「老後資金のシミュレーションをしてみたい」「シミュレーションツールを知りたい」このような悩みを抱える人は多いでしょう。そこで本記事ではシミュレーションツールを紹介し、人生設計のシミュレーションをするメリットについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 人生設計やライフプランのシミュレーションとは?
- 人生設計やライフプランシミュレーションは将来設計の目安
- ①収入や支出条件をもとに将来の資金計画をサポート
- ②ライフプラン診断結果、キャッシュフロー表が作れる
- ③過去のデータに基づいており実際値とは異なる場合があるので注意
- 人生設計やライフプランシミュレーションをするメリット
- ①簡単に人生の収支を計算できる
- ②将来の家計の参考になるアドバイスがもらえる
- ③シミュレーターによっては様々な機能が充実している
- 人生設計やライフプランシミュレーションにも種類がある
- ①きほんシミュレーション
- ②くわしくシミュレーション
- 人生設計の無料シミュレーションツール6選を比較して詳しく紹介
- ①金融庁:ライフプランシミュレーション
- ②全国銀行協会:ライフプランシミュレーション
- ③松井証券:松井FP将来シミュレーター
- ④日本FP協会:ライフプラン診断
- ⑤りそな銀行:ライフプランシミュレーション
- ⑥リクルート:iction!みらい家計シミュレーション
- 人生設計やライフプランのシミュレーションに必要な情報は?
- ①家族構成
- ②収入
- ③支出
- ④老後の生活
- ⑤住宅の購入
- ⑥貯蓄・借入額
- 人生設計やライフプランのモデルケースを紹介!
- エクセルで自分で人生設計シートをつくる方法を紹介
- ①縦軸に家族の名前・横軸に年齢を書く
- ②ライフイベントや掛かる費用を記入
- ③時期の調整、見直しを定期的に行う
- ④シートを見ながら家族と話し合いをする
- ライフプランについて迷ったらお金のプロに相談すべき理由
- まとめ:目的に合ったシミュレーターを利用しよう
人生設計やライフプランのシミュレーションとは?
こんにちは、マネーキャリア編集部です。
内閣府の調査では日本の家庭の貯蓄率が年々低下していることがわかっています。
※リンク先の第2-2-1図 個人消費・貯蓄率の動向「貯蓄率の推移」の表を挿入いただきたいです。
貯蓄率減少の原因には収入の減少も当然ありますが、人生設計・ライフプラン不足も挙げられます。
ライフプランは効果的に行うことで支出の減少・貯蓄率のUPが期待できます。
そんな中、友人からこのような質問・相談がありました。
このようにライフプラン・人生設計について理解をしている人はほとんどいません。
この記事ではそんな方のために次の内容を解説していきます。
- 人生設計の重要性・シミュレーション方法
- 無料ライフプランシミュレーションツールの紹介
- エクセルを使ったシミュレーション方法
人生設計やライフプランシミュレーションは将来設計の目安
最初に人生設計・ライフプランシミュレーションについて解説していきます。
人生設計・ライフプランは将来設計の目安となっており、これから予定されるライフイベント・資金計画に対して行うものです。
こちらでは次の項目に沿って人生設計について解説していきます。
- 収入や支出条件をもとに将来の資金計画をサポート
- ライフプラン診断結果、キャッシュフロー表が作れる
- 過去のデータに基づいており実際値とは異なる場合があるので注意
①収入や支出条件をもとに将来の資金計画をサポート
ライフプランシミュレーションの主な目的としては資金計画が挙げられます。
資金計画とは収入・支出の条件を決め、実際にシミュレーションをすることで
- 現在の収入で生活ができるか
- 収入に対して支出金額が妥当か
- 数年後に資金がいくら溜まっているか
②ライフプラン診断結果、キャッシュフロー表が作れる
人生設計・ライフプランを行った際にはキャッシュフロー表を作成することが可能です。
キャッシュフロー表とは各家庭における収入・支出のシミュレーションを行った長期的な資金計画表です。
キャッシュフロー表を作成することで数年〜十年後の出来事まで予測して対策を事前に打つことができます。
キャッシュフロー表の作成は短期的ではなく、長期的な予測・シミュレーションをしたいといった方にオススメです。
③過去のデータに基づいており実際値とは異なる場合があるので注意
人生設計・ライフプランシミュレーションを行う際には注意点があります。
それは将来の支出・収入の増加率を過去のデータで計算しているので、実際の値とズレが生じる点です。
ライフプランの資金計画で生活を送っている中、政府の政策・増税があった場合には計画が崩れてしまいます。
ライブプランでシミュレーションを行った結果で生活をしていくことも大切ですが、自身・世間の環境が変化していないか定期的にフォローが必要です。
人生設計やライフプランシミュレーションをするメリット
人生設計・ライフプランシミュレーションをした際には多くのメリットがあります。
こちらでは人生設計・ライフプランシミュレーションを行った際のメリットを次の項目に沿って解説していきます。
- 簡単に人生の収支を計算できる
- 将来の家計の参考になるアドバイスがもらえる
- シミュレーターによっては様々な機能が充実している
①簡単に人生の収支を計算できる
キャッシュフロー表で解説した通り、人生設計を行うことで人生の収支を簡単に計算することができます。
人生の収支を理解し、生活を送っていくことで現在の支出が適正な金額なのか・収入は少なくないか等の悩みを解消することが可能です。
貯蓄率・給与水準が低い現代では人生設計を確実に行い、生活満足度を上げることが非常に重要視されています、
将来の資金計画に不安がある方は是非、人生設計を行ってみましょう。
②将来の家計の参考になるアドバイスがもらえる
人生設計を行う際にお金の専門家であるFPに相談を行うケースが多くあります。
FPに相談を行うことで現状の収支・生活水準・保障内容について客観的なアドバイスを受けることが可能です。
長期的にアドバイスを受けていくことで将来の家計が改善されることが多くあります。
自身の計算に不安を感じている方はFP等の専門家に相談することをオススメします。
③シミュレーターによっては様々な機能が充実している
人生設計・ライフプランを作成する際にはシミュレーターを使用します。
シミュレーターとは必要な情報を記入することで自動的に計算を行ってくれるツールです。
人生設計について関心が高まっている現代では様々な機能が充実しており、より良い人生設計が行えるようになっています。
自身の価値観に合ったシミュレーターで人生設計を行うことでより満足度の高い人生設計が可能です。
人生設計を行い際には自身に合ったシミュレーターを探してみましょう。
人生設計やライフプランシミュレーションにも種類がある
人生設計・ライフシミュレーションを行い際にも次の種類があります。
- きほんシミュレーション
- くわしくシミュレーション
①きほんシミュレーション
きほんシミュレーションは簡単な質問に答えて行うシミュレーションです。
きほんシミュレーションで必要となる情報は次の通りです。
- 自身の情報(年齢・年収・貯蓄・性格)
- 配偶者情報(年齢・年収)
- 子供情報(年齢・人数・今後の予定)
- マイホームの予定
②くわしくシミュレーション
くわしくシミュレーションはきほんシミュレーションより詳しく自身の状況をシミュレーションすることが可能です。
くわしくシミュレーションを行う際には次の情報が必要となります。
- 自身の情報(年齢・年収・貯蓄・性格)
- 配偶者情報(年齢・年収)
- 子供情報(年齢・人数・今後の予定)
- マイホーム・マイカー・旅行の予定
- 退職する予定年齢(自身・配偶者)
- 老後の収入予定(自身・配偶者)
人生設計の無料シミュレーションツール6選を比較して詳しく紹介
老後・将来の不安を解消するためにあ実際に必要な金額・収入を理解する必要があり、シミュレーションが有効な手段となります。
ですが、どのシミュレーションを使えば良いか悩まれる方も多くいます。
こちらではそんな方のために次の項目に沿って筆者がオススメするシミュレーションツールを解説していきます。
- 金融庁:ライフプランシミュレーション
- 全国銀行協会:ライフプランシミュレーション
- 松井証券:松井FP将来シミュレーター
- 日本FP協会:ライフプラン診断
- りそな銀行:ライフプランシミュレーション
- リクルート:iction!みらい家計シミュレーション
①金融庁:ライフプランシミュレーション
まずは金融庁が配信している「ライフプランシミュレーション」を解説していきます。
このシミュレーションは日本FP協会が配信しているライフプラン診断を参考にして作成されています。
シミュレーションを行う際には文字入力の必要がなく、12個の選択肢をクリックするだけとなります。
操作も非常に簡単で2分〜5分程度時間があれば、シミュレーションを行うことが可能です。
シミュレーション後には今後の収入額・貯蓄額のグラフが表示され、視覚的に自身の状況を理解することが可能です。
②全国銀行協会:ライフプランシミュレーション
次は全国銀行協会の「ライプランシミュレーション」を解説していきます。
このシミュレーションは
- きほんシミュレーション
- くわしくシミュレーション
③松井証券:松井FP将来シミュレーター
次は松井証券の「松井FP将来シミュレーター」を解説していきます。
このシミュレーションは松井証券が配信しているサービスです。
情報の入力の際には文字入力を極力減らしているので、ストレスなく行うことができます。
シミュレーション後には今後の支出・収入をグラフで表示しており、将来のために貯蓄がいくら必要か具体的にわかります。
老後資金に不安を感じている方にオススメできるシミュレーションとなっています。
④日本FP協会:ライフプラン診断
次は日本FP協会の「ライフプラン診断」を解説していきます。
ライフプラン診断では9個の質問を答えることで10,000ケース以上のライフスタイルから将来の家計診断が可能です。
シミュレーション後には今後の家計に対するアドバイス・提案が行われます。
暮らしに必要な知識も同時に配信しており、家計を理解する際に便利なサービスとなっています。
⑤りそな銀行:ライフプランシミュレーション
次はりそな銀行の「ライフプランシミュレーション」を解説していきます。
ライフプランシミュレーションは入力が簡単に行え、3分程度で行うことができます。
シミュレーション後にはグラフで支出・収入・貯蓄額が表示され、支出が収入を超える時期が表示されます。
将来の支出・収入のバランスに不安を感じている方にオススメできるシミュレーションとなっています。
⑥リクルート:iction!みらい家計シミュレーション
次はリクルートの「iction!みらい家計シミュレーション」を解説していきます。
iction!みらい家計シミュレーションは65歳時点の世帯貯金額を計算するツールとなっています。
計算後はFPから貯蓄・浪費・消費についてのアドバイスが行われます。
グラフでは支出が収入を上回る時期・貯蓄がマイナスになる時期を色分けされています。
定年退職時の自身の貯蓄・収入バランスを知りたいといった方にオススメです。
人生設計やライフプランのシミュレーションに必要な情報は?
人生設計・ライフプランを行う際には様々な情報が必要となります。
情報を集めることに時間がかかることにストレスを感じるかと思います。
ですが、詳細な情報でシミュレーションを行うことでより詳しく、正確なライフプランを行うことが可能です。
こちらでは次の項目に沿ってライフプランに必要な情報を解説していきます。
- 家族構成
- 収入
- 支出
- 老後の生活
- 住宅の購入
- 貯蓄・借入額
①家族構成
家族構成はライフプランを行う上で非常に重要な情報となります。
シミュレーションを行う際には次の家族構成情報が必要です。
- 世帯主の年齢
- 配偶者の有無・年齢
- 子供の有無・予定
②収入
収入は今後の資金計画を行う際には必要となる情報です。
シミュレーションを行う際には次の情報が必要です。
- 世帯主・配偶者の年収・雇用形態
- 退職金の予定額
- 概算の手取り年収
③支出
支出は資金計画を行う際に必要となる情報です。
シミュレーションを行う際には次の情報が必要です。
- 年間の生活費
- 家賃・住宅ローンの金額・期間
- 住宅・車の購入計画
- 子供の教育計画
④老後の生活
平均寿命である84歳まで仕事をしている世帯は少なく、多くの方は老後生活を送ることとなります。
老後生活を行う際にもお金が必要であり、資金計画をしっかり立てる必要があります。
シミュレーションを行う際には次に情報が必要です。
- 老後の平均生活費
- 国民・厚生年金の受給予定額
- 老後の趣味・旅行計画
⑤住宅の購入
住宅の購入は人生における最大の支出となるケースが多くあります。
住宅購入は事前・ローン開始時にシミュレーションを行う必要があり、次の情報が必要です。
- 住宅の購入費用・時期
- 購入時の自己資金
- ローンの返還返済額・金利
- 完済予定時期
⑥貯蓄・借入額
貯蓄・借入額は資金計画を行なっていく際に必要な情報です。
シミュレーションを行い際には貯蓄・借入額の次の情報が必要となります。
- 貯蓄・借入の金額
- 貯蓄の種類(預金・証券)
- 借入の種類・金利
人生設計やライフプランのモデルケースを紹介!
こちらではモデルケースで実際にシミュレーションを行います。
★条件
- 家族構成 :世帯主30歳、配偶者30歳、子供4歳、子供2歳
- 貯蓄 :預金300万円
- 住宅 :購入済み、月15万円の返済を60歳まで、45歳でリフォーム
- 基礎生活費:20万円
- 教育 :保育園〜高校は公立、大学は私立
- 車 :10年に1度300万円で買い替え
- 合計支出額 :2億7800万円
- 合計収入額 :2億9200万円
- 65歳の資産額:1400万円
エクセルで自分で人生設計シートをつくる方法を紹介
シミュレーションツースを利用することで簡単に資金計画を立てることができますが、自身のあった情報・環境を入力することができないケースがあります。
そんな場合には自身でエクセルを使い、人生設計シートを作成することをオススメします。
こちらでは自身で人生設計シートを作成する方法を次の項目に沿って解説していきます。
- 縦軸に家族の名前・横軸に年齢を書く
- ライフイベントや掛かる費用を記入
- 時期の調整、見直しを定期的に行う
- シートを見ながら家族と話し合いをする
①縦軸に家族の名前・横軸に年齢を書く
自身で人生設計シートを作成する際には基礎となる家族・年齢を記載する必要があります。
エクセルで作成する際には
- 縦軸に家族の名前
- 横軸に年齢
②ライフイベントや掛かる費用を記入
人生設計シートには今後に予想されるライフイベントを記載する必要があります。
先ほど家族構成・年齢を記載したエクセルにライフイベントとかかる費用を記入します。
この時に時期・費用を予想し、出来るだけ近い数値を記載するように心がけましょう。
③時期の調整、見直しを定期的に行う
家族構成・費用・ライフイベントを記載後には貯蓄額・支出に合わせて時期の見直しと調整を行います。
収入・貯蓄・ライフイベントにはズレが生じるので、人生設計シートは定期的に見直しが必要です。
定期的に見直しを行い、より自身の状況に近い人生設計シートを作成していきましょう。
④シートを見ながら家族と話し合いをする
ここまでの入力が終われば人生設計シートが完成です。
完成した人生設計シートは家族と今後のライフプラン・予定について話し合う必要があり、家族との話し合いを行うことでより精度・満足度の高い人生設計が行えます。
人生設計シートの作成は家族と話し合うきっかけになります。
家族と今後の人生について話し合いたいという方には人生設計シートの作成がオススメです。
ライフプランについて迷ったらお金のプロに相談すべき理由
ここまでライフプランについて詳細に解説してきました。
とはいえ、
このような悩みを抱える方は多いでしょう。
結論から言うと、そのような方は、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
FPはライフプランだけではなく、様々な状況を比較検討しながら、相談者の資産状況や、家計の状況に合わせて最適な提案をすることができます。
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まとめ:目的に合ったシミュレーターを利用しよう
ライフプラン・シミュレーションについて解説していきましたがいかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 将来の不安を解消するためにライフプランが有効
- 過去の実績・データに誤りがある場合があるので注意が必要
- ライフプランを行う際には詳しい情報が必要
でした。
多くの方が将来・老後に不安を感じています。
ライフプラン・シミュレーションを行うことで生活水準・老後資金をより深く理解することができます。
より良い生活を送るためには自身の収入・貯金方法を知り、具体的なシミュレーションを行うことが重要です。
この記事で皆さんの収入が安定し、家計改善が出来れば幸いです。
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