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2024年に旧NISAから新NISAが開始され、つみたてNISAがより身近となりました。さらに、非課税保有期間が無制限になったため、初心者でも挑戦しやすく、口座開設数が増えています。 

しかし、誰でも気軽に挑戦でき、複数の銘柄から自由に選べる新NISAだからこそ、NISA口座の解説はしたものの、口座開設後に放置してしまう方は多いのです。

そこで今回は、「NISA口座開設後に放置するとどうなる?」「NISA口座開設後の放置はもったいない?」を中心に解説していきます。 

・NISA口座開設後に放置するとどうなるのか知りたい
・放置していた口座の再運用をしたいが、リスクが怖くてハードルが高く感じる

と悩む方は本記事を参考にすると、NISA口座開設後に放置するとどうなるのかに関する不安を解消する方法がわかります。

内容をまとめると

  • 口座開設後放置していても手数料は発生しないが、5年間の放置で口座閉鎖のリスクがある。
  • 口座開設後の放置がもったいない理由として、「非課税期間が無期限」「少額でも長期投資で運用益は大きくなる」「いつでも売却・積立停止ができる」ことが挙げられる。
  • 口座開設後に放置するリスクが少ないとは言え、放置していた時間の機会損失は取り戻せない。早めに始めて損失を埋め合わせるため、マネーキャリアのようなプロのFPに無料相談する人も多い。
  • とくに、急な株価の暴落などでどうすべきか悩む人こそ専門家へ相談し、今後の方向性を明確にすべき。
監修者「井村 那奈」

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る

この記事の目次

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NISA口座開設後に放置するとどうなる?


ここからは、つみたてNISA口座開設後に放置するとどうなるかを解説していきます。結論、口座開設後に放置をしても維持費用がかかる心配はありません。ただし、口座開設後5年間放置すると口座閉鎖のリスクがあります。


また、放置のリスクが少ないとは言え、放置していた時間の機会損失は取り戻せません。放置していた口座の再運用を検討している方は、早めに始める必要があります。


▼つみたてNISA口座開設後に放置するとどうなる?

  • 口座開設後の放置で手数料はかからない
  • 口座開設後5年間放置で口座閉鎖されうる

口座開設後に長期間放置してしまった…

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口座開設後の放置で手数料はかからない


つみたてNISA口座開設後に放置するとどうなるのか、気になるポイントの1つ目は「口座開設後の放置で手数料はかからない」点です。


つみたてNISAは口座管理手数料が基本的に無料です。近年、預金口座を長期間使用していない場合、手数料を取る金融機関が増えています。しかし、つみたてNISAでは、口座開設後に一度も取引をしていなければ放置していても、手数料は発生しません。


ただし、つみたてNISA口座開設後、一度でも投資信託を購入した後で、放置していた場合は注意が必要です。投資信託では、信託報酬という手数料が、毎日最大0.75%引かれているためです。


そのため、まずは「口座開設後に取引を行った経歴がないか」を確認しましょう。


2023年末でつみたてNISAと一般NISAの制度が終了した一方で、保有資産がある場合、非課税期間(前者は20年、後者は5年)を終えると自動的に課税口座に移行されます。


課税口座で発生した分配金や売却益は課税対象となり、20.315%の税金が課税されるので注意しましょう。

長期間放置した口座、自動的に課税口座に移行されていませんか?


新NISAの口座はつみたてNISAの口座とは異なります。つみたてNISAで口座を開設した金融機関にて、新NISAの口座も『自動開設』されます。


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口座開設後5年間放置で口座閉鎖されうる


つみたてNISA口座開設後に放置するとどうなるのか、気になるポイントの2つ目は「口座開設後5年間放置で口座閉鎖されうる」点です。

あくまで可能性として、口座開設後5年間の放置で口座閉鎖がされる場合はあります。しかし、現時点で長期間放置された口座を閉鎖する「みなし廃止」が行われる可能性はかなり低いと言えます。

理由として、2021年から2022年にかけて、第一期勘定から第二期勘定に切り替わるタイミングで、複数の金融機関で相次いでみなし廃止の対応がとられました。しかし、それ以降、目立ったみなし廃止は行われていないためです。

なお、第一期勘定から第二期勘定に切り替わる際、SBI証券では以下の3つの条件を全て満たすと、「みなし廃止」の対象となりました。
  • 2014年から2017年の第一期に積立NISA口座を開設した
  • NISA口座開設後、5年間一度も投資をしていない
  • マイナンバーカードを登録していない 
NISA制度の変更などにより、みなし廃止の可能性が出てきた際は上記項目を確認しなければなりません。

また、放置のリスクが少ないとはいえ、放置していた時間は取り戻せません。そのため、放置していた口座の再運用を検討している方は、独断で誤った投資プランを作成して、さらなる機会損失をしてしまうリスクを避ける必要があります。
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NISA口座開設後の放置はもったいない?


ここからは、NISA口座開設後の放置がもったいないと言える理由を解説します。非課税で投資ができるチャンスを逃すなど、放置による機会損失をよく理解しましょう。


▼NISA口座開設後の放置がもったいないと言える理由

  • 新NISAでは非課税期間が無期限に
  • 少額でも長期投資で運用益は大きくなる
  • いつでも売却・積立停止ができる

新NISAでは非課税期間が無期限に


NISA口座開設後の放置がもったいないと言える理由の1つ目は「新NISAでは非課税期間が無期限に」なったためです。


非課税期間が、旧NISAではつみたてNISAが20年、一般NISAが5年でした。一方で、新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の両方で無制限になりました。そのため、長期的な目線での投資が可能になりました。


▼旧NISAと新NISAの特徴

旧NISA
つみたてNISA
旧NISA
一般NISA
新NISA
つみたて投資枠
新NISA
成長投資枠
非課税期間20年5年無制限無制限
年間投資枠40万円120万円120万円240万円
生涯投資枠800万円600万円つみたて投資枠+成長投資枠
1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)

両制度の併用不可不可


また、一般的な課税口座で発生した分配金や売却益は課税対象となり、20.315%の税金が課税されます。しかし、新NISAでは上記の投資枠の範囲内であれば非課税で運用できます。


以下は、利回り3%、月3万円、30年間で運用した場合の節税効果です。月3万円の小額投資ですが、節税効果は20年後で53.8万円、30年後で135.7万円となりました。


▼月3万円×30年間を運用した場合の節税効果(利回り3%)

元本
運用益元本+運用益
節税効果
5年後180万円14万円194万円2.8万円
10年後360万円59万円419万円12万円
20年後720万円265万円985万円53.8万円
30年後1,080万円668万円1,748万円135.7万円

※シミュレーションは過去のデータに基づいた結果であり、将来の収益を保証するものではありません。


新NISAでは非課税期間が無制限になり、長期投資が可能になったため、小額投資でも十分な節税効果と運用益が得られます。NISA口座開設の放置はかなりもったいないと言えます。

新NISAでは非課税期間が無期限になったため、放置しても損はしないと考える方は多いかもしれません。


しかし、世の中には「機会損失」という考え方があります。簡単に言うと「得られるはずの利益を逃してしまった損失」のことを指します。


新NISAで得られるはずの利益を逃さないためにもマネーキャリア【NISAの無料相談窓口】に相談して、豊かな人生を送るための資産運用計画を築きましょう。


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少額でも長期投資で運用益は大きくなる


NISA口座開設後の放置がもったいないと言える理由の2つ目は「少額でも長期投資で運用益は大きくなる」ためです。


「投資額が少ないとリターンも同様に少ないのでは」と考える方は多いです。しかし、小額投資だとしても長期投資によって多くのリターンを得られます。


「投資額」に注目すると、「投資額=毎月の投資額×投資期間」なのです。つまり、毎月の投資額が少なくても、投資期間が長ければ、合計した投資額は多くなり、その分リターンも多くなるのです。 


つみたてNISAで月1万円を3パターンの年利で運用すると、いずれの年利でも運用収益は5年目に比べて20年目の方が高いです。したがって、月1万円の積立でも投資期間を長く確保することで、多くのリターンを得られます。


▼年利別、運用期間ごとのリターン

運用期間\年利3%5%8%
5年5万円8万円13万円
10年88万円171万円349万円
20年328万円411万円589万円

※シミュレーションは過去のデータに基づいた結果であり、将来の収益を保証するものではありません。


つみたてNISAは長期間コツコツと投資を行うことにより、資産が増える可能性が高くなる制度です。


到底予測が難しい市場の値動きにとらわれずに、一定金額投資し続けることが成功の条件です。そのため、なるべく早く始めることを意識しましょう。

いつでも売却・積立停止ができる


NISA口座開設後の放置がもったいないと言える理由の3つ目は「いつでも売却・積立停止ができる」ためです。

  

NISAにはiDeCoのように原則60歳まで引き出しができない制限はなく、いつでも売却し引き出せます。また、一時的な収入の減少や、医療費などの急な支出により、積立投資が難しくなった場合は、積立を停止できます。 


▼新NISAとiDeCoの特徴

新NISAiDeCo
対象年齢18歳以上20歳以上65歳未満
年間の投資上限額360万円14.4万円~81.6万円
運用商品つみたて投資枠:投資信託など
成長投資枠:投資信託、株式、ETFなど
投資信託、定期預金、生命保険
払い出し・売却いつでも可原則60歳までできない
用途車・住宅資金、教育資金、老後の資金づくり老後の資金づくり


まずは積立投資を始めて、環境の変化があれば売却や積立停止を適宜行うというスタンスで臨むのがおすすめです。


2024年からはじまった新NISAの口座は、旧NISA制度で口座を開設した金融機関で自動的に開設されます。


新NISAからは他の金融機関で投資をしたい場合、金融機関の乗り換えが必要です。口座の変更方法は「NISA口座の金融機関変更」をご覧ください。


おすすめの運用方法はマネーキャリアのような、プロの専門家に無料で相談できます。


新NISAで利用する金融機関を専門家に相談する】にはこちら

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開設後放置していた口座をすぐに有効活用する方法とは


ここからは、開設後放置していた口座をすぐに有効活用する方法について解説します。 


初めに、放置していた口座を再運用する際の流れは、以下の3ステップです。

  1. 投資商品を選択
  2. 積立額の設定
  3. 売却方法の選択

投資商品を選択する際、おすすめ商品やランキング上位の商品をそのまま買うケースは多いです。しかし、運用結果は、個人の投資スタイルや資産によって、大きく変化します。


そのため、自分の投資スタイルを理解し、スタイルに合った投資商品を選ぶことで、口座の有効活用ができます。一方で、個人で自分のスタイルを理解したり、複数の要素を考慮した商品を選んだりすることは時間がかかるうえに、思わぬ損失を受けるリスクもあります。


そこで、誤った投資計画による損や機会損失のリスクを回避したい方は、「無料で何度でも」新NISAの悩みを総合的に相談・解消できる「マネーキャリア」を使う方が増えているのです。


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新NISA口座開設後に放置するとどうなるかのまとめ


ここまで、NISA口座開設後に放置するとどうなるのか、NISA口座開設後の放置はもったない理由について解説しました。 


NISA口座開設後に放置していても手数料は発生しません。しかし、5年間の放置で口座閉鎖のリスクがあります。


また、NISA口座開設後の放置がもったいない理由として、「非課税期間が無期限」「少額でも長期投資で運用益は大きくなる」「いつでも売却・積立停止ができる」ことが挙げられるのです。


口座開設後に放置するリスクが少ないとは言え、放置していた時間の機会損失を、個人で取り戻すのは難しいです。そこで、早めに始めて損失を埋め合わせるため、マネーキャリアのようなプロのFPに無料相談する方も増えています。


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