
- メットライフ生命の外貨建て保険に加入しようか悩んでいる人
- 外貨建て保険という言葉は聞いたことがあるが、外貨というだけでなにかリスクを感じている人
▼この記事を読んでわかること
- 外貨建て保険は危ないのか
- メットライフ生命の外貨建て保険にはどんなものがあるのか
- 外貨建て保険で気をつけるべき
- 外貨建て保険にコロナの影響はあったのか
「メットライフ生命の外貨建て保険ってどうなの?」こんな疑問を持つ方は多いでしょう。そこで本記事では、メットライフ生命の学資保険はおススメできるのかどうか、メットライフ生命の外貨建て保険の一覧、メットライフ生命の外貨建て保険の解約返戻金などについてまとめました。

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。
この記事の目次
目次を閉じるメットライフ生命の外貨建て保険は危ない?
こんにちは。マネーキャリア編集部です。
先日、30代の知人女性からこんな相談がありました。
子供やマイホームを持った親の多くは、保険に加入しています。保険にはいろいろな種類がありますが、その中の外貨建て保険について見ていきましょう。
外貨建て保険とは、万が一に備えつつも保険料を外貨で運用することで高い利回りを期待できる保険です。
外貨建て保険が気にはなっているけど、なんとなく怖いイメージを持っている人もいるので、今回は、
- 外貨ドル建て保険の仕組み
- メットライフ生命の外貨建て保険一覧
- 外貨ドル建て保険で注意すべきこと
- コロナの影響を受けたのか?
メットライフ生命の外貨建てはおすすめ?外貨ドル建て保険の仕組み
まずは外貨ドル建て保険の仕組みから説明していきましょう。
一般的な保険は、日本円で保険金を支払い、そのお金を日本円で保険会社が運用します。日本は低金利が続いているため、満期や返戻金はそこまで期待できません。
それに対して外貨ドル建て保険は、保険料をドルで運用します。ドルで運用することで、高い利回りを期待できるのが特徴です。
仕組みですが、扱うのが日本円ではなく、ドルというだけで基本的な内容は同じになります。
ただし、注意するポイントとして、ドル建て保険は、日本円をドルに返還する時(払込時、受取時)に手数料が発生する点と、ドルで運用しているので為替相場による「為替損益」が発生する点があります。
高い利回りを期待するだけではなく、為替リスク、つまりドルが暴落したタイミングによっては損をする事も考慮した上で加入する必要があります。
メットライフ生命の外貨建て保険一覧!支払い方法など基本情報まとめ
外貨ドル建て保険の仕組みについてわかったところで、保険会社の大手であるメットライフ生命には、実際どのような外貨建て保険があるのかを見ていきましょう。
メットライフ生命の外貨建て保険には以下のようなものがあります。
- USドル建終身保険 ドルスマートS
- 一時払終身保険 サニーガーデンEX
- USドル建IS養老保険
- 定額個人年金保険レグルスIV
- 一時払終身保険ウェルスデザイン
USドル建終身保険 ドルスマートS
USドル建終身保険ドルスマートSは、死亡保障で万一に備えつつUSドルで資産運用を行う、外貨ドル建て保険の基本とも言える保険です。
特徴は以下の通りです。
- 年2.5%の最低保証と、円建より高いUSドル建の積立利率。
- 生涯の死亡・高度障害保障と、ドルによる高金利での資産形成で2つの安心。
- 円だけでなく、資産の一部をUSドルで保有することによる、リスク分配した資産形成ができます。
- 一時、もしくは定期払い
積立利率の最低保障は年2.5%と他の保険よりも高い利率に設定されていることで、保有している期間が長くなればなるほど資産が成長します。
積立利率は、保険料全額にかかるものではなく、運用利益にかかる分の利率ですが、リーマンショックなどでアメリカ経済が落ち込んだときも会社が最低利率を保障しているので安心です。
また、資産が貯金だけですと円の暴落に対して無防備なので、資産の一部をUSドルで所有することでリスクも分配できます。円の価値が下がったとしても、USドルの価値は相対的に上がることがほとんどなのでそちらで保管される、ということです。
一時払終身保険 サニーガーデンEX
一時払終身保険 サニーガーデンEXは、定期的に運用成果を受け取ることができ、また死亡保険金の非課税枠を利用することで相続税の軽減も期待できる保険です。
特徴は以下の通りです。
- 運用成果を翌年から定期的に受け取ることが可能。
- 通貨は米ドルと豪ドルから選べます。
- 目的にあわせて3つのコースから選択することができる。
- 生涯の死亡保障と資産形成の2つの安心。
- 資産の一部を外貨で保有することで、リスクを分散した資産形成ができる。
- 一時払い
一時払い終身保険 ビーウィズユープラス
一時払い終身保険 ビーウィズユープラスは、一時払い保険料をふやして教育資金や老後の生活につかったり、そのまま家族に遺りしたい方向けの保険です。
特徴は以下の通りです。
- 「保障重視コース」と「保障&運用コース」の2つのコース
- 通貨は米ドルと豪ドルから選べます
- 円建終身保険移行特約によって解約返戻金の円換算額が目標額(円建)に到達したら、自動的に円建終身保険に移行することも可能です。
- 一時払い
一時払い終身保険 ビーウィズユープラスは「保障重視コース」と「保障&運用コース」の2つのコースから選ぶことができます。
「保障重視コース」は万が一の場合への保障を最大限重視したコースで、一時払保険料よりも高い保障効果が一生涯続きます。
「保障&運用コース」は、基本保障の死亡・高度障害保険金額を確保した上で、外貨建ての特徴である高金利のメリットを使い運用益を重視します。
円建終身保険移行特約を付加することで、解約返戻金の円換算額が目標額(円建)に到達したら、自動的に円建終身保険に移行します。
USドル建IS養老保険
USドル建IS養老保険は、満期までUSドルで資産形成を行いながら、万が一の事態に備える保険です。
特徴は以下の通りです。
- 保険期間中に死亡しても満期まで生存していても、どちらの場合でも同額の保険金が受け取れる
- USドル建保険の高い金利により資産形成が可能
- 一時払い、もしくは定期払い
定額個人年金保険レグルスIV
定額個人年金保険レグルスIVは、固定利率で積立金を増加させる、外貨建一時払いの個人年金保険です。
特徴は以下の通りです。
- 固定利率なので確実に積立金を増加することが出来る
- 運用スタイルが異なる3つのプランがある
- 年金なので死亡保障はない
- 一時、もしくは定期払い
外貨建て保険は、為替リスクがありますが、定額個人年金保険レグルスIVは固定利率のためリスクを抑えることができます。安全資産である年金の特徴ですね。
運用スタイルが異なる3つのプランがあり、「基本プラン」は満期を決めて運用、「定期引き出しプラン」は一定期間ごとに引き出しが可能、「ターゲット設定プラン」は目標金額を設定してその金額になったら円建てに自動で以降、となっています。
目標金額を設定してその金額になったら円建てに以降することで、その後の為替リスクを回避することができます。
年金なので死亡保障などはなく、個人で積み立て外貨で運用する年金だと考えるとわかりやすいかと思います。
一時払終身保険ウェルスデザイン
一時払終身保険ウェルスデザインは、より安心で豊かな老後を重視して、充実した介護保障と資産形成機能を備えた保険です。
特徴は以下の通りです。
- 利率変動型USドル建終身保険
- 公的介護保険の要介護2以上になった場合に保証金が受け取れます
- 「介護相談デスク」「認知症相談デスク」が被保険者とそのご家族で利用できる
- 一時払い
加入した3年後、10年後には介護保証金が増額される、本人や家族に対する電話相談窓口の設置など充実した介護保障が備わっています。
要介護状態となった場合の介護保障に備えることが出来、安心して人生100年時代を生きられるこれからの保険の形です。
メットライフ生命の外貨ドル建て保険の利率は他社に比べると高い
保険を選び際に注目すべきは、預けたお金がどれくらい増加するのかを表す利率です。同じ金額を預けるのであれば、利率が高い保険を選ぶのは当然の事。
同じ外貨建て保険でも、メットライフ生命と他の保険会社だと利率はどのくらい違うのか比較してみましょう。
それぞれの会社で代表的な商品「メットライフ生命 サニーガーデンEX」「PGF生命 積立利率更改型一時払い終身保険」「ジブラルタ生命 積立利率更改型一時払い終身保険」で比較していきます。
比較する場合、それぞれの会社のプランによって異なるので、プランのなかで一番積立利率が高いもの、に限って比較していきます。
積立利率とは、預けたお金全体にかかるものではなく、その一部の積立金にかかる利率のことです。
積立利率 | 積立利率 | |
---|---|---|
メットライフ生命 | サニーガーデンEX | 約2.50% |
PGF生命 | 積立利率更改型一時払い終身保険 | 約0.85% |
ジブラルタ生命 | 積立利率更改型一時払い終身保険 | 約2.25% |
コロナの影響もあり、全体的に積立利率は低くなっていますが、メットライフ生命は他の会社に比べて高い利率であることがわかります。
メットライフ生命は危ない?外貨ドル建て保険の注意点
外貨ドル建て保険について、不安に思っている方は一定数いらっしゃいます。
投資などを日常的に行っている人に取っては、そこまで難しいことはないのですが、財産にたいする貯金の割合が多い日本人は、外貨、と聞くだけで難しい事のように思えてしまうものです。
この項目では外貨ドル建て保険についての注意点についてお伝えして行きます。注意点を知っておくことでメリットとデメリットが把握できるので、不安は少なくなると思いますよ。
外貨ドル建て保険についての注意点は以下の3つです。
- 為替変動によるリスクがある
- 為替手数料などの諸費用がかかる
- 銀行で買うなら注意が必要
為替変動によるリスクがある
外貨ドル建て保険には、為替変動によるリスクがあります。
外貨ドル建て保険は、支払う保険料や、解約時などのお金はすべてUSドルで定められています。USドルで受け取ったお金を日本円に返還する必要があるということです。
そのため、時期によっては為替変動の影響を受けてしまいます。リーマンショックや新型コロナウイルスの影響でUSドルが暴落したときに、満期を迎えたり解約をすると、日本円換算で貰える金額が少なくなります。
為替相場によっては「受け取る円換算の金額」が「円で払い込んだ保険料」よりも下回り損失が生じるおそれがあります。
逆に為替変動を上手に使うことができれば、期待以上の成績を得ることができます。
保険商品によっては、目標金額を設定しておき運用成績がその金額に到達したときに日本円に換算するような商品もあるので、為替変動による心配を少なくしたい場合は検討してみてもよいでしょう。
為替手数料などの諸費用がかかる
外貨ドル建て保険には、為替手数料など円建て保険ではかからない諸費用が生じます。
外貨ドル建て保険にはどのような諸費用が生じるのかそれぞれ見ていきましょう。
為替手数料
保険料等を円で払込む際の手数料。各社の為替レート(円入金特約用為替レート)には、為替手数料が含まれます。
解約控除費用
保険金や解約払戻金等を円で受取る際の手数料。受け取りの際に適用される各社の為替レート(円支払特約用為替レート)には、為替手数料が含まれます。
保険に加入する際も、また受け取りや解約する際も手数料がかかるので、早期に解約してしまったり、また為替相場のタイミングによっては原価割れすることもあるので注意しましょう。
また保険商品によっては、定期的に保険料を収めたり、お金を受け取れるプランもありますが、そのたびに、手数料がかかることも忘れてはいけません。
銀行で買うなら注意が必要
外貨ドル建て保険を銀行で買う場合には、担当者に任せっきりにするのではなく、定期的に自分でチェックすることが必要です。
これまでにお伝えしたとおり、外貨ドル建ては為替変動によってリスクが生じます。場合によっては満期を待つのではなく、状況をみて解約などの判断が必要になることもあります。
担当者に任せたままにしていたら満期のときにドルが暴落していて損をする、ということがないようにしましょう。
また、銀行の担当者が変更した際に、今までの引き継ぎが行われているか、金融資産として保有している場合は、その意志が相手に伝わっているか、を確認する必要もあります。
情報収集から管理まで全部自分で出来るわけではないので、専門家である銀行員に任せるのは間違いではないのですが、任せたまま放置しないようにということです。
メットライフ生命の外貨ドル建て保険の解約・返戻金の確認方法は?

何らかの理由でメットライフ生命の外貨ドル建て保険の解約したいとき、どのようにすればよいのでしょうか。
解約方法
返戻金の確認方法
メットライフ生命の外貨ドル建て保険はコロナの影響を受けた?
メットライフ生命の外貨ドル建て保険は、新型コロナウイルスによる影響があったのでしょうか?他の保険会社の商品と比較して見ていきましょう。
新型コロナウイルによって外貨ドル建て保険にマイナスとなる事が2つ起きました。それは、円高とFRBによる利下げです。
円高になることで、USドル建ての資産が円換算で目減りしてしまいます。また、利下げによって外貨ドル建て保険の魅力である高い利率も下がってしまいました。
それに対して、生命保険各社は、一部の外貨建て保険の販売を休止したり、予定利率の引き下げ(事実上の値上げ)を行いました。
代表的な物を見ていきましょう。
・メットライフ生命 積立利率変動型終身保険(米国通貨建 2002)
予定利率:3.00%→2.50%
・ジブラルタ生命 米国ドル建終身保険
予定利率:3.00%→2.30%(払込期間5年)
予定利率:3.20%→2.50%(払込期間10年)
世界的な流れなので、各社均等に影響を受けていると言えるでしょう。
ただ、その後、ワクチン接種が進み米国経済が回復、またFRBが利下げの期限を決めるなどを受け状況は戻りつつあるので、外貨ドル建て保険も以前と同じに戻ることが予想されます。
リーマンショックやコロナのような経済の落ち込みは10年に一度くらいは起こると言われています。その時は落ちたとしても長期で見れば世界経済は上昇しているので、短期の変動で一喜一憂することなく、長期間保有することで外貨ドル建て保険は価値を持ちます。
また、貯金も日本円の価値が下がったり、長期でのインフレのリスクを受けるので決して安全な資産でないことも知っておく必要はあります。
まとめ:メットライフ生命の外貨ドル建て保険
メットライフ生命の外貨ドル建て保険についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。
この記事のポイントは、
- 外貨ドル建て保険の仕組みは、手数料と為替損益する点以外は円建て保険と同じ
- 各種メットライフ生命の外貨ドル建て保険の紹介
- 外貨ドル建て保険は、手数料と為替相場に注意する点
- コロナ等世界的な流れの影響を受けることはある