
「ネット銀行で住宅ローンを借り換えるデメリットって?」
「ネット銀行の住宅ローン借り換えのメリット・デメリットについて知りたい」
とお悩みではないでしょうか。
結論、ネット銀行の住宅ローン借り換えには手続きの際の負担やサービス・サポートが制限されているなどのデメリットがありますが、メリットもあるため、両方を知った上で最終的に自分に合うか判断するのがおすすめです。
この記事では、ネット銀行の住宅ローン借り換えのメリット・デメリットについて紹介します。
ネット銀行で住宅ローンを借り換える際の注意点や、ネット銀行の住宅ローンに向いている人についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- ネット銀行で住宅ローンを借り換えるデメリット4選
- 手続きを自分で行う必要がある
- 審査が厳しい傾向がある
- 団信や付帯サービスが限定的な場合がある
- 対面でのサポートが受けられない
- ネット銀行で住宅ローンを借り換えるメリット5選
- 来店不要で手続きができる
- 保証料がかからない
- 各社独自のサービスが充実している
- 金利が低い傾向にある
- 全国どこからでも利用できる
- 住宅ローンの借り換え先で迷ったらFPの無料相談で解決!
- ネット銀行で住宅ローンを借り換える際の注意点
- 現在の住宅ローンの諸費用や金利などを比較する
- 総費用や返済期間の変化を確認する
- 借り換えのタイミングを調節する
- システム障害や定期メンテナンスを考慮する
- ネット銀行の住宅ローンが向いている人
- 忙しくてなかなか銀行に行けない人
- 少しでも金利や総返済額を抑えたい人
- ネット銀行の住宅ローンが向いていない人
- 収入・雇用形態が安定していない人
- 窓口で直接相談しながら進めたい人
- まとめ:住宅ローンの借り換えはネット銀行とメガバンクを比較して検討
ネット銀行で住宅ローンを借り換えるデメリット4選
- 手続きを自分で行う必要がある
- 審査が厳しい傾向がある
- 団信や付帯サービスが限定的な場合がある
- 対面でのサポートが受けられない
手続きを自分で行う必要がある
デメリットの1つめは、本審査までの手続きを全て自分でする必要があるということです。
従来の住宅ローンでは不動産業者や銀行担当者がサポートをしてくれます。一方でネット銀行を利用する場合、本審査申し込み内容の入力から必要書類の準備など全て自分で対応する必要があります。
自力でできる自信がある人なら問題ありませんが、不慣れな人だと時間がかかる可能性があり、面倒かもしれません。
審査が厳しい傾向がある
デメリットの2つめは、メガバンクや地方銀行など従来の銀行と比べて審査が厳しいということです。
ネット銀行では対面での対応を行いません。インターネットを通じて大量の住宅ローンの申し込みを受付し処理することを前提としているだけに審査基準を厳し目に設定しているケースが多いようです。
比較的審査に通りにくいというのがネット銀行のデメリットなので、借り換えの希望日程が決まっている場合は早めに申し込みを行いましょう。
審査に通らなかったら他の金融機関を当たれるよう時間的に余裕を持って進めましょう。
団信や付帯サービスが限定的な場合がある
デメリットの3つめは、団信や付帯サービスが限定的な場合があることです。
多くのネット銀行では、コスト削減のため団体信用生命保険(団信)の種類が少なく、特約の選択肢が限られていることがあります。
また、一部のネット銀行では、実店舗を持つ銀行で提供されている住宅ローン関連の付帯サービスが少ない傾向にあります。
健康上の理由で特約付き団信が必要な方や、付帯サービスを重視する方は、借り換え前に詳細を確認することが重要です。
対面でのサポートが受けられない
ネット銀行で住宅ローンを借り換えるメリット5選
ネット銀行で住宅ローンを借り換えるメリットは以下の5つです。
- 来店不要で手続きができる
- 保証料がかからない
- 各社独自のサービスが充実している
- 金利が低い傾向にある
- 全国どこからでも利用できる
来店不要で手続きができる
メリットの1つめは、来店不要で手続きができることです。
ネット銀行は来店せずにすべての手続きがオンラインや郵送で完結するのが最大の特徴です。
多忙な人や、近くに銀行がない人でも、時間や場所の制約を受けずに手続きを進められます。
仕事の合間や自宅で、自分のペースで手続きしたい人におすすめです。
保証料がかからない
メリットの2つめは、保証料がかからないことです。
従来の銀行のローンでは、申込人がローンの返済ができなくなった時に銀行と提携している保証会社が保証人としてローンを代わりに一括返済してくれる仕組みをとっています。
このため、住宅ローンを実行する時には保証会社宛の保証料の支払いが必要でした。ネット銀行の住宅ローンの多くは、保証料を0円としているところが多いです。その分費用の節約になりますね。
各社独自のサービスが充実している
メリットの3つめは、各社独自のサービスが充実していることです。
ネット銀行の住宅ローンでは各社独自のサービス内容が充実しています。
特に団体生命信用保険については、一般の死亡保証だけでなく様々な疾病に対する商品が用意されています。
がんと診断されたらローンの残高の50%が支払いを免除される「がん団信」や精神障害を除く全ての疾病や怪我で一定期間以上入院すると借入残高が0円になる「全疾病団信」など様々な種類があります。
また、これらのサービスが金利や手数料の上乗せなしで利用できるネット銀行も少なくありません。人生様々なリスクが想定される中で自分に合ったサービス内容を選択できるのは大きなメリットです。
金利が低い傾向にある
メリットの4つめは、金利が低い傾向にあることです。
なぜなら、ネット銀行は店舗運営費などのコストが少ないため、その分を金利に還元できるからです。
金利差がわずかでも、住宅ローンは長期間にわたるため、総返済額でみると大きな差になります。
現在の住宅ローンの金利と比較する際は、金利差だけでなく総返済額も確認するといいでしょう。
全国どこからでも利用できる
メリットの5つめは、全国どこからでも利用できることです。
実店舗を持たないネット銀行は、インターネット環境さえあれば、全国どこからでも利用できます。
引っ越す予定がある人や、転勤が多い人など、将来的に居住地が変わる可能性がある方にとっても、安心して利用できます。
地域に縛られず、最適な住宅ローンを選べることはネット銀行の特徴です。
住宅ローンの借り換え先で迷ったらFPの無料相談で解決!
住宅ローン借り換え先で後悔しないためには、金利や手数料・サービスの質等を踏まえて総合的に決める必要があります。
また、借り換え後の返済シミュレーションをし、家計や今後の出費への影響を想定したうえで借り換えを行うことも大切です。
そのためには、住宅ローンだけでなく家計やライフプランについても相談可能なFPへ相談するのがおすすめです。
住宅ローン借り換えで後悔したくない人、より有利な条件で住宅ローンを借りたい人は一度相談してみましょう。
ネット銀行で住宅ローンを借り換える際の注意点
- 現在の住宅ローンの諸費用や金利などを比較する
- 総費用や返済期間の変化を確認する
- 借り換えのタイミングを調節する
- システム障害や定期メンテナンスを考慮する
現在の住宅ローンの諸費用や金利などを比較する
注意点の1つめは、現在の住宅ローンの諸費用や金利などを比較することです。
例えば現在の残高が2000万円で残り期間20年の住宅ローンがあるとします。現在の金利が1%でこれを0.4%に借り換えた場合、金利の節約メリットは総額で約126万円になります。
ところがこれがそのまま借り換えによる金額メリットとはなりません。借り換えには費用がかかります。
A銀行のローンを返済してB銀行で借り換えする場合で考えてみますと
借り換えの費用には以下の通り3種類あります。
- A銀行でかかる費用:繰上げ返済手数料
- B銀行でかかる費用:事務手数料・保証料
- 登記費用:B銀行の担保設定費用、A銀行の担保抹消費用
これら1〜3の費用の合計が借り換え費用の総額です。
先ほどの金利の削減効果から、これらの借り換え費用の総額を引いたものが借り換えによる経済的なメリットとなるわけです。
銀行でかかる費用は金融機関によって異なりますので、検討する場合は必ず金融機関に問い合わせの上ご確認ください。
総費用や返済期間の変化を確認する
注意点の2つめは、総費用や返済期間の変化を確認することです。
借り換えによって、毎月の返済額は減るかもしれませんが、事務手数料や登記費用といった諸費用が発生するため、総返済額が増えてしまう可能性があります。
また、返済期間を延長すると毎月の負担は軽くなりますが、結果的に総利息額が増えることもあります。
借り換えによって、総費用と返済期間がどのように変化するのか、具体的なシミュレーションを行い、自分のライフプランに合った選択をするようにしましょう。
借り換えのタイミングを調節する
注意点の3つめは、借り換えのタイミングを調節することです。
一般的に、借り換えによって金利のメリットを受けるためには、残りの返済期間が10年以上あり、金利差が1%以上ある場合が良いとされています。
また、住宅ローンの残高が多いほど、借り換えによるメリットも大きくなります。
現在のローン契約から一定期間が経過しているか、金利情勢はどうかなど、自分の現状と市場の動向を見極めて最適なタイミングを検討しましょう。
システム障害や定期メンテナンスを考慮する
注意点の4つめは、システム障害や定期メンテナンスを考慮することです。
ネット銀行はオンラインでの取引がメインのため、システム障害や定期メンテナンスによって、一時的にサービスが利用できなくなる可能性があります。
急いで手続きを進めたい場合や、重要な情報にアクセスしたい場合、このようなリスクがあることは把握しておく必要があります。
万が一の事態に備え、事前に情報収集を行い、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めることが大切です。
ネット銀行の住宅ローンが向いている人
ネット銀行の住宅ローンが向いている人は、以下のとおりです。
- 忙しくてなかなか銀行に行けない人
- 少しでも金利や総返済額を抑えたい人
忙しくてなかなか銀行に行けない人
まず仕事などで多忙で日中なかなか銀行に行けない人が挙げられます。
特に住宅ローンを抱えている子育て世代は仕事に育児に忙しく平日に銀行まで行って申し込みをする時間がなかなか取れないのではないでしょうか?
そういう人には24時間受付可能で自宅で手続きができるネット銀行がおすすめです。
少しでも金利や総返済額を抑えたい人
次に少しでも金利や総返済額を抑えたい人が挙げられます。
ネット銀行は実店舗を持たないことで運営コストを抑え、その分を金利に還元しているため、メガバンクなどと比較して低い金利で借り入れができることが特徴です。
現在の住宅ローンの金利が高いと感じている人や、少しでも総返済額を減らして家計の負担を軽くしたいと考えている人は、ネット銀行で低金利で借り入れすることをおすすめします。
ネット銀行の住宅ローンが向いていない人
ネット銀行の住宅ローンが向いていない人は、以下のとおりです。
- 収入・雇用形態が安定していない人
- 窓口で直接相談しながら進めたい人
収入・雇用形態が安定していない人
まず収入・雇用形態が安定していない人が挙げられます。
ネット銀行の住宅ローン審査は、一般的にメガバンクなどに比べて厳しい傾向があります。
特に、安定した収入や雇用形態は審査において重要視されます。
自営業の方やフリーランス、転職して間もない人など、収入や雇用が不安定と見なされると、審査に通るのが難しい可能性があります。
自身の現状を客観的に判断し、もし不安がある場合は、事前に複数の金融機関に相談するのがおすすめです。
窓口で直接相談しながら進めたい人
次に窓口で直接相談しながら進めたい人が挙げられます。
ネット銀行は実店舗を持たないため、対面でのサポートを受けることができません。
住宅ローンの借り換えは金額が大きく、手続きも複雑なため、疑問点がある場合は直接担当者と顔を合わせて相談したいと考える方もいるでしょう。
電話やメールでのやり取りだけでは不安を感じる方や、きめ細やかなサポートを重視する人はネット銀行は不向きといえます。
まとめ:住宅ローンの借り換えはネット銀行とメガバンクを比較して検討
この記事ではネット銀行で住宅ローンの借り換えのメリット・デメリットや注意点についてお伝えしてきました。
ネット銀行は全国どこからでも利用できますが、審査が比較的厳しいため、審査に通らないことも頭に入れておくのが必要です。
また、総費用や返済期間の変化を確認した上で借り換えをしないと返済総額が上がってしまう可能性もあります。
そこでFPに相談することで、より有利な条件で住宅ローンを借り換えできるようにアドバイスしてもらえます。
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