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新NISAをいざ始めようとしても、毎月いくらの積立額がいいのか、自分にとっていくらが合っているか気になりますよね。

▼新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめ?
  • 20代の場合「コツコツ積立できる少額」
  • 30代・40代の場合「子育て・マイホーム購入等ライフプランをカバーできる額」
  • 50代「老後資金を本格的に貯められる額」

▼この記事を読んでわかること
  • 年代別おすすめの金額と積立年数ごとの節税効果
  • 新NISAは毎月いくらからいくらまで積み立てることができる?
  • 新NISAの自分に合った毎月の積立額の決め方
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この記事の目次

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新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめ?シミュレーション

新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめなのか、下記の年代別に金融庁の資産運用シミュレーションを使って解説します。

年代別に運用益や利回りの設定を変更して検証しますので、ぜひ参考にしてください。

  • 20代の場合
  • 30代の場合
  • 40代の場合
  • 50代の場合

20代の場合

20代の場合、金融資産保有額の中央値が20万円と、貯蓄はまだ少ない傾向にあります。貯蓄はそれほど多くないものの、結婚・出産・子育てに関わる負担がそれほど大きくないため、毎月少額をコツコツ貯めることを視野に入れてよいでしょう。


▼20代におすすめの積立金額

  • 5000円
  • 1万円


新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめなのか、7%の利回りで1年後から10年後の運用益を金融庁の資産運用シミュレーションを利用して計算します。


また、新NISAを利用したときと利用していないときの節税額はいくらになるのかも表にまとめました。新NISAを利用しないときの課税率は、20.315%です。


▼毎月5,000円投資したときの運用益と節税額

毎月5,000円投資
運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後2,000円406円
3年後20,000円4,063円
5年後58,000円11,782円
10年後265,000円53,835円


▼毎月1万円投資したときの運用益と節税額

毎月1万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後4,000円812円
3年後39,000円7,922円
5年後116,000円23,565円
10年後531,000円107,872円


※参考:金融広報中央委員会


マネーキャリアでは、20代向けの相談窓口を設けています。お気軽にご相談ください。

30代の場合

日本における平均初婚年齢は男性が31.0歳、女性が29.4歳であり、30代の場合、給与は増えたものの結婚・出産・子育てなどにかかる負担が増え、なかなか資産が増えないこともあるのではないでしょうか。


新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめなのか、5%の利回りで1年後から10年後の運用益を金融庁の資産運用シミュレーションで計算します。


毎月1万円投資したときの運用益と節税額

毎月1万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後3,000円609円
3年後28,000円5,688円
5年後80,000円16,252円
10年後353,000円71,712円


▼毎月3万円投資したときの運用益と節税額

毎月3万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後8,000円1,625円
3年後83,000円16,861円
5年後240,000円48,756円
10年後1,058,000円214,932円


▼毎月5万円投資したときの運用益と節税額

毎月5万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後14,000円2,844円
3年後138,000円28,034円
5年後400,000円81,260円
10年後1,764,000円358,356円


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40代の場合

40代の場合、新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめなのか、5%の利回りで1年後から10年後の運用益を金融庁の資産運用シミュレーションで計算します。


▼毎月3万円投資したときの運用益と節税額

毎月3万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後8,000円1,625円
3年後83,000円16,861円
5年後240,000円48,756円
10年後1,058,000円214,932円


▼毎月5万円投資したときの運用益と節税額

毎月5万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後14,000円2,844円
3年後138,000円28,034円
5年後400,000円81,260円
10年後1,764,000円358,356円


毎月7万円投資したときの運用益と節税額

毎月7万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後20,000円4,063円
3年後193,000円39,208円
5年後560,000円113,764円
10年後2,470,000円501,780円


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50代の場合

50代の場合、本格的に老後資金の蓄えをはじめる時期です。新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめなのか、3%の利回りで1年後から10年後の運用益を金融庁の資産運用シミュレーションで計算します。


▼毎月5万円投資したときの運用益と節税額

毎月5万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後8,000円1,625円
3年後81,000円16,455円
5年後232,000円47,130円
10年後987,000円200,509円


▼毎月7万円投資したときの運用益と節税額

毎月7万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後12,000円2,437円
3年後113,000円22,956円
5年後325,000円66,023円
10年後1,382,000円280,753円


▼毎月10万円投資したときの運用益と節税額

毎月10万円投資運用益新NISAを利用したときの節税額
1年後17,000円3,453円
3年後162,000円32,910円
5年後465,000円94,464円
10年後1,974,000円401,018円


マネーキャリアでは、50代向けの相談窓口を設けています。お気軽にご相談ください。

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新NISAは毎月いくらからはじめることができる?

新NISAは、毎月100円からはじめることができます。ただし、ネット証券口座や銀行、ネット銀行などの口座開設した金融機関によって金額が異なるため注意が必要です。


たとえば、一部のネット銀行では「月100円」から積立できます。また、証券会社によっては「毎月100円以上1円単位」で積立可能です。一方で、金融機関によっては「毎月1,000円」からと決められています。


新NISAは小額から投資できるため、自分のライフスタイルに合わせて開始できます。

関連記事

    新NISAは毎月いくらまで積み立てることができる?

    ▼新NISAは毎月いくらまで積み立てることができる?

    • 新NISAの非課税上限額は月30万円/年間360万円
    • つみたて投資枠の非課税上限額は月10万円/年間120万円
    • 成長投資枠の非課税上限額は月20万円/年間240万円

    新NISAの非課税上限額は月30万円/年間360万円

    新NISAの非課税上限額は、月30万円/年間360万円です。投資枠はつみたて投資枠と成長投資枠が用意されており、2つの投資枠を合計した金額が月30万円/年間360万円となっています。


    新NISAの非課税保有限度額は1,800万円で、非課税保有期間の期限は無期限となっています。


    新NISAの投資額は、月に最小で100円から最大で30万円まで幅広く選択することが可能です。

    つみたて投資枠の非課税上限額は月10万円/年間120万円

    つみたて投資枠の非課税上限額は、月10万円/年間120万円です。生涯で成長投資枠と合わせて1800万円まで積み立てることができます。


    つみたて投資枠の対象商品は、金融庁が定めた一定の条件を満たした投資信託とETF(上場株式投資信託)のみです。


    つみたて投資枠は長期投資や分散投資に適しており、十分なリスクヘッジができていれば、投資のリスクを軽減することが期待できます。

    成長投資枠の非課税上限額は月20万円/年間240万円

    成長投資枠の非課税上限額は、月20万円/年間240万円です。生涯で1200万円まで積み立てることができます。


    成長投資枠の対象商品は、投資信託やETFはもちろん、個人株があります。


    成長投資枠は投資経験が十分な方や経済知識が豊富な方に向いており、つみたて投資枠の取引商品よりリスクが大きいことが特徴です。

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    新NISAの毎月の積立額の平均と中央値は?

    ▼新NISAの毎月の積立額の平均と中央値は?

    • 平均積立額
    • 平均中央値

    平均積立額

    新NISAの毎月の積立額に関して、全国の男女1,594人を対象とした「新NISAの利用意向調査」のアンケートを行ったところ、平均積立額は60,689円でした。


    旧NISAの月の最大積立額は33,333円だったため、大幅に増えていることが分かります。資金に余裕がある人が積極的に新NISAを利用しており、かなりの余剰資金があると考えられます。


    新NISAは毎月の積立額を月100円から決められるため、無理のない金額で長く運用することが大切です。

    平均中央値

    新NISAの毎月の積立額の平均中央値は、20,000円から30,000円未満であることが分かっています。


    新NISAを利用している人は、20代が一番多く、年齢が上がっていくごとに利用する人が少なくなります。世帯年収別で見ると、400万円から800万円世帯が平均中央値の金額を投資しています。


    平均積立額と平均中央値には差があり、金銭的余裕のある人が平均額を高めていることが分かります

    新NISAで毎月いくら積み立てるか、どうやって決めればいい?

    ▼新NISAで毎月いくら積み立てるか、どうやって決めればいい?

    • 長く使う予定のないお金を投資に回して増やす
    • 教育資金やマイホームの購入等、使う予定があるお金を貯蓄に回す
    • 食費や家賃等、生活費は預貯金として確保する

    長く使う予定のないお金を投資に回して増やす

    新NISAで毎月いくら積み立てるか決める際に長く使う予定のないお金があれば、投資に回して増やしましょう


    長く使う予定のないお金をタンス預金していても増えることはありません。また、銀行に預けたとしても低金利のために大きな利息は見込めません。長く使う予定がないのであれば、新NISAを利用した方がお金が増える可能性があります

    教育資金やマイホームの購入等、使う予定があるお金を貯蓄に回す

    新NISAで毎月いくら積み立てるか決める際は、教育資金やマイホームの購入など、使う予定があるお金はバランスをみて投資や貯蓄に分散することが大切です


    投資は必ず儲かるものではなく、値動きを上下しながら長期で上昇する傾向があります。そのため、新NISAを利用して資産運用していると、教育資金やマイホームの購入資金が必要となったときに投資額が元本割れするなどして損をする可能性があります。


    使う予定のあるお金は新NISAで投資するのではなく、貯蓄に回しておくと安心です。

    食費や家賃等、生活費は預貯金として確保する

    新NISAで毎月いくら積み立てるか決める際は、食費や家賃などの生活費預貯金として確保しておきましょう


    新NISAを利用して運用益を得たいからと言って、食費や家賃などの生活費まで投資に回してしまっては元も子もありません。新NISAをはじめる前は、自分をまもるお金として最低でも3か月分の生活費を預貯金に確保しておくとよいでしょう。


    投資は余剰資金で行うことが鉄則であり、長続きしやすい秘訣でもあるため、まずは生活費を確保することが重要です。

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    新NISAの毎月積立でよくある質問

    ▼新NISAの毎月積立でよくある質問

    • 少額積立は意味がないって本当ですか?
    • 少額積立と非課税上限額満額積立はどちらのほうがお得ですか?
    • 途中で積立額を変更することは可能ですか?
    • 途中で積立をストップすることは可能ですか?

    少額積立は意味がないって本当ですか?

    少額積立は意味がないは、間違いです


    毎月5000円の積立を20年間行った場合の金融庁のシュミレーションを基に、予想運用利益を見てみましょう。元本はすべて120万になります。


    • 年利3%の場合:シュミレーションの予想運用利益は、およそ44万円です。
    • 年利5%の場合:シュミレーションの予想運用利益は、およそ85万円です。
    • 年利8%の場合:シュミレーションの予想運用利益は、およそ174万円です。

    シュミレーションが運用益を保証するものではありませんが、複利の効果で少額積立でもリターンが大きいとされています

    少額積立と非課税上限額満額積立はどちらのほうがお得ですか?

    少額積立と非課税上限額満額積立はどちらのほうがお得かは、メリットとデメリットを天秤にかけたり投資目的を明確にしたりすることが大切です。


    少額積立のメリットは、投資の勉強になったり、リスクが低かったりすることが挙げられます。一方でデメリットとして、リターンが少ないことや長期運用しないと大きな利益が見込めないことがあります。


    非課税上限額で満額積立するメリットは、大きなリターンを見込めることや非課税の恩恵を最大限に得られることなどがあります。しかし、リターンが大きいからこそ損失も大きくなる可能性があり、不安になることもあるかもしれません。また、満額積立するには金銭的余裕が必要であり、無理すると現在の生活に悪影響がおよぶ可能性があるでしょう。


    少額積立と非課税上限額満額積立のどちらがお得か考える際は、自分の投資目的を明確にすると答えが見えてくるでしょう。


    20代であれば少額積立でも長期運用すれば大きなリターンが見込めてお得です。また、十分な余剰資金があり、非課税の恩恵を最大限に受けたいと思う人は満額積立するとお得になります。

    途中で積立額を変更することは可能ですか?

    新NISAは、途中で積立額を変更することは可能です。


    たとえば、年収が上がったため積立額を増やしたいと思ったり、大きなお金が必要になったため積立額を減らしたいと思ったりした場合に積立額を変更するとよいでしょう。

    途中で積立をストップすることは可能ですか?

    新NISAは、途中で積立をストップすることは可能です。


    急なお金の入用があったり、十分に積立できたと思ったりした場合はいつでも積立を止められます


    そのため、心配することなく毎月の積立が可能です。

    新NISAの毎月積立額に迷ったらマネーキャリアにご相談ください

    新NISAは毎月いくらの積立額がおすすめなのか、年代別にシミュレーションしました。

    • 新NISAは毎月100円から30万円までの投資が可能
    • 新NISAの毎月の積立平均額は60,689円、平均中央値は2万円から3万円未満
    • 新NISAで毎月いくら積み立てるか決める方法
    について解説しました。ご紹介した年齢別のシュミレーションは一般的なものであり、すべての人々に当てはまるものではありません。


    人によって投資目的が異なったり、生活費や余剰資金に差があったりと、さまざまなパターンが考えられるためです。また、子どもがいるかどうかで学費や結婚式などの費用を用意しておく必要があるため、毎月の積立額は変わってきます


    マネーキャリアでは、国家資格のFPを持った専門家による無料相談受けられます。自分の収入やライフスタイルに合った、適切な新NISAの毎月積立額のアドバイスを受けられます。これからのライフプランと合わせて相談できるため、無理なく新NISAで毎月積立でき、将来の不安も軽減することでしょう。


    マネーキャリアは、「メリットデメリットを比較した最適な資産形成方法の提案」「運用・リスク対策・節税を含めた総合的な観点からの対策方法」「目標から逆算したプラン設計」など幅広い相談に対応してくれます。


    自分に合った新NISAの毎月積立額を知って、効率よく資産運用したい方は無料相談できるマネーキャリアがおすすめです。

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    記事監修者「谷川 昌平」

    この記事の監修者谷川 昌平
    フィナンシャルプランナー

    株式会社Wizleap代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。