年代別老後資金の貯め方を紹介!おすすめ貯蓄方法とポイントを解説!のサムネイル画像
老後資金の準備を始めたいけど貯め方がよくわかりません。

老後資金の貯め方は様々な種類がありますが、自身の年齢や状況にあった貯め方を選ぶことがポイントです。


この記事では、おすすめの貯め方の他、20代から60代までの世代別おすすめ老後資金作り方を紹介します!

▼この記事を読んでほしい人
  • 老後資金の貯め方について知りたい人
  • 自分の老後に金銭的な不安がある人
  • 老後資金問題についてどこから始めたら良いかわからないという人

内容をまとめると

  • 老後資金は持ち家がある場合は老夫婦で2000万円程度必要
  • 持ち家がない場合の老後資金は3000万円以上必要になることも
  • 老後資金貯め方のポイントは、まずは固定費を削減し、余剰資金をつみたてNISAやiDeCoで運用する
  • 通信費、保険、家賃は少し見直すだけで大きな節約効果が期待できる
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老後資金をいざ貯めようと思っても貯め方がわからないということもありますよね。一括りに老後資金の貯め方といっても、20代と60代では適した方法が異なります。この記事では、世代別の老後資金のおすすめの貯め方や資産運用のポイントを解説します!

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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老後資金はいくら貯めるべき?

「老後資金を準備しなければいけないのは分かっているけれども、どう貯めればいいのか分からない」と悩んでいる人も多いでしょう。


老後資金は多ければ多いほど安心できますが、ある程度の目標金額がないとキリがありません。


まずは、老後資金をいくら貯めるべきなのかについて、夫婦の場合と独身の場合に分けて解説します。

  • 夫婦の場合(持ち家):約2000万円
  • 独身の場合(持ち家):約1000万円

夫婦の場合(持ち家あり)

老後2000万円問題が一つの目安になります。老後2000万円問題は、一般的な老夫婦家庭(会社員or公務員+専業主婦/夫)での不足金額を計算し、おおよそ2000万円不足する旨の資料を金融庁が提出したことから言われました。


一般的な老夫婦家庭の場合、平均生活費と年金支給額(平均)は下記の通りです。

  • 平均生活費:約26万円
  • 年金支給額(平均):約21万円
毎月約5万円が不足するので、夫婦ともに90歳まで生きると考えると生活費だけで1500万円不足します。住宅修繕費などの一時出費を考慮すれば、合計で約2000万円足りない計算です。

これは持ち家の場合であり、賃貸の場合は住宅修繕費がかからない代わりに、毎月の家賃25年分の資金が追加で必要です。よほど安い賃貸でない限り3000万円以上は必要になります。

一方、共働き夫婦で双方とも定年まで勤める場合は、毎月の生活費の不足は数万円程度に収まります。

独身の場合(持ち家あり)

独身の場合は、持ち家の場合2000万円よりは少なく済みます。

  • 平均生活費:約14万円 
  • 年金支給額(平均):約11万円
毎月約3万円不足するため、90歳まで生きると仮定すると生活費は900万円不足します。住宅修繕費などの一時出費を考慮しても、合計不足額は約1500万円程度です。

ただし、平均生活費には住居費が持ち家前提で算出されています。毎月1万円前後で賃貸には住めません。賃貸の場合は、安めの物件に住んでも2000万円以上かかる計算になります。

賃貸なら毎月5万円として、平均生活費にかかっている住居費1万円を差し引くと、生活費とは別に25年で1200万円必要で、合計2100万円かかります。

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老後資金を貯めるためのポイント3選

老後資金の必要額がどのくらいなのかというおおよその目安が把握できたでしょうか。


それでは実際に老後資金を貯めよう!と実行に移していくのですが、そんな大金どうしたらいいんだ・・と悩んでしまいますよね。


老後に備えるためには、慎重で計画的なアプローチが欠かせません。以下は、老後資金を着実に貯めるための3つのポイントです。


  • ポイント①家計の見直し
  • ポイント②資産運用を始める
  • ポイント③健康に気を付ける


少しでも早く、確実に目標資金に到達するためにどのようなことに気を付けたらいいのか、効率のよい貯め方はなんなのかということに注目して解説していきたいと思います。

ポイント①家計の見直し

老後資金を貯めるためのポイントの一つ目は「家計の見直し」をするということです。


老後資金を貯めるということのスタートとしてまず初めに行うべきことは、毎月の支出を徹底的に見直すことです。


毎月収支はきちんと把握できていますか?資金を貯めるにあたって、いきなり収入が増えるわけではありませんのでまずは、節約の余地を見つけましょう。


特に、固定費の見直しは効果的です。携帯や光熱費、保険、サブスクリプションなどの支出はどのくらいかけていますか?


解約しようと思ってそのままになっているものやプランを見直すことで月額の費用が安くなるものはありませんか?毎月、毎年のことを考えると大きな金額になるものです。


生活習慣も見直しの対象です。外食習慣や頻繁なタクシー利用は、コスト面でも見逃せないポイントです。例えば、コンビニでの買い物はスーパーよりも1.4倍~1.5倍程度高いことがあるため、スーパーを利用することで節約につながります。これらの見直しを通じて、老後資金を確実に積み上げましょう。

ポイント②資産運用を始める

老後資金を貯めるためのポイントの二つ目は「資産運用を始める」ということです。

老後資金を増やすためには、単なる貯金だけで進めていくことは非常に困難です。資産運用は以前はギャンブルのようなイメージを持っていた方もいるかもしれませんが、現在は資産形成の手段の一つとして欠かせない手法となりました。

まず始めるにあたり検討すべきものは、NISAやiDeCoなどの制度です。NISAについては、2024年に大きく制度改正があります。今後ますます資産運用のニーズは高まっていくことが予想されます。

資産運用を活用することの大きなメリットは複利の力を利用するということです。現在の銀行預金の預金利息を考えれば、貯金だけでは全くと言ってよいほど増えていかないということはお判りでしょう。

ただし資産運用については、しっかりと制度や仕組みを理解し、リスク許容度に応じた適切なポートフォリオを構築することが重要です。

これにより、将来の資産を安定的に拡大させることが可能です。資産運用は単なる投資ではなく、老後の安心感を築く手段と捉え、戦略的に進めていきましょう。
積立NISAのポートフォリオに関する記事はこちらのサムネイル画像

積立NISAポートフォリオの作り方とは?ポイントや年代別のおすすめ例を公開!

ポイント③健康に気を付ける

老後資金を貯めるためのポイントの三つ目は「健康に気を付ける」という点です。

老後に向けた賢明な計画には、健康管理も含まれます。現在定年も現行の60歳から65歳に延長される企業も多くなってきています。この少子高齢化社会では、高齢者も働いていかなくてはなりません。

また、年金の受給開始年齢の引き上げにも注目しなければなりません。年金を受け取れる年齢が上がるということは、無給になる期間があるとさらに老後資金が多く必要になってきます。

そういった点を踏まえると健康寿命を延ばすことで、働ける期間を長くするとことは資産形成を進めるうえで重要なポイントになってくることがわかります。

単純に健康でいることは医療費の節約になるということも間違いありません。定期的な健康診断や適切な運動、バランスの取れた食事は、将来の医療費負担を軽減し、老後をより豊かなものにします。

身体が資本であることを理解し、健康を維持することで、老後生活においても安心感を得られるでしょう。
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老後資金の作り方|おすすめ資産運用方法を紹介

生活費の見直しをして出費を抑制できたら、老後資産を貯めるための制度を活用していきましょう。


おすすめの制度は3つあります。

  1. つみたてNISA
  2. iDeCo(個人型確定拠出年金)
  3. 財形年金貯蓄制度

制度①つみたてNISA

つみたてNISAは、国が用意した少額投資非課税制度です。つみたてNISAの特徴は3つあります。

  1. 少額でも始められる
  2. 初心者に優しい
  3. 運用益・分配金が非課税
NISAは2024年から制度の内容が大きく改正されます。新制度はどんな制度なのか、現行の制度とどのように異なるのかについて見ていきましょう。

新NISA現行NISA
分類新NISANISA
積立NISA
ジュニアNISA
非課税期間無制限20年
投資可能期間無制限2024年まで
口座開設恒久化2023年末まで
年間投資枠積立枠:120万円
成長枠:240万円
40万円
非課税限度額1800万円800万円
買付方法積立枠:つみたて
成長枠:両方
つみたて
対象商品積立枠:投資信託・国内、国外ETF
成長枠:上場株式・投資信託党
投資信託・国内、国外ETF
投資再利用枠ありなし


大きな変更点は非課税期間が無制限になったことや、非課税限度額が1800万円までと大幅に拡大されたことです。

つみたてNISAで買える商品は、手数料(信託報酬)が安く長期的なつみたてに適した商品200本前後に絞られていましたが、国内外のETFも積立枠の対象となりました。

運用益や分配金は非課税であることは変わりありませんので本来なら20.315%かかる税金がゼロです。100万円儲かれば20万円以上税金はかかるので、非課税の効果はかなり大きいです。

制度②iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、個人型確定拠出年金のことで私的年金制度の一つです。iDeCoの特徴は4つあります。

  1. 掛金が全額所得控除
  2. 確定拠出年金制度内での運用益が非課税で再投資される
  3. 受給時に所得控除を受けられる
  4. 60歳まで引き出せない
60歳まで引き出せない代わりに、運用益が非課税になるだけでなく掛金の全額所得控除や受給時の所得控除を受けられる制度です。

毎月安定した収入がある会社員や公務員なら、全額所得控除により所得税や住民税の節税が受けられます。また、受取時に退職金として受け取れば、退職所得控除で大きな所得控除があります。

iDeCoは人によって上限が異なり、自営業者でも最大で月6.8万円です。

制度③財形年金貯蓄制度

どうしてもリスクを抑えたいなら、財形貯蓄制度を活用する手もあります。

  • 勤労者財産形成貯蓄(一般財形貯蓄)
  • 勤労者財産形成年金貯蓄(財形年金貯蓄)
  • 勤労者財産形成住宅貯蓄(財形住宅貯蓄)
老後資産を貯めるためなら、60歳以降の契約所定の時期から5年以上の期間にわたって年金として支払いを受けることを目的とした財形年金貯蓄がおすすめです。利子等に対する非課税措置があります。

ただし、日本は異常な低金利政策をとっているため、もらえる利子はわずかです。そのわずかな利子に対する非課税措置のために5年以上資産を拘束するメリットは乏しいです。

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20代から60代|世代別老後資金のおすすめ貯め方

おすすめの資産形成方法について解説してきました。つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)など初心者でも始めやすい投資があることがご理解いただけたかと思います。


ここからは、20代から60代の年齢にあわせた世代別の老後資金のおすすめの貯め方についてご紹介していきたいと思います。


一般的に年齢に応じてライフステージが異なりますので、以下の世代別のおすすめを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。


  • 20代〜30代のおすすめ老後資金貯め方
  • 40代〜50代のおすすめ老後資金貯め方
  • 60代からのおすすめ老後資金貯め方
  • 退職金を運用して老後資金形成しよう

20代〜30代のおすすめ老後資金貯め方

老後資金の安定的な貯め方を20代や30代から始めることは、将来の安心につながります。

この時期は資産形成のスタートラインであり、以下のポイントを押さえましょう。 


1. 少額からの積み立て

少額でも続けやすい積み立てがポイントです。毎月の収入から少しずつ老後資金に回すことで、将来の不安を軽減できます。 


2. つみたてNISAの活用

つみたてNISAは運用しながら老後資金を積み立てる方法として理想的です。少額から始められ、運用益が非課税なので将来のリタイアメントに向けて有益です。 


3. iDeCoの注意点

iDeCoも掛け金が全額所得控除され運用益が非課税になるのですが、一方で、iDeCoは60歳まで引き出せないため、結婚や出産といったライフイベントが控えている場合、お金が余っていない限りおすすめできません。資産の柔軟性も考慮しましょう。 


 これらの方法を活用することで、20代や30代から老後資金の安定的な貯め方を実現できます。将来を見据え、賢明な資産運用を心掛けましょう

40代〜50代のおすすめ老後資金貯め方

40代や50代に入ると、収入が増え、資産も一定の水準に達することが一般的です。子育ても終盤に差し掛かり、自由に使えるお金が増えてくるこの時期、攻めの運用がポイントです。 


1. 攻めの運用

資産がある程度蓄積された時期は、リターンの高い運用に挑戦する好機です。株式や投資信託を活用し、将来の老後資金をより増やすために攻めの運用を検討しましょう。 


2. NISAの活用

NISAは株式や投資信託を保有することで得られるリターンが非課税となります。資産が一定水準に達している40代や50代なら、リスクヘッジを考慮しながらも攻めのポートフォリオを構築することができます。 


3. NISAとiDeCoの併用

iDeCoも引き続き活用しつつ、NISAと併用することで老後資金の柔軟な運用が可能です。税制面でもメリットがあり、効果的な資産形成が期待できます。 


この時期は積極的な資産運用が重要です。収入の増加や子育ての終盤に向けて、攻めの老後資金貯め方で将来に備えましょう。

60代からのおすすめ老後資金貯め方

60代以降は、この先の老後生活に備えて守りの運用が重要です。大きなリスクは取らずにリスク分散投資を中心に、安定的かつ持続可能な老後資金の増加を目指しましょう。 


1. 守りの運用

老後資金を守るためには、リスク分散投資が鍵です。リスクを分散させることで資産の安定性を高め、将来の不確実性に備えます。


2. コツコツと堅実に増やす

60代以降は積み立て期間が限られていますが、コツコツと堅実に資産を増やしていくことが大切です。安定した収益を上げるためには、少額でも継続的に投資を行いましょう。 


3. 債券などの利用

リスクの高い株式などではなく、債券などの安定した資産を活用することがおすすめです。安定感のある運用で老後の生活を支えます。 


60代以降の老後資金の確保においては、将来のリタイアメントに向けて慎重な選択が求められます。リスクヘッジを重視し、堅実な運用を心掛け、安心した老後生活を迎えましょう。

退職金を運用して老後資金形成しよう

退職金は重要な資産運用の資金源となります。将来の安心な老後資金形成の一環として、以下のポイントに留意しましょう。 


1. 退職金の重要性

退職金は、長年の勤務に対する報酬として得るものであり、これを上手に運用することが老後資金形成のキーとなります。適切な運用により、老後の生活を豊かにする土台となります。


2. 安定感のある運用戦略

退職金を運用する際は、安定感のある戦略が求められます。リスク許容度や将来の生活スタイルを考慮し、バランスの取れたポートフォリオを構築しましょう。 無理な戦略を立てて、資産を大幅に減らしてしまっては本末転倒です。安定感のある運用戦略が重要です。


3. 専門家のアドバイスを活用

退職金の運用には専門的な知識が必要です。ファイナンシャルプランナーや投資の専門家のアドバイスを受け、最適なプランを立てることが重要です。 


退職金は一生に一度の大きな資産となります。

慎重に計画を立て、将来の不安を軽減するために、積極的な運用を検討しましょう! 

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まとめ:家計の見直しとおすすめ制度を活用して老後資金に備えよう!

ここまで、老後資金の貯め方について解説しました。

  • 老後資金は持ち家夫婦の場合で2000万円程度必要
  • 運用を考える前に固定費を減らす
  • 固定費を減らして生まれた資金をつみたてNISAやiDeCoで運用する
  • 財形貯蓄は金利が低いのでおすすめしない
支出を減らし、つみたてNISAやiDeCoを用いて老後の資産を築いていきましょう。

支出の削減などが自分で出来ない場合は、専門家に任せるのもおすすめです。マネーキャリアは、お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)と連携し、専門家からアドバイスが受けられる体制を整えています。

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