子供が4歳なんだけど学資保険ってまだ入れるの?学資保険は4歳からでも加入できますが、デメリットも多いのでなるべく早い時期の学資保険加入がベストです。4歳から学資保険に入るメリットやおすすめの学資保険、学資保険の返戻率を高める方法も紹介中!ぜひご覧ください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 4歳から学資保険に入れる?4歳からの学資保険はもう遅い?
- 4歳からでも学資保険は入れる!ただしデメリットも多い
- ①0〜3歳で入る場合に比べて返戻率は低い
- ②子供が4歳になると他にも考えることが増える
- 子供が4歳のときに学資保険に加入した人の体験談を紹介!
- 学資保険はなるべく早い時期に入るのがベスト!理由を解説
- ①子供の出生前から入れる学資保険ならじっくり比較検討できる
- ②月々の保険料が安くなり学資保険の返戻率は高くなる
- 4歳から学資保険に入る最大のメリットは「万が一のときの保障」
- 4歳からの学資保険でも大丈夫!返戻率を高めるコツを紹介
- 保険料の払込期間を短くする
- 保険金の給付回数をできるだけ減らす
- 大学入学時をメインに祝金・満期金を受け取れるタイプを選ぶ
- 学資保険の保険金をなるべく据え置きして後で受け取る
- 万が一の保障以外は不要な特約や保障をつけない
- 子供が4歳なら学資保険以外もおすすめ!代わりの貯め方を紹介
- ①低解約返戻金型終身保険
- ②ドル建て終身保険
- ③変額個人年金保険
- ④つみたてNISA・ジュニアNISAなどの資産運用
- 4歳からの学資保険を比較するならマネーキャリアのFP相談
- 【参考】契約者の加入時の年齢によって返戻率は変わる?
- 【まとめ】4歳からの学資保険加入は慎重に!比較検討が大切
4歳から学資保険に入れる?4歳からの学資保険はもう遅い?
こんにちは。マネーキャリア編集部です。
先日、30代の知人女性からこんな相談がありました。
学資保険は、子供ができたらすぐに検討するものですが、つい後回しにしてしまったり、考える余裕がなかったりで、加入しないままのこともあるでしょう。
学資保険の目的は子供の教育資金の確保です。大学進学のとき、安心して志望する大学へ通わせてやれるよう、親としてはまとまった金額を用意しておきたいものです。
学資保険の加入は早いほど良いですが、子供が4歳でも入れる保険はあります。
今回は、4歳から学資保険に加入する際の注意点や、おすすめの学資保険をご紹介します。
返戻率を上げる方法や、学資保険以外の資金確保の方法もありますので、ぜひご参考にされてください。
4歳からでも学資保険は入れる!ただしデメリットも多い
4歳からでも、学資保険に加入することができます。しかし、いくつかのデメリットもあります。
学資保険の加入は早いほど良いとされています。3歳までに入るのと、4歳から入るのとではどう違うのか、具体的に見ていきましょう。
①0〜3歳で入る場合に比べて返戻率は低い
4歳から学資保険に入ると、3歳までに入った場合よりも返戻率が低くなります。
返戻率というのは、契約者が払込んだ保険料に対して、受け取る金額の割合のことを言います。
返戻率≒受取学資金総額÷払込保険料総額×100(小数点第2位以下切捨)
学資保険は、一般の生命保険と違い、進学のための資金ですから受け取りたい時期が決まっています。加入が遅いということは、満期までの期間が短いということです。そのため月々の支払い金額が増え、おまけに受け取れる金額が少なくなります。つまり返戻率が低くなるということです。
②子供が4歳になると他にも考えることが増える
4歳というと、幼稚園や小学校のことなど、先々まで考える必要が出てくる時期です。いろいろ決めなければならないことが増え、学資保険について検討する時間が取れなくなります。
忙しくなってからあわてて決めると、誤った選択をしてしまいがちです。落ち着いてじっくり決められるよう、早めに検討するようにしましょう。
子供が4歳のときに学資保険に加入した人の体験談を紹介!
自分が加入している保険会社に相談して決めた、という人の体験は参考になるでしょう。
子供が4歳になってからですので、じっくりと比較検討する暇もありません。悩むうちに時間はどんどん経っていきますから、既につきあいのある保険会社なら、安心して相談できます。
また、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するというのも一つの手です。FPはお金のプロなので、
- どんな学資保険が相談者に最適なのか
- そもそも学資保険に入るべきなのか
- 相談者の家計の状況からみて教育費を準備するのに最適な資産運用法
学資保険はなるべく早い時期に入るのがベスト!理由を解説
学資保険はなるべく早く加入した方がいいのは、早く入るほど返戻率が高くなるからです。支払った金額よりも大きい金額を受け取れて、なおかつ月々の保険料も安く抑えることができます。
①子供の出生前から入れる学資保険ならじっくり比較検討できる
学資保険の中には、妊娠中、つまり子供の出生前から入れるものがあります。
出産直後はあわただしくて、精神的にも肉体的にも余裕がありません。妊娠中、安定期以降の比較的落ち着いている時期に学資保険を検討、加入しておけば安心です。
また、契約が成立していれば妊娠中に万一のことがあった場合、以降の保険料は免除され、満期には契約どおり受給できます。
②月々の保険料が安くなり学資保険の返戻率は高くなる
早く加入しておけば、それだけ毎月の保険料の負担は安くなります。
学資保険は子供の進学に合わせて受給するものです。0歳に加入していれば、長い年月をかけて支払うので、月々の金額が下がります。
返戻率にしても、保険会社が長い年月をかけて掛金を運用する方が、利益を出しやすいです。そのため早い時期に加入することは負担を少なく、返戻率を高くできるのです。
4歳から学資保険に入る最大のメリットは「万が一のときの保障」
早めに加入するのが良いとされる学資保険ですが、4歳から入る場合、最大のメリットは保障があることです。
学資保険は通常の貯蓄と違い、契約者(両親・祖父母)に万が一のことがあったとき、以降の保険料の支払いが免除されます。
支払いは免除されますが、満期まで保障は続きます。契約どおり進学のタイミングで祝い金や満期の保険金を受け取ることができるのです。
子供の将来のため、学資保険に加入するメリットは大きいでしょう。
4歳からの学資保険でも大丈夫!返戻率を高めるコツを紹介
4歳からの学資保険でもうまく契約を工夫して、返戻率を高める方法があります。
少しでもお得に学資保険を利用するためにご活用いただきたいコツをお教えします。ちょっとしたことでも受け取れる金額が変わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。
保険料の払込期間を短くする
なるべく短い期間で保険料を支払うと返戻率を高くできます。
プランによって払込期間を10歳まで、15歳まで、と選べるものがあります。早く払い終わることで、多くの金額を保険会社は運用できます。それで返戻率を高くできるのです。
月々の負担は増えますが、受け取る金額が上がるので、お金に余裕のある方は検討してみてください。
保険金の給付回数をできるだけ減らす
保険金を受け取る回数を最小限にしましょう。
学資保険のプランや種類によっては、小学校や中学校の入学時に祝金が出たり、大学進学以降、毎年教育資金が支払われたりします。
分散されて何度も受け取れるのはありがたいですが、それだけ受け取り総額は下がるのです。
可能であれば、給付の受け取り回数を大学進学時に1回、満期に1回と最小限にすることで、返戻率を高くすることができます。
大学入学時をメインに祝金・満期金を受け取れるタイプを選ぶ
できるだけ返戻率を高くするには、大学への入学時をメインにして資金を受け取るタイプを選ぶことです。
子供が成長するにつれ、小学校、中学校と入学のたび、まとまったお金が必要になります。しかし、一番大きなお金が必要になるのはやはり大学進学でしょう。
照準を大学入学に合わせて決めるようにしてください。
学資保険の保険金をなるべく据え置きして後で受け取る
高校入学時など、祝金が出る保険がありますが、それを受け取らずに据え置きする方法があります。
据え置かれた金額は申し出によりいつでも引き出せることができます。受け取らずにいることでその分の金額は保険会社の運用費にまわされ、総額で受け取る金額が大きくなるのです。
万が一の保障以外は不要な特約や保障をつけない
自動的についている、契約者である親の死亡時に支払いが免除になる特約以外ははずしておいた方が得策です。
学資保険には様々な特約がありますが、不要な特約をつけすぎると、その分保険料も増え、受け取る金額が下がることがあります。
あれこれ特約をつけた結果、何事もなかった場合にも受取金額が元本割れしてしまうこともあります。よくシミュレーションするようにしてください。
子供が4歳なら学資保険以外もおすすめ!代わりの貯め方を紹介
学資保険以外に、貯蓄型の保険や投資など、子供の将来に備える方法があります。
子供が4歳なら、高い返戻率が期待できない学資保険を選ぶより、他の方法で教育資金を確保する方法を検討してはいかがでしょうか。
いくつかご紹介しますので、それぞれの特徴、メリットやデメリットもよくご理解の上、参考にされてください。
①低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、保険料が安く抑えられ、支払った金額よりも多くの返戻金を受け取れます。そのため、学資保険の代わりに利用する人が多いようです。
特徴
②ドル建て終身保険
ドル建て終身保険とは、保険料の支払いや受け取りをドルで行う終身保険です。円よりも金利の良いドルで運用することで、返戻率が高くできます。
特徴
ドルで支払いや受け取りを行うといっても、実際にドルを用意する必要はなく、日本円で換算できます。
保険料の払込が終わってから、子供の進学のタイミングで解約することで、支払った金額よりも多く解約返戻金を受け取れます。
メリット
アメリカの金利は日本よりも高く、返戻率は日本の学資保険よりも高くなります。
また円安のときに受け取れば、金額は増加します。
解約返戻金が1万ドルだったとき、1ドル=108円なら108万円ですが、1ドル=110円なら110万円が受け取れるのです。
デメリット
反対に、円高のときは受け取れる金額が減ってしまいます。
1万ドルを受け取るとき、1ドル=100円だと100万円ですが、1ドル=99円だと99万円になってしまうのです。受け取るときの相場に左右されてしまうので、注意が必要です。
③変額個人年金保険
変額個人年金保険とは、支払った保険料を保険会社が運用し、出た利益によって受け取る金額が変わる保険です。投資信託に近い貯蓄型保険と言えるでしょう。
特徴
保険料で運用するため、実績が良ければ受け取る金額が増え、悪ければ減ります。満期や解約返戻金が大きく増える可能性もありますが、元本保証がない商品もあります。
メリット
運用益が大きければ、返戻率に期待できます。子供の進学に合わせて支払いが終わるように設定し、解約返戻金を多く受け取れる可能性があります。
デメリット
利益が出なかった場合、支払った金額よりも減ってしまう可能性があります。通常の個人年金なら利益が出るまで待つこともできますが、教育資金に当てたい場合、タイミングをずらすことはできません。
低利益のときに解約せざるを得ず、損をしてしまうかもしれません。
④つみたてNISA・ジュニアNISAなどの資産運用
4歳からの学資保険を比較するならマネーキャリアのFP相談
ここまで4歳からでも加入できる学資保険や、学資保険以外の教育資金の準備方法について詳細に説明してきました。
とはいえ、
このように感じた方もいるでしょう。
結論から言うと、そのような方は、保険相談サービスを利用してお金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのが良いでしょう。
お金のプロに相談することで、「どの学資保険に加入すべきか」だけではなく、「どのように教育費を貯めればいいのか」など幅広い視点で、FPから相談者に最適なアドバイスできます。
保険相談サービスは様々なものがありますが、筆者が自信をもっておススメできる無料保険相談サービスは、マネーキャリアの無料保険相談サービスです。
マネーキャリアは3,000名のFPと提携しているため、FPの質が非常に高い無料相談サービスです。
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【参考】契約者の加入時の年齢によって返戻率は変わる?
子供だけでなく、契約者の年齢を考えても加入は早い方がいいとされています。
契約者の年齢が若いほど返戻率は上がりますし、年齢が高くなると下がってきます。
しかし、1歳上がったからといって急に数%も違うということはありません。数歳の差なら1%未満であることがほとんどで、年齢の上がり方に対してゆるやかな下がり方となっています。
【まとめ】4歳からの学資保険加入は慎重に!比較検討が大切
4歳からでも学資保険に加入できますが、気をつけることが多くありました。
- 返戻率が低い
- 選択肢が少ない
- 十分比較検討する余裕がない