50代は、収支に余裕がでてきますが、老後が見えてくる年代です。
40代では、家族のためにお金を使うと同時に、老後に向けた準備を始めましょう。
- 30代からの継続で、子ども/家庭への投資を中心にお金を使う
- 同時に、老後に向けた投資として、健康への投資、趣味や生きがいへの投資、老後資金の準備をする
- 健康への投資、趣味や生きがいへの投資、人間関係への投資、老後資金の準備にお金を使う
- 特に、会社を離れた人間関係の構築や趣味/生きがいに投資する
年代別の有意義なお金の使い方【60代以降】
60代は、退職し、老後の生活に入る年代です。
60代以降では、老後の生活を満喫するために、
- 健康、趣味や生きがい/趣味に投資する
- 家族含めた人間関係も重要ですので、人間関係にもお金を使う
若い間は自分への投資、家族が増えるにつれて子どもや家族への投資、その後は、老後に向けた自分たち(夫婦)への投資、と変化させるのがよいのではないでしょうか。
ベテランFPが有意義だったと感じるお金の使い方3選
筆者のお金の使い方を見返してみますと、若い頃から今に至るまで、無駄使いをしなかったかといえば、決してそうではありません。
むしろ、今思えば、非常に後悔するほど、無駄使いを行ってきました。
それでも、有意義にお金を使えたなと思えるところもありますので、3点ほど、ご紹介させて頂きます。
- お金を自分のために投資する
- お金をを人のために使う
- お金で時間を買う
➀自己投資する
まず、「お金を自分のために投資する」です。
筆者が学生の頃は、海外旅行も今ほどメジャーではなく、企業の国際化もそれほど進んでいませんでした。・・・と筆者は思っていました。
そのため、学生時代は英会話の勉強もせず、会社も純日本企業を選んで入社しました。
しかし、意に反して、入社した企業では、三種の神器(ITスキル、英語のスキル、会計のスキル)があり、英語スキルが必須でした。挙句の果てには、外資系企業と合併までしてしまい、上司が外国人になってしまいました。
そこで、自分への投資として、自費で英会話学校に通い始め、また、英会話ができるということをアピールしないといけないので、英語の資格をいくつか取りました。
英会話と同時に、通信教育などを活用しながら、業務に必要な資格も取っていきました。
自分のスキルアップのために自分自身に投資した結果、海外出張の機会も多くなり、数年間の海外赴任もさせてもらいました。
幸運にも、「ピンチをチャンスに変えられた」ということでしょうか。
ただ、もっと早い時期から自分自身に投資していたらよかったかなという、「後悔の念」はあります。
また、自分自身にお金を投資することは大事ですが、投資したからには、投資したお金を最大限に活かすために、一生懸命努力して「ものにする」ことも大事だと感じています。
②人のために使う
次に、「お金を人のために使う」について説明します。
「人に使う」とは、家族(奥さんや旦那さん、子どもなど)でもいいですし、お世話になっているご近所さんでも、会社や趣味で出会った人などの方でもいいです。
人を喜ばせるためにお金を使うと、いつかそれは良い形でみなさんに返ってくると思います。
見返りを求めなくても、お互いが良い気持ちになり、それでよい人間関係が築ければ有意義なお金の使い方だと思います。
- 日頃お世話になっている人にプレゼントをする、食事をご馳走する、旅行を企画する
- 台風や地震といった災害時では、義援金と支援金をおくる
③お金で時間を買う
最後に、「お金で時間を買う」です。
時間は大切だと理解はしていても、ついネットサーフィンやスマホなどで時間を浪費して、何をしていたか分からないまま時間を無駄に使ってしまうことがよくあります。
筆者も同様で、時間の大切さはわかっていても、特に若い頃は、時間は無限にあるものと考えがちでした。
しかし、歳を取るにつれて、時間も限りある資源と実感するようになり、お金より時間の方が大切なケースもあると考えるようになりました。
例えば、次のことは、実際に筆者が行っていることです。
- 10円安い野菜を買うために30分歩いて買いに行くことはせずに、近くのスーパーで買い物をする
- 料理時間が短縮できる調理器具を購入する
- 旅行に行く時に、移動の疲れが少なく、訪問先での時間を長くとれるように、少々高くても、時間的に最短で行ける輸送機関を使う
人生100年時代とはいえ、わたしたちの人生に与えられた時間は有限であり、お金で買える時間は積極的に買うのも、有意義な使い方だと考えます。
もちろん、無駄使いをやめることも重要ですので、時間を買うことによる「投資対効果」とでもいいますか、ケースバイケースで考えるのが良いでしょう。
お金の使い方が上手な人の特徴3選【お金の使い方がわからない人必見】
お金の使い方が上手な人や下手な人には、共通する特徴があります。
ここでは、まず、お金の使い方が上手な人の特徴について、次の3点をみていきます。
- 使えるお金を逆算して考える
- 自分の価値観にあったお金の使い方をする
- お金の価値を知る
➀使えるお金を逆算して考える
まず、金の使い方が上手な人は、「使えるお金を逆算して考える」ということです。
お金は有限な資源です。
家計の支出を管理して、限られたお金(収入)をどのように使えばよいのかを逆算して考えることが大事です。
特に、お金の使い方が上手な人は、自分の収入を「月単位」ではなく「年単位」といった長期で考えています。
GWや夏休みには旅行にいくなど、生活とは別のイベントのために、月によって支出にブレがあるからです。
ただ、ギリギリのお金で予算を考えるのではなく、少し余裕を持たせて考えておくことが大事です。
余裕があれば、予期せぬ出費があっても対応ができ、気持ちに余裕が生まれます。
②自分の価値観にあったお金の使い方をする
次に、「自分の価値観にあったお金の使い方をする」ということです。
自分自身に投資するにしろ、遊びや趣味に使うにしろ、人編関係に使うにしろ、「自分が投資する価値がある」と思えるところに投資します。
例えば、海外旅行するとします。未知の場所を訪れ、文化や歴史に触れ、その土地の食べ物を食べ、お土産を買って帰ってきます。
旅先の文化や歴史に触れることに価値観をもっていて、食べ物やお土産に価値観を持っていないとすると、その人にとっては、食べ物やお土産にはお金を使わず、旅先の文化や歴史に触れることにお金を使います。
ビジネス理論での「選択と集中」に近い考え方です。
あれもこれもとお金を使うのではくて、自分の価値観にあっているところにお金を使うことが大切です。メリハリのあるお金の使い方をするということです。
この考え方により、結果的には「浪費をしない」ということに繋がります。
③お金の価値を知る
お金の使い方が下手?お金が貯まらないケース3選
先ほどはお金の使い方が上手な人の特徴について説明しましたが、ここでは、逆に、お金の使い方が下手な人の特徴について見ていきます。
お金の使い方が下手な人にも特徴があります。
- 見栄のためにお金を使う
- 家計の収支に無頓着
- 浪費の割合が多い
➀見栄のためにお金を使う
まず初めに、お金の使い方が下手な人は「見栄のためにお金を使う」ということです。
「○○さんも持っているから買いたい」「△△さんよりいいものを買いたい」
洋服や靴、バッグ、アクセサリー、時計といったものでしょうか。
本当にほしいものというよりも、自分をよく見せたいという気持ち、見栄のためにお金を使っています。
このような人は、買うことに満足する性格で、買ったものは有効活用されない場合が多いと思います。
このような見栄のために使うお金は、その場の一時的な満足感は得られますが、将来に向けての満足感は得られません。
②家計の収支に無頓着
次に、「家計の収支に無頓着」な場合が多いと言えます。
収入と支出のバランスを考えずに、お金を使い、身の丈に合ったお金の使い方になっていない場合が多くあります。
例えば、食費(エンゲル係数)は収入の25%以下にしよう、家賃は30%以下にしよう、などという収入と支出のバランスを考えていないという場合です。
衝動買い、セール品の安物買い、ギャンブルも、「家計の収支に無頓着」な結果として生まれるものだと思います。
③浪費の割合が多い
最後に、「浪費の割合が多い」ということです。
お金を使う場合、次のように分けて考えるとわかりやすです。
- 浪費 無駄使い
- 消費 食費、日用品、服代、水道光熱費、電話代など
- 投資 お金の投資、自分への投資など
この分類の、浪費の割合が大きいのが特徴です。
また、消費の中にも無駄使いが含まれている場合が多いですので、合わせて確認してみましょう。
身の丈に合わない買い物をクレジットカードで買ったり、ブランド品を買い漁ったり、背伸びしすぎていませんか?
浪費をしてしまう方は、お金の使い方が荒い人の特徴やその改善点に関する記事もあわせて読むと、お金の使い方を見直すきっかけになるでしょう。
お金の無駄遣いを減らす方法をFPが解説
ここでは、お金の無駄使いを減らす方法について考えます。
筆者も含めて、「生涯で無駄づかいをしたことがない」という人は、まずいません。
無駄使いをしなければ、もっと有効に使えるところにお金を廻せるのに、また、もっと貯金ができるのに、とお思いの方は多いと思います。
ここでは、このような無駄使いを減らすためのコツを2つご紹介します
- 家計簿をつけよう、家計の収支を把握しよう
- 頭で考えて買おう
➀家計の収支を把握しよう
最初は、「家計簿をつけよう、家計の収支を把握しよう」です。
収入(給料など)や支出といった「お金の流れ」が見えるようにすることが大事です。
そのためには家計簿をつけるのが一番です。
ただ、家計簿を手でつけるのは大変なことで、コンビニなどの小さい出費まで手作業で行うのは難しく、長続きしません。
しかし最近は、無料で使える家計簿のアプリがありますので、このアプリを使うことにより、容易に家計の収支が把握できるようになります。
家計簿のアプリは、クレジットカードや電子マネーなどと連携できますので、支出をクレジットカードや電子マネーなどで支払えば、ほぼ自動で家計簿が作れます。
筆者も、ほぼ全ての支出をキャッシュレスで済ませており、自動で家計簿アプリに連携するようにしています。
ただし、キャッシュレスで支払う場合は、使いすぎには十分注意するようにしましょう。
使いすぎてしまうと、「元の木阿弥」になってしまいます
②頭で考えてから買おう
次に、「頭で考えてから買おう」です。
ものを買う場合、例えば「かわいい、かっこいい」などどいった「ものの見た目」で判断して、買うことを決めていませんか?
見た目で買ってしまうと、「買ってはみたものの、いつ使うんだろう」となり、結局、あまり使われないことが少なからずあります。
無駄使いをしない人は、ものを買う場合、「ものの見た目」で決めないで、「本当に必要だろうか」と頭で考えるようにしています。
つまり、「目で見て決めるのではなくて、頭で考えるきめる」、それも、なるべく先のことを考えて決めるのが大事だと思います。
参考:有意義なお金の使い方を学べる本3選【FPが厳選】
「自己投資で自分を磨く」のところで「読書」をオススメしました。
「有意義なお金の使い方」も、当然のことながら、本からも学ぶことができます。
ここでは、有意義なお金の使い方が学べる本を、いくつかご紹介しますので、ご参考にしてください。
- デキない人のお金の使い方 デキる人のお金の使い方
- 本当の自由を手に入れる お金の大学
- 節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本 節約・貯蓄・投資の前に
➀デキない人のお金の使い方 デキる人のお金の使い方 柴田 博人 (著)、竹松 祐紀 (著)
ゼロからビジネス、投資を成功させた若き実業家ふたりが、お金の秘密、お金の使い方を教えてくれます。
お金は「使う」ことではじめて「増える」という考えのもと、「お金が増えるような使い方」をしたいとお考えの方にオススメです。
②本当の自由を手に入れる お金の大学 リベラルアーツ大学長・両(著)
一生お金に困らないための5つの力(貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う)が身につく実践型のガイドブックという位置づけです。
一冊読むことにより、お金に関する全貌が分かるとともに、実践型ガイドブックですので、部分的に実施しても効果を出せるような構成になっています。
何から手を付けたら良いのか分からない若い方に特にオススメです。
③節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本 節約・貯蓄・投資の前に 泉美智子(著)
「お金とは」「稼ぐ」「納税する」「貯める」「使う」「備える」「増やす」といったように、お金を機能別に章分けして、一からおさらいできる実用書です。
誰でもわかるように解説されており、お金について全貌を知ることができます。
どなたにとっても取っ付きやすい本と言えます。
まとめ:無駄遣いを減らして有意義にお金を使おう!
- 自分にとって有意義なお金の使い方を考える
- 年代により、有意義なお金の使い方は違う
- お金の使い方が上手な人、下手な人にはそれぞれ特徴がある
- やってはいけない無駄なお金の使い方や無駄使いを減らす方法がある