
「人生設計の例を紹介してほしい」「人生設計のやり方が分からないので書き方を知りたい」このような悩みを抱える人は多いでしょう。そこで本記事では人生設計の例や目的とメリットを解説、役に立つアプリや本について紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
目次を閉じる人生設計とは?人生設計例は?
こんにちは、マネーキャリア編集部です。
内閣府の調査では日本の家庭の貯蓄率が年々低下していることがわかっています。
※リンク先の第2-2-1図 個人消費・貯蓄率の動向「貯蓄率の推移」の表を挿入いただきたいです。
貯蓄率減少の原因には収入の減少も当然ありますが、人生設計・ライフプラン不足も挙げられます。
ライフプランは効果的に行うことで支出の減少・貯蓄率のUPが期待できます。
そんな中、友人からこのような質問・相談がありました。
このようにライフプラン・人生設計について理解をしている人はほとんどいません。
この記事ではそんな方のために次の内容を解説していきます。
- 人生設計の必要性・重要性
- 人生設計の目的・メリット
- 人生設計のポイント
こちらでは人生設計をしたことがない人にもわかりやすく解説していきます。
少しでも皆さんのお手伝いになれば幸いです。
人生設計の例を紹介!人生設計をシミュレーション
人生設計はその人の価値観・環境によって全く異なります。
こちらでは皆さんがより人生設計を行いやすいように例を挙げて解説していきます。
ある高校生の人生設計を例にあげます。
- 19歳・・・大学入学
- 21歳・・・アメリカ留学
- 22歳・・・大学卒業
- 23歳・・・外資系企業へ入社
- 26歳・・・海外転勤
- 28歳・・・帰国、結婚
- 30歳・・・第1子誕生
- 32歳・・・第2子誕生
- 35歳・・・一軒家を建築
- 40歳・・・独立起業
- 45歳・・・法人化
- 50歳・・・第1子成人
- 52歳・・・第2子成人
- 55歳・・・会社を引退、妻と農業を始める
どうして人生設計をするの?高校生や大学生もすべき?
人生設計と聞いた時に「自分には関係ない」と考える方も多くいます。
そんな方のために人生設計をする必要性を次の項目に沿って解説していきます。
- 長生きする時代になった
- 少子高齢化と向き合う必要がある
- セカンドキャリア・パラレルキャリアの必要性がある
①長生きする時代になった
人生設計を行う理由の1つ目は「人生の時間が長くなった」です。
医療が発達した現代では病気・怪我による死者が激減し、健康に長生きできる社会となっています。
長生きした際に適切な人生設計を行わなかった場合には資金が底をつき、苦しい老後となってしまいます。
「予期せぬ長生き」に苦しめられないように長く計画を立てることができる若い時から人生設計をすることをオススメします。
②少子高齢化と向き合う必要がある
日本では医療の発達・女性の社会進出によって少子高齢化が進んでいます。
少子高齢化が進むことによる問題点の例を挙げると次の通りです。
- 年金制度の崩壊・減額
- 医療費の高騰
- 労働者の不足
③セカンドキャリア・パラレルキャリアの必要性がある
少子高齢化によって景気が不安定となり、年金の減額が行われる可能性があります。
そんな場合には定年退職をした後にも働く「セカンドキャリア」が必要となります。
また不景気によって勤務先が倒産する可能性もあり、パラレルキャリアも重要です。
大学卒業〜入社〜定年といったレールに乗った人生では予期せぬ事態が発生した際に対応できません。
そんな予期せぬ事態に備えるためにも人生設計が非常に重要となります。
人生設計を立てる目的とメリットを紹介
人生設計を立てることは多くのメリットがあります。
実際に人生設計を行う際には目的とメリットを理解して行う必要があります。
こちらでは人生設計を行う目的・メリットについて次の項目に沿って解説していきます。
- 将来のために具体的に行動をおこせる
- 自分や家族が将来困らない
- お金の予定を明確に立てられる
①将来のために具体的に行動をおこせる
今、将来のために「どんな」行動を「いつ」行えば良いか答えられますか。
多くの方が答えられないと思います。
人生設計を行うことでこの問いにスムーズに答えることができ、行動に移すことができます。
人は目標がなければ行動することができないので、人生設計を行って目的とタイミングをしっかり管理していきましょう。
②自分や家族が将来困らない
長い人生を送っていく上で「お金・時間・人間関係」等の多くの悩みがあると思います。
そんな漠然とした不安・不満は「何に対して感じているか」を明確に感じることが困難です。
人生設計を行うことで必要となるお金・時間を明確化することができます。
問題を明確化することで自身やその家族が将来困らないように対策を練ることができ、より良い生活を送ることが可能です。
自身・家族のためにも人生設計は有効な手段といえます。
③お金の予定を明確に立てられる
人生の中で「お金」に関する悩みはなくなることがありません。
お金の悩みの代表例には次のものが挙げられます。
- 子供の教育資金
- 新築・車のローン
- 生活費・貯金
人生設計を立てるためにすること
多くの方が「人生設計って何からすればいいの?」と疑問に感じると思います。
こちらではそんな方のために人生設計を立てる際に行うことを次の項目に沿って解説します。
- 自分のやりたいこと・避けたいことを挙げてみる
- ライフイベントを挙げる(結婚・子育て・住まい)
- 老後について考えてみる
①自分のやりたいこと・避けたいことを挙げてみる
人生設計を行う際には「自身のやりたいこと・やりたくないこと」を挙げる必要があります。
人生設計は豊かに楽しく過ごしていくための作業なので、自身の嫌なもの・やりたくないものを入れる必要はありません。
やりたくないものを避けた後は自身のやりたいことを挙げ、どのように実行するかを検討します。
人生の中でやりたいこと・やりたくないことを見つけることも人生設計を行う意義でもあるので、人生設計を行う際には意識していきましょう。
②ライフイベントを挙げる(結婚・子育て・住まい)
自身の感情面を挙げた後には現実的なプランを人生設計していきます。
長い人生の中で代表的なライフイベントには次のものがあります。
- 結婚・離婚
- 出産・子育て
- 住宅・車の購入
③老後について考えてみる
人生設計の最後には「老後について」考える必要があります。
多くの人は病気・怪我で命を落とさない限り、老後を迎えます。
豊かな老後を送るためには「資金・家庭・趣味」等の多くの要素が必要です。
この要素を満たし、豊かな老後を過ごすためには老後を迎える前に人生設計を行う必要があります。
老後について人生設計をする際には
- 毎月いくらのお金が必要か
- どんなことをしたいか
人生設計を立てる方法を紹介
人生設計を行うには様々な方法があります。
こちらでは初めて人生設計をするといった方にオススメする方法を次の項目に沿って解説します。
- エクセルを使って自分で作成
- アプリのシミュレーターを活用
- 人生設計に役立つ本を読む
①エクセルを使って自分で作成
まずはエクセルを利用した人生設計方法です。
エクセルで人生設計をする際には次の順序で行うことでスムーズに作成可能です。
- 縦軸に名前・横軸に年齢を書く
- ライフイベントや掛かる費用を記入
- 貯蓄・収入とかかる費用を比較しながらライフプランの時期を調整
- 完成したシートを見ながら家族と話し合う
②アプリのシミュレーターを活用
多くの金融機関では人生設計のシミュレーションツールを開発しており、上手に利用することで効率的に人生設計をすることが可能です。
筆者がオススメするシミュレーションアプリの代表例は次の通りです。
- 金融庁・・・・・ライフプランシミュレーション
- 松井証券・・・・松井FP将来シミュレーター
- 日本FP協会・・・ライフプラン診断
- りそな銀行:ライフプランシミュレーション
③人生設計に役立つ本を読む
人生設計の考え方は人によって大きく異なります。
人生設計を行う際には自身の考え方のみですることも良いですが、多くの人の考えを取り入れることも必要です。
その理由は自身が持っていない新たな価値観・思考に触れることで自身の環境を客観的に見ることができるためです。
ですが、知り合いに突然「人生設計について教えて」と聞いたところで明確な答えは返ってきません。
そんな場合に役立つのは本の活用です。
本は多くの人が人生をかけて得た体験・価値観が書かれています。
そういった本を読むことで自身の人生設計をスムーズに行うことができます。
自身の考え方がまとまらないといった方には本の活用がオススメです。
人生設計の書き方を紹介
人生設計を行う際には様々なフォーマット・記載方法があります。
こちらではエクセル等で作成する際の代表例を次の項目に沿って解説していきます。
- 家族の人数を設定する(縦軸)
- 年齢・設計する時期を決める(横軸)
- 必要な支出・収入・貯蓄を記入
- 年収を予測し貯蓄額の目標を算出
①家族の人数を設定する(縦軸)
まずは家族の人数を設定する必要があります。
エクセルで作成する際には縦軸に家族の名前を入れることで今後の作業がスムーズに進みます。
人生設計をより正確に行うためには今後、産まれる予定の子供も同時に記入することが必要です。
②年齢・設計する時期を決める(横軸)
家族の人数を設定した後には横軸に年齢・時期を記入します。
年齢を入れる際には世帯主の年齢、時期を記入する際には西暦を入力することが良いとされます。
和暦を記入すると今後見直す際に元号が変わっていると見辛くなってしまいます。
定期的に見直す人生設計は見やすく作成することが大切です。
③必要な支出・収入・貯蓄を記入
縦軸・横軸を埋めた後にはライフイベント・かかる費用を記入します。
代表的なライフイベントは次の通りです。
- 結婚・出産
- 住宅・車の購入
- 出産・進学
- 引っ越し
④年収を予測し貯蓄額の目標を算出
必要な支出を記載後には今後の年収を予想し、目標貯蓄率を設定する必要があります。
年収を予想する際に正社員を例に挙げると「年間1〜2%程度」の昇給と計算することで具体的な年収を算出することができます。
この年収イメージから将来の支出を差し引くことで目標とする貯蓄額を算出することができます。
より具体的な例を挙げて計算することでお金に対する将来の不安を減らすことが可能となります。
人生設計をするときのポイント
人生設計を行う際には気をつけておくべきポイントがあります。
こちらでは次の例に沿って人生設計ポイントを解説していきます。
- 目標を長期的に設定する
- 成功やゴールを明確にする
- おおまかにでも年表をつくる
①目標を長期的に設定する
人は目標を決める際に短期的な実現可能な目業を立ててしまいがちです。
ですが、人生設計を行う際には長期的な目業を立てることをオススメします。
理由としては叶えたい目業・夢を設定した際に長期に渡る目標の方が目標達成までのプロセスをイメージしやすいためです。
具体例を挙げると「5年・10年・20年」程度の期間が良いとされ、定期的にフォローをすることが人生設計には重要とされています。
人生設計を行う際には長期的な目業を立てるように意識しましょう。
②成功やゴールを明確にする
目業を立てる際に抽象的な目業を立ててしまった場合にはゴールがイメージすることができません。
ゴールをイメージできない目標の場合はモチベーションを保つことが難しく、上手く人生設計が機能しないケースがあります。
人生設計をする際には「何年後にどの状態になりたいか」という明確なゴールを意識して目標を設定しましょう。
③おおまかにでも年表をつくる
人生設計の目業を長期的に設定する際には自身・家族の年齢を考慮しなければなりません。
その際に役立つ方法が年表の作成です。
年表を作成することで長期目業に対して、いつまでに何を達成しなければならないか明確にわかります。
年表を作成する際には詳細まで設定する方が良いとされますが、負担が大きいので1年・2年単位で記載することがオススメです。
良い人生設計を行うために年表を作成していきましょう。
人生設計に役立つアプリを紹介
人生設計を自身で作ることに抵抗がある方がいらっしゃると思います。
そんな方にオススメできるアプリは次の通りです。
- ライフプランスタディ
- Dream Life Planner Free
- MandalArt
①ライフプランスタディ
ライフプランスタディは全国銀行協会が配信しているアプリです。
クイズ形式でお金の知識を学んでいくことができます。
出題される問題には
- 金融
- 経済
- 家計管理
- 年金
- 資産運用
②Dream Life Planner Free
Dream Life Planner Freeは目標設定をする際に役立つアプリです。
人生設計における長期目標を設定し、詳細に設定した目標も同時に管理することができます。
またメモ・タスク管理にも使用できるアプリなので、日常生活を送る上でも役立つアプリとなっています。
③MandalArt
MandalArtは3×3の全9マスを使って人生の目標を設定するアプリです。
まず真ん中のマスにやりたいこと・目標にしたいことを記載し、周りのマスに実践すべき内容を記載していきます。
MandalArtはやりたいことを達成するための行動を明確化することに利用します。
やりたいこと・目標が定まったのに「何をすれば良いかわからない」といった方にオススメできるアプリです。
人生設計に役立つ本を紹介
人生設計に役立つアプリも多くありますが、人生設計に役立つ本も多くあります。
「どの本を読めば良いかわからない」という方のために筆者がオススメする本を次の項目に沿って解説していきます。
- あなたのお金を「見える化」しなさい!
- 人生を変える!夢の設計図の描き方
- 人生を変える!夢の設計図の描き方
①あなたのお金を「見える化」しなさい!
「あなたのお金を「見える化」しなさい!」は簿記の知識を取り入れ、家計管理を行うための本です。
この本には個人の「バランスシート・損益計算書」といった2つの表を作成し、自身の家計におひふみけるムダ・支出のタイミングを管理する方法を解説しています。
大きな人生イベントを迎えるにあたって備えるべきお金の知識・タイミングを知ることができます。
「今後の支出に不安を持っている」という方にオススメできる本です。
②人生を変える!夢の設計図の描き方
「人生を変える!夢の設計図の描き方」は実際に夢を叶えた著者の経験に基づく夢の見つけ方を解説している本です。
著者は
- ショップ定員
- コンサルタント
- ベンチャー企業経営
- ホテル会社経営
- 株式公開
③人生を変えるライフプランノート
「人生を変えるライフプランノート」は自身のライフプランを質問に答えることで作成できる本となっています。
質問内容の例を挙げると
- 仕事
- 資金計画
- 結婚・子育て
- 健康
- 老後の生活
人生設計について迷ったらお金のプロに相談すべき理由
ここまで人生設計例について具体例を挙げながら詳細に解説してきました。
とはいえ、
このような悩みを抱える方は多いでしょう。
結論から言うと、そのような方は、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。
FPは人生設計だけではなく、様々な状況・対策例と比較検討しながら、相談者の資産状況や、家計の状況に合わせて最適な提案をすることができます。
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まとめ:例を参考に人生設計をしてみよう
人生設計例について解説していきましたがいかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 人生設計は具体的に「金額・タイミング」を挙げて行うことが必要
- 人生設計は出来るだけ若い時に立てることがオススメ
- 人生設計では「やりたいこと・目業」を立てることが大切
- アプリ・本を活用することでスムーズに人生設計が可能
でした。
多くの方が将来・老後に不安を感じています。
人生設計を行うことで生活水準・老後資金をより深く理解することができます。
より良い生活を送るためには自身の収入・貯金方法を知り、具体的な人生設計を行うことが重要です。
この記事で皆さんの収入が安定し、家計改善が出来れば幸いです。
マネーキャリアでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。