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住宅購入をする方の多くが、住宅ローンを活用していますが、毎月の返済を負担に感じている方も多くいるのが現実です。
実際、住宅ローンの平均返済は、新築の注文住宅で約14.5万円、分譲戸建住宅で約10.5万円と高額で、家計にとっては大きな負担です。
近年の物価高や経済状況の変化、家計の見直しを考える際には「住宅ローンの減額をしたい」と多くの方が考えています。
そこで、本記事では「住宅ローンの減額を行うための5つの方法」を解説します。
・毎月の住宅ローン返済額が負担に感じている
・住宅ローンが減額できるなら、その方法を詳しく知っておきたい
という方は、本記事を読むことで今後住宅ローン減額を行う対処法が分かり、毎月の負担を軽減させることが期待できます。
内容をまとめると
- 住宅ローンを減額する方法は、返済条件の変更やボーナス返済の調整、一部繰上げ返済の活用、住宅ローンの借り換え、専門家への相談などがある。
- 住宅ローンは返済期間の延長で毎月の支払額を抑えることが可能。ただし、支払う利息が多くなるため総返済額も増えてしまうのがデメリット。
- ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーに話を聞くことで、住宅ローンを減税するための最適な方法を教えてもらえる。専門家だからこそ、客観的な意見を聞くことができる。
- 住宅ローンの負担を減らしたい、と考える際には「マネーキャリア」を活用する方が増えています。マネーキャリアなら住宅ローン専門家が第三者の立場から、どのようにすべきかアドバイスしてくれます。
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この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 住宅ローンを減額する方法は大きく5つ!
- 方法①:住宅ローンの減額を返済条件を変更して行う
- 返済期間を延長して毎月の返済額を減らす
- 元金据え置きで一定期間の返済額を抑える
- 一定期間の返済額を減額する交渉をする
- 方法②:住宅ローンの減額をボーナス返済の調整で行う
- ボーナス返済の減額・中止を行う
- 【確認】ボーナス返済のメリット・デメリット
- 方法③:住宅ローンの減額を一部繰上げ返済を活用して行う
- 一部繰上げ返済を活用することで返済総額を減らす
- 【確認】返済額減少型と返済期間短縮型の違い
- 方法④:住宅ローンの減額を借り換えによって行う
- 住宅ローンの借り換えとは
- 住宅ローンの借り換えの条件と順序
- 住宅ローンの借り換えにより減額できるケース
- 方法⑤:住宅ローンの減額のために専門家に相談する
- 住宅ローンの月々の支払いを減額する際のリスク
- 住宅ローンの返済総額が増加する場合がある
- 住宅ローン外の手数料等の諸費用が多くなる場合がある
- 信用情報が悪化する場合がある
- 【活用必須!】住宅ローンの減額について悩んでいる方におすすめのサービス
- 住宅ローンに関する相談が何度でも無料:マネーキャリア(丸紅グループ)
- まとめ:住宅ローンの減額を行う方法5選
住宅ローンを減額する方法は大きく5つ!
- 住宅ローンの減額を返済条件を変更して行う
- 住宅ローンの減額をボーナス返済の調整で行う
- 住宅ローンの減額を一部繰上げ返済を活用して行う
- 住宅ローンの減額を借り換えによって行う
- 住宅ローンの減額のために専門家に相談する
方法①:住宅ローンの減額を返済条件を変更して行う
- 返済期間を延長して毎月の返済額を減らす
- 元金据え置きで一定期間の返済額を抑える
- 一定期間の返済額を減額する交渉をする
返済期間を延長して毎月の返済額を減らす
- メリット:返済期間を延ばした分、月々の返済額を下げることができり
- デメリット:返済期間が長くなるため、総返済額が増える可能性が高い
元金据え置きで一定期間の返済額を抑える
- メリット:一時的に返済額を大幅に減らせる。
- デメリット:元金が減らないため、利息がかさんで総返済額が増えるリスクがある。
一定期間の返済額を減額する交渉をする
- 一時的に収入がが減ってしまって、支払いがきつくなってしまった
- 病気などで仕事が一時減少してしまった
- メリット:一時的な家計の負担を軽減可能
- デメリット:減額期間が終わった後、再度返済額が増えるため、返済計画を見直す必要がある
方法②:住宅ローンの減額をボーナス返済の調整で行う
住宅ローンを減額する方法2つ目は、住宅ローンの減額をボーナス返済の調整で行う方法です。ここでは、以下に分けて解説していきます。
- ボーナス返済の減額・中止を行う
- 【確認】ボーナス返済のメリット・デメリット
ボーナス返済の減額・中止を行う
住宅ローンの減額は、ボーナス返済で調整することもできます。
例えば、ボーナス返済を中止し自己資金として貯めておくことで、月々の返済に余裕を持たせることが期待できます。特に、会社の業績などによりボーナスが減少した場合や、家計の負担を減らしたい場合に有効です。
ただし、今まで支払っていたボーナス返済を減額することで、返済期間が延びたり、利息が増える可能性もあるため、注意しておくべきです。
【確認】ボーナス返済のメリット・デメリット
まずはボーナス返済のメリット・デメリットを確認しておくと、自分に合った減額方法なのかを理解できます。ボーナス返済のメリデメはこちらです。
- メリット:ボーナス時に一括で元本を減らすことができる。そのため、利息の軽減効果が期待できる
- デメリット:毎回必ずボーナスが出る確約はないため、ボーナス払いを設定しておくのはリスクでもある。
方法③:住宅ローンの減額を一部繰上げ返済を活用して行う
住宅ローンを減額する方法3つ目は、一部繰上げ返済を活用して行う方法です。ここでは、以下に分けて解説していきます。
- 一部繰上げ返済を活用することで返済総額を減らす
- 【確認】返済額減少型と返済期間短縮型の違い
一部繰上げ返済を活用することで返済総額を減らす
住宅ローンを減額するためには、一部繰上げ返済をして返済総額を減らす方法があります。
一部繰り上げ返済とは、余裕があるときにいくらか元本を返済し、総返済額を減らす仕組みです。例えば、貯蓄などからまとまった100万円、200万円、300万円などまとまったお金を返済に充てることで、全額元本の返済に充てられます。
特に利息の削減効果が高く、返済総額を減らしたり、月々の返済額を減らすことが可能です。ただし、住宅ローン減税を受けている場合は注意が必要です。
基本、住宅ローン減税は住宅ローン残高を元に控除されるため、住宅ローン控除を最大限活用したい際には一度シミュレーションしておくべきです。
【確認】返済額減少型と返済期間短縮型の違い
住宅ローンの一部繰り上げ返済では、返済額減少型と返済期間短縮型があります。それぞれの違いを紹介します。
返済額減少型 | 返済期間短縮型 | |
---|---|---|
特徴 | 一部繰り上げ返済をすることで、 毎月の返済額を減少できる | 一部繰上げ返済をすることで、 返済期間を短縮できる |
毎月の返済額 | 減少 | 変わらない |
総支払い額 | 支払う利息は、返済期間短縮型に比べ 多くなる可能性がある | 総額で支払う利息は 返済額減少型や通常に比べ安くなる |
方法④:住宅ローンの減額を借り換えによって行う
住宅ローンを減額する方法4つ目は、借り換えをすることです。ここでは、以下に分けて借り換えを解説していきます。
- 住宅ローンの借り換えとは
- 住宅ローンの借り換えの条件と順序
- 住宅ローンの借り換えにより減額できるケース
住宅ローンの借り換えとは
住宅ローンの借り換えとは、現在のローンを新しいローンに切り替えることで、より低金利の条件で借り直す方法です。
例えば、現在金利1%で住宅ローンを契約していた場合、金利0.7%に乗り換えることで支払う利息の総額を減らしたり、月々の返済額を減額することが期待できます。
長く支払う住宅ローンでは、少しの金利の差でも節約に繋がるケースもあるため、条件と順序を確認し、得になるかを判断するのがおすすめです。
住宅ローンの借り換えの条件と順序
住宅ローンの借り換えの条件と順序を解説します。住宅ローンの借り換えの条件は、以下の通りです。
- 返済実績が1年以上ある
- 直近1年以内に返済の遅れ、滞納など問題がないこと
- 住宅ローンの借り入れ残債が1,000万円以上残っていること
- 残りの返済期間は、10年以上あることなど
- 現在のローンの金利と条件を確認
- 借り換え先の金融機関を調べる
- 借り換えた際のシミュレーションをしておく
- かかる諸費用を確認
- 借り換え手続きを進める
住宅ローンの借り換えにより減額できるケース
住宅ローンの借り換えにより減額できるケースは、以下の2パターンです。
- 金利が現在より低い場合
- 返済期間を延長する場合
方法⑤:住宅ローンの減額のために専門家に相談する
住宅ローンを減額する方法5つ目は、専門家に相談する方法です。住宅ローンの専門家は、以下の通りです。
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 住宅ローンアドバイザー
- 金融機関の担当者
- 不動産会社・ハウスメーカーの担当者
住宅ローンの月々の支払いを減額する際のリスク
住宅ローンの月々の支払いを減額する際のリスクは、以下の通りです。
- 住宅ローンの返済総額が増加する場合がある
- 住宅ローン外の手数料等の諸費用が多くなる場合がある
- 信用情報が悪化する場合がある
住宅ローンの返済総額が増加する場合がある
住宅ローンの月々の支払いを減額する場合、結果的に返済期間が延長するケースがあります。
これは、繰り上げ返済などをして元本を減らさない限り、ほとんどのケースで返済期間は伸びる仕組みです。
返済期間を延長することで、毎月の支払い負担は軽くなりますが、その分トータルで払う利息が増加し、最終的な総返済額が増える可能性が高くなります。返済期間が長くなるケースでは、年齢による収入の減少もリスクになるため、返済計画を細かく立てておくのがおすすめです。
住宅ローン外の手数料等の諸費用が多くなる場合がある
住宅ローンの月々の支払い減額では、住宅ローン外の手数料等の諸費用が多くなる場合もあります。
例えば、借り換えや返済条件の変更を希望する際には、手数料や諸費用が発生します。このコストが高額になってしまう場合は、減額効果が相殺されてしまい、結果的にあまり得にならないことも懸念されます。
借り換えや返済条件の変更を行う際には、どの程度得をするのか、最初に支払う総額はいくらなのかを把握しておくべきです。また、元々の住宅ローンと比較し、いくらくらいの差があるのか知っておくことで、判断材料を増やすことが可能です。
信用情報が悪化する場合がある
住宅ローン減額を希望する際に、返済条件の変更や減額の交渉を行うと、信用情報に影響が出る場合があります。
一度信用情報に傷がついてしまうと、今後他のローンの借入が難しくなる可能性があるため、注意が必要です。車の購入や携帯の分割払いでの購入など、今後ローンを組むタイミングは数多くあり、信用情報に傷がついてしまうと困ってしまうのが現実です。
特に、無理な減額などを希望したり、支払いの遅れがある場合は、信用情報に傷がついてしまうケースも多いため気をつけておくべきです。
【活用必須!】住宅ローンの減額について悩んでいる方におすすめのサービス
ここでは、住宅ローンの減税について悩んでいる方におすすめのサービスを紹介します。
住宅ローンは長い期間の契約となるため、借り入れてから転職を行なって収入が減ってしまったり、病気や事故などで一定期間働けなくなってしまったりする可能性もあります。
また、住宅ローン契約時よりも大幅に低い金利の商品が出た際には、借り換えをして総支払額を安くしたいと感じる方も多いです。
ただし、今自分が借り入れをするべきなのか、金融機関と交渉すべきなのかは、一人一人の年収や支出、現在の状況によって左右されます。そのため、いろんなデータを見てみても、自分が今住宅ローンをどうしていくべきなのか判断できず、悩んでしまうケースも少なくありません。
そこでおすすめなのが、あなたの家計状況を判断し、オーダーメイドの提案をしてもらえる「マネーキャリア」です。マネーキャリアなら経験豊富なFPが数多く在籍しており、住宅ローンの借り換えがいいのか、売却がいいのかなど総合的な判断をしてもらうことができます。
相談は何度でも無料で行えるため、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ:住宅ローンの減額を行う方法5選
本記事では、住宅ローンの減額を行う方法5選を解説しました。本記事で紹介したおすすめの方法をまとめると、以下のようになっています。
- 返済条件の変更
- ボーナス返済の調整
- 繰上げ返済
- 借り換え
- 専門家への相談