- 60代でがん保険にの必要性をあらためて感じている人
- がん保険が気になっているけど選び方がわからないという人
- そもそもがん保険が必要?と思っている人
- 60代のがん保険の必要性
- 60代のがん保険の選び方のポイント
- 60代のがん保険を選び方の注意点
60代でがん保険に加入する必要性はあるの?必要なのであればどのようことをポイントにに選んだらいいの?このような疑問に対して必要性から選び方のポイント、注意点などわかりやすく解説している記事です。60代ならではの情報を交えながら解説しています。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 60代のがん保険の選び方
- まずはがん保険の必要性を考えよう
- 付けたい保障と保険料の目安を決めてから商品を選ぼう
- 大まかながん保険のタイプを決めよう
- 入院保障と通院保障の金額を決める
- 診断給付金の保険金額・保障内容を決める
- 終身タイプにするか定期タイプにするか決める
- がん先進医療特約を付けるか決める
- 支払える保険料の目安を決める
- 条件に合うがん保険を探して加入する
- がん保険を選ぶなら保険の専門家に相談するのが一番おすすめ
- 60代の方ががん保険を選ぶ際の注意点
- 通院治療の保障を重点的に付けるのがおすすめ
- 他の保険の保障の重複に注意
- 持病をお持ちの方は加入が難しい場合も
- まとめ:60代のがん保険の選び方
60代のがん保険の選び方
60代になると、体の不調を感じる人が多くなってきます。また、ちょっとした不調だけではんく、大きな病気やがんの罹患率も男女問わず高くなります。
60代を迎え、がん保険は必要なのか、必要なのであればどのように備えたらいいのかということを漠然と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
そんな60代に向けたがん保険の必要性、考え方などを詳しく解説していきたいと思います。すでに60代の方、60代がもう間もなくという方ぜひ参考にしてください。
まずはがん保険の必要性を考えよう
60代といえど現在は人生100年時代と言われる社会です。まだまだこの先の人生が長く続いていきます。またひとことに60代と言っても様々な状況、ライフステージであることでしょう。
ライフステージごとに必要な保障、保険も変わってきます。どんな状況でどんな保障が必要なのか、例をいくつかご紹介したいと思います。
例1 独身の場合
独身であれば死亡保障は最低限で問題なく、今後生きていくための医療保険やがん保険、介護保険などが必要です。
例2 夫婦のみの場合
お子さんが独立、またはお子さんのいない家庭の場合、大きな死亡保障は必要ありませんが、やはり入院や手術に備えた医療保険、がん保険、お互いの介護状態に備えた介護保険など用意するとよいでしょう。
例3 お子さんがまだ独立していない家族の場合
60代ではまだお子さんが学生の場合もあるでしょう。まだまだ費用がかかりますので死亡保障は必要です。しかしながら、まだ現役で働くという方も多いでしょうから病気に備えた医療保険やがん保険も必要になるでしょう。
その他にも親の介護をしてる場合や子供夫婦と同居している場合など、このようにライフステージによって必要な保障の金額などに差はあるものの、医療保険やがん保険は60代にとっては必要性が高い保障と考えられると言えるのではないでしょうか。
付けたい保障と保険料の目安を決めてから商品を選ぼう
がん保険が必要かもしれないと思ったものの、がん保険とはどんな種類があってどう選んだらよいかわからないという方も多いと思います。
ここからはがん保険の選び方のポイントをお伝えしていきたいと思います。
まず最初につけたい保障何かを決めましょう。
がん保険の基本的な保障は以下の種類があります。
- がん診断給付金
- 入院給付金
- 手術給付金
- 通院給付金
- 放射線治療給付金
- 抗がん剤、ホルモン剤治療給付金
- 先進医療給付金
このような保障がありますので、どんな保障が欲しいのか考えてみましょう。
また、大まかで構いませんので、毎月の保険料をいくらくらい支払えるかというのを決めておくとこの後の細かいことを決めるのに取捨選択しやすくなります。
大まかながん保険のタイプを決めよう
まずどんな保障があってこういう保障が必要かなと少しイメージできたでしょうか。
この後は実際のがん保険の保障内容を検討していきます。
がん保険には大きく3つのタイプに分かれています。
- がん診断給付金タイプ
- 入院給付金タイプ
- 治療給付金タイプ
それぞれの内容と特徴は以下のとおりです。
●がん診断給付金タイプ
がんと診断確定されたときに一時金で受け取れる保障
一括でまとまった金額を受け取れるので治療を安心して開始できます。
●入院給付金タイプ
入院した場合に入院1日あたりいくらという日額を設定して受け取れる保障
入院日数無制限ということが多く、長期の入院になる場合は安心して治療を継続できます。
●治療給付金タイプ
治療費そのものを負担してくれる保障
実際にかかった治療費の保障なので自己負担がなく通院しながらの治療など入院を伴わない場合などでは安心して治療を受けられます。
このように大まかなタイプを選択した上で、特約などを追加で付加してたりない保障をトッピングしていくといいでしょう。中でも治療給付金を軸に入院などの保障を付加するのがおすすめです。
入院保障と通院保障の金額を決める
大まかなタイプを選択したら、入院の保障について検討しましょう。どのタイプを選択したとしても治療が長引いたり、入院を伴った治療になる場合がありますので、入院した際の保障はあった方が安心です。
入院給付金をもらえることで治療の際に差額ベッド代がかかる個室や少人数の部屋を選択できるなど選択の幅が広がります。
がんの治療は大きな体にも精神的に負担になりますので、金銭的な負担はできるだけ軽減したいものですね。
入院給付金は日額5000円程度から設定できる保障が多く、多くの場合は5000円〜10000円程度の保障が一般的でしょう。
また通院給付金の保障についても最近は、がんの治療でも入院を伴わない治療も増えてきていますので、付加しておくと安心とできるでしょう。
診断給付金の保険金額・保障内容を決める
大まかながん保険のタイプでも解説したとおり、診断給付金があるタイプがおすすめです。
診断給付金はがんと診断確定されたときに支払われるのですが、がんとわかって治療を開始するのには診療代、検査代など様々な負担がかかってきますのでまとまった金額が受け取れることで安心して治療を開始できます。
その診断給付金ですが、保険会社によって給付の条件や頻度が変わってきますのでよく確認が必要です。
●給付条件
給付条件として見ておきたいポイントは上皮内がんが対象かどうかです。
がんには悪性新生物と上皮内新生物があります。保険会社よっては悪性新生物と診断されないと診断給付金が支払われない場合があるので注意が必要です。
上皮内がん(上皮内新生物)とは臓器の一番外側にある「上皮」の内部にできた「できもの=新生物」のことを指し、悪性新生物(がん)の一歩手前の状態とのことを言いますが、厚生労働省の全国がん登録罹患率報告2021年によると全部位の約10%が上皮内がんであることがわかります。さらに部位別に見ていくと子宮頸部や膀胱などでは4〜6割が上皮内がんとのことなので上皮内がんも対象になる商品が望ましいです。
●給付頻度
診断給付金の給付の頻度についてですが、こちらも保険会社によって違いがあります。1年に1度や2年に1度、はたまた3年に1度などがあります。
1年に1度の場合はがんと診断後1年後に完治しておらずまだ治療中であった場合、また診断給付金を受け取れる利点があります。
このように診断給付金は給付条件、給付頻度をよく検討して選択しましょう。
終身タイプにするか定期タイプにするか決める
保障の内容が決まったら、保険期間、保険料払込期間を考えます。
保険期間は基本的に以下の2択です。
- 更新型 (定期型)
- 終身型
それぞれメリットデメリットがあります。
●更新型のメリット
終身型より保険料が安い 更新時に保険商品がアップデートされていたら適用される
●更新型のデメリット
更新時には保険料が更新時の年齢で決まるので保険料が上がってしまう 更新型で一生涯の保険はない
●終身型のメリット
加入時の保険料から一生涯変わらない 解約しなければ一生涯保障してくれる
●終身型のデメリット
加入時から保障内容が変わらないので保障内容が古くなり数十年後は保障が物足りなくなるおそれがある
更新型に比べて加入時保険料は高い
60代で定期型を選択すると更新可能限度までの期間が短くなり、保険料も高くなりがちなので終身型の方がおすすめです。
がん先進医療特約を付けるか決める
大体の保障内容が見えてきたところで、よくある特約としてがん先進医療特約があります。
先進医療とは厚生労働省で定められた先進的な治療のことで高額な技術料がかかります。
このがん先進医療特約を付加することにより、先進医療の治療にかかる技術料を保障してくれる特約です。
現在販売されている保険では大体が先進医療の治療にかかった技術料を最大2000万円まで保障してくれるものがほとんどです。またこの特約自体は高額ではなく数十円〜数百円であることがほとんどですので付加しておく方がよいでしょう。
まらこの先進医療特約が更新型や何歳までという期間が定められているものではなく終身型で一生涯保障してくれる商品を選ぶことがおすすめです。
支払える保険料の目安を決める
ここまででがん保険の保障内容を選択したら保険料自体をどのくらいなら支払っていけるかを検討しましょう。
希望の保障内容、入院日額、特約などがある程度決まっていれば各保険会社のホームページなどから保険料のシミュレーションを行うことができます。希望している保障内容がどのくらいか算出してみるとよいでしょう。
また、生命保険文化センターの2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査による世帯年収に対する生命保険料の年間払い込み金額の平均が60代では41万円となっていますのですでに加入している生命保険などがどれくらいを占めているかを計算してみるのも目安のひとつとなりそうです。
条件に合うがん保険を探して加入する
ここまで検討してきたがん保険の保障内容や支払える保険料などから自分にあったがん保険を見つけていきましょう。
自分で見つける場合は、インターネットを活用しがん保険の比較サイトなどから希望の条件や保険料などを入力して各社の比較をすることが可能です。
気になった保険会社、保険商品が見つかったら、保険会社の公式ホームページで商品内容を確認したりパンフレットを取り寄せたりしてさらに深く商品を見ていきましょう。
直接保険会社に問い合わせをして気になる点を確認してもいいですね。
なお、がん保険の比較サイトについてはマネーキャリアでもがん保険の比較ページをご用意していますのでぜひこちらから保険商品の比較検討をして見てはいかがでしょうか。
がん保険を選ぶなら保険の専門家に相談するのが一番おすすめ
たくさんの保険会社、がん保険の中から希望はあるけれど、どの商品を選んだらよいかよく分からなくなってきた‥という方も多いのではないでしょうか。
また、そもそも自分に必要な保障がわからなかったという方もいるかもしれません。
そんな方は、保険の専門家に相談するのがおすすめです。
保険のプロであるファイナンシャルプランナーに相談すれば、家族構成や世帯年収から必要な保障の金額を導き出してくれます。
ファイナンシャルプランナーは特定の保険会社に属さないため、複数の保険会社の商品を同時に比較することも可能です。
また、各商品の特性も理解しているため、メリットやデメリットもきちんと把握できぴったりのがん保険が見つけてくれるでしょう。
マネーキャリアでも、ファイナンシャルプランナーによる無料保険相談を行っていますので、ぜひ利用してみてください。
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60代の方ががん保険を選ぶ際の注意点
ここまで60代向けのがん保険の選び方のポイントを解説してきました。
ここからは、がん保険を選ぶ際の注意点について解説していきたいと思います。60代ならではの気をつけなくてはならないということをポイントを絞ってお伝えしていきたいと思います。
見直ししたの失敗した‥とあとで後悔しないためにも、しっかり確認していきましょう。
通院治療の保障を重点的に付けるのがおすすめ
がん保険の選び方の注意点のひとつ目は通院治療の保障を重点的に付けるのがおすすめということです。昨今のがんの治療は入院を伴わない通院での治療が増えてきています。
ですので、通院治療給付金が出る保障であれば治療費や治療のための通院する際にかかる交通費などでまかなえますし、抗がん剤、ホルモン剤治療給付金など実際の治療費に対して保障があるものもおすすめです。
通院での治療の場合通常の日常生活は送れるものの、体の負担や費用の負担などはありますので、このようにがん保険の保障によって少しでも負担が少なくなることによって安心して治療を進めて行けるのではないでしょうか。
他の保険の保障の重複に注意
がん保険の選び方の注意点のふたつ目は保障の重複に注意するということです。
すでに加入している保険ですでに保障されているものがないか今一度確認してみましょう。
先ほどお伝えしたように60代は保険料も高額になってきますので、保障の重複を避けることで無駄な保険料を支払うことにないようにしたいですね。
現在加入している保険会社に保障内容をあらためて説明してもらうか、今加入の内容含めて保険の専門家に見てもらうと安心できるのではないでしょうか。
60代では収入が少なくなったり他の出費があるなど費用面では心配事もなにかとあるかと思いますので、無駄なく保障を備えられるようにしていきましょう。
持病をお持ちの方は加入が難しい場合も
60代でがん保険に新たに加入するとなった場合は、保険会社の審査が必要になります。
健康状態の告知や健康診断結果を提出し加入可否が判断されますが、持病がある方は注意が必要です。
保険会社から引き受け不可とされてしまったり、または保障金額の削減をされてしまうなどの可能性があります。 さらに、加入は可であるけれど他の加入者より保険料を割り増しされてしまうということもあります。
すでに加入している医療保険やがん保険があって、持病があるけど見直したいという方は、早まって加入している保険を解約してしまいその後加入できなかった‥とならないよう慎重に進めていきましょう。
まとめ:60代のがん保険の選び方
60代のがん保険の選び方について選び方のポイントや注意点について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
60代はライフステージは人それぞれですが、健康に不安を感じる方も多くいることでしょうから、安心して生活できるよう必要な保障を備えておくようにしましょう。
そして人生100年時代にと言われる時代です。この先も安心して今後の生活を送るためにもがん保険についてあらためて考えてみてはいかがでしょうか。