
・親子リレーローンの取り扱い銀行でおすすめなのはどこ?
・銀行の選び方や注意点を具体的に知りたい!
なんてお思いではありませんか?
<結論>
親子リレーローンの取り扱い銀行は少ないものの、加入条件や特徴は実にさまざまです。
自分にとって最適な銀行を選ぶためには、加入条件を満たしているか確認、それぞれの銀行で選択できる金利タイプごとに総支払額をシミュレーションして比較・検討するのがおすすめです。
本記事では、親子リレーローンの取り扱い銀行の比較、取り扱い銀行の選び方を4ステップで解説。併せて、実際に親子リレーローンを利用した方へ実施したアンケート結果を紹介します。
最後まで読めば、自分に最適な親子リレーローンを取り扱っている銀行を選べるようになりますよ!ぜひ参考にさなってください。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 親子リレーローンの取り扱いがあるおすすめの銀行一覧
- りそな銀行
- 中央労働金庫(ろうきん)
- フラット35
- 常陽銀行
- 親子リレーローンの取り扱い銀行で迷ったら無料FP相談を活用しよう!
- 親子リレーローンのおすすめの選び方4ステップ
- 親子それぞれの年齢・収入条件を満たしているか確認する
- 団信の加入条件・保障内容を確認する
- 金利タイプによる総支払額をシミュレーションする
- 将来的な住み替えも想定して検討する
- あなたの家庭にぴったりの方法は?FPと一緒に最適な住宅購入プランを立てよう
- 【実際どうだった?】親子リレーローンの利用者の体験談
- 親子リレーローンを利用した主な理由は何ですか?
- 利用して「よかったこと」を教えてください
- 利用して「大変だったこと」「後悔していること」があれば教えてください
- 契約に際して、親子でどんなことを話し合いましたか?
- これから利用する人に向けてアドバイスがあれば教えてください
- 【まとめ】親子リレーローンは条件や金利を比較して自分たちにあった銀行を選ぼう
親子リレーローンの取り扱いがあるおすすめの銀行一覧
親と子が共同で住宅ローンを組み、2世代に渡って返済していく「親子リレーローン」。
高齢な親でも申し込みできる、返済期間を長く取れる、単独のローンより借入額を増やせるなどのメリットがある一方、取り扱い銀行が少ないというデメリットも。
以下の比較表で取り扱い銀行を比較します。
▼親子リレーローンを取り扱っている取り扱い銀行の比較
銀行名 | りそな銀行 | 中央労働金庫(ろうきん) | フラット35 | 常陽銀行 |
---|---|---|---|---|
特徴 | ・最大3億円、最長40年の融資 ・親の完済年齢制限なし ・団信保険料は銀行負担 | ・一部繰上返済手数料無料 ・会員は金利優遇あり | ・全期間固定金利 ・親の年齢制限なし | ・最長50年の融資 ・ワイド団信対応あり |
同居の条件 | 同居または同居予定 | 詳細は店舗に問い合わせ | 同居不要 | 同居または同居予定 |
親の年齢制限 | 借入時:20歳以上70歳未満 完済時:子が80歳未満 | 借入時:満18歳以上、満66歳未満 完済時:81歳未満 | 申込時:70歳未満 完済時:80歳未満 | 借入時:満18歳以上、66歳未満 完済時:80歳未満 |
団信加入 | 親子ともに加入必須 | 詳細は店舗に問い合わせ | いずれか一方が加入(親または子) | 親子ともに加入必須 |
相談方法 | 全国にある店舗 オンライン相談可 | 関東1都7県にある店舗 (茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉 ・東京・神奈川・山梨) | 全国対応、オンライン相談可 | 茨城県中心、店舗相談 |
以下で、取り扱い銀行の親子リレーローンの詳細を紹介していきます。
- りそな銀行
- 中央労働金庫(ろうきん)
- フラット35
- 常陽銀行
りそな銀行
- 同居している、もしくは将来同居を予定している親子
- 借入時の年齢が20歳以上70歳未満
- 子が80歳になるまでに完済すること
- 前年の税込年収が100万円以上
- 給与所得者以外の場合、営業年数3年以上
- 親子ともに団体信用生命保険に加入できる
金利タイプ | 直近の金利 | 借入期間 | アクセス 相談方法 |
---|---|---|---|
変動金利型 固定金利選択型 | 変動金利:2.875% 固定金利:3.880%〜5.670% ※2025年5月現在 | 最長40年以内 | 全国にある店舗 対面・オンライン相談 |
- 同居、もしくは同居予定
- お得に団信の保障をつけたい
- 大手銀行の安心感を重視したい
詳しくは、りそな銀行の公式WEBサイトをご覧ください。
中央労働金庫(ろうきん)
中央労働金庫(ろうきん)の親子リレー制度の主な加入条件は、下記の通りです。
- 関東1都7県 (茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉 ・東京・神奈川・山梨)に住んでいるもしくは勤めている方
- 借入時の年齢が満18歳以上
- 完済時の年齢が満81歳未満
- 前年の税込年収が150万円以上
- 給与所得者の場合、勤続年数1年以上
- 給与所得者以外の場合、営業年数3年以上
- 団体信用生命保険に加入できる
▼中央労働金庫(ろうきん)の親子リレー制度の概要
金利タイプ | 直近の金利 | 借入期間 | アクセス 相談方法 |
---|---|---|---|
変動金利型 変動・固定ミックス | 年0.625%〜2.625% (変動・固定ミックスは 年0.05%引き下げ) ※2025年5月現在 | 最長40年 | 関東1都7県にある店舗 対面相談 |
総じて、下記のような方におすすめです。
- 勤労組合加入者
- 地域密着型のサポートを重視したい
- 積極的に繰り上げ返済をしていきたい
詳しくは、中央労働金庫(ろうきん)の公式WEBサイトをご覧ください。
フラット35
- 日本国籍、永住許可を受けている、もしくは特別永住者
- 総返済負担率が年収の30%、もしくは35%以下
- 後継者が申込みご本人の子・孫などの直系卑属、またはその配偶者
- 申込時の年齢が満70歳未満
- 完済時の年齢が80歳未満
▼フラット35の親子リレー返済の概要
金利タイプ | 直近の金利 | 借入期間 | アクセス 相談方法 |
---|---|---|---|
全期間固定金利 | 年1.430%〜3.970% ※2025年5月現在 | 最長35年 | 全国の取扱金融機関 対面・オンライン相談 |
総じて、下記のような方におすすめです。
- 同居の予定がない
- 固定金利で将来の見通しを立てたい
- 子の配偶者を後継者にしたい
詳しくは、フラット35の親子リレー返済の公式WEBサイトをご覧ください。
常陽銀行
- 同居している、もしくは将来同居を予定している親子
- 借入時の年齢満18歳以上
- 完済時の年齢が満80歳未満
- 親子ともに団体信用生命保険に加入できる
- 親子とも安定した継続収入がある
- 借入時の年齢が満18歳以上66歳未満
- 完済時の年齢が満80歳未満
- 親子ともに団体信用生命保険に加入できる
金利タイプ | 直近の金利 | 借入期間 | アクセス 相談方法 |
---|---|---|---|
変動金利型 固定金利選択型 | 変動金利:年0.950%~2.875% 固定金利:年1.225%~1.950% ※2025年5月現在 | 最長50年 | 茨城県周辺 対面相談 |
総じて、下記のような方におすすめです。
- 茨城県や近郊に居住している
- 長期返済計画を希望
- 健康面が不安な親でも加入できるワイド団信を利用したい
詳しくは、常陽銀行の親子リレー型住宅ローンの公式WEBサイトをご覧ください。
親子リレーローンの取り扱い銀行で迷ったら無料FP相談を活用しよう!

親子リレーローンの取り扱い銀行は少ないものの、加入条件や特徴もさまざまです。
どの取り扱い銀行がおすすめなのかは、各ご家庭の収支や同居の予定があるかによって異なります。
また、状況によっては親子リレーローンよりも生前贈与の仕組みを使用した方がいい可能性も。
「本当にこの住宅ローンでいいのか…」不安を払拭するためにも、マネーキャリアの無料FP相談をご活用いただくのがおすすめ!住宅ローンに精通したプロと一緒に、最適なプランを検討しましょう。

親子リレーローンのおすすめの選び方4ステップ
親子リレーローンの取り扱い銀行の選び方を4ステップで紹介します。
- 親子それぞれの年齢・収入条件を満たしているか確認する
- 団信の加入条件・保障内容を確認する
- 金利タイプによる総支払額をシミュレーションする
- 将来的な住み替えも想定して検討する
親子それぞれの年齢・収入条件を満たしているか確認する
団信の加入条件・保障内容を確認する
また、フラット35などの親子どちらかが団信に加入するローンを利用する際は、万が一の保障が十分か、より慎重に検討することをおすすめします。
金利タイプによる総支払額をシミュレーションする
将来的な住み替えも想定して検討する
親子リレーローンの取り扱い銀行を選ぶ際は、将来的な住み替えも想定して検討しましょう。
特に、二世帯住宅を建てる場合、住み替えのほかに売却することまで視野に入れておくことが重要です。
そのほか、積極的に繰り上げ返済をしていくなら繰上返済にかかる手数料が安い銀行を選ぶ、相続・贈与税がかかる可能性がある場合は前もって対策をするなど、先々のことを見通して住宅ローンを検討しましょう。
あなたの家庭にぴったりの方法は?FPと一緒に最適な住宅購入プランを立てよう

親子リレーローンの取り扱い銀行を選ぶ際は、自分の家庭が加入条件にはまるか、それぞれの銀行で選択できる金利タイプごとに総支払額をシミュレーションしましょう。
併せて、積極的に繰り上げ返済をしていくなら繰上返済にかかる手数料を確認するほか、将来的な住み替えも想定して住宅ローンを検討することが重要。
独学でこれらの注意点をクリアしたプランを立てるのは、正直いって至難の業…。マネーキャリアのFP相談を活用して、住宅ローンに精通したプロの手を借りるのがおすすめです!

【実際どうだった?】親子リレーローンの利用者の体験談
実際に親子リレーローンを利用した方へ実施したアンケート結果を紹介します。
- 親子リレーローンを利用した主な理由は何ですか?
- 利用して「よかったこと」を教えてください
- 利用して「大変だったこと」「後悔していること」があれば教えてください
- 契約に際して、親子でどんなことを話し合いましたか?
- これから利用する人に向けてアドバイスがあれば教えてください
親子リレーローンを利用した主な理由は何ですか?
親子リレーローンを利用した理由で最も多かったのは「単独ローンでは希望額を借りれられなかった」(31.8%)から。
次いで「親の年齢制限で通常のローンが組めなかった」(22.7%)「ローン返済期間を長くしたかった」(20.0%)でした。
利用して「よかったこと」を教えてください

親子リレーローンを利用してよかったことで最も多かったのは「希望額を借り入れできた」(40.9%)ことでした。
その他、返済期間を長く取ることで「月々の返済負担を抑えられた」(20.7%)、という声や、なかには「住まいや相続について話し合う良い機会になった」(15.6%)という声も見られました。
利用して「大変だったこと」「後悔していること」があれば教えてください
親子リレーローンを利用して大変だった・後悔していることで多かったのは「将来の名義や相続についての不安が残った」(33.3%)、「収入や生活の変化によりローンの見直しが必要になった(27.8%)でした。
また、なかには親子リレーローンは通常のローンよりも「契約内容が複雑で理解しにくかった」(16.7%)という声も見られました。
契約に際して、親子でどんなことを話し合いましたか?

契約に際して、親子で「毎月の返済額について」(27.8%)、「住宅の所有割合について」(25.0%)、「相続時に家をどうするか」(22.4%)話し合ったという声が多く集まりました。
これから利用する人に向けてアドバイスがあれば教えてください

これから親子リレーローンを利用する人へのアドバイスで多かったのは「無理のない返済計画を立てることが重要」(33.0%)、「相続まで見据えて話し合うことが大切」(27.8%)でした。
【まとめ】親子リレーローンは条件や金利を比較して自分たちにあった銀行を選ぼう

本記事では、親子リレーローンの取り扱い銀行の比較、取り扱い銀行の選び方を4ステップで解説。併せて実際に親子リレーローンを利用した方へ実施したアンケート結果を紹介しました。
<結論>
親子リレーローンの取り扱い銀行は少ないものの、加入条件や特徴もさまざま。
最適な銀行を選ぶために、まず自分の家庭が加入条件にはまるか確認。それぞれの銀行で選択できる金利タイプごとに総支払額をシミュレーションして比較・検討しましょう。
