- がん保険の加入を検討している人
- 500円のがん保険が気になる人
- 500円のがん保険で安心できるか疑問に思っている人
- 500円のがん保険が「あり」か「なし」か知りたい人
- 500円のがん保険のメリット・デメリット
- 500円のがん保険の詳しい内容
- 500円のがん保険が「あり」ということ
保険料の負担が気になるがん保険ですが中には500円から入れるものもあります。ただし、500円台で加入できる年齢の上限が低かったり入れても保障が豊富でなかったりといった特徴があります。この記事では500円のがん保険がアリか、またどういった商品があるのかを紹介しているので是非参考にしてください。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
500円から入れるがん保険はあるが条件は厳しい
実は500円で加入できるがん保険があります。
500円と言ってもワンコインで加入できるわけではなく、あくまで「約500円」という意味ですので、ご了承ください。
もちろん保険商品ですので、500円でがん保険に加入できるのは、限られた年齢の方のみになってしまいます。
年齢が限られるという点で条件が厳しいと言わざるを得ません。しかし、割安な保険なので、幅広い年齢の方が気にすべき保険ではないでしょうか。
この記事では、そんな500円で加入できるがん保険について解説していきます。
保障内容やメリット・デメリット含め、500円で加入できるがん保険が「あり」なのか「なし」なのか、まで言及してきます。
最後までお読みいただき、参考にしてください。
がん保険の保険料の相場
まず、最初に500円が割安な保険なのかを知っていただくためにがん保険の保険料の相場について解説していきます。
がん保険の保険料は以下の6つの項目で決まります。
- 年齢
- 性別
- 保障内容
- 払込期間
- 払込方法
- 掛捨て型か積立型か
基本的に年齢が上がると病気になるリスクも上がるので、それに合わせて保険料も上がる仕組みです。
今回のシミュレーションでは全て同一条件で行っています。シミュレーションはネオファースト生命のホームページからできます。
がん保険の相場についてもっと詳しく知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
がん保険に500円で入るための条件が厳しい理由
がん保険に500円で加入するためには厳しい条件があります。
条件が厳しい理由は、冒頭でもお伝えしましたが、何よりも「年齢」です。
みなさんご存知の通り、生命保険商品は年齢が上がると、それに準じて保険料もあがる仕組みになっています。
これは高齢になるほど、病気のリスクや死亡リスクが高くなるので、そのリスクに応じて保険料を払う必要があるからです。
生命保険会社のほとんどが普通の株式会社です。会社が存続していくためにも、当然ながら利益が必要です。
利益が必要な中で、割安ながん保険をがんになるリスクが低い人も、リスクが高い人も、同じ保険料で商品を提供していては破綻してしまいます。
そのため、500円で加入できるのは、がんになるリスクが低いとされる一部の年齢の人だけになっているのです。
500円のがん保険への加入はあり
先に結論からお伝えしますが、500円のがん保険の加入は「あり」です。
がん保険の保険料の相場についても解説しましたが、相場から考えても500円というのは非常に割安です。
そんな割安で加入できるならば「あり」と考える人が多いのではないでしょうか。
もちろん、根拠となる保障内容やメリット・デメリットも解説していきます。
年代が限られるものの、保険料の負担感はそんなに感じることなく払い続けていけるのは魅力的ですね。
500円のがん保険のメリット
まずは500円のがん保険のメリットから解説していきます。
メリット
- 割安な保険料
- 保障内容がシンプルで分かりやすい
- 単一での加入でも、他のがん保険の上乗せとしても使える
限られた年齢の方だけにはなりますが、500円というのは相場から考えても非常に割安なため、負担感もそんなに感じない保険料です。
そんな割安な保険料で万が一に備えられるのは非常に有益ですね。
また、保険料が安いために、保障内容はシンプルになっています。
これは見方によってはデメリットでもありますが、ただでさえややこしいと思われている保険。シンプルで分かりやすい保障内容はメリットと考えることもできるのではないでしょうか
500円のがん保険のみの加入でももちろん、意味があります。すでに他のがん保険に加入していても、保障内容の上乗せとしても使えるので、使い勝手がいい保険の一つです。
最低限の保障は何があればいいのかは以下の記事を参考にしてください。
500円のがん保険のデメリット
メリットがあれば、反対にデメリットも存在します。
500円のがん保険のデメリット
- 限られた年齢の人しか無理
- 保障内容がシンプルなので、がんが心配な方には不安が残る
- 保険会社によっては定期タイプしかない
繰り返しにはなりますが、あくまで保険商品なので、年齢が上がり、がんのリスクが高い方は500円で加入できません。限られた年齢の方のみになります。
シンプルなことをメリットでも挙げましたが、がんが心配で、がん保障を手厚くしたいと考えている方には向いていません。
そういった方は他のがん保険の上乗せとして加入するようにしましょう。
500円のがん保険はいくつかの保険会社が販売していますが、保険会社によっては定期タイプしかなく、10年後に保険料があがり500円ではなくなるので注意が必要です。
せっかく500円で加入できるなら、定期タイプでなく終身タイプで加入する方が生涯500円の保険料で済むので、継続もしやすいですね。
500円のがん保険が「あり」な理由
繰り返しになりますが、結論としては、500円のがん保険は「あり」です。
500円のがん保険のメリットと重複しますが、「あり」な理由はこちらです。
- 相場から考えると割安な保険料
- シンプルな保障内容で分かりやすい
- 単独での加入でも、上乗せとしての加入でもいい
- 終身タイプなら生涯500円の保険料
対象となる年齢は限られてはいますが、その年齢に該当し、月500円で万一に備えられるのならばありではないでしょうか。
500円のがん保険単独加入でも、必要な期間だけ保障の上乗せとして加入するのでも使えるので、使い勝手がいい保険です。
初めてがん保険の加入を考えている人でも、すでに加入している人でも考慮する価値がある保険となっています。
500円から入れるがん保険:コープの「団体」がん保険
こちらは「団体保険」になりますので、個人保険とは少し加入方法が変わってきますのでご注意ください。
団体保険というのは団体(会社やグループなど)が制度の一部を保険会社に代わって行うことで割安に保険に加入できるものです。
さらに団体単位での加入なので、契約数の規模による割引と、過去の保険金支払いの実績が少ないなどの優良割引を適用することで個人契約と比べると割安になります。
今回ご紹介するコープのがん保険はコープ(生協組合員)への加入が必須になっています。
こちらの保険は各年齢でなく、5歳刻みで保険料が設定されていますので500円前後の保険料を記載しておきます。
男性の場合
年齢 | 保障内容 | 保険料 |
---|---|---|
25-29歳 | 基本補償プラン 生活支援プラン | 260円 300円 |
30-34歳 | 基本補償プラン 生活支援プラン | 440円 510円 |
女性の場合
年齢 | 保障内容 | 保険料 |
---|---|---|
25-29歳 | 基本補償プラン
生活支援プラン | 280円 320円 |
30-34歳 | 基本補償プラン
生活支援プラン | 490円 560円 |
このような結果となりました。
団体保険なので、個人保険と比較すると非常に安くなっていると思うでしょう。
しかし、1回だけにはなりますが、プラスで生協組合に加入するために別途、出資金が必要なこともお忘れないようお願いします。
基本補償プランと生活支援プランの違いなど、保障内容については後ほど詳しく解説していきます。
[コープの団体がん保険]500円で入れる年齢は?
コープの団体がん保険で500円前後の加入できる年齢は男女ともに25歳から34歳となりました。
これまで紹介してきた、太陽生命・はなさく生命の2社と比較すると一番幅広い方々が500円前後で加入できることが、分かりますね。
やはり団体保険での割引が大きく影響しています。
しかし、5歳刻みで保険料が上がる仕組みになっているので、35歳以上になると500円台に保険料ではなくなります。生涯、500円前後の保険料が続くというわけではありません。
[コープの団体がん保険]500円で受けられる保障は?
500円前後で加入できるコープの団体がん保険の保障内容について解説していきます。
保障プランが基本補償プランと生活支援プラン2つありますが、基本部分は同じです。プラスαがあるかないかの違いになっています。
保障内容がこれまでと違いシンプルではないので、下記にまとめてみました。
保障内容 | 保険金額 |
---|---|
がん診断保険金 | 100万円 |
がん再発転移保険金 | 100万円 |
がん入院 | 1万円 |
抗がん剤治療保険金 | 月5万円 |
がん先進医療保険金 | 保険期間を通じ 500万円限度 |
がん手術保険金 | 手術の種類により 40・20・10万円 |
がん特定手術保険金 | がんで特定の手術 100万円 |
がん患者申出療養保険金 | 保険期間を通じ 1000万円限度 |
がん女性特定手術保険金 | 女性特有のがんで手術 50万円 |
こちらが基本補償プランとなっています。
生活支援プランは上記に
保障内容 | 保険金額 |
---|---|
がん生活支援保険金 | がんと診断されて所定の治療を受けた場合 年1回50万円(初年なし、最長10年) |
がプラスされることになります。
今までの診断金メインの保険と比較すると非常に手厚い内容となっています。しかし、デメリットも存在します。
[コープの団体がん保険]注意点を解説
コープの団体がん保険にも注意点がありますので、解説します。
コープ団体がん保険の注意点
- 生協組合員への加入が必須
- 団体保険なので加入時期が限定されている
- 5歳刻みで保険料が上がる
- クーリングオフの対象外
1点目は、先述したように生協組合の団体保険なので、生協組合員への加入が必須になり最初に出資金(地域により500円から1,000円程度)が必要になる。
出資金は退会時に返却されますので、実質的にはかかりませんが、加入時に必要と覚えておいてください。
2点目は、団体保険の特性上、申込手続きをしてすぐに補償の開始となりません。基本的には申込日の翌々月1日から補償開始となりますので、タイムラグが発生することになります。
3点目は、5歳刻みで保険料が設定されているので、5年ごとに保険料が上がっていきます。そのため保険料が生涯、500円前後というわけではありません。
4点目は、クーリングオフの対象外になっています。
民間の保険会社だと申込日から一定期間内であれば、無条件に契約がなかったことにできますが、コープでは対象外となっていますので、よく考えてから申込してください。
コープ共済のがん保険の口コミや評判については以下の記事で詳しく解説しているので気になる方はっぜひ参考にしてみてください。
500円でがん保険に入るべきか迷ったらプロに相談!
500円でがん保険に加入するべきか迷ったらプロに相談してください。
最近では無料で相談できる窓口が増え、オンラインでの相談を受付ているところも多くなってきたので気軽に相談できる環境が整ってきました。
そんな数ある相談窓口の中でおすすめなのが、マネーキャリアです。
マネーキャリアは相談件数が累計40,000件以上で、非常に多くの相談件数に対応していながら、相談満足度が驚異の98.6%と高い評価を得ています。
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FPはお金の専門家ですので、がん保険だけでなく、お金に関わる他の悩みや疑問も相談できるので一石二鳥、三鳥になるかもしれません。
厳選されたFPに相談ができるので非常に安心ですよね。さらに、FPのプロフィールも見られるようになっているので、相談前からどのようなFPなのか知ることもできます。
対応エリアも47都道府県と、全国どこにいても相談できるようになっています。
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まとめ:500円で入れるがん保険はあるが条件は厳しい
ここまで500円で加入できるがん保険について解説してきました。ここまでの内容を下記にまとめました。
メリット
- 相場から考えても非常に割安な保険料
- シンプルな保障内容で分かりやすい
- 使い勝手がいい保険
デメリット
- 限られた年齢層の人しか加入できないので条件が厳しい
- 保障内容がシンプルなので、がんが心配な方には不安が残る
これらのメリット・デメリットを考えても500円のがん保険の加入は「あり」です。
保険商品の特性上、年齢による条件が厳しいのはありますが、それさえクリアできれば500円で万が一に備えられるのは魅力的ではないでしょうか。
保障内容もシンプルなので分かりにくい点は少なく難しく考える必要はありません。
500円のがん保険単独加入でも、必要な期間だけ保障の上乗せとして加入するのでも使えるので、使い勝手がいい保険です。
保障の上乗せとして加入する場合は、同時にデメリットもなくせるのでおすすめの加入方法です。
加入を検討される方は必ず保険会社から詳細まで聞き、納得したうえで話を進めてください。一番大切なのは自身に合っているかです。