
- つみたてNISA・一般NISA口座を開設したい人
- つみたてNISA・一般NISA口座を銀行で作るか迷っている人
- つみたてNISA・一般NISA口座を始める際に銀行とネット証券それぞれのメリット・デメリットを知りたい人
- つみたてNISA・一般NISA口座を銀行で始めるメリット・デメリット
- つみたてNISA・一般NISA口座をネット証券で始めるメリット・デメリット
- 銀行・ネット証券でつみたてNISAを始める場合の手数料
この記事では、つみたてNISA・一般NISAを銀行で開設すると損なのか、またデメリットについて解説します。つみたてNISAを銀行で開設すると、銘柄を選べない・手数料が高いなどのデメリットがあります。具体的な手数料についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
目次を閉じる銀行でつみたてNISAを始めるデメリットを解説
まずは銀行でつみたてNISAを始めるデメリットについて解説します。
以下のようなデメリットがあるので、詳しく見ていきましょう。
- 銘柄数の少なさから低コスト商品を選べない
- ポイントの還元率が低い
- 株に投資しようと思ったら証券口座を新しく開設する必要がある
①銘柄数の少なさから低コスト商品を選べない
銀行でつみたてNISAを始める際は、銘柄数が少ないので、取り扱い商品が限られるのが大きなデメリットです。
銀行によっては取り扱い商品が大きく絞られ、3種類程度のラインナップしかない場合もあり、人気の銘柄が選べません。
ほとんど選択肢がない状態では、手数料の高い銘柄しか選べない可能性があります。
長期運用が前提のつみたてNISAでは、僅かな手数料の違いでも、何十年と継続すれば大きな利益の差が生まれます。
銘柄数の少ない銀行での口座開設では、販売手数料や信託報酬が高い商品しか選べないかもしれません。
②ポイントの還元率が低い
銀行はネット証券と比べるとサービスが良くないことが多く、ポイント還元率なども低いです。
ネット証券の「楽天証券」では、積立額の1%をポイントとして還元するなど、多くのキャンペーンを展開しています。
ネット証券は人件費などを削減できるので、その分をユーザーに還元できるのです。
一方、銀行は店舗を構えなければならないので営業中は人件費などがかかり、ネット証券と比べると手厚いサービスを展開する余裕がありません。
ポイント還元などのお得さを考慮すると、銀行よりネット証券の方がサービスが充実しています。
③株に投資しようと思ったら証券口座を新しく開設する必要がある
つみたてNISA・一般NISAを始めるだけなら問題ありませんが、他にも株式投資を始めるつもりであれば、新しく証券会社を開設する必要があります。
銀行ではつみたてNISA・一般NISAは取り扱っていますが、株は取り扱っていません。
銀行よりネット証券の方が、取り扱い商品のラインナップが豊富であり、手数料も安い人気銘柄が揃っています。
銀行でつみたてNISA・一般NISAを始めて、ネット証券で投資をするなど、分けるメリットはとくにありません。
二つを分ける意味がないのであれば、身近な銀行で投資ができるというメリットも失ってしまいます。
つみたてNISA・一般NISAに加えて株式投資を始めるつもりなら、最初から証券口座に登録した方が良いでしょう。
銀行でつみたてNISAを始めるメリット
次に、銀行でつみたてNISAを始めるメリットについて解説します。
つみたてNISAを銀行で始めるメリットは以下の通りです。
- 申し込み等の手続きを店頭で出来る
- ネットが不慣れな人も口座を開設できる
①申し込み等の手続きを店頭で出来る
ネット証券はインターネット上ですべて自分で手続きを行わないといけませんが、銀行は店舗があるので申し込みなどの手続きを店頭で行えます。
店舗のスタッフに直接相談できるので、手続きの際に分からないことがあっても安心です。
つみたてNISAは厳選された商品が揃っているので、店頭での申し込みだからといって、手数料の高すぎるものを勧められたりすることも少ないでしょう。
銀行はネット証券と違い直接人に会って相談しながら口座開設できるのが大きなメリットです。
②ネットが不慣れな人も口座を開設できる
ネット証券はインターネットから手続きを行わなければいけないので、ネットが不慣れな人には銀行での口座開設がおすすめです。
近年ではほとんどの人が利用できるインターネットですが、すべての人間がうまく使えるわけではありません。
ネットでの手続きの勝手が分からず、誰にも相談できないので口座開設できなかった、では意味がないので、まずは始めることが重要です。
ネットが不慣れな人も実店舗に行けば口座開設できるので、つみたてNISA・一般NISAを始めたい人で、ネットからの口座開設に不安がある人は近くの銀行に行きましょう。
つみたてNISAを銀行で開設すべき人・証券会社で開設すべき人
ここまで銀行でつみたてNISAを始めるメリット・デメリットについて見ていきました。
これらをまとめて、つみたてNISAを銀行で開設すべき人・証券会社で開設すべき人の特徴をそれぞれ解説します。
それぞれ以下のような人がおすすめです。
- 銀行がおすすめ:窓口で相談しながら始めたい人
- 証券会社がおすすめ:できるかぎり運用成績を良くしたい人
①銀行がおすすめ:窓口で相談しながら始めたい人
証券会社より銀行がおすすめな人は、「窓口で相談しながら始めたい人」になります。
銀行でつみたてNISAの口座を開設する最大のメリットは、対面営業していることです。
手続きの際に分からないことがあれば相談できますし、銘柄選びで質問もできます。
投資初心者にとって、分からないことを質問できるのは大きなメリットです。
つみたてNISAを始める前に、窓口でじっくりと話を聞いてから決めたい人は、銀行で口座開設しましょう。
②証券会社がおすすめ:できるかぎり運用成績を良くしたい人
販売手数料や信託報酬などのコストを抑えたい人や、人気の銘柄を選んで運用成績を少しでも良くしたい人は、証券会社がおすすめです。
証券会社は取り扱い商品が多く、投資の自由度が高いのが特徴。
自由度が高いということは銘柄選びや売買など、自分ですべて行わなければいけませんが、その分投資の知識もつきます。
銀行と比べるとサービスも豊富で、ポイント還元などの特典も多いです。
つみたてNISAだけでなく様々な投資を行えるので、大きな利益を得たい人は銀行より証券会社でつみたてNISAを始めましょう。
つみたてNISAを地方銀行で開設するメリット・デメリット
次に、つみたてNISAを地方銀行で開設するメリットとデメリットについて解説します。
つみたてNISAを地方銀行で開設すると以下のようなメリット・デメリットがあります。
- メリット:マネーブリッジの利用で手数料をカットできる
- デメリット:銀行から商品を押し売りされる可能性が否定できない
メリット:マネーブリッジの利用で手数料をカットできる
楽天証券の「マネーブリッジ」を活用すれば、地方銀行でつみたてNISAの口座を開設しつつ、手数料をカットできます。
地方銀行→楽天銀行→楽天証券とお金を移動させることで、手数料をなくすことが可能です。
証券会社で豊富な銘柄を選びつつ、地方銀行の口座で投資を行えます。
マネーブリッジを使って楽天銀行の口座を作り、地方銀行に紐付けすると、手数料を取られません。
デメリット:銀行から商品を押し売りされる可能性が否定できない
近年、金融庁が金融機関につみたてNISAを推し進めるよう働きかけているので、銀行から望まない商品を勧められるかもしれません。
つみたてNISAは金融機関から見ると、得られる利益が少なく、あまり旨味のない商品です。
あまり力を入れる必要のないつみたてNISAを銀行で取り扱うようになったのは、つみたてNISAなどの長期投資を広めたい金融庁の意向が働いていると言われています。
地方銀行でつみたてNISAを開設すると、ノルマのために銀行から必要のない商品を押し売りされる可能性があるので注意しましょう。
一般NISAを銀行で開設するメリット:住宅ローンの金利優遇
つみたてNISAではなく一般NISAを銀行で開設するメリットは何かあるのでしょうか?
一般NISAを銀行で開設すると、銀行の住宅ローンの優遇というメリットがあります。
銀行によっては、一般NISAの口座開設によって、住宅ローンの借入金利の優遇が受けられます。
住宅ローンの金利優遇を受けたい場合は、銀行での一般NISA口座開設も検討の余地があるでしょう。
他には、つみたてNISAと同様に証券会社で口座を開設しなくていい、身近な銀行で相談できる、などのメリットがあります。
一般NISAを銀行で開設するデメリット
一般NISAの銀行での開設について、メリットだけでなくデメリットについても詳しく見ていきましょう。
一般NISAを銀行で開設するデメリットは以下の2点です。
- 銀行では投資信託しか購入できない
- 販売手数料が高い
デメリット①:銀行では投資信託しか購入できない
銀行では投資信託しか取り扱っていないので、株式の個別銘柄などは基本的に売買できません。
投資の自由度が下がり、購入したい株式に投資できない可能性が高いです。
とくにハイリスク・ハイリターンな投資をしてみたい人には、大きなデメリットとなるでしょう。
投資信託の運用だけでは、短期間で大きな利益は得にくく、投資の知識もあまり上昇しません。
銀行は投資信託しか購入できず、株式を自由に売買できないのが難点です。
デメリット②:販売手数料が高い
銀行は証券会社と比べると、投資信託の販売手数料が高くなりがちです。
『家計の安定的な資産形成に関する有識者会議(第2回)資料』によると、銀行の投資信託の販売手数料は平均2.04%となっています。
一方、ネット証券では販売手数料のかからない銘柄も数多く取り揃えており、どちらがコストを抑えられるかは明白です。
長期運用においては、販売手数料などのコストの違いは年数を追うごとに差がついていくので、手数料はできるだけ抑えたい部分となります。
銀行はネット証券と比べて、販売手数料が高くなりがちなことを理解しておきましょう。
つみたてNISAでの口座選びのポイント
つみたてNISAを始めるのならば、自分に合った口座選びが重要となります。
自分に合った口座を選んで、つみたてNISAを始める上で損をしないようにしましょう。
つみたてNISAの口座選びポイントは以下になります。
- 目当ての銘柄がラインナップされているか
- 最低積立金額がいくらか
- 口座から自動引落しができるか
①目当ての銘柄がラインナップされているか
つみたてNISAで投資できる銘柄は金融機関ごとに異なるので、まずは自分の目当ての銘柄がラインナップに入っているか確認しましょう。
つみたてNISAは金融庁が定めた厳しい条件をクリアした投資信託から選ばれた銘柄のみが選出されていますが、さらにその銘柄を各金融機関が厳選しています。
「SBI証券」や「楽天証券」など金融機関によって選べる商品は異なり、扱っている銘柄・扱っていない銘柄があるので、事前チェックが必要です。
目当ての銘柄が決まっていない場合は、銘柄の取り扱い数が多い金融機関から選びましょう。
②最低積立金額がいくらか
金融機関ごとの「最低積立金額」をチェックしておくのも重要です。
「いきなり高額の資金を使うのは怖いので、少額から投資を始めたい…」
そういった悩みをお持ちの人も多いでしょう。
投資できる「最低積立金額」は金融機関ごとに異なります。
100円という少額からスタートできる金融機関もあれば、1万円が最低金額の金融機関もあるので、かなり差が大きいです。
はじめての投資に不安がある人は、最低積立金額の低い金融機関を選び、口座を開設すると良いでしょう。
③口座から自動引落しができるか
口座から自動引き落としできる機能がついているかも確認しておきましょう。
普段使用している普通預金口座から自動引き落としできる機能がついていれば、積み立てが楽になり、手間が省けます。
細かい点ではありますが、つみたてNISAは毎月きちんと積み立てて、長期間継続することが大事です。
面倒に感じることのないよう、続けやすい環境作りを整えられる金融機関を選びましょう。
普段使いの口座から自動引き落としできる金融機関を選べば、毎月の手間が省けるのでおすすめです。
まとめ:つみたてNISAの相談はマネーキャリアへ

つみたてNISA・一般NISAの口座開設でお悩みの場合は、マネーキャリアへご相談ください。