- 100万円を投資に回したいが、何から始めればいいかわからない
- 投資初心者だが、賢く運用して資産を増やしたい
- 投資のリスクを正しく理解した上で、運用を始めたい
- 自分に合った投資先や運用方法を知りたい
- 長期的な視点を持って、コツコツと資産を築いていきたい
内容をまとめると
- 100万円の資産運用では、積立投資と一括投資を組み合わせるのが有効。
- おすすめの投資先は、投資信託やETF、債券など。分散投資でリスク分散を
- 100万円を20~30年運用すれば、2倍以上に増やせる可能性も
- 投資は長期の視点を持ち、FPに相談しつつ自身でも学ぶことが大切
100万円の資産運用では、積立投資を中心に一括投資を組み合わせ、投資信託やETFなどのおすすめ商品に分散投資するのが有効です。長期的な視点を持ち、FPに相談しつつ自身でも学ぶことで、リスクを抑えながら着実に資産を増やしていくことができます。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 100万円で資産運用をするときに選ぶべき投資方法は?
- 積立投資
- 一括投資
- 100万円で資産運用をするときにおすすめの投資種類は?
- 投資信託
- 個別株式
- ETF
- 100万円を確実に増やす方法はあるの?
- 投資にはリスクの大小がある
- 債券は他の投資方法に比べて比較的安全
- 元本が保証されていないと確実に増えるとは断言できない
- 100万円を投資してほったらかすとどうなる?
- ほったらかし投資の仕組みとは
- ほったらかし投資のメリット
- ほったらかし投資で気を付けるべき点とは?
- 100万円をほったらかし投資した場合のシミュレーション
- 5年後
- 10年後
- 20年後
- 30年後
- 100万円を元手に投資をするならまずはFPに相談
- 100万円で資産運用をするまとめ
100万円で資産運用をするときに選ぶべき投資方法は?
100万円の金額で資産運用を始めるとき、選ぶべき投資方法は大きく分けて積立投資と一括投資の2つがあります。それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、自身の目的や資金計画に合った方法を選ぶことが大切です。
積立投資
積立投資とは、毎月一定額を投資に回す方法のことです。たとえば、毎月5万円ずつ投資信託を購入するなどがこれにあたります。
最大のメリットは、時期によって変動する金融商品の価格を平準化できることです。金融商品の価格が高いときは少なく、安いときには多く購入するので、平均取得単価を引き下げる効果が期待できます。
また毎月コツコツと積み立てていく方法なので、投資における心理的なハードルが低いのも魅力の一つです。投資の知識や経験が少ない方でも始めやすい方法です。
一括投資
一括投資は、ある時点でまとまった資金を投資に回す方法です。たとえば、ボーナスなどで得た100万円を株式や投資信託などに一度に投資するのがこれにあたります。
一括投資の最大のメリットは、タイミングが良ければ大きなリターンを得られる可能性があることです。株式や投資信託の価格が安いタイミングで購入できれば、大きな値上がり益を得ることができます。
ただし、投資のタイミングを見極めるのは非常に難しいのが現実です。投資した直後に金融商品の価格が下落すれば、大きな損失を被るリスクもあります。一括投資は、投資に関する知識や経験が豊富な方向けの方法です。
以上のように、100万円の金額で資産運用を始めるなら積立投資がおすすめです。毎月コツコツと積み立てていくことで、リスクを抑えつつ資産を増やして
100万円で資産運用をするときにおすすめの投資種類は?
100万円で資産運用を始めるとき、どのような金融商品に投資するかも重要な選択の一つです。ここでは、100万円の金額で投資をするのにおすすめの投資先を3つ紹介します。
投資信託
投資信託とは多数の投資家から集めた資金をまとめて運用し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。株式や債券など、さまざまな金融商品に分散投資されているため、個人で運用するよりもリスクを抑えることができるのが大きな特徴です。
また、少額から投資を始められるのもメリットの一つです。投資信託のなかには、数千円から購入できるものもあります。投資の知識や経験が少ない方でも始めやすい投資先です。
ただし、投資信託には信託報酬コストがかかります。信託報酬は年率0.5%~2%程度が一般的で、長期的に見ると運用成果に大きな影響を与える可能性があるので注意が必要です。
個別株式
個別株式は単一の企業の株式に投資する方法です。投資した企業の業績が好調であれば、株価の上昇によって大きなリターンを得られる可能性があります。
ただし、個別企業の業績は常にリスクにさらされていることを忘れてはなりません。業績不振や不祥事などによって株価が大きく下落すれば、投資元本を割り込む可能性もあります。
個別株式への投資は、企業分析などの知識や経験が求められる投資方法です。初心者の方は、十分な勉強をしてから取り組むことをおすすめします。
ETF
ETFは上場投資信託のことで、投資信託と株式の特徴を併せ持つ金融商品です。投資信託と同じように、複数の金融商品に投資されているので分散投資によるリスク分散効果が期待できます。
またETFは株式と同じように証券取引所に上場されているので、株式と同じように売買ができるのが特徴です。投資家は市場価格でETFを売買できるので、投資のタイミングを選びやすいメリットがあります。
ETFは投資信託と比べると信託報酬が低めに設定されていることが多いです。コストを抑えつつ、分散投資を行いたい方におすすめの投資先です。
以上、100万円で資産運用を始める際におすすめの投資先を3つ紹介しました。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自身の投資目的やリスク許容度に合った商品を選ぶことが大切です。
投資は長期的に取り組むことが大切ですが、最初から難しく考える必要はありません。まずは少額から始めて、徐々に投資額を増やしていくのが賢明です。
100万円を確実に増やす方法はあるの?
資産運用を始めるにあたって、多くの人が「確実に増やす方法はないのか」と考えるのではないでしょうか。結論からいうと、投資に100%のリスクヘッジ方法はありません。
ただし、投資先を選ぶことである程度はリスクを抑えることができます。
投資にはリスクの大小がある
投資と聞くと、ギャンブルのようなイメージを持つ方も少なくない可能性があります。たしかに、投資には常にリスクが付きまといます。
しかし投資先によってそのリスクの大きさは異なります。たとえば、株式投資は企業の業績によって株価が大きく変動するため、他の投資方法と比べるとリスクが高いです。
一方で、国債などの債券は信用力の高い国や企業に貸付をおこなうため、元本割れのリスクは比較的低いといわれています。このように、投資先を選ぶことであるていどリスクをコントロールするのは可能なのです。
債券は他の投資方法に比べて比較的安全
先ほども少し触れましたが、債券は他の投資方法と比べるとリスクが低い金融商品だといわれています。たとえば、国債は「国の借金」とも呼ばれ、その償還は予算措置により手当されるため、デフォルトのリスクは極めて低いです。
また、社債のデフォルト率も0.1%前後と非常に低い水準にあります。このように、債券は比較的安全性の高い投資先です。
ただし、債券の利回りは他の投資方法と比べると低めに設定されています。安全性が高い分、期待できるリターンは限定的だと理解しておく必要があります。
元本が保証されていないと確実に増えるとは断言できない
投資は株式や債券、投資信託など手段はさまざまですが、元本保証されているものはほとんどありません。つまり、投資をすれば確実に増えるとは断言できないのです。
たとえば、元本保証のない預金は金融機関が破綻すれば、預金者は預けたお金を失う可能性があります。また、投資信託は分散投資により一定のリスク分散効果が期待できますが、運用がうまくいかない場合は元本を割り込むリスクがあります。
確実に資産を増やしたいのであれば、元本保証のある金融商品を選ぶ必要がありますが、利回りは非常に低いものになってしまいます。普通預金金利は0.001%程度が現状です。
このように、「高い利回り」と「元本保証」の両立は難しいのが投資の実態です。100万円を確実に増やしたいのであれば、元本保証のある商品を選ぶ必要がありますが、資産が大きく増えることは期待できないです。
投資には常にリスクが付きまとうため、確実に増やすことはできませんが、投資先を選ぶことである程度リスクを抑えることは可能です。
たとえば、債券は他の投資方法と比べるとリスクが低いと言われています。100万円を投資するのであれば、債券の割合を多めに設定するのも一つの方法です。
ただし、リスクを抑えると期待できるリターンも小さくなるのが投資の常です。自身のリスク許容度とリターン期待値のバランスを考えながら、投資先を選んでいく必要があります。
100万円を投資してほったらかすとどうなる?
「ほったらかし投資」を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ほったらかし投資とは、一度投資をしたらあとは放置する投資方法のことを指します。
本章では、100万円をほったらかし投資した場合にどうなるのかを解説していきます。
ほったらかし投資の仕組みとは
ほったらかし投資の基本的な仕組みはいたってシンプルです。長期的に保有できる金融商品を選び、一度投資をしたらそのまま放置するものです。
具体的には投資信託や株式、債券などに投資をして、あとは定期的に利益を確認するだけです。投資信託であれば毎月分配金を受け取ることができますし、株式であれば配当金を受け取ることができます。
ほったらかし投資の肝は、短期的な値動きに一喜一憂しないことです。投資をしていれば、どうしても資産価値の変動は避けられません。しかし長期的に見れば、市場は上昇傾向にあるため、時間が経てば資産価値は増えていくのが一般的です。
ほったらかし投資のメリット
ほったらかし投資の最大のメリットは、投資に必要な手間が少なく、長期的に資産を増やしていけることです。投資信託や株式などに投資をしておけば、あとは定期的に口座を確認するだけでOKです。
また、ほったらかし投資は長期的に取り組むことを前提としているため、時間を味方につけることができるのもメリットの一つです。複利効果によって、長期的には大きく資産を増やすことが可能です。
ほったらかし投資で気を付けるべき点とは?
ほったらかし投資は手間が少なく、長期的に資産を増やせるメリットがありますが、いくつか気を付けるべき点もあります。
一つは、投資先の選択を慎重におこなうことです。ほったらかし投資は長期保有を前提としているため、投資先の選択を誤ると大きな損失を被る可能性があります。投資先の実績や将来性を見極めることが大切です。
また、定期的なリバランスも忘れてはなりません。ほったらかし投資では基本的に投資先の入れ替えは行いませんが、ポートフォリオが初期の設定から大きくかけ離れていないかをチェックし、必要であれば調整するのが求められます。
さらに、ほったらかし投資は長期の取り組みが必要なため、途中で資金が必要になるリスクがあることにも注意が必要です。投資資金は、当面必要のない余剰資金でおこなうことが大切です。
ほったらかし投資は、手間が少なく長期的に資産を増やせるメリットがある一方で、投資先の選択やリバランスなど気を付けるべき点もあります。
とくに100万円の金額は、多くの人にとって大きな金額です。投資先の選択は慎重に行い、リスクを十分に理解した上で取り組むことが大切です。
100万円をほったらかし投資した場合のシミュレーション
ここまで、100万円をほったらかし投資した場合の基本的な仕組みやメリット、注意点などを解説してきました。
では実際に100万円をほったらかし投資した場合、何年後にはいくらになるのか、シミュレーションを交えて解説していきます。
5年後
まずは、100万円を投資して5年後の姿を見てみましょう。ここでは、年利回り3%と仮定します。
100万円を年利回り3%で5年間運用した場合、5年後の資産額は約116万円になる計算です。5年の期間では大きく資産が増えるわけではありませんが、着実に増えていることがわかります。
10年後
次に100万円を10年間運用した場合を見てみます。こちらも年利回り3%と仮定します。
10年後の資産額は約134万円になります。5年後と比べると、資産の増え方が加速していることがわかります。これが長期投資の醍醐味です。
20年後
さらに20年後のシミュレーションを見てみます。20年もの長期間になると、資産の増え方はどうなるのでしょうか。
20年後の資産額は約181万円になります。100万円が1.8倍以上にまで増えている計算です。長期間運用の威力を感じずにはいられません。
30年後
最後に30年後のシミュレーションを見てみます。30年の超長期の運用では、いったいいくらの資産になるのでしょうか。
30年後の資産額は、なんと約243万円にまで増えます。実に2.4倍以上の資産になる計算です。30年は長い期間ですが、資産が大きく増えることがわかります。
以上、100万円をほったらかし投資した場合のシミュレーションを解説してきました。運用期間が長くなればなるほど、資産の増え方が加速していくことがわかります。
とくに20年や30年の長期間の運用では、資産が2倍以上にまで増える可能性があります。若いうちから長期の視点を持って投資に取り組むことが大切です。
ただし、ここで示したシミュレーションはあくまで一例です。実際の運用では、投資先の選択や市場環境によって結果は大きく変わります。利回りも一定ではなく、変動するのが常です。
また30年もの長期間では、途中で資金が必要になるリスクもあります。そのため、無理のない範囲で長期の視点を持つことが大切です。
100万円の金額は、多くの人にとって大きな金額です。しかし、長期の視点を持ってコツコツと運用すると、大きく資産を増やすことも可能です。
まずは自分にできる範囲で投資を始めてみてはいかがでしょうか。長期投資の醍醐味を味わえるはずです。
100万円を元手に投資をするならまずはFPに相談
100万円の資金を元手にした資産運用の方法やシミュレーションを解説してきました。しかし、いざ自分で投資を始めようとすると、何から手を付けてよいのかわからない方も多いはず。
そんなときは、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのが一つの方法です。FPとは、お金に関する幅広い知識を持ち、個人や家計の財務状況を分析し、資産運用や資産形成をサポートする専門家のことを指します。
FPに相談するメリットは大きく分けて3つあります。
1つ目は、自分の財務状況を客観的に分析してもらえることです。収入や支出、資産や負債などを詳しく見てもらうことで、自分では気付かなかった改善点を発見できます。
2つ目は、自分に合った資産運用の方法を提案してもらえることです。投資にはさまざまな選択肢があり、自分に合った方法を選ぶのは難しいものです。FPはリスク許容度や投資目的を踏まえて、最適な投資方法を提案してくれます。
3つ目は、投資に関する不安を解消できることです。投資はリスクがあるからこそリターンを得られる面もあります。しかし、そのリスクに不安を感じる人も多いでしょう。FPはリスクの正しい理解や対処法を教えてくれます。
このように、FPに相談し自分に合った資産運用の方法を見つけ、安心して投資を始められます。とくに投資に不安を感じている方や、何から始めてよいのかわからない方は、一度FPに相談してみることをおすすめします。
しかしFPに頼りきるのではなく、自分でも学ぶ姿勢を忘れてはなりません。FPと二人三脚で、資産運用に取り組んでいくことが大切です。
100万円の大きな金額だからこそ、慎重に、そして着実に運用していくことが求められます。心強いFPを味方として、自分に合った資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
100万円で資産運用をするまとめ
本記事では、100万円の資金を元手に資産運用を始める方法やコツを解説しました。
100万円の資産運用では積立投資を中心に、一部を一括投資に回すのがおすすめです。投資先としては投資信託やETF、債券などがリスク分散の観点から有効です。
▼100万円の資産運用で気をつけるべきポイント
・自分のリスク許容度に合った投資先を選ぶ
・長期的な視点を持って、コツコツと運用する
・投資は早めに始めるのが有利
・FPに相談しつつ、自身でも学ぶ姿勢が大切
100万円をほったらかし運用した場合のシミュレーションでは、20年後に約181万円、30年後に約243万円と、大きく資産が増える可能性があることがわかりました。
しかし、投資は経験や知識がないと難しいのも事実です。投資のプロに相談しながら始めることで、自分に合った運用方法が見つかり、リスクを抑えつつ資産を増やしていくことができます。
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