
本記事では、三大疾病保険とがん保険の特徴を比較し、それぞれのメリットや注意点を詳しく解説します。どの保険を選ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
三大疾病保険とがん保険はどっちを選ぶべき?比較して考えよう
項目 | 三大疾病保険 | がん保険 |
---|---|---|
保障範囲 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中 | がんのみ |
給付条件 | 診断確定や一定期間の治療要件 | がんと診断された時点で給付 |
主な給付金 | 一時金・入院給付金・手術給付金 | 一時金・通院給付金・抗がん剤治療給付金 |
保険料の傾向 | 比較的高い比較的高い | 比較的安い |
注意点 | 保障範囲が広いが、給付条件が厳しい場合あり | がん以外の病気には対応しない |
向いている人 | がんだけでなく、 心筋梗塞や脳卒中のリスクも 気になる人 | がんに特化した備えをしたい人 |
三大疾病とは「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の3つを指し、日本人の主要な死因の多くを占めています。これらに備える「三大疾病保険」は、広範な保障を提供する点が魅力ですが、発症後の症状や回復状況によっては給付金が受け取れないケースもあるため、注意が必要です。
一方で「がん保険」はその名の通りがんに特化した保険で、診断確定時点で一時金が支給されるタイプが多く、初期費用の負担を大きく軽減できます。特に、がん治療にかかる高額な自由診療や先進医療を視野に入れている方には、がん保険が向いています。
このように、保障の範囲か、がんへの備えを重視するかによって、選ぶべき保険の種類は変わってきます。自身のライフスタイルやリスクに応じて選択していきましょう。
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FPは収入や支出、将来のライフイベントなどを総合的に分析し、無理のない保険料でしっかりとした保障を提供できるプランを提案します。また、保険商品の比較や見直しもサポートしてくれるため、ライフステージの変化にも柔軟に対応できます。
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三大疾病保険の特徴

三大疾病保険は、がん・心筋梗塞・脳卒中という日本人の三大死因に備えるための保険です。これらの病気は一度発症すると長期的な治療や生活の見直しが必要になることが多く、経済的な負担も大きくなりがちです。
こちらでは、そんな三大疾病保険の特徴3つについて紹介します。
三大疾病保険のメリット
三大疾病保険のメリットは主に以下の4つが挙げられます。
- 幅広いリスクに対応できる
- まとまった一時金を受け取れる
- 長期的な治療にも対応しやすい
- 就業不能時の生活費を補える
三大疾病保険は「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」といった、日本人の主要な死因に備えられる保険です。これらの病気は、発症すると治療期間が長引きやすく、医療費だけでなく、働けないことによる収入減少も大きなリスクとなります。幅広いリスクに対応できる点が、この保険の大きな強みです。
特徴として、診断が確定した時点や、所定の条件を満たした際に一時金が支払われます。このまとまった給付金により、治療費や生活費など、急な出費にも対応しやすくなります。働けなくなる可能性のある病気に備えるうえで、大きな安心材料となるでしょう。
また、三大疾病は回復までに時間がかかるケースも少なくありません。入院や通院が長期間にわたることもあるため、この保険にはそうした継続的な治療を支える保障が含まれている場合が多く、治療環境を安定させるのに役立ちます。
さらに、万が一の収入減に備えるという意味でも心強い存在です。公的制度ではまかないきれない生活費の補填として、三大疾病保険の給付金が家計を支えてくれる可能性があります。
三大疾病保険のデメリット・注意点
幅広いリスクに対応できるなど、メリットに富んだ三大疾病保険ですが、加入を検討する際には以下の4つのデメリットや注意点を理解することが重要です。
- 給付条件が厳しい場合がある
- すべての病気をカバーできるわけではない
- 保険料が比較的高め
- 加入年齢や健康状態による制限
三大疾病保険では、給付を受けるために定められた条件をクリアする必要があります。たとえば、急性心筋梗塞や脳卒中では「一定期間の入院」や「後遺症の残存」などの基準が設けられており、症状が軽い場合には対象外となることもあります。こうした条件を事前に確認しておくことが重要です。
また、この保険は三大疾病に特化しているため、それ以外の病気やケガには対応していません。糖尿病や慢性疾患による長期入院などは給付の対象外となる場合もあるため、リスクの幅を広くカバーしたい場合は医療保険との併用も選択肢となります。
さらに、三大疾病保険は保障範囲が限られているにもかかわらず、保険料が比較的高くなる傾向があります。家計への影響を考慮し、長期的な支払いに無理がないかを見極めることが必要です。
加えて、加入年齢や健康状態によっては、保険料が割高になったり、申し込み自体が難しくなるケースも見られます。特に既往症がある人や高齢での加入を検討している方は、選択肢が限られる可能性がある点にも注意が必要です。
三大疾病保険が向いている人
メリット・デメリットを踏まえたうえで、下記のような人は三大疾病保険に向いているといえます。
- 三大疾病のリスクが気になる人
- 仕事を休んだ際の収入減が不安な人
- 治療費や生活費の負担を軽減したい人
- 医療保険だけでは不安な人
がん・急性心筋梗塞・脳卒中は、日本人の死因として上位に挙げられる重大な疾患です。特に家族にこれらの既往歴がある方や、生活習慣に不安を抱えている方にとっては、早めの備えが安心につながります。予測できない将来に対して、経済的な備えを持つことは精神面でも大きな支えとなるでしょう。
これらの病気は、発症後に長期の入院や通院を必要とする場合も多く、収入の減少が避けられないケースもあります。特に自営業やフリーランスの方のように、公的制度である傷病手当金を利用できない立場の人にとっては、三大疾病保険による一時金の存在が生活を支える大きな力となります。
さらに、公的医療制度ではカバーされない先進医療の費用や、入院中の生活費といった出費も想定されます。そうした状況においても、三大疾病保険のまとまった給付金があれば、医療費以外の支出にも柔軟に対応可能です。一般的な医療保険に加えて、より広いリスクに備えられる三大疾病保険をプラスすることで、安心感のある生活を手に入れる一助になるでしょう。
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保険選びは、将来の安心を左右する大切な決断です。しかし「三大疾病保険とがん保険、どちらを選ぶべきか分からない」「自分に必要な保障はどれなのか判断が難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。保障内容や保険料の違いだけでなく、自身のライフプランや家計とのバランスも踏まえて考える必要があるため、迷うのも無理はありません。
そんなときに頼りになるのが、専門知識を持つFPへの相談です。保険の種類や仕組みに精通したFPなら、あなたの生活環境や将来の不安に寄り添いながら、最適なプランを一緒に考えてくれます。
窓口によっては、オンライン相談や無料相談を実施しており、気軽にご相談できます。無理なく続けられる保険を選ぶことで、将来的な家計の負担を抑えることにもつながるでしょう。 気になる方は一度FPに相談してみてはいかがでしょうか?

がん保険の特徴

がんは予期せぬタイミングで発症し、治療期間が長くなることも多いため、経済的な負担が大きくなりがちです。そんなリスクに備えるために、がん保険に加入する人が増えています。
こちらでは、そんながん保険の特徴について紹介します。
がん保険のメリット
がん保険への加入は、様々な側面から私たちの生活を守る重要な選択となります。その中でも下記の4つのメリットが挙げられます。
- 高額治療費に備えられる
- 入院・通院費用をサポート
- 収入減少時の生活費をカバー
- 再発・転移にも対応できる
がんは治療期間が長期化しやすく、医療費が高額になることが多いため、経済的な負担が大きくなりがちです。公的医療保険だけでは十分に補えない費用も多く、万が一に備えてがん保険を契約することは大切です。
また、がん保険は診断一時金や入院給付金、通院給付金などを通じて、治療費だけでなく、通院や入院にかかる費用も幅広くカバーします。治療期間中に働けなくなった場合の収入減少にも備えられるため、生活費の不安を軽減してくれるでしょう。
さらに、がんは再発や転移のリスクがあり、治療が長期化する可能性があります。がん保険では、複数回にわたる給付金支払いに対応している商品も多く、安心して治療に集中できます。
がん保険のデメリット・注意点
がん治療に特化した内容で、様々な角度からサポートしてくれるがん保険。しかし、下記のようなデメリットや注意点があります。
- がん以外の病気には対応しない
- 給付条件が限定されている場合がある
- 保険料が年齢とともに増加する可能性がある
- 一部の治療には対応しないことがある
がん保険は、その名の通り「がん」に特化した保障を提供する商品です。ただし、対象となるのはがんのみであり、心筋梗塞や脳卒中などの三大疾病、あるいは慢性的な病気やケガなどには対応していません。したがって、がん以外の病気や予期せぬ事故にも備えておきたい方は、医療保険との併用を検討する必要があります。
また、がん保険では「がんと診断されること」が給付の条件となっている商品が一般的です。ただし、初期段階や軽症のがんでは給付対象外となることもあり、すぐに保障を受けられない可能性があります。入院や治療の有無などによって給付内容が変わるケースも多いため、契約前に細かい条件まで確認しておくことが重要です。
さらに、がん保険の保険料は年齢が上がるほど高くなる傾向があります。特に中高年からの加入は月額負担が増えることもあるため、将来的な出費も見据えた上で無理のないプランを選ぶことが大切です。
加えて、すべての治療が保障されるわけではなく、先進医療や治験、新薬の使用、民間医療機関での治療は対象外となるケースもあります。事前に保険の適用範囲をしっかり把握しておくことが、後悔のない選択につながります。
がん保険が向いている人
さまざまなメリット・デメリットがあるがん保険。がん保険は誰にとっても必要というわけではありませんが、下記の状況にある方には重要な安心材料となります。
- 家族にがん経験者がいる人
- 高額な治療費に不安がある人
- 働きながら治療を続ける可能性がある人
- 早期治療に備えたい人
家族にがんを経験した方がいる場合、遺伝的な影響により自身の発症リスクが高くなる可能性があります。そのようなリスクに備える手段として、がん保険に加入しておくことで、いざという時の経済的な負担を大きく減らすことができます。
がんの治療では、自由診療や先進医療といった公的保険が適用されない高額な医療を選択することも少なくありません。また、治療が長引くと入院や通院にかかる費用だけでなく、働けなくなることによる収入減のリスクも発生します。診断一時金や定期的な給付金を受け取れるがん保険なら、治療に集中しながら生活を支えることが可能です。
さらに、がんは早期発見が鍵を握る病気です。最近では、早期の段階でも給付金を受け取れる商品が登場しており、治療開始にかかる金銭的な不安を軽減できます。将来のリスクに備える上で、がん保険は有効な選択肢のひとつです。
【まとめ】三大疾病保険やがん保険は、保障の範囲や条件をしっかり確認しよう

三大疾病保険やがん保険は、いずれも大きな病気に備える心強い選択肢ですが、それぞれの保障範囲や給付条件は異なります。契約前には、自分に必要な保障がカバーされているかをしっかり確認することが大切です。
また、がんや三大疾病以外にも病気やケガのリスクは常に存在します。そのため、医療保険に加入し、必要に応じて特約で三大疾病やがんへの保障を上乗せする方法も検討すると、よりバランスの取れた備えになります。
保険選びに迷った際には、プロの意見を取り入れるのが有効です。マネーキャリアでは、経験豊富なFPが、あなたのライフプランや家計の状況を踏まえた最適な保険選びをサポートします。オンライン相談に対応しており、いつでも全国どこからでも気軽に利用できるのも魅力のひとつです。
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