免責期間なしのがん保険とは?免責期間がある理由や注意点を徹底解説!のサムネイル画像


▼この記事を読んでほしい人
  • 免責期間なしのがん保険への加入を検討している人
  • 免責期間なしのがん保険のメリット・デメリットが知りたい人
  • 最適ながん保険選びで悩んでいる人

内容をまとめると

  • 免責期間なしのがん保険は加入後すぐに保障が開始される
  • 一般的ながん保険は免責期間があり、加入後90日間または3ヶ月間は保障が受けられない
  • 免責期間なしのがん保険は診断一時金がなく、上皮内新生物は特約扱いになる
  • 最適ながん保険を探したい場合は保険のプロに相談する
  • FP相談の顧客満足度93%のマネーキャリアなら、オンラインでFPに無料相談ができる

免責期間なしのがん保険を徹底解説します。がん保険に免責期間がある理由や注意点も解説しています。免責期間があるがん保険には保険会社によって責任開始日が変わったりすぐ保障が受けられるがん保険もあります。また、免責期間なしのがん保険は人によって必要性が変わるため保険のプロに無料相談することをおすすめします。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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免責期間なしのがん保険とは?


免責期間なしのがん保険とは、加入後すぐにがん治療が必要になっても保障を受けられるがん保険です。


一般的ながん保険には、90日間または3ヶ月間の免責期間があります。免責期間とは、保障が受けられない期間のことです。


がん診断やがん治療を受けても、期間中は保障を一切受けられません。がんの種類にもよりますが、がん治療にかかる費用の平均は以下のとおりです。

費用
入院21,410円
入院外12,477円

厚生労働省「令和元年度医療給付実態調査」をもとに3割負担で算出)


厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」によると、がん治療の平均入院日数は19.6日です。以上を踏まえると、がん治療で入院すると42万円以上もの費用がかかります。免責期間中に罹患すると、これらの費用は全て自己負担になります。


また、免責期間中であっても当然保険料の支払いは必須です。以上の点から、免責期間があると十分な保障が受けられず、保険料が無駄になるリスクがあります。


一方、免責期間なしであれば加入後直後から保障が開始するため、加入後すぐにがん治療が必要になっても保険料が無駄になる心配がありません。


ただし、一般的ながん保険よりも商品数が少なかったり、保険金が少なかったりするデメリットも存在します。したがって、安易に免責期間の有無だけで商品を決めず、保障内容や目的に合わせて選びましょう。

がん保険に免責期間がある理由


がん保険に免責期間がある理由は主に以下の2つです。

  1. がんには自覚症状がほとんどない
  2. がん疑いで駆け込みで加入する可能性がある

厚生労働省「令和2(2020)年受療行動調査(確定数)の概況 」によると、がん患者の半数近くは自覚症状がありません。例えば、「胃の悪性新生物<腫瘍>」の自覚症状の有無の割合は以下のとおりです。

割合
自覚症状あり46.9%
自覚症状なし49.7%
覚えていない0.8%
不詳2.6%

もちろん罹患する部位によって割合は異なりますが、概ね半数近くが自覚症状なしと回答していました。特に前立腺がんの場合は、65.0%もの人に自覚症状がありません。


また、がんには自覚症状がほとんどないものの、初期症状がみられるケースもあります。例えば咽頭がんの場合は、以下のような初期症状が出る可能性があります。

  • 喉の痛み
  • 声の変化
  • 口を開けにくい

免責期間がない場合、このような初期症状が出て不安に感じた人や、自覚症状がない人ががん保険に加入し、加入後すぐにペナルティなしで保険金を受け取れてしまうのです。そのため、他の健康な加入者との公平性が損なわれてしまいます。また、がんに罹患しながら加入しても、告知義務違反にならず通ってしまうリスクもあります。


以上の理由から、ほとんどのがん保険では90日間の免責期間を設定することで、このようなリスクを排除し公平性を保っているのです。

免責期間なしのがん保険のメリット・デメリット


免責期間なしのがん保険は、90日間の免責期間を待たずに保障が受けられます。そのため、一見するとメリットだらけにも思えますが、もちろんデメリットもあるため安易に選ぶのは危険です。


そこで本章では免責期間なしのがん保険について、

  • メリット
  • デメリット

をそれぞれ解説します。


がん保険選びは加入の目的や保険料、保障内容などから慎重に判断することが大切です。加入後に「思ったものと違う」と感じて解約してしまうと、損をする可能性があります。


そのため、免責期間なしのがん保険のメリット・デメリットを知った上で、自分に合っているかを判断してください。

免責期間なしのがん保険:メリット

免責期間なしのがん保険のメリットは以下の2つです。

  1. 加入直後から保障が開始する
  2. 保険料が割安
ここでは上記で挙げたメリットをそれぞれ解説します。

1.加入直後から保障が開始する

免責期間なしのがん保険は、加入直後から保障が開始されます。


「がんかもしれない」と悩んでいる人には、高額な医療費や収入の減少といった経済的な不安は生活に関わる大きな問題です。しかし、一般的ながん保険の場合、免責期間中はがん診断や治療を受けても保障されません。


その点、免責期間がなければ加入直後でも保険金が受け取れるため、がん治療にかかる費用への不安を軽減できます。

2.保険料が割安

免責期間なしのがん保険は、保険料が割安に設定されています。主な理由としては以下の2点が挙げられます。

  • 診断一時金がない
  • 保険金の金額が少ない

上記は一見デメリットのようにも感じますが、割安な保険料ですぐに保障が受けられる点は大きなメリットです。

免責期間なしのがん保険:デメリット

免責期間なしのがん保険のデメリットは以下の2つです。

  1. 診断一時金がない
  2. 上皮内新生物は特約扱いになる

ここでは上記で挙げたデメリットをそれぞれ解説します。

1.診断一時金がない

免責期間なしのがん保険のほとんどは、診断一時金がありません。

一般的ながん保険では、がんと診断された時点で50万円〜200万円程度の診断一時金が給付されます。そのため、医療費や当面の生活費などへの備えが可能です。

しかし、免責期間なしのがん保険には診断一時金がないため、必要な準備費用は貯蓄から負担するしかありません。

2.上皮内新生物は特約扱いになる

一般的ながん保険の多くは、上皮内新生物も保障しています。上皮内新生物とは、がん細胞が上皮の内側でとどまっていて、再発リスクが低く完治の可能性が高いがんです。

免責期間なしのがん保険の多くは、この上皮内新生物に対する保障が特約扱いになっています。特約を付加するには追加で保険料がかかるため、「保険料が割安」というメリットを活かしにくくなります。

がん保険を選ぶ際は、保障内容が加入目的と合っているかを慎重に検討しましょう。

免責期間なしのがん保険をおすすめできる人


免責期間なしのがん保険は以下の人におすすめです。
  • 貯蓄が十分あり診断一時金が不要な人
  • がん保険に複数加入して保障を充実させたい人
  • 空白期間のつなぎとして利用したい人
デメリットでも挙げたように、免責期間なしのがん保険は基本保障のみで、診断一時金の給付がありません。しかし、普段から貯蓄等でがん治療に備えている人であれば、診断一時金の必要性が低いため、入院保障や手術保障などの基本保障のみでも十分の可能性があります。

がん保険には複数加入もできます。複数加入すれば基本保障を充実させたり、足りない保障を補い合うことも可能です。ただし、加入しているがん保険の数だけ保険料もかかるため、家計状況を考えて加入を検討しましょう。

また、免責期間なしのがん保険は、他のがん保険の空白期間のつなぎとしても利用できます。一般的ながん保険は加入後90日間は免責期間のため、保障が一切受けられません。そこで、一時的に免責期間なしのがん保険に加入すれば、その空白期間を埋めることができます。

ただし、解約を前提としたがん保険への加入はあまりおすすめできません。がん保険は解約返戻金がない掛け捨て型の商品が一般的です。貯蓄型の商品でも、短期間の解約の場合は解約返戻金がほとんどありません。そのため、保険料が無駄になる可能性が高いです。

空白期間のつなぎとして加入する場合は、保険料が返ってこない点を割り切って利用しましょう。

免責期間なしのがん保険の注意点を5つで解説!


免責期間なしのがん保険は、契約からの期間を問わず保障が受けられます。多くのがん保険では免責期間を導入していますが、免責期間に関しては以下の点に注意が必要です。

  1. 免責期間中は保障の適用外になる
  2. 免責期間中でも保険料は発生する
  3. 乗り換えの際は免責期間が過ぎてから解約をする
  4. 商品により責任開始日・免責期間が異なる
  5. 健康告知は正直に申告する
本章では、上記で挙げた注意点をそれぞれ解説します。

加入する商品は免責期間の有無だけで決めるべきではありませんが、自分の家計状況や加入目的に適したがん保険を選ぶ際の参考にしてみてください。

注意点①免責期間中のがん保険の保障は適用されない

1つ目の注意点は、免責期間中に保障が適用されないことです。


一般的ながん保険の責任開始日は、契約から90日間(または3ヶ月間)経過後です。

  • 契約前からがんと診断を受けていた
  • 免責期間中にがんと診断を受けた

上記のケースでは、いずれも保障が受けれず契約無効になります。特に前者は告知義務違反に該当し、保険料も全く返ってこないため注意が必要です。


がんは自覚症状がないことも多いため、加入後すぐに発覚するケースも少なくありません。診断こそ受けていないものの「がんに罹患しているかもしれない」と不安を抱えている場合は、免責期間なしのがん保険への加入を検討してください。

注意点②免責期間中も保険料は発生する

2つ目の注意点は、免責期間中も保険料が発生することです。


一般的ながん保険は、免責期間中に発覚したがんは保障の対象外になります。しかし、契約期間内には変わりないため保険料の支払いは必須です。


なお、免責期間中でも保険料の支払いは無駄ではありません。保険会社が支払う保険金は、免責期間中の保険料も含め算出するからです。


それでも、やはり保険料がもったいないと感じる人もいることでしょう。免責期間がなければ、契約直後からずっと保障が適用されます。そのため、保障が適用されないのに保険料を支払続けることに抵抗がある人は、免責期間なしのがん保険の方がおすすめです。

注意点③がん保険を乗り換える際は免責期間後に旧契約を解約する

3つ目の注意点は、乗り換え時は新契約の免責期間後を過ぎてから旧契約を解約することです。

現代の医療は日々変化しています。例えば、厚生労働省「患者調査」によると、がん治療の入院患者数と外来患者数の推移は以下のとおりです。
入院外来
平成14年139.4千人
119.7千人
平成17年144.9千人
140.1千人
平成20年141.4千人
156.4千人
平成23年134.8千人
163.5千人
平成26年129.4千人171.4千人
以上のように、かつてがん治療は入院治療が主流でしたが、近年は外来治療の方が主流です。

このような医療を取り巻く環境の変化に合わせ、がん保険も新たな商品が生まれているため、定期的な見直しが重要です。見直しの際に免責期間のある商品に乗り換える場合は、新契約の免責期間を過ぎてから旧契約を解約してください。

先に旧契約を解約してしまうと、新契約の免責期間中にがんと診断されても保障が適用されません。保障が受けられず経済的負担が重くなることを防ぐためにも、新契約の免責期間が過ぎてから解約手続きを行いましょう。

ただし、免責期間中は二重に保険料を支払うことになるため、家計状況を考慮した上で検討してください。免責期間なしのがん保険であればすぐに保障が受けられるため、旧契約はすぐに解約して問題ありません。

注意点④がん保険によって責任開始日・免責期間が異なる

4つ目の注意点は、がん保険によって責任開始日・免責期間が異なることです。

ほとんどのがん保険の責任開始日・免責期間は以下の2パターンです。
  • 1回目の保険料支払日から90日
  • 1回目の保険料支払日から3ヶ月
しかし、商品によっては上記と異なる期間を設定している可能性もあります。90日あるいは3ヶ月と思い込んでいると、万が一期間が異なっていた場合に保障が適用されなくなるかもしれません。そのため、がん保険の責任開始日・免責期間は、契約時に必ず確認してください。

注意点⑤がん保険を契約する際は正確な健康状態の告知を行う

5つ目の注意点は、契約時に正確な健康状態の告知を行うことです。

免責期間なしのがん保険であっても、契約時は健康状態の告知が必要です。もし健康状態を偽ったり告知が漏れたりすると、告知義務違反となり以下のような罰則があります。
  • 契約解除
  • 契約の取り消し
故意や重大な告知義務違反が合った場合、責任開始日から2年以内を時効として契約解除になり、保障が受けられなくなります。ただし、解約返戻金のあるがん保険であれば、解約返戻金の受け取りも可能です。

より深刻な告知義務違反が発覚すると、契約の取り消しになります。契約の取り消しは時効がなく、解約返戻金も戻ってきません。また、極めて悪質なケースでは詐欺罪に問われる可能性もあります。

以上のように告知漏れにはリスクしかないため、過去の病歴や通院歴などは正確に告知してください。もしうっかり告知が漏れていた場合は、速やかに保険会社の担当者に連絡しましょう。

がん保険の相談におすすめの相談先3つ【無料】


がん保険には多くの種類があるため、どの商品にすべきか迷ってしまいますよね。適切ながん保険は、家計状況やライフステージなどによって異なります。


そのため、がん保険選びの際は保険のプロに相談しましょう。保険のプロであれば、複数の商品の中から最適ながん保険選びのアドバイスができます。


がん保険の相談におすすめの相談先は以下の3つです。

  • マネーキャリア
  • ほけんのぜんぶ
  • 保険見直しラボ

本章では上記で挙げた3つの相談先の特徴を紹介します。


いずれも無料で利用できるため、がん保険選びで悩んでいる人はお気軽にご相談ください。

1番おすすめ:マネーキャリア

マネーキャリアの特徴は以下のとおりです。

特徴
取扱会社(がん保険以外も含む)約40社
対応エリア47都道府県
相談方法オンライン
おすすめポイントFP相談の顧客満足度93%

マネーキャリアでは、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に保険相談ができます。FPはお金に関する様々な専門知識を持っているため、家計状況やライフステージに合った適切ながん保険選びが可能です。


マネーキャリアは予約から面談まで全てオンラインのため、スマホひとつで利用できます。そのため、仕事や家事で忙しい人もスキマ時間に利用可能です。なお、希望があれば対面相談もできます。


マネーキャリアはFP相談の顧客満足度が93%で、

  • 相談内容が明確ではない
  • 保険やお金の知識が全くない

といった人にも最適な解決方法を提案できます。そのため、がん保険を探している人はもちろん、保険やお金について漠然とした不安を抱えている人にもおすすめです。

ほけんのぜんぶ

ほけんのぜんぶの特徴は以下のとおりです。
特徴
取扱会社(がん保険以外も含む)30社以上
対応エリア47都道府県
相談方法

訪問

オンライン

おすすめポイント子育て世代におすすめしたいブランドランキング1位(2022年)
ほけんのぜんぶは訪問型を中心とした保険相談サービスです。そのため、自宅や近隣のカフェなど、都合の良い場所で相談ができます。希望があればオンライン相談も可能です。

2022年に行われたインターネット調査では、子育て世代におすすめしたいブランドランキングで1位を取得しています。子育て世代はライフステージが変わり、がん保険の見直しをするタイミングのひとつです。

自宅への訪問やオンライン相談も可能なため、子育て中で外出が難しい人はほけんのぜんぶへの相談も検討してください。

保険見直しラボ

保険見直しラボの特徴は以下のとおりです。

特徴
取扱会社(がん保険以外も含む)36社
対応エリア全国約70拠点
相談方法店舗
訪問
オンライン
おすすめポイント
イエローカード制度があるから安心して利用できる
保険見直しラボは訪問型保険相談サービスとしては、国内最大級の規模を誇ります。

訪問型保険相談サービスのデメリットとしては、拠点がなく訪問が難しい地域がある点が挙げられます。しかし、保険見直しラボは拠点数が約70拠点あるため、多くの地域をカバー可能です。

また、保険見直しラボにはイエローカード制度があります。この制度により、相談時に強引な勧誘や失礼な対応があった場合は、本部に連絡することで担当変更が可能です。このような顧客を第一に考えた制度が整っているため、安心して利用できます。

まとめ:免責期間なしのがん保険は人によって必要性が異なるためプロに相談がおすすめ


免責期間なしのがん保険について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


免責なしのがん保険は、加入後すぐにがんになっても保障が適用されます。ただし、診断一時金がなかったり、上皮内新生物は特約扱いになったりするデメリットがあるため、免責期間の有無だけで選択するべきではありません。


がん保険は家計状況やライフステージ、加入目的などから検討するため、どのような商品が最適かは人により異なります。そのため、最適ながん保険選びをしたい人は、保険のプロに相談しましょう。保険のプロであれば、多数の商品の中からその人に合った条件のがん保険を提案できます。


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