iDeCoの投資先の選び方をわかりやすく紹介!投資先の変更はできる?のサムネイル画像
※本記事で紹介しているサービスにはPRが含みます。

「iDeCoの投資先を選ぶのに困っている」「イデコをはじめたが投資先の変更ができるのか知りたい」このような悩みを抱える人は多いでしょう。そこで本記事ではiDeCoの投資先の選び方やポイント、変更についても解説します。ぜひ最後までご覧ください。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

目次を閉じる

iDeCoの投資先はどう選ぶ?

こんにんちは、マネーキャリア編集部です。


先日30代男性から、こんな相談を受けました。

「iDeCoの投資先、選び方のポイントは?また、1度選んだ投資先の変更はできるの?」、いまいちよくわからない。


投資と聞けば、「難しそう、たくさんあってよくわからない」、そんなイメージを持たれてる人も、多いと思います。


iDeCoは年金という建物の上に、自分で増築して老後のお金を増やしていく制度です。また、税の優遇措置を受けながら、投資先と商品を選び、運用できるのが特徴です。


そんなiDeCoの特徴を活かすには、投資先選びや注意点、商品についてのポイントを知る必要があります。


そこでこの記事では、

  • iDeCoの投資先の基礎知識を知る
  • iDeCoの投資信託のラインナップは
  • iDeCoの投資先2つのファンドについて
  • 投資先を選ぶ手順とポイントと投資先変更について
  • おすすめの金融機関と選択の注意点
について、わかりやすく紹介していきます。


この記事を最後まで読んでいただき、投資先の疑問について、参考にしていただくと幸いです。


iDeCoの投資先を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

ここでは、iDeCoの投資先を選ぶ前に、基本となるポイントを押さえておきましょう。


4つの基礎知識とは、

  • 運用先の商品選びは自分で決める
  • 元本保証型もしくは投資信託から選ぶ
  • 2つの運用スタイルについて
  • リスクを分析する

掛け金の運用先の商品は自分で選択

積立るお金(掛金)の運用先の商品は自分で決めることができます。イデコは「長期」「積立」「分散」の考え方で、リスクを考え運用する商品です。

その「分散」のところで、掛金を運用する運用商品(金融商品)を自分で組み合わせて決めることができます。


ただ、運用商品といっても「数が多くてよくわからない、難しい」という人が多いようです。とくに、これまで投資の経験がない方にとっては、商品の内容を理解し自分で決めるのは難しいでしょう。


とはいえ、老後のお金を増やすために、iDeCoの商品で運用するには、自分で商品を選んで運用する方が、メリットは大きいです。

元本確保型と投資信託の2種類から選択

よくある話で、そもそも「商品の内容がよくわからない」から商品が選べないのではないのでしょうか。金融機関では、iDeCo向けの商品が10~30本程度用意されています。その中で、2つの運用商品に分類されることを頭に置いておきましょう。


運用商品の分類について


  • 元本保証型(定期預金・保険商品)
  • 投資信託(国内・外国株式型)(国内・外国債券型)(複数合せるバランス型)
ここで重要な考え方は、その商品で運用した結果が、元本割れするリスクがあるかないかという点です。


元本保証型の商品は、満期まで持っていれば元本割れのリスクは無く、安全・確実に運用できます。(定期預金は満期保有しなくても元本割れしない)

しかし、元本割れのリスクは無い分、リターン(収益)も低いと覚えておきましょう。


投資信託は、集めたお金を運用のプロ(ファンドマネージャー)が定められた方針にのっとって、値動きのある株式や債券などに分散投資する商品です。

うまく運用できれば、元本保証型よりも高いリターン(収益)を得ますが、うまくいかない場合は、元本割れのリスクが伴います。


ただ、投資信託の場合は、長期で運用することで、元本割れのリスクは軽減できます。

また、商品の種類(国内・外国、株式・債券・バランス型)によって、リスクとリターンの大小が変わることを頭に入れておきましょう。(別の項目で詳しく解説)

パッシブ型とアクティブ型の運用スタイルがある

投資信託を、株式・債券の対象資産と、国内・外国(各バランス型)の地域に分蹴ましたが、ここではさらに運用スタイルによる分類を加えて、2種類紹介します。


2種類の運用スタイルとは

  • パッシブ型(インデックス型ともいう)
  • アクティブ型
同じ国内株式の投資信託商品でも、運用の方法がパッシブ型アクティブ型の2種類あるということです。


パッシブ型とは、インデックス指標と同じ値動きを目指して運用するスタイルです。

(※インデックス指標とは、投資対象とする市場の値動きを示す代表的な指標のこと)

パッシブ型の運用スタイルの例では、国内株式だと「日経平均株価」「TOPIX(東証株価指数)」といった特定の指標(平均)と連動する値動きを目指すものが多いです。


一方で、アクティブ型とは、パッシブ型よりも上回る運用の成果を目指すスタイルです。上の市場平均よりも高いリターンを得るように、その銘柄と投資手法を独自に組み合わせたもので、市場平均に勝ったり負けたりすることがあるスタイルです。


運用スタイルは自身の好みにもよりますので、この内容を参考にして決めてください。

リスク許容度を分析

それでは、どんな資産配分をすればいいのか考えるのが、自身の「リスク許容度」です。

リスク許容度とは、「許容できるリスクの範囲」のことで、運用することで発生する損失(リスク)をどの程度受け入れられるかの度合い(気持ち)をいいます。


自身のリスク許容度をチェックしてみましょう。

リスク許容度が低いリスク許容度が高い
①今後の収入や資産が増える見通しあまり増えない増える
②自身の年齢高い低い
③投資の経験少ない多い
④iDeCo以外での老後資金の準備していないしている
⑤性格(投資についての考え方)安定志向リスク志向

上の表から、いろんな側面でリスク許容度を、総合的に判断する必要性があります。


自身のリスク許容度を判断したうえで、資産配分を考え、それぞれの投資対象ごとに商品を選びましょう。選ぶ金融機関によって、様々な投資信託の商品がそろえてあります。選ぶ商品が投資信託の場合は、運用スタイルが(パッシブ・アクティブ型)どちらなのか、まずは確認しましょう。

iDeCoの投資先を選ぶために投資信託のラインナップを知ろう

前の章で、投資先を選ぶ前の基礎知識について、理解を深めていただけたと思います。そのうえで、iDeCoの投資先を選ぶために、投資信託の内容を理解しておく必要があります。


投資信託は、投資の対象となる資産や地域により4つに分類され、また、その4つを複数組み合わせたバランス型などの商品で運用していきます。

実際の運用は、ファンドマネージャー(金融のプロ)が行うので、任せていても安心です。


ここからは、投資信託についてより細かく解説していきます。運用商品ごとの、リスクとリターンを理解して、自分にあった商品選びの参考にしてください。


投資信託の4つのラインナップは

  1. 国内株式型
  2. 国内債券型
  3. 外国株式型
  4. 外国債券型

①国内株式

国内株式とは、その名の通り日本の企業が発行している株式の事です。

国内株式のファンド(投資信託)に投資する対象は、おもに、大型株・中小株・グロース株・バリュー株の4種類です。


株式の種類とその傾向を簡単に紹介します。

株式の種類株式の傾向
大型株(東証一部上場などの株式)値動きの振れ幅は安定的・流動性が高い
中小株(中小企業などの株式)値動きの振れ幅が大きい・流動性は低い
グロース株(成長期待ができる株式)4つの中でも投資リスクが高い
バリュー株(割安と判断できる株式)値動きは小さいが、急騰・急落する傾向あり

国内株式は、ニュースや新聞などで情報が取りやすいので、扱いやすいといえます。


ファンド(投資信託)は、パッケージ商品のため、一口の購入で分散投資になります。株式の傾向によって購入する組み合わせを選び、自分にあったポートフォリオを作れるのがメリットです。

その中で、購入できる商品はいくつもあるので、自分にあった商品を組み合わせて分散効果を高めるのも良いでしょう。

②国内債券

国内債券とは、日本の企業や国・自治体が発行している債権(借用書)です。

特徴は、定期的に利息を受け取れたり、満期には額面通りの金額が受け取れるなど、株式とは仕組みがちがいます。


債権には、多くの種類があり、それぞれの傾向を把握し運用していく必要があります。

国内債券の種類と傾向を紹介します。

種類
傾向
国債年2回利息を受け取ることが出来る
政府関係機関債政府機関が発行する債券、元本と利息を政府が保証する
個人向け国債個人向けの国債、固定金利と変動金利にわかれる
地方債インフラ設備などのために地方公共団体が発行する債券
社債一般の企業が発行する債券、利息や償還期間なども発行体によって異なる
新株予約権付社債ワラント債とも呼ばれ、企業が発行するもの
価値の上昇に伴って新しい株に割引が適用される

国内債券は、値動きの振れ幅が少ない商品ですが、発行元が倒産や債務不履行にならない限り、元本が保証され利息を受け取れます。


また、投資信託では、分散投資を行えば、1つの発行元が倒産しても、ファンドそのものが無くならない限り利益を受け取ることがメリットです。


しかし、債券は発行元の借用書ですから、信用リスクが伴います。その点も考慮して、発行元の信用情報などもチェックしておきましょう。

③外国株式

外国株式とは、国外の企業が発行している株式の事です。国内の金融機関より購入できます。


外国株式の投資信託は4つあり、その種類と内容を紹介します。

種類
内容
米国株など国単位の株式国単位で発行される株式
先進国株海外先進国22か国程度の上場企業で構成される株式
新興国株今後の成長が期待できる国の株式
全世界株先進国・新興国を含む、日本を含むものと含まないものがある

外国株式は、馴染みがあまりないので扱いにくいと思いますが、投資信託はファンドマネージャーが運用するので安心できます。


世界には、今後の成長が期待できる可能性を秘めた国や地域が多くあります。日本よりも成長幅が大きい国や地域のファンドを購入することで、大きなリターンも見込めるメリットがあります。

とくに、全世界の大企業への投資は、運用実績を参考にみても、堅実に右肩上がりを続ける傾向にあるので、魅力あるファンドだといえます。


ただし、外国株式は為替変動リスクがあり、為替レート次第では資産価値が変動し利益が増減します。為替ヘッジありのファンドを選ぶことで、リスクを回避できることを覚えておきましょう。

④外国債券

外国債券とは、海外の企業や国・自治体が発行している債権(借用書)です。購入すると一定の利益について利息が受け取れます。外国債券は国内債券よりも金利が高く、値動きの振れ幅も大きいのが特徴です。


外国債券は以下の3種類あり、その債権の内容を紹介します。

種類債権の内容
円貨建て・サムライ債:国内市場内で発行される海外債券
・ユーロ債:ユーロ市場内で発行される債権
外貨建て・国内債券:それぞれが国内に向けて発行する債券
・ショウグン債:海外諸国が日本市場で発行したうえで、外貨建てで購入する債券
二重通貨建てデュアルカレンシー債:払い込み利息は日本円、満期償還金は外貨
リバースデュアルカレンシー債:払い込み償還金は日本円、利息は外貨

外国債券で投資信託を購入するときは、うえの3種類の中からファンドごとに分散して商品が選べます。もしも、1つの発行元が債務不履行になったとしても、全体的な資産額に影響を与えるリスクは軽減できるので安心です。


また、外国債券は国内債券よりも金利が高い場合が多いので、保有することでより高い利回りを期待できることがメリットです。

ただし、外貨建てファンドの場合、為替変動により償還金が増減します。為替変動により基準価格も変動するリスクがあります。

変動リスクを軽減するために、為替ヘッジありや、日本円建てのファンドを選ぶことで回避できます。どんな特徴を持つファンドなのか頭に置いて購入しましょう。

iDeCoの投資先、バランス型・ターゲットイヤー型はおすすめ?

iDeCoの投資信託の中には、資産配分を活用できる商品があります。


ここでは、分散投資で資産配分をしているバランス型ファンドや、ターゲット・イヤー型ファンドについて解説します。

バランス型ファンド

バランス型ファンドとは、1本で複数の資産と地域を組み合わせた投資信託です。特定の資産と地域に限定するのではなく、分散し組み合わせることでバランスを保ち、リスクを最小限に抑える効果を期待できます。


バランス型のファンドの中には、4つの資産と地域にプラスして、REIT(リート・不動産投資信託)も組み込んだポートフォリオのファンドもあります。


バランス型は資産配分を分けることで、リスクを分散し、値動きの振れ幅によるリスクとリターンを最大に活かせるポートフォリオを作れるのがメリットです。


ターゲット・イヤー型ファンド

ターゲット・イヤー型ファンドとは、目標にする年(ターゲットイヤー)にあわせて、資産配分を調整する投資信託です。近年では、このファンドを扱う金融機関も増えつつあります。


例えば、退職する年に目標を決めて、最初の運用は積極的におこない、目標の年が近くなば積極運用の割合を引き下げていく。目標の年(ターゲットイヤー)に到達したら、完全に安定運用に切り替える投資手法のファンドです。

iDeCoの投資先を選ぶ手順

ここまでは、iDeCoの基礎知識と投資信託について話してきました。

この章では、実際にiDeCoの投資先を選ぶ手順について解説していきます。


選ぶ手順を4つのステップで紹介します。

  1. 投資商品を決める
  2. 金融機関で口座を開設する
  3. 掛金を商品に割り当てる
  4. 投資完了する

①投資する商品を決める

まずは、投資商品を決める際に、その運用商品の特徴と仕組みについて、自身が選んだ金融機関より説明を受けることになります。


金融機関より説明を受ける際は、次のポイントをシッカリと把握しましょう。

  • 運用商品の特徴
  • 運用商品の種類と地域
  • 期待できる利益(リターン)
  • リスクについて
  • 運用商品の価格に影響を与える要因など

投資商品を決める大事なポイントです。よく理解したのちに、自分に合った商品を選択しましょう。

※選択した商品は、原則いつでも変更できます。

②金融機関でiDeCoの口座開設

iDeCoに加入する場合、まず必要なのは口座開設です。

商品を選ぶ見通しが整ったら、その商品を取り扱っている金融機関に、加入申し出を行い口座を開設します。


金融機関を選ぶポイントを3つ紹介しておきます。

  • 自身が運用したい商品があるかどうか
  • サービス内容が充実しているか
  • 毎月の管理手数料などコストについて
金融機関によって、扱っている商品やサービスの内容が異なるので、よく比較検討したうえで、口座開設する金融機関を選びましょう。

③掛け金を商品に割り当てる

口座を開設したら、次は掛金を商品に割り当てる必要があります。

iDeCoの掛金は月々5,000円からとなっており、1,000円単位で自身の加入資格に沿った、上限額の範囲内で設定することができます。


加入者資格の上限額を表にまとめました。

上限額
第1号被保険者
(自営業者・フリーランス等)
月額6.8万円
(国民年金基金、国民年金
付加保険料との合算枠)
第2号被保険者
(会社に企業年金がない会社員)
月額2.3万円
(年額27.6万円)
第2号被保険者
(企業型DCに加入している会社員)
月額2.0万円
(年額24.0万円)
第2号被保険者
(企業型DCとDBに加入している会社員)
月額1.2万円
(年額14.4万円)
第2号被保険者
(DBのみに加入している会社員)
月額1.2万円
(年額14.4万円)
第2号被保険者
(公務員など)
月額1.2万円 (年額14.4万円)
第3号被保険者
(専業主婦・夫)
月額2.3万円
(年額27.6万円)

iDeCoは60歳まで引き出すことができない資産です。掛金を決める際は、無理なく継続できる金額を設定しましょう。

また、掛金額は年に1回だけ変更可能です。状況に合わせて増減したり、時には止めることもできることを、覚えておきましょう。

④投資完了

ステップ①から③まで準備できたら、最後に金融機関より頂いた「加入申込書」に記入し必要書類を添付して提出しましょう。(一部オンラインでの加入手続きも可能)


また、厚生年金被保険者(会社員・公務員)は申し込みの際に、勤め先事業主に証明書を記入いただく必要があります。


この④つの手順で、iDeCoの商品へ投資完了です。そのあとは、毎月の掛け金で購入されていくので、自身で何かする必要はありません。

ただし、運用状況の確認と把握は、毎年一回はご自身で行うようにしましょう。


iDeCoの投資先を選ぶときのポイント

iDeCoの投資先を選ぶ際のポイントを2つに視点で紹介します。


2つのポイントとは

  • iDeCoの積立てにはコストがかかる
  • 運営管理機関のサポートを確認しよう


信託報酬などの手数料を確認しよう

iDeCoの積立には3種類の手数料がかかります。

  • 加入手数料…iDeCoを始める際にかかる手数料
  • 口座管理手数料…運用期間中に毎月かかる手数料
  • 運用管理費用…投資信託をもっている間に支払う信託報酬手数料
加入手数料は、金融機関に加入した際に1度だけ支払う手数料で、2,829円かかります。各社同じ手数料ですが、念のため確認することをオススメします。


口座管理手数料は、口座開設した金融機関によって、毎月171円~629円と、バラツキがあります。少額ですが長期で運用すれば大きな差額になるので、比較検討するようにしましょう。

参考に:iDeCoナビ口座管理料で比較


運用管理費用は、投資信託(ファンド)を保有している間にかかる費用(コスト)です。信託報酬手数料は、商品によって異なるのでチェックしておきましょう。

参考に:iDeCoナビ運用管理費用の比較

運用成績を自分で確認しよう

iDeCoを利用したら、1年に一回、運用状況を必ずチェックしましょう。

相場の状況は常に変動していきます、最初に資産配分した運用成績がどうなっているか具体的に把握することが大切です。


iDeCoは運営管理機関(レコードキーパー)より年に一回送ってくる、「資産額のお知らせ」を確認したり、ホームページでログインにて、資産状況を確認することができます。


そこで、資産配分のバランスに調整が必要なときは、運営管理機関に指示を出したり、コールセンターにて相談することで、バランスを調整しましょう。

iDeCo運用中に投資先を変更できる?

iDeCoは運用途中でも、投資先変更ができます。

運用成績を確認して、資産配分(バランス)の調整(リバランス)を自分で行う必要があります。

運用変更の手続きには、「配分変更」「スイッチング」の2つ方法があります。


商品の種類を変更する「配分変更」

「配分変更」とは、iDeCoの月の掛金で購入する、ファンド(運用商品)の種類の配分割合を変更することです。

自身の年齢や、投資環境の変化による、運用リスクとリターンの大小を変更したいときに配分変更を行います。

配分変更は締め切り前であれば、何度でもやり直せます。また、変更には手数料はかかりません。

※資産の「配分変更」を行っても、これまで積み立ててきた資産の割合は変更されません。

商品の種類や配分を変更する「スイッチング」

「スイッチング」とは、今まで積み立てた資産の商品構成などを変更することです。

これまで積み立てた商品Aを売却して、商品Bを購入する手続きを「スイッチング」するといいます。

※スイッチングしても、全体の資産残高は変わることはありません。


スイッチングするケースとしては、2つ考えられます。

  • 利益を確保するケース
  • リバランスするケース
投資信託で運用した利益相当分(値下がる前に)を売却して、元本保証型商品を購入することで、その利益を確保することができます。


リバランスは、複数商品で資産全体を占める場合、商品割合を変更することで、リスクを抑えて、リターンを安定させるときにリバランスをします。運用状況のレポートをもとにタイミングを見て、実行するといいでしょう。

参考に:iDeCo公式「年に一度は実績チェックしよう」

iDeCoで投資をするならおすすめの金融機関

iDeCoを取り扱っている金融機関は、現在約160社ほどあります。

その中で、編集部がおすすめする金融機関を3つ紹介します。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
iDeCoを長期間運用していく、大切なパートナー選びの参考にしてください。

SBI証券

おすすめ① SBI証券

手数料・商品数・サポート等詳細内容
加入時/移管手数料2,829円
口座管理手数料171円(運用指図者に別途66円負担あり)
投資信託本数83本
サポート体制コールセンター対応
平日8:00~17:00
土日8:00~17:00

SBI証券のおすすめポイント

  • 取扱商品最多…業界最多の投資信託の銘柄数83本
  • サポート体制の充実…土日でもコールセンターが営業しており対応は万全
  • 加入者数№1の実績…10年以上の運営実績(公式Webサイト2021年7月発表時)

信頼と実績で選ぶならSBI証券 SBI証券公式サイト

楽天証券

おすすめ②楽天証券

手数料・商品数・サポート等詳細内容
加入時/移管手数料2,829円
口座管理手数料171円(運用指図者に別途66円負担あり)
投資信託本数31本
サポート体制コールセンター対応
平日10:00~19:00
土日9:00~17:00

楽天証券のおすすめポイント

  • 楽天ポイントが貯まる①…楽天銀行からの自動入金で投資信託を購入
  • 楽天ポイントが貯まる②…楽天カード(クレジット)決済で投資信託を購入
  • キャンペーンが魅力的…楽天ポイントを併用したキャンペーンが充実している
貯まったポイントで、楽天市場でショッピングや、楽天グループの各サービスに利用できる。楽天証券公式サイト

マネックス証券

おすすめ③マネックス証券

手数料・商品数・サポート等詳細内容
加入時/移管手数料2,829円
口座管理手数料171円(運用指図者に別途66円負担あり)
投資信託本数26本
サポート体制コールセンター対応
平日9:00~20:00
土曜9:00~17:00

マネックス証券のおすすめポイント

  • iDeCo専用のロボアドバイザー…iDeCo専用ロボアドバイザーが利用できる
  • 信託報酬率年0.15%未満…低コスト中心の商品ラインナップ
投資初心者でも安心、ロボアドバイザーによる的確な商品選びと、低水準の信託報酬が何より魅力的。マネックス証券公式サイト

iDeCoで投資先を選択する注意点

iDeCoを始める際に、頭に入れておく大事な注意点を2つ紹介します。

  • 途中解約について
  • 元本割れのリスク

途中解約できないことを念頭に置こう

iDeCoは、原則として60歳までは解約できません。

ただし、原則ということは例外もあります。厳しい条件をクリアすればiDeCoを途中解約できることがあります。


厳しい条件をクリアすれば、例外的に「脱退一時金」として受け取れるケースはあります。しかし、やむを得ない場合以外での、途中解約はできる限りしないようにしましょう。


掛金の支払いが難しくなったときは、拠出の一時停止や減額を検討しましょう。また、拠出のストップや減額を実行した場合は、その分、所得控除の適用が減ってしまうことも覚えておきましょう。


途中解約しないで済むように、最初は無理のない掛金で運用し、節税のメリットを最大限に活かせるマネープランで、iDeCoを運用することが大切です。

元本割れのリスクを理解しよう

iDeCoの投資信託には、元本割れのリスクが存在します。

元本変動型(投資信託)の商品は、元本が保証されていません。選ぶ商品の組み合わせによって資産が増減するので、減少度合いによっては元本割れするリスクが伴います。


元本割れのリスクが伴うのは、投資商品(投資信託)によって違いがあります。

投資信託の商品を、リスクとリターンが低い(安定)順に見てみましょう。

  1. 国内債券型投信
  2. 外国債券型投信
  3. 国内REIT投信
  4. 国内株式型投信
  5. 外国REIT投信
  6. 外国株式型投信
  7. ※バランス型投信…①~⑥の投信の割合を組み合わせた投信

それぞれの特徴は、債券型の投信は、値動きの振れ幅は安定しており、REIT・株式型の投信は、値動きの振れ幅は大きく、リターンの期待も大きい反面、リスクも高くなる、といった商品の特徴があります。


このように、投資信託で運用するときは、元本割れのリスクが伴うことを理解して、自身に合った商品選びと組み合わせ、および投資年数でiDeCoを始めましょう。

資産運用について迷ったらお金のプロに相談すべき理由

ここまで、投資先の選び方と変更について、わかりやすく解説してきました。

とはいえ、「iDeCoの投資先を選ぶのに困っている」など、まだ決めかねている方も多いでしょう。


そのような方は、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。


FPは、相談者の意向に沿った投資先の選び方などを、自身の資産状況やライフプランにあわせて、最善の提案をすることができます。


とくに、マネーキャリアの無料FP相談サービスは、3,000名以上のFPと提携する日本最大のFPプロ集団のサービスです。


マネーキャリアの無料FP相談サービスでは、誰でも簡単にスマホ一つで、悩みに関する相談を解決できます。また、相談は何度やっても無料です。

ぜひとも、この記事でわかりにくい部分だけでも、聞いてみてください。

マネーキャリアの無料FP相談サービス

まとめ:運用コストを重視して投資先を選ぼう

iDeCoの投資先の選び方や、変更の方法などを中心にお伝えしてきましたがいかがでしたか。

今回の記事のポイント

  • iDeCoの投資先の基礎知識を知る
  • iDeCoの投資信託のラインナップは
  • iDeCoの投資先2つのファンドについて 
  • 投資先を選ぶ手順とポイント・変更について 
  • おすすめの金融機関と選択の注意点
人生は100年時代に突入しました。大切なセカンドライフを充実させるためにも、iDeCoは長期的な資産運用をもとに、運用コストを重視して投資先を選んでください。

そして、読者の方の明るい未来を築いていける手助けに、この記事が役に立つと幸いです。


マネーキャリアでは、この記事だけではなく、お金に関する記事などを多数掲載していますので、参考にされてください。