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お金の使い方が下手で困っている、お金がすぐになくなってしまうという方は多いのではないでしょうか。無駄遣いをなくして賢くお金を使えるようになりたいですよね。ここではお金の使い方が下手な人の特徴や上手に使うコツをFPが徹底解説します。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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お金の使い方が下手ですぐにお金がなくなる!上手に使うコツは?


こんにちは、マネーキャリア編集部‧FP浦川です。


今回は、「お金の使い方が下手な人必見 上手に使うコツは?」というテーマについてお話します。


みなさんの中には、

友人と飲み会にいくと、つい気が大きくなり、余分なものにお金を使ってしまう
1万円をくずしてしまうと、あっという間になくなってしまう

という方は大勢いらっしゃると思います。


筆者もその一人で、どこで使ったのかわからないけれど、財布の残金が少なくなっている経験が幾度となくあります。 


無駄使いはやめたいな


ということは、わたしたち共通の悩みです。 


総務省統計局が行っている「家計調査(家計収支編)2021年1月分」の結果によると、消費支出(二人以上の世帯)は、 

  • 前年同月比実質 6.1%の減少 
  • 前月比実質   7.3%の減少 

と、大幅に支出が減っているという結果が出ています。


この結果を見ますと、コロナ禍という特殊事情があり、支出を減らせる部分を減らした努力が見て取れます。


コロナ禍という、いわば強制的に「無駄使いを減らさざるをえない」状況ではありますが、 わたしたちの無駄使いを減らして、有意義なお⾦の使い⽅に結びつくヒントが隠されています。 


今回の記事では、「お金の使い方が下手な人の特徴 お金を上手に使うコツは?」をテーマに説明していきます。 


今回の記事が、「お金の使い方が下手なので、なんとか上手に使えるようになりたいな」と悩んでいる⽅にとって、次の⼀歩を踏み出す⼀助になれば幸いです。 


ぜひ、最後までお読みください。

自分のお金の使い方を見直してみよう



お金の使い方が下手な方は、まず「どこにお金を使っているのか」、「どこに使ったお金が無駄なのか」を知ることが大事です。


次の手順で、みなさんのお金を使い方を見直して見ましょう。

  1. お金の収支を把握する
  2. 自分が何にお金を使っているのか確認する
  3. これからどの分野にお金を使うか決める

それでは、順を追って説明していきます。

①お金の収支を把握する

まずは、みなさんの家庭の収入と支出のバランスを把握しないと、何も始まりません。


収入を把握する

給料、年金、株式配当など、収入源を押さえて、収入額を把握しましょう。


ボーナスもありますので、月間と年間の両方で収入を把握するといいでしょう。


支出を把握する

支出を把握するのは「家計簿」をつけるのが一番ですが、収入を把握することに比べて、多少厄介です。


家計簿を手作業でつけるのは⼤変なことで、コンビニなどの⼩さい出費まで⼿作業で⾏うのは時間もかかり、⻑続きせずに挫折してしまいます。


最近は、スマホでも使える「無料の家計簿アプリ」がありますので、このアプリを使うことにより、それほど手間をかけずに家計簿をつけることができます。


家計簿アプリは、電子マネーやクレジットカードなどと連携できますので、キャッシュレスで⽀払えば、ほぼ⾃動で家計簿が作れます。


また、銀行や証券会社口座とも連携できますので、収入も自動で把握できるだけでなくて、資産残高についても簡単にわかるようになります。


筆者も、ほぼ全ての⽀出をキャッシュレスで済ませており、銀行や証券会社口座、クレジットカード、電子マネーなどと連携させて、⾃動で家計簿アプリに取り込めるようにしています。


収入や支出、および資産残高が一目瞭然で、非常に便利です。


ただし、キャッシュレスで⽀払う場合は、使いすぎには⼗分注意するようにしましょう。 使いすぎてしまうと、「元の⽊阿弥」になってしまいます。

②自分が何にお金を使っているのか確認する



家計簿ができましたら、支出を分析して、みなさんが何にお金を使っているかを確認しましょう。


重要なのは継続することですので、お金の流れの見直しをルーチン化することです。


それも、家計簿アプリなどを活用して、無理なく継続できるようにすることが大事です。

  • 週末など、見直すタイミングを決めて、定期的に見直す
  • ボーナス時期など、臨時の収入や支出についても管理する

支出の分析においては、支出を次のように分けて考えるとよいでしょう。


  • 浪費 無駄使い 
  •  ⾷費、⽇⽤品、被服代、⽔道光熱費、通信費など
  • 投資 お⾦の投資、⾃分への投資など

「浪費」は、即座にやめるようにします。 


「消費」に含まれる支出については、この中にも無駄使いが含まれていますので、支出額の大きい項目から見直していきましょう。

③これからどの分野にお金を使うか決める

ここまでくれば、無駄使いしていたお金がどれくらいあったかがわかってきます。


次は、そのお金を「これからはどの分野に使うか」決めます。


お金の上手な使い方として、

  • ⾃分にとって価値があると思えるところにお⾦を使う 
  • ⾃分の満⾜感を⾼めるところにお⾦を使う
ということを紹介しました。

一般的には、結婚、子どもの成長、マイホーム購入、退職、そして老後生活などのライフプランのイベント、および、みなさんが今後の人生でやりたいこと、趣味や生きがいにお金を廻すと良いと考えます。

重要なのは、みなさんが考える「価値のあるところ」「満足感を高めるところ」を見つけ出すことです。

下手なお金の使い方から脱却!賢いお金の使い方をするコツ5選!


日常生活を送る上で、お金を全く使わないというわけにはいきません。


また、無理に節約しようとお金を使わないことは、逆に、ストレスになってしまいます。


どうせお金を使うのなら、有意義に、賢いお金の使い方をしたいものです。


ここでは、ちょっと気をつければ普段から実践できる「賢いお金の使い方のコツ」として、次の5点を伝授しします。

  1. よく考えて必要なら買う
  2. 少し先の将来のことを考えて買う
  3. 浪費ではなく投資にお金を使う
  4. 必要なもの(NEEDS)とほしいもの(WANTS)を整理する
  5. アプリやインスタを活用する

①よく考えて必要なら買う

すいぶん前になりますが、日本経済新聞に 「さらば無駄遣い 心理分析で誘惑に勝つ」という記事が載っていました。


  • 「限定品なら高くても買ってしまう心理」、一日100個限定の商品で残り10個と聞くと価値があると思い買ってしまう
  • 「近い将来のことに価値を感じ、遠くなると価値が減ると考える心理」、ゲームソフトや新しいスマホの発売日に買うと最も価値が高いと考えて買ってしまう
  • 「割引品に惑わされる心理」、百貨店に食品を買いに行った際、靴店を通ると従来は2万円のブーツが1万円で売っていたので、予定外だが、半額なら安いと買ってしまう

このような買い物をしたことはありませんか?


こうした無駄遣いをやめるポイントは、我慢する力だといいます。


買いたい誘惑にかられた時、一瞬買うのを我慢して、よく考えてみましょう。


②少し先の将来のことを考えてから買う

  • 「バーゲンで安かった服を買ってしまったが、一回も着なかった」

このような経験をされた方も多いと思います。


お金を使う場合、何十年も先のことは考えづらいですが、1年先、1ヶ月先、あるは数日先のことでもいいので、「目の前のものを買った自分」を想像してみてください。


数日後のみなさんは、「目の前のものを買ったこと」に満足するでしょうか?後悔していませんか?


このように、買う前にいったん立ち止まり、少し先の将来のことを思い描いて、買ったほうがよいかを考える癖をつけましょう。

③浪費ではなく投資にお金を使う



「自分が何にお金を使っているのか確認する」で見たように、

  • 浪費 無駄使い 
  • 消費 ⾷費、⽇⽤品、服代、⽔道光熱費、電話代など 
  • 投資 お⾦の投資、⾃分への投資など
に分類してみて、「浪費」に使っているお金を、「投資」に廻しましょう。 

お金を株式や投資信託に投資するだけでなく、特に、20代や30代と若い時は自分への投資に心がけるべきです。 

ただ漠然と「⽣活費が余ったら投資しよう」という⽅法で投資をしようと思っても、なかなか投資にまわりません。 

「余ったら投資する」のではなくて、逆に「投資額を確保して、余ったお⾦で⽣活する」という気構えが必要です。 

④必要なもの(NEEDS)とほしいもの(WANTS)を整理する

ショピングに行くと、買いたいものがたくさん目に付きます。


でも、この「買いたいもの」が必ずしも「必要なもの(NEEDS)」とは限りません。

  • 「必要なもの(NEEDS)」 ないと日常生活に支障がでるもの
  • 「欲しいもの(WANTS)」 今の満足を満たすために、あればいいなと思うもの

目先の「お得感」や「欲望」に惑わされずに、本当に必要なものか考えるようにしましょう。

⑤インスタグラムなどのアプリを活用する

インスタグラムなどのを活用するのも、お金を上手に使うためのコツの一つです。


アプリについては、すでに紹介した「家計簿アプリ」だけてなく、役に立つお得なアプリがたくさんあります。


例えば、大手スーパーではお店のアプリを提供しており、そのアプリをスマホに入れておけば、お得情報が配信されます。


生活に必要なものを購入する場合は、そのお店のアプリを活用するのがオススメです。


インスタグラムについては、節約法を掲載しているインスタグラマーがたくさんいます。


実際に実践したことを公開している場合がほとんどですので、成功例として参考になります。

お金の使い方が下手?お金が貯まらない人の特徴


お⾦の使い⽅が上手な人や下⼿な⼈の行動には、いくつかの特徴、共通点があります。


ここでは、お金の使い方が下手な人の行動についてみていきます。

  • 安いという理由だけで買ってしまう
  • 本当に必要かよく考えずに買ってしまう
  • スマホや保険など固定費の見直しを行わない
この特徴や共通点を参考に、反⾯教師としてみてください。

①安いという理由だけで買ってしまう

  • 今だけ50%オフ
  • 400円の商品、3パックで1000円
  • 限定100個
などといった広告にのせられて、思わず予定外の買い物をしてしまうことが多くあります。


しかし、今買うと安くてお得だから、限定品だから値打ちがありそう、と後先のことを考えずに買ってしまうと、使いきれなかったり、使い勝手が悪かったりと、結局、後悔してしまうことになります


安いという理由だけで買ってしまわずに、本当に必要なものか考えるようにしましょう。

②本当に必要かよく考えずに買ってしまう

  • あのかわいい服やバッグがほしいな
  • 限定10個で売っているアクセサリーもほしいな

服やバッグ、アクセサリーを買う前に、よく考えてみましょう。


確かに、心をそそられるものだと思いますが、「本当に必要なもの」か、「単にほしいだけのもの」なのか、今一度考えてみましょう。


本当に必要かよく考えないで買ってしまうと、筆者の経験では、十中八九、必要ではなく無駄な買い物になります。

③スマホや保険など固定費の見直しを行わない



支出の見直しで、洋服代や外食代などにはすぐにメスが入りますが、固定費については見逃しがちです。


固定費は毎月/毎年、定期的に出ていくお金ですので、この固定費が削減されれば節約の効果大です。


固定費については、銀行口座やクレジットカードからの引き落としが多いですので、無頓着な方が大勢います。


銀行口座やクレジットカードからの引き落としが多いのも、お金の使い方が下手な人の特報です。


特に、スマホについては、一度契約してしまったら、電話会社を変えたりプランを変えたりあまり行いません。


また、保険についても、若い頃入った保険が何十年も見直しされず保険料を払い続けていることもよくあります。


菅総理大臣の号令のもと、スマホの料金が劇的に下がりつつあり、保険についても、家族構成や年代によって必要な補償額が変わってきます。


このような固定費の見直しを行わないことは、無駄使いにほかなりません。

お金の使い方が上手い人の特徴


これまで、お金の使い方が下手な人について見てきましたが、ここでは、逆に、「お金の使い方が上手い人の特徴」について見ていきます。


お金の使い方が上手い人は、「お金の収入と支出のバランスを長期のスパンで考えている人」「最終的な目標やゴールからさかのぼって、今どうすべきか考えられる人」だと思います。


その結果として、お金の使い方が上手い人には次のような特徴が現れます。

  1. 予算を決めてから使う
  2. 収支の管理ができている
  3. 今だけでなく先のことを考えて使う
  4. 目的をもってお金を使う

①予算を決めてから使う

月間、あるいは、年間の収入額はおおよそ分かりますので、お金の使い方が上手い人は、そのお金をどのように使うか、いくつかの支出項目に分けて管理しています。


例えば、下記のように支出を分けて、それぞれについて予算を決めるとよいでしょう。

  • 生活費
  • 住居費
  • 教育費
  • 保険料、税金
  • 貯金、投資
  • 予備費

家庭の収入をどんぶり勘定で使ってしまうのではなく、予算の範囲でやりくりする努力が大事です。

②収支の管理ができている



収入は無尽蔵にある訳ではありませんので、収入と支出のバランスを管理する事が大事です。


収支を管理するためには、まずは家計簿をつけることです。


しかし、収入はまだしも、支出を手作業で管理するのは至難の業ですが、既に説明したように、「家計簿アプリ」を活用することにより、手間を掛けずに収支管理ができます。


お金の使い方が上手な人は、収支管理ができていて、支出を把握している人です。

③今だけでなく先のことを考えて使う

お金の使い方が上手い人は、将来どれだけのお金が必要かを考えて、逆算して、今のお金の使い方を考えます。


これからの人生、子ども、マイホーム、老後資金など、いろいろなところにお金がかかります。


「今欲しいから買う」といった今だけを考えるのではなくて、これからお金がかかる、先のことを考えて、今お金を使うようにしています。

④目的をもってお金を使う

お金の使い方が上手い人は、目的を持ってお金を使います。

  • 子どもの教育費、結婚費用
  • 自分への投資(スキルアップなど)
  • マイホーム購入費
  • 老後の費用
  • 自分の生きがい、趣味に使う費用
有限なお金ですので、自分のライフプランに即して、どこにお金を費やすかを考えることは重要なことです。

上手にお金を使うためにFPが実践していることを紹介!


筆者もお金の使い方が下手だった時期があり、随分無駄使いをしてきました。

収支も考えずに、どんぶり勘定でお金を使っていた時期もありました。

これまでの経験を生かして、筆者が実践していることは以下の2点です。
  • 家計簿アプリを活用して家計の収支管理をする
  • キャッシュフロー管理(月次、年次、100歳まで)
一つ一つご紹介します。

➀家計簿アプリを活用して家計の収支管理をする

既に説明しましたが、家計簿をつけて収支を管理することは非常に大事です。 


筆者は、家計簿アプリを使い、全ての銀行/証券会社口座、クレジットカード、電子マネーと連携させています。 


支出も、現金で払うことはほとんどなく、100円の支払いでもキャッシュレスを使っています。 


その結果、家計簿アプリには、収入と支出の明細まで全て取り込めています。

②キャッシュフロー管理(月次、年次、100歳まで)

月によっては赤字になったり、年間で見ても、イベントが重なった年は赤字になります。 


そのため、月次、年次でのキャッシュフローを管理して、人生100年時代ですので、100歳までのキャッシュフローが分かるようにしています。 


将来の収入や支出はあくまで想定の粋をでませんので、定期的に見直してアップデートすることが大事です。 


キャッシュフローを作る事により、いつどれだけの資産が残るか、逆に言えば、いくらまでならお金を使えるかがわかってきます。 


キャッシュフロー自体はEXCELを使い自前で作成していますが、収入と支出は家計簿ソフトから転記するようにしています。

まとめ:長い将来を考えてお金を使おう

今回は、「お金の使い方が下手な人必見 上手に使うコツは?」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事が、みなさんにとっての「生きたお金の使い方」を考え始めるきっかけになれば幸いです。 


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