投資信託を買うタイミングの見極め方!基準価格で決定すると失敗するワケのサムネイル画像
投資信託をはじめるときに「どのタイミングで購入するのが一番お得なの?」と迷いませんか?

この記事では投資信託のタイミングの見極め方について解説します。

また、ファンドを購入するときに基準価格で選ぶと失敗する理由について解説します。

さらに、自分のライフプランにあわせた投資プランやどのような商品を選べばよいか悩んでいる方に、無料相談できる資産運用の相談窓口をご紹介します。

内容をまとめると

  • 投資信託を購入するタイミングは、積立投資をおこなう場合はとくに何日からでも同じなので気にしなくてよい
  • タイミングよりも、複利効果を得るために早く投資をスタートすることが大切
  • 一括購入は購入のタイミングが難しく、積立購入は高値掴みのリスクを回避できるため確実な運用に向いている
  • 基準価格が高いのは必ずしも「良いファンド」という意味ではないため、基準価格で選ばないよう注意する
  • 保有しているファンドが値下がりした場合の対処法は金融のプロである資産運用の無料相談窓口マネーキャリアに相談する人が多い
この記事の監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!
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この記事の目次

投資信託の購入するタイミングのテクニック


結論からいえば、投資信託の積立購入の場合、購入時期はどのタイミングで始めても結果に大きな違いはないといえます。

価格の安いときに買い、価格の高いときに売ることが投資の基本テクニックです。

ただし、積立購入で長く運用をおこなうことが前提の場合は、月初めでも月末でもタイミングによる影響はうけません。

資産を増やすテクニックには、ほかにもこのようなことがあげられます。
  • 買付時期の分散
  • ドルコスト平均法を利用した定額投資
  • 複利効果を最大限に発揮する「なるべく早め」の購入 
このように積立投資に関する正しい運用方法について紹介していきます。
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買付時期の分散


積立購入は毎月定額で資産を購入していく方法で、時期を分散して購入するため価格変動のリスクを軽減させる効果があります。


初心者には、購入時期のタイミングを気にしなくてよいため、この積立購入がおすすめです。  


投資経験がある人や余裕資金のある人には、一括購入もおすすめの方法です。


一括購入の場合は一回にまとまった資金を投資するため、購入後の値動きによっては大きく資産が減少するリスクがあります。

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ドルコスト平均法を利用した定額投資


積立投資に用いられる原理は、資産を一定金額で継続的に購入する「ドルコスト平均法」を利用した運用方法です。


「ドルコスト平均法」は、毎月定額購入することで、価格の高いときには少ない口数を購入し、価格が低くなっているときは多く購入できる利点があります。


また、継続することで価格の変動は平均値に近づいていくため、価格が高いときの購入リスクはなく、着実に成果を上げられる手法です。


そして、価格の変動にかかわらず購入できる点で、投資の機会損失を防ぎながら資産を増やしていける運用法です。

複利効果を最大限に発揮する「なるべく早め」の購入


積立投資は長期運用をおこなえば「複利効果」が生かされるため効率的な運用ができます。

複利効果は長期間続けることでより実感できるため、一日でも早い投資運用を開始することが、将来の資産を増やしていくために大切な考え方です。

つまり、「いつがいいのか?」と考えるよりも、今日、この瞬間からスタートすることが重要なポイントです。

ここで具体的に、投資の複利と貯金の利子(単利)と比較すると以下のようになります。

(年60万を普通預金に預けた場合と、投資で運用した場合の12年後の比較シミュレーション)
普通預金投資信託
利回り0.2%5%
12年後の金額729.43万円1,000万円

0.2%の利回りである普通預金の場合、12年後の運用金額は729万4,300円です。

普通預金の利息は単利なので元金に上乗せすることはなく、毎日の残高に対しての利息分が半年ごとに支払われるしくみです。  

元金の60万円×12年=720万円に対して、12年間の利息は9万4,300円となります。

一方で、年利5%の投資を12年間継続した場合、12年後には1,000万円に到達します。

このように、投資信託では、運用益が元本に組み込まれるため、長く続けるほど複利の効果は大きくなります。
(※運用結果はあくまでシミュレーションで金額を約束するものではありません)
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投資信託の基準価格が決定するタイミング


投資信託には「基準価格」という取引をおこなう際の基準があります。

  • 基準価格とは
  • 基準価格の算出方法
  • 基準価格が更新される時間

基準価格が売買に与える影響や、いつ、どのように決まるのかについて、具体的に解説します。

基準価格とは


基準価格はそのときの投資信託の「価値」を単位口数あたりで示したもので、投資信託の購入や売却時の基準となります。

1万円からスタートし、運用状況や為替の影響を受けて日々変動していますが、毎営業日ごとに1日1回運用会社で計算され、公表しています。
  
このときの一口あたりの値段を「基準価格」といいます。(または10,000口あたり)

「基準価格」によって投資信託の購入や換金はおこなわれているため、
  • 購入時の基準価額と換金時の基準価額の差=投資家の損益
となります。

基準価格が高いほうが「よいファンド」と限らないため注意する

ここで気をつけたいことは、基準価格が高いことが良いファンドという「評価」につながるものではないことです。

投資信託の基準価格はさまざまな要因から変動しています。
  1. 購入口数が増えると基準価格は下がる
  2. 投資信託の運用する資産の時価評価額による変動
  3. 資産からのインカムゲイン(配当金・利金)による増加
  4. 分配金の支払いによる減少
  5. 信託報酬などの経費を差し引くことで減少
  6. 購入額と売却額の差から生じる変動
純資産総額を総口数で割るために購入口数が増加すれば基準価格は下がります。

投資している株式や債券の時価評価額の変動によって純資産総額も変動します。 

株式の配当金や債券の利金などインカムゲインによって純資産総額の増加に影響し、逆に投資家に分配金を支払えば純資産総額は減少します。

信託報酬などの経費は純資産総額から差し引かれるため減少に影響します。

ファンド購入額が増加すれば純資産額は増加し、反対に売却額が増えれば純資産総額は減ります。

このように、基準価格は売買の取引時の「価値」を示すもので、「高ければよいファンド」と判断できないものです。

誤解しやすいポイントのため注意してしましょう。

基準価格の算出方法


ここから、基準価格の算出方法について解説します。 

基準価格はこのような計算式で算出されます。
  • 純資産総額÷総口数×(※10,000)=基準価格
ある時点の純資産総額を総保有口数で割ったものが一口あたりの基準価格となります(一万口あたりは×10,000)

もし「欲しい」という人数が増えれば総口数は増えるため、同じ純資産価格でも総口数が多いほど基準価格は下がります。 

また、分配金が払われることで基準値は下がるため、高分配金を謳うファンドは決算日に基準価格が下がります。
  • 「純資産総額」=株式や債券の時価総額ー信託報酬ー分配金
純資産総額は、有価証券の時価総額から経費や分配金を差し引いたものになります。 

基準価格が更新される時間


基準価格は、1日に1回、当日の基準価格が計算され更新します。


具体的には、申込日が約定日(成立した)となる日のマーケットの終値をもとに運用会社のほうで計算されて、以下のような流れで公表されます。

  1. 証券取引が終了する15時以降、18時~20時頃に基準価格の算出が完了する
  2. その後、各証券会社に配信され、各証券会社より公表される
  3. 基準価格は更新当日ではなく、その翌日に前営業日の日付で公表される

各証券会社の公開時間は、証券会社によって異なります。


くわしくは公式ホームページなどで確認ができます。

購入・売却の約定単価はいつ決まる?(海外・国内)


契約が成立した価格のことを約定単価といい、約定単価が決まるタイミングは国内と海外で異なります。

国内株式を対象とした投資信託の売買における約定単価は、申込日当日に約定します。

海外株式を対象とした投資信託の売買における約定単価は、申込日の翌日に約定します。

例)国内資産を4/1に申込み注文した場合
  • 4/1の15時の国内マーケットの終値をもとに算出された基準価額で、4/1に約定されます 
  • 15時の各証券取引所の終了から当日の基準価格の計算が始まり当日20時頃に基準価格は確定します 
また、海外資産を4/1に申し込み注文した場合
  • 注文日の翌営業日(4/2)が約定日となり、注文日当日の海外などのマーケットの終値を基に、円換算で算出されます
  •  為替レートは注文日の翌営業日の午前10:00頃(日本)の投資信託協会が定めるレートが適用されています
 海外休場日の場合、注文はおこなえますが注文締切は翌営業日になります。

一括投資と積立投資をタイミングの観点から比較


投資信託の購入方法には、一括投資と積立投資の2つがあります


投資をおこなう上で、「一括投資」は、購入するタイミングが成果にもたらす影響が大きく、積立投資よりも難易度は高く中級者向けの運用法です。


対して積立投資は、継続することでゆっくりと資産を増やせる運用法で、とくにタイミングを考える必要はなく淡々と買い続けるだけで資産は増えていきます。


一括投資と積立投資、それぞれの特徴を解説していきます。

  • 一括投資のブラインド方式には豊富な知識が必須
  • 積立投資は機会損失の可能性が低い

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一括投資のブラインド方式には豊富な知識が必須


「ブラインド方式」とは、購入日の基準価額が分からない投資信託の取引方式のことをいいます。

購入日は当日の基準価格はわからない形式は、既存の投資家との公平性を保つためにあります。 
 
投資信託の購入にあたって、一般的に以下のいずれかの方法で取引が行われています。

  • 注文の際に口数を指定し、そのあと確定した金額を支払う
  • あらかじめ金額を指定し、その範囲内で購入可能な口数分の受益権を購入する
いずれにしても、一括投資とはまとまったお金を一度に購入に充てるため、タイミングによって購入後に下落すれば損をするリスクはあります。

しかし、購入するタイミングを見極めることは投資のプロも難しく、豊富な知識と市場の動きを見て先を予測する目が必要なので一朝一夕では身に付かないスキルが求められます。
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積立投資は機会損失の可能性が低い


一方で、積立投資は購入のタイミングを気にする必要がないため、初心者でも無理なくおこなえます。

一括投資のように短期間で利益を出すような運用方針ではなく、時間をかけて確実に資産を増やせる可能性が高いため投資初心者におすすめです。

 価格の変動に関係なく、定期的に決まった金額で購入を続けることで、価格の安いときは多く購入し、価格の高いときは少なく購入するため長い間には価格の平均値に納まり、変動リスクを軽減することができるのです。

毎月定額購入することで、投資の機会損失の可能性が低く、継続することが成功に近づくポイントになります。

投資信託を買うタイミングでよくある疑問


投資信託を買うタイミングでよくある疑問についてお答えします。

  • 投資信託を高いときに買ってしまったらどうすればいい?
  • 投資信託の購入タイミングは関係ないって本当?
  • 投資信託のおすすめの買付日はいつ?

投資信託を高いときに買ってしまったらどうすればいい?


結論としては、そのまま継続することをおすすめします。

購入したときが高値だった場合に、そのあと価格が下がっていくため、心理的な焦りが生じて、つい売却しようと考えてしまう恐れがあります。

しかし、ここで冷静になって時間をおいてみることが大切な判断になります。

なぜなら、値下がりも一時的なことである場合が多いためです。

市場の価値は常に上下に動きながら、進んでいくため一方的に下がり続けることはありません。

焦ってすぐに解約という行動を取ることより、しばらく時間をおいていれば、購入時以上のプラスに転じる局面が訪れる可能性もあるからです。

そこで解約をおこなえば損切りを避けることができます。

投資信託の購入タイミングは関係ないって本当?


投資信託で積立投資をおこなう場合、長い期間積みたてる間に資産の変動が平均化されるため、いつからスタートすればよいといったタイミングはとくにありません。


1日にするか、月末にするかは自由で、好きな日を設定できます。


確実に支払いができる日にちということなら毎月の給料日などの設定がおすすめです。


あとから日にちは変更できるため、ひとまず決めてみてスタートしていきましょう。

投資信託のおすすめの買付日はいつ?


とくに利回りが良い日というようなおすすめの買付日は存在しないため、日にちについて悩む必要はありません。


ですので、自分が好きな数字や、誕生日で決めてもまったく問題はないのです。


よく買いが集中しやすい「月末」や「月初」はどうかと言いますが、同時に売りも同じように集中する時です。


おすすめの買付日は、いつから始めても問題はないですから1日も早く始めて1日も長く継続することが重要なことです。

投資信託の基準価額が上がり続けていたらどうすればいい?


もしも購入した投資信託の基準価格が下がり続けているときに、おこなうことを紹介します。


  • 下降の原因を分析する
  • 一時的な要因のときはそのまま継続
  • 回復見込みがない、長期的な低迷が続く場合は売却も検討
  • ポートフォリオの見直しや、ほかに良いファンドを探す
  • 一括購入はおすすめのタイミング
  • プロに相談して状況打開する


まず、下降の原因を分析します。一時的な市場の変化であれば積立投資の場合、解約せずにそのままにしておくのがベストです。


市場の動きは一定ではなく、上昇と下降とをくり返しています。


いずれ下降から上昇に切り替わるタイミングもあるため、それまで待つことをおすすめします。


しかし、回復する見込みがこの先もないと判断する場合は、損切リも視野にこれ以上の負債が出ないよう対応することも1つです。


一括購入の検討は、安く購入できる機会のため、積極的に追加購入することをおすすめします。

    

しかし、自分の取るべき方向に迷いがあれば、一刻も早く専門知識のあるプロに相談し対処法をアドバイスしてもらうことで乗り切ることも大切です。

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投資信託を買うタイミングの見極め方まとめ


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